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[[File:Syrian Republican Guard SSI.svg|200px|right|thumb|共和国防衛隊の臂章]] |
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陸軍の戦力のうち最精鋭は、[[共和国防衛隊 (シリア)|共和国防衛隊]]と[[第4機甲師団 (シリア)|第4機甲師団]]、および空挺部隊・装甲部隊などを含む2個[[特殊戦力師団]]と6個独立特殊戦力連隊である。このうち共和国防衛隊は、3個機械化旅団・1個砲兵連隊および、警護部隊にあたる2個歩兵連隊を有し、[[バアス党]]の党員資格を持つ者で構成される︵シリア・バアス党の中核支持層は、アラウィー派・キリスト教徒・ドゥルーズ派・イスマーイール派の他、スンニ派世俗層の一部も含まれる︶。また第4機甲師団は3個機甲旅団・1個機械化旅団・1個砲兵連隊および、特殊戦力にあたる1個空挺連隊を有し、大部分は現大統領[[バッシャール・アル=アサド]]の出身宗派である[[アラウィー派]]によって構成されているとされる。そして特殊戦力師団は3個特殊戦力連隊を有し、6個独立特殊戦力連隊は特殊戦力司令部に属す。なお、共和国防衛隊に関しては内戦勃発後、隷下に一個旅団が増設され<ref>http://aranews.net/2015/06/pro-assad-forces-establish-new-brigade-to-combat-rebels-in-latakia/</ref>現在は少なくとも4個旅団を有する他、女性兵士部隊が新規編成された︵本部隊の規模は、旅団もしくは連隊であるが詳細は不明︶。内戦以前における共和国防衛隊と第4機甲師団の規模の差は、共和国防衛隊が第4機甲師団を数個大隊分上回る程度に過ぎなかったが、前記のような戦時の部隊増設により、数個連隊分の差となっている。
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陸軍の戦力のうち最精鋭は、[[共和国防衛隊 (シリア)|共和国防衛隊]]と[[第4機甲師団 (シリア)|第4機甲師団]]、および空挺部隊・装甲部隊などを含む2個[[特殊戦力師団]]と6個独立特殊戦力連隊である。このうち共和国防衛隊は、3個機械化旅団・1個砲兵連隊および、警護部隊にあたる2個歩兵連隊を有し、[[バアス党]]の党員資格を持つ者で構成される︵シリア・バアス党の中核支持層は、アラウィー派・キリスト教徒・ドゥルーズ派・イスマーイール派の他、スンニ派世俗層の一部も含まれる︶。また第4機甲師団は3個機甲旅団・1個機械化旅団・1個砲兵連隊および、特殊戦力にあたる1個空挺連隊を有し、大部分は現大統領[[バッシャール・アル=アサド]]の出身宗派である[[アラウィー派]]によって構成されているとされる。そして特殊戦力師団は3個特殊戦力連隊を有し、6個独立特殊戦力連隊は特殊戦力司令部に属す。なお、共和国防衛隊に関しては内戦勃発後、隷下に一個旅団が増設され<ref>http://aranews.net/2015/06/pro-assad-forces-establish-new-brigade-to-combat-rebels-in-latakia/</ref>現在は少なくとも4個旅団を有する他、女性兵士部隊が新規編成された︵本部隊の規模は、旅団もしくは連隊であるが詳細は不明︶。内戦以前における共和国防衛隊と第4機甲師団の規模の差は、共和国防衛隊が第4機甲師団を数個大隊分上回る程度に過ぎなかったが、前記のような戦時の部隊増設により、数個連隊分の差となっている。
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[[File:Syrian 4th Armoured Division SSI.svg|200px|right|thumb|第4機甲師団の肩章]] |
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政府の権力基盤であるこれら精鋭部隊のうち共和国防衛隊と特殊戦力司令部および第4機甲師団の指揮権は軍参謀本部の所轄である(共和国防衛隊は大統領直轄との説もある)が、第4機甲師団は現大統領の弟[[マーヘル・アル=アサド]]の強い影響下にあるため、実質的に当該人物が指揮権を握っており、軍参謀本部の指揮権は表面的とされる(マーヘル・アル=アサドの階級は准将であり、名目上は同師団隷下の一個機甲旅団の旅団長に過ぎない)。また、特殊戦力師団は第一軍団隷下である。シリア陸軍は前記した軍参謀本部直属の精鋭部隊、特殊戦力師団の属する第一軍団のほか、第二軍団および第三軍団からなる。また、正規軍の兵力が不足する中、2015年中ごろより、ロシア軍の指導によって予備役部隊を再編した第四軍団の建設が進行中であるが内実は不明である。 |
