天守

日本の戦国時代以降の城に建てられた象徴的な建造物の名称
天守閣から転送)

[1]keep tower使
12
111

概略

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使便殿[2]

25 - 




表記と呼称

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殿殿[3][4]

(一)姿[5]

(二)[6]

(三)4殿[7]

(四)殿殿殿殿殿[5]

[8][8]

機能

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[8][9]使[8]

[8][10]

使[11][3]

10[12]
  1. 城内を見渡せる
  2. 城外を見晴らせる
  3. 遠方を見望できる
  4. 城内の武士の配置の自由
  5. 城内に気を配れる
  6. 守りの際の下知の自由
  7. 敵の侵攻を見渡せる
  8. 飛び道具への防御の自由
  9. 非常の際に戦法を自在にできる
  10. 城の象徴

歴史

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起源

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西15[13][14]

571579殿1469[15]1558 - 1569157579

発展

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[16]

退3

衰退

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1609西516104551615

16161622416695353

殿

明治以降

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破却前の若松城天守

明治維新の後は、城郭や陣屋にあった建物は天守も、民間によってあるいは、軍事施設・土地としての接収によってほとんどは払い下げ、破却されたが、中には市民運動や公人・軍関係者などの保存の働きかけなどによって保存された天守がある。保存される経緯に、城主がそのまま所有者となったため保存されることになった犬山城天守や、民間(個人)では解体工事にかかる費用が払えないという理由で残ったといわれる姫路城の建造物群のような事例は稀である。そのように保存された天守は、沖縄の首里城正殿(天守ではない)を含んでも21城だけであった。

その後、西南戦争などの内乱や太平洋戦争末期には日本本土空襲沖縄戦によって首里城を含む8城が焼失又は倒壊し、戦後に松前城天守が失火により焼失して、現在は12城の天守が残る。太平洋戦争などで焼失した旧国宝の天守をコンクリート造りなどによって外観復元する事業が戦後活発に行われ、現在でも各地で天守などを当時の工法によって城跡を旧状に復興・復元しようとする運動がある。

平面構成

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42


独立式

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独立式天守

[17] 

複合式

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複合式天守

(A)(B)(C)


連結式

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連結式天守

(A)(B)(C)(D)


連立式

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連立式天守

(A)(B,C,D)(E)(F)


その他

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222

形式

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2


望楼型

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望楼型は、入母屋造りの櫓上に小型の望楼を載せたような形式である。おもに、入母屋造の平櫓の上に望楼を載せたようなものや、入母屋造の重箱櫓に望楼を載せたような形のものがある。入母屋造の櫓の上に望楼を別構造で載せているので、初重平面が歪んでいても、上重の矩形は整えることができる。基部の屋根に「入母屋破風」が必ずできるので、堂々としたデザインとなる。

特にこの望楼型は、初期望楼後期望楼に分けられることがある。

初期望楼型

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初期望楼型天守(犬山城)










[1]









2019調1585314姿[16]

後期望楼型

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後期望楼型天守(姫路城)

関ヶ原の戦い以降に造られた姫路城天守のような、屋根の逓減率が小さくなり、望楼部分の物見の要素が減少したものを後期望楼型という。

主に関ヶ原の戦いから寛永年間
など
構造が確認できる現存天守

層塔型

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独立式の層塔型天守(宇和島城)

1

調便
















外観上の分類

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復古型の望楼型天守(高知城)
 
張出・跳出造のある天守(熊本城大天守)

構造上の望楼型と層塔型以外にも、外観上では、多彩に分けられている。ただし、このような分類は特に定められたものではなく、研究者や学者によっては、特殊な呼び方をする場合もある。

復古型

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復古型は、外観を旧観・旧式のものに近づけた天守のこと。江戸中期から後期に幕府の許可を得て再建された天守である。江戸中期頃には層塔型が主流となっていたが、構造は望楼型のもの層塔型のものどちらも存在する。中でも高知城は焼失以前の望楼型天守を忠実に復興し再建したといわれているものであり、また、松山城大天守は、江戸時代以前の軍事施設として最後に再建された層塔型天守である。

