弾道ミサイル

弾道軌道を描く対地ミサイル

: ballistic missile
タイタンIIの発射

歴史

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ペーネミュンデ博物館のV2

A4V23000使使

A4bA9/A10

R-7とR-11

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V2/A4R-1(SS-1A)R-2(SS-2)R-5(SS-3)(ICBM)R-7SS-6R-9(SS-8)R-16(SS-7)1962

V2/A4使R-11(SS-1B)(Scud-A)NATOR-11R-17(SS-1C Scud-B)R-17使

ミサイル・ギャップ

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調V2/A41959西19591958

1957R-711960F1U-2

SSBNの出現

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ポラリス

V2/A4U沿1959R-11(SS-1B)R-11FM(SLBM)(SSN)A-1(SSBN)1960SLBMC-3D-5

SSNIR-27(SS-N-6)1968SLBMD-5MSBS M451SLBM(Xia)

キューバ危機

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アトラス

1962(IRBM)R-12SS-42ICBMIIIRBMIRBMR-7R-12

ICBMの発展

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ICBM19591965使IIIMIRV

R-36(SS-9)UR100(SS-11)RT-2(SS-13)MR UR100(SS-17)R-36MSS-18MIRVSTART-IIR-36M退RT-2PM1/M2 MICBMRT-21(SS-16)RT-2PM(SS-25)

R-2(SS-2)196421966345西31988

弾道ミサイル技術の拡散

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19701980使200745PSI

特徴と使用目的

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[1][2]

迎撃が困難

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弾道ミサイルを撃墜しにくい理由にはいくつかの要因がある。

移動式と潜水艦発射

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鉄道移動型RT-23

SLBMUA4

姿使

V21

発射直後の落下地点予測

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弾道ミサイルは発射後暫くほぼ垂直に上昇して徐々に燃料を燃焼させて切り離していくことで大気圏を越えた後に、大気圏にて誘導装置のついた弾頭が徐々に向きを変えて目標に落下するように調整するという仕組みになっている。北朝鮮の場合はミサイルがスカッドノドンムスダンかで射程は大きく異なるが、『発射直後の時点』には発射した方角自体は分かっても大まかな落下地点さえ分からない段階である。そこからある段階で弾道ミサイルだった場合は大気圏を越える垂直の弾道を描いていくので、発射したのは弾道ミサイルだと確実な断定が出来るようになる。 更に、日本の方向に発射された弾道ミサイルが日本海・日本を越えた太平洋・国土・領海のどれかなどの最初の落下点予測は、敵の弾道ミサイルの発射から数分後の大気圏での誘導装置による攻撃目標に向けて弾道ミサイルが調整段階にある時にある程度判明する。Jアラートはこの段階で日本の領土・領海に落下する可能性があると判断した場合には、この時点で何かしらの落下してくる可能性が0でないエリア毎でかなり幅広い範囲で警報がなされる。これは発射後にミサイルの弾頭を大気圏で誘導装置が調整し出した早い段階で詳細な落下予測以前に、誘導装置の故障での調整段階での落下地点からの移動・迎撃時の破片の落下の可能性にも備えさせるための警告が出来るシステムでもあると評価されている[3]

命中精度の低さ

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km

CEP100m-2kmICBM1CEP100-200CEP

(MRV)(MIRV)使

1960[4]21

1km[5][6]

価格

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使SLBMD513,090調F/A-18E/F3,5003,000調F-35JSF[1] 3,000

kg-使

V2411/10V1

構造

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ICBMASRBMMRBM1IRBM2ICBM23

ICBM

弾頭

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複数弾頭

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ピースキーパーのMIRVの軌跡

MRVMIRVMaRVMRVMultiple Reentry vehicle,MRVA-3MRV3

MIRVMIRVMRV21[2] MRV

MaRV使


燃料

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使西使

1211調調

誘導方式

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使GPSE-4 NEACP National Emergency Airborne Command PostGPSINSMaRVICBMCEP90(MAD)W87300ICBM300psiCEP500152500995,0001,5241125使34CEP10,0003,048

使D5GPS使

宇宙ロケットとの違い

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ケープカナベラル空軍基地で打ち上げられる人工衛星打ち上げ用タイタンI

1R-7SS-611IV退

使使

1

飛行経路

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(sub-orbital spaceflight)使1,000km300-400kmkm



2
ミニマムエナジー軌道
比較的低い軌道を取り、効率的に飛翔させる軌道。
ロフテッド軌道に比べ、射程を遠くまで取ることができるが、終末速度があまり速くならず高度も低いため、迎撃されやすい。
ロフテッド軌道
比較的高い軌道を取る軌道。
高い軌道を取る上、終末速度も上がるために迎撃されにくいが、位置エネルギーを稼ぐ必要があるために射程はミニマムエナジー軌道で飛ばすより短くなる。
・さらにこれ以外にもディプレスト軌道がある。これは高度をかなり低くすることで射程はかなり犠牲になるが地球の丸みを利用して探知を遅らせたり、迎撃を困難にする事ができる。

発射母体

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弾道ミサイルの発射母体にはサイロ潜水艦列車、車両などがある。

発射台

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24

Google Earth129404051姿 [3]

ミサイルサイロ

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サイロを出るピースキーパー

使

R-36

潜水艦

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水中にいる潜水艦は陸上のミサイルサイロ列車、車両に比べ格段に発見されづらいため攻撃された際も一番生き残る可能性が高いが、その反面自艦の正確な位置の測定が困難であるためサイロに比べると命中精度は低めである。これらの特徴からSLBMは攻撃を受けた際に敵国の都市に対する報復攻撃を行う手段として認識されている。その任務上、常時水中で待機している必要があるため通常は原子力潜水艦が使用される。

当初は発射時に潜水艦が水面に浮上しなければならなかったが、現在では直接水中からミサイルが発射される方式となっている。

列車・車両

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SS-20とキャリア車両

[2] V2

使使R-17SS-1C

その他

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1950年代には航空機から発射される弾道ミサイル(空中発射弾道ミサイル)も研究されていたが、コストおよび技術面の問題により実用化にはいたっていない。なお、このタイプのロケットは人工衛星打ち上げには有効で、ペガサスロケットが実用化されている。

分類

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射程による分類

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MRBMSRBM-IRBM(TBM)ICBM

ICBM

5,500km[7][1]SALT-II

IRBM

3,000-5,500km[8][1]

MRBM

1,000-3,000km[8][1]

SRBM

1,000km[8][1]

ASBM

[1]



300km



300km-3,500km

発射母体による分類

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潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)
射程によらず潜水艦から発射されるもの[1]
空中発射弾道ミサイル (ALBM)
射程によらず航空機から発射されるもの。

など

脚注

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注釈

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  1. ^ 統合打撃戦闘機、: Joint Strike Fighter
  2. ^ : transporter erector launcher、TEL

出典

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(一)^ abcdefg2. . (2020). p. 193. https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2020/pdf/R02010307.pdf 

(二)^   (20171225).  . p. 2. https://trafficnews.jp/post/79263 

(三)^  : 

(四)^  西 197045241214

(五)^ [1][]

(六)^ http://thepage.jp/detail/20150804-00000009-wordleaf?page=1

(七)^ Treaty Between The United States Of America And The Union Of Soviet Socialist Republics On The Elimination Of Their Intermediate-Range And Shorter-Range Missiles (INF Treaty). . 202086

(八)^ abc (10 2007). .  42 (10): 66-67. ISSN 0533-6716. 

関連項目

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