魏 (三国)

中国の三国時代に華北を支配した王朝
後漢 220年 - 265年 西晋
魏の位置
魏の領域(緑)。
公用語 上古漢語
宗教 儒教仏教道教、民間信仰
首都 許昌220年 - 226年
洛陽(226年 - 265年
皇帝
220年 - 226年 高祖 文帝
260年 - 265年元帝
司徒・相国
220年 - 226年華歆
265年 - 265年司馬炎
人口
260年4,432,881人
変遷
後漢より禅譲、建国 220年11月25日
遼東公孫氏を滅ぼす238年8月23日
高平陵の変249年2月5日
蜀漢を滅ぼす263年12月23日
西晋ヘ禅譲、滅亡265年
通貨五銖銭
現在中華人民共和国の旗 中華人民共和国
朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
モンゴルの旗 モンゴル

: Wèi220 - 265

中国の歴史

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西晋
東晋 十六国
劉宋 北魏
南斉

(西魏)

(東魏)

(後梁)

(北周)

(北斉)
 
武周
 
五代十国 契丹

北宋

(西夏)

南宋

(北元)

南明
後金
 
 
中華民国 満洲
 
中華人民
共和国
中華
民国

台湾
魏の系図

45

歴史

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曹操の台頭

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18419230100

196200207

2084

211212退

魏公・魏王に即位

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213鹿[1]216

215216

219退

220

魏の建国

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22913[2]

西

2223退

2262273228退

2291調使

231退234退西退殿

235238100[3]

司馬氏の台頭

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264年、魏の領域(青)

23934[4]24424925030251252254

25525625725826201

260

263264

265西280西西寿

曹氏のその後

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200

326358363378[5]383[6]408[7]

420[8][9]462[8]462473[10]

4798[11]

寿

政治

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196



5

2209調西



西

経済

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後漢末期に戦乱による銭の不足と布帛の生産増大を受けて、204年に曹操は袁紹の支配地域であった華北を中心に布帛による徴税を導入している(ただし、部分的導入は霊帝の時代まで遡る可能性があり、また曹操による導入も全面的ではなかった可能性もある)。これをきっかけに魏では戸単位で布帛を課す戸調制が導入されることになる[12]

一方、曹操は208年に董卓が廃止した五銖銭を復活させ、魏が成立した221年と227年に五銖銭が新たに鋳造されたものの、すぐに鋳造が停止されている。これは国家的決済手段が布帛に移行した後も、民間においては全ての取引が物々交換に戻ることはなく、引き続き銭の需要が高かったのに対応するために五銖銭を発行したと考えられている[13]

文化

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196 - 220

魏の成立の年代について

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厳密に言えば、曹丕が、禅譲を受けて皇帝になった220年を魏の成立とするべきである。しかしながら曹操の存命中も、曹操が皇帝のように君臨して万事を動かしていたのだから、曹操が権力を手に入れてからを魏王朝の成立と見ることもできる。その場合、次のような時期が事実上の魏王朝の成立と捉えられる。

  1. 200年、曹操軍、官渡の戦いに勝利して中国北部の覇権を獲得
  2. 207年、曹操、後漢の丞相となる
  3. 213年、曹操、魏公となる
  4. 216年、曹操、魏王となる
  5. 220年、曹丕、魏帝となる

魏の皇帝の一覧

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代数 廟号 諡号 姓名 在位 元号 陵墓 即位前の爵位 退位後
高皇帝 曹騰 季興 漢の費亭侯
太皇帝[14] 曹嵩 巨高 漢の費亭侯
太祖 武皇帝 曹操 孟徳 高陵 漢の魏公
→漢の魏王
1 高祖[15] 文皇帝 曹丕 子桓 220年 - 226年 黄初 220年-226年 首陽陵 漢の魏王
2 烈祖 明皇帝 曹叡 元仲 226年 - 239年 太和 227年-233年
青龍 233年-237年
景初 237年-239年
高平陵 斉公
→平原王
3 厲公 曹芳 蘭卿 239年 - 254年 正始 240年-249年
嘉平 249年-254年
斉王 斉王
→晋の邵陵県公
4 曹髦 彦士 254年 - 260年 正元 254年-256年
甘露 256年-260年
高貴郷公
5 元皇帝 曹奐 景明 260年 - 265年 景元 260年-264年
咸熙 264年-265年
常道郷公 晋の陳留王
  • 曹騰は太和三年に追号された。
  • 曹嵩は黄初元年に追号された。
  • 曹操は黄初元年に追号された。

系図

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夏侯氏より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高皇帝曹騰

 

太皇帝曹嵩

 

太祖武皇帝曹操

 

1高祖文皇帝曹丕

 

2烈祖明皇帝曹叡

 

3厲公曹芳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹植

 

 

曹霖

 

4曹髦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹宇

 

5元皇帝曹奐

 

 

南朝の陳留王の一覧

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代数 姓名 在位 備考
1 曹奐 265年 - 302年 魏の元皇帝
2 曹某 ? - ? 司馬穎に貂蝉・文衣・鶡衣を贈った
3 曹勱 326年 - 358年 曹操の玄孫
4 曹恢 363年 - 378年 曹勱の子
5 曹霊誕 383年 - 408年 曹恢の子
6 曹虔嗣 408年 - 420年 曹霊誕の子
7 曹虔秀 420年 - 462年 曹虔嗣の弟
8 曹銑 462年 - 473年 曹虔秀の子
9 曹粲 473年 - 479年

※曹奐の以降も晋・南朝宋の二王の後として存続していた様子がある。子孫は魏の滅亡から200年以上、二王の後として陳留王を相続した。

邪馬台国

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西

脚注

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(一)^  219969 ISBN 4-634-46160-9 

(二)^ 

(三)^ 22393

(四)^ 34

(五)^ 

(六)^ 

(七)^ 

(八)^ ab

(九)^ 

(十)^ 

(11)^ 4

(12)^ :923201012/:2018 2018P148-154.

(13)^ :923201012/:2018 2018P155-160.

(14)^ 

(15)^ 

参考文献

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