竪穴式住居

地面を掘り下げて床面を構築した建物。竪穴住居・竪穴建物ともいう。
竪穴建物から転送)

使[1][2][3]
復元された吉野ヶ里遺跡の竪穴建物(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町、および同県神埼市

概要

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[4][5][6][7]

[8][9][10]

1pit-house[]

調7080[11]410[12]22.5[12]

呼称の変化

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19755011[13]

調使[9][3]2010調[9]

世界

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/西/5×480西MogollonHohokam9

日本列島

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構造

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竪穴建物の構造は、地面を掘り下げた半地下部分である竪穴部(たてあなぶ)と、地表上の構造物である地表部(ちひょうぶ)、さらにそれらを覆う屋根や柱材などの上部構造である上屋部(うわやぶ)に大きく分けられる。

上屋部

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[14]
 

[1]:[16]3[17]DD[18]
 

1990[19][20][21]
 
32×10
 
9

[22]9[23]

[24][2][3]7[4]

竪穴部・地表部

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大塚・歳勝土遺跡の竪穴建物跡の露天展示(神奈川県横浜市)。浅くだが竪穴壁の立ち上がりが観察できる。

[28]

[29]6210[29]

22.55070-80[30]1[30][29]

[5][31]湿[31]

使使[30][29]
 

沿10-305-20使[32]

[33]

湿1-51-2湿湿[33][5]

[34]

調使調[35]
 

調456沿1調[36]

50-15070[36]

歴史

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建物遺構の出現以前

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[37][6]10[38][39]

建物遺構の出現

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10[38][39]2000022000[40]

縄文時代

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[14][22]

6



45

[41]


弥生時代

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弥生時代については、初期段階で東日本と西日本で大きく異なるが、後期には全体的に同一形式に収まる傾向を示す。円形のものが主流であるが、弥生時代の後期(2世紀から3世紀頃)頃から隅が丸い四角い形をした竪穴建物(隅丸方形・長方形建物)が現われ始めている。

埼玉県熊谷市行田市にまたがる池守・池上遺跡は、弥生時代中期初頭の遺跡で、建物の平面形状は隅丸方形か隅丸長方形である。最大の大きさのものは長軸10.6メートル×短軸7.2メートルで、面積は約72平方メートルで、他の建物の約2倍ないし4倍の大きさである。神奈川県横浜市都筑区大棚西1丁目の大塚・歳勝土遺跡の建物は、弥生時代後期の竪穴建物で隅丸長方形(すみまるちょうほうけい)である。建物の大きさは最大9.4メートル×6.7メートル、面積は62.98平方メートルあり、多くの例が20平方メートルから30平方メートル前後の規模であるので、その2倍の大きさである。

このように、弥生時代後期の東日本では全般的に建物が小型化し、著しい規模の差が認められなくなる。

古墳時代

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飛鳥・奈良・平安時代

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西710[44]11[45]

中世・近世

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栃木県宇都宮市飛山城跡に復元された中世の竪穴建物

12[7][9]

擦文文化圏

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12

トイチセ

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青森県三内丸山遺跡に復元された、縄文時代の土葺き竪穴建物。樺太アイヌの竪穴建物(トイチセ)は、これに煙突をつけた形式である。

1918221855[46]

脚注

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注釈

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(一)^ 調4[15]

(二)^ [25][26]

(三)^ [8][27]

(四)^ [26]

(五)^ [33]

(六)^ Open Site[4]

(七)^ [45]

出典

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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