聞得大君

第二尚氏時代の琉球神道における最高神女
聞得大君加那志から転送)

聞得大君(きこえおおぎみ、きこえのおおきみ、チフィジン)とは、第二尚氏時代の琉球神道における最高神女(ノロ)。

概要

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就任儀礼

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宿

由来

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盛衰

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尚真王の妹である音智殿茂金(うとぅちとぅぬむぃがに)(神名、月清)が就任したのが最初である。

琉球処分による王国消滅後も、東京での尚氏宗家の女性による祭祀としては継承されたが、戦時中の1944年に18代、思戸金翁主が就任したのを最後に廃職となった。

尚氏宗家女性による称号の継承

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232019[1]1920201921[2]

聞得大君の一覧

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(琉球王国の巫女組織の頂点)
就任 生没年 備考
初代 月清 尚真王 不明 尚円王女・音智殿茂金
2代 梅南 尚元王 不明 - 1577年 浦添王子朝満女・真加戸樽
3代 梅岳 1577年 不明 - 1605年 尚元王
4代 月嶺 1605年 1584年 - 1653年 尚永王
5代 円心 1653年 1617年 - 1677年 金武王子朝貞
6代 月心 1677年 1645年 - 1703年 尚貞王
7代 義雲 1703年 1664年 - 1723年 尚純
8代 坤宏 1723年 1680年 - 1765年 尚益王
9代 仁室 1766年 1705年 - 1779年 尚敬王
10代 寛室 1780年 1719年 - 1784年 尚敬王女
11代 順成 1784年 1721年 - 1789年 尚敬王女
12代 徳沢 1789年 1762年 - 1795年 尚哲
13代 法雲 1795年 1765年 - 1834年 尚穆王
14代 仙徳 1834年 1785年 - 1869年 尚温王
15代 仲井間翁主 1870年 1785年 - 1869年 尚灝王女・真鶴金
16代 安里翁主 明治年間 1825年 - 1909年 尚灝王女・真牛金(大宜見ウシ)
(尚家の祭祀の担い手)
就任 生没年 備考
17代 安室翁主 大正年間 1874年 - 1944年 尚泰王女・安室御殿
18代 思戸金翁主 1944年 1887年 - 1967年 尚典女・今帰仁延子
19代 井伊文子    1917年 - 2004年 尚宗家 尚昌の子女 琉球国王 尚泰の曾孫
20代 野津圭子   1947年 - 2019年[3] 尚宗家 尚裕の子女 琉球国王 尚泰の玄孫
21代 尚満喜[4] (2020年) 1984年 -  「臨時聞得大君」への就任。尚宗家 尚衞の子女 琉球国王 尚泰の来孫(6世)

関連作品

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脚注

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関連項目

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外部リンク

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