など

構造が確認できる現存天守

  • 高知城天守
  • 松山城大天守

張出・跳出造

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[14][9][14]






構造

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階層

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 -  -  -  - 35

特徴

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[8][8]

階層の数え方

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3543





西
西--[9]

--使使使[3]

------[18]

外壁

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[3]

屋根

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屋根材

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[2]

1817

破風

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妻壁・破風板などを含む屋根意匠のことを破風(はふ、はふう)という。装飾性が高くまた、内部に造られた小部屋(破風部屋)は防御・攻撃上でも重要な構造ともなる。



井戸

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[8]駿[8][8][8][8]

便所

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姫路城天守には便所が設けられた[8]

天守を欠く城

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江戸城本丸天守台



4

(一)




(二)


(三)

(四)鹿

123

 
現存する御三階櫓の例。(弘前城天守)

御三階櫓と天守代用

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54

殿

明治以降の天守

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明治以降の城の、天守の扱いについては歴史 - 明治以降に前述したとおりである。天守の一覧も参照。

現存天守

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現存天守(松山城大天守)

187366020

1945207

194924125712

近・現代の天守建設

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30[]


復元天守(復原天守)

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初の本格木造復元天守 掛川城

[19]

[3]
木造復元天守
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使[4]

[20]

19902 199464 [21]2004164姿[20]
外観復元天守
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初の外観復元天守 名古屋城

195732 

4使


復興天守

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最古の復興天守 大坂城

[5]

18191043 [6][9]19316 195429 

   [9]

模擬天守

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模擬天守(郡上八幡城)















RC1928319338RC195429200416

天守閣風建築物

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安土城天主を模した天守閣風建築物(伊勢安土桃山文化村


城自体が実在しなかった例
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195945m


1989


3021[22]


196419922018[23]6[24]2019[24]202020211[24]

使
1975


1999SRC62


2005[25]
城は実在したが場所や意匠が史実を無視している例
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1962西

 
19923km57.8m

[26]
199248.5m沿使279西[27]


1995


19651984200811姿西


8沿1976[28]2017[29][30]


1970


619513255271951[31]使1958

脚注

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注釈

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(一)^ 

(二)^ 

(三)^ 1990 

(四)^ 

(五)^ 

(六)^ 

出典

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(一)^ 西 Discovery Japan2015ISBN 978-4-7779-3660-1

(二)^ vol.29

(三)^ abcd 2005ISBN 4-09-626091-6

(四)^  2011

(五)^ ab1972

(六)^ 1890

(七)^   1995 ISBN 4-7942-0634-8

(八)^ abcdefghijklm. . . 2021410

(九)^ abcde西 , 1996,ISBN 4-05-500160-6

(十)^  2006

(11)^ NHK 

(12)^ 西 

(13)^ 西1997

(14)^ abc2007ISBN 978-4-05-604634-2

(15)^ 121543181521217

(16)^ 寿 1998

(17)^  2002 ISBN 4-404-03003-7

(18)^  2005

(19)^   1998

(20)^ ab  30 2006

(21)^ 

(22)^ NHK.  (201916). 2023929

(23)^  . . (2018217). 2018218. https://web.archive.org/web/20180218090230/https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=410806&comment_sub_id=0&category_id=256 2020515 

(24)^ abc .  (20191122). 20191218

(25)^ [沿 沿]. . (202247). 国道221号沿い、こんな所になぜ城が…出身男性が半世紀かけた夢 202335 

(26)^  2018

(27)^ 姿2015910  Ameba

(28)^  A024887  (JCN)9160005004889 (3) 

(29)^ . . (2016325). https://mainichi.jp/articles/20160325/k00/00m/040/160000c 201774 

(30)^  調WEST2016326

(31)^ ! 15 - 

関連項目

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外部リンク

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