政府の権力基盤であるこれら精鋭部隊のうち共和国防衛隊と特殊戦力司令部および第4機甲師団の指揮権は軍参謀本部の所轄である(共和国防衛隊は大統領直轄との説もある)が、第4機甲師団は現大統領の弟[[マーヘル・アル=アサド]]の強い影響下にあるため、実質的に当該人物が指揮権を握っており、軍参謀本部の指揮権は表面的とされる(マーヘル・アル=アサドの階級は准将であり、名目上は同師団隷下の一個機甲旅団の旅団長に過ぎない)。また、特殊戦力師団は第一軍団隷下である。シリア陸軍は前記した軍参謀本部直属の精鋭部隊、特殊戦力師団の属する第一軍団のほか、第二軍団および第三軍団からなる。また、正規軍の兵力が不足する中、2015年中ごろより、ロシア軍の指導によって予備役部隊を再編した第四軍団の建設が進行中であるが内実は不明である。 |
2018年2月23日 (金) 15:37時点における版
シリア軍 | |
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![]() 紋章 | |
創設 | 1946年 |
再組織 | 1971年 |
派生組織 |
![]() ![]() ![]() シリア防空軍 シリア軍事情報部 シリア空軍情報部 |
本部 | ダマスカス |
指揮官 | |
最高司令官 | バッシャール・アル=アサド |
国防大臣 | ファフド・ジャースィム・フライジュ |
参謀長 | アリー・アブドゥッラー・アイユーブ |
総人員 | |
兵役適齢 | 18歳 |
徴兵制度 | あり |
適用年齢 | 18-49歳 |
財政 | |
予算 | 18億ドル(公称,2011年) |
軍費/GDP | 3.5% |
戦歴
- スレイマン・アル=ムルシードに指導されたアラウィー派の反乱(1946年)
- 第一次中東戦争(1948-1949年)
- アトラシュ家に指導されたドゥルーズ派の反乱(1953-1954年)
- 1964年ハマー暴動(1964年)
- 第三次中東戦争(1968年)
- 第四次中東戦争(1973年)
- レバノン内戦介入(1976-1990年)
- 1981年ハマー虐殺(1981年)
- ハマー虐殺(1982年)
- 湾岸戦争(1991年)
- シリア内戦(2011年-継続中)
人員
内戦勃発以前
組織 | 現役 | 予備役 |
陸軍 | 215,000 | 500,000 |
海軍 | 5,000 | 4,000 |
空軍 | 40,000 | 20,000 |
防空軍 | 40,000 | 20,000 |
内戦勃発以後(推計値)
組織 | 現役 | 予備役 |
陸軍 | 125,000[3] | 不明 |
海軍 | 5,000[4] | 不明 |
空軍および防空軍 | 63,000[4] | 不明 |
機構
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/14/Mikoyan_Mig-23_M2D_%28468958918%29.jpg/220px-Mikoyan_Mig-23_M2D_%28468958918%29.jpg)
軍種
軍情報機関
シリア軍は、2つの情報機関を有す。 ●シリア軍事情報局 ●シリア空軍情報局シリア陸軍
シリア陸軍は内戦勃発以前、平時で22万人の兵力を保有していた。シリア内戦では、自由シリア軍やムジャヒディーンの軍、ヌールッディン・アル・ザンキー運動などの比較的穏健とされるスンニ派武装組織の他、アル=ヌスラ戦線やISIL、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などのイスラム過激派武装組織を数多く含む、反体制武装勢力と激しい攻防を展開している。また、これらの組織はISILを除き協力関係にある。 内戦初期には体制への不満や反体制武装勢力の攻勢により軍から離脱する将兵も多く、特に陸軍において顕著であった。離脱者は、概ね脱走者と離反者に分かれ、後者が先述の自由シリア軍を形成した。また、脱走者および徴兵忌避者は難民として国外へ流出した者も多い。 2013年3月14日に発表されたイギリスの国際戦略研究所の分析では、正規の陸軍兵力は平時定員の半分に満たない10万人まで減少したと推定されたが[5]、その後の戦時動員による徴兵強化や戦局の好転により兵力は若干回復し、現在は13万人弱であると推定されている。しかし、有事下の現有兵力は内戦以前の平時定員すら充足しておらず、正規軍の兵力不足は慢性的となっている。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1e/Syrian_commando.png/220px-Syrian_commando.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8f/Syrian_Republican_Guard_SSI.svg/200px-Syrian_Republican_Guard_SSI.svg.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/df/Syrian_4th_Armoured_Division_SSI.svg/200px-Syrian_4th_Armoured_Division_SSI.svg.png)
予備役部隊および親政府武装組織
徽章または旗章 | 組織名 | 概要 |
国民防衛隊 (National Defence Force) |
イラン革命防衛隊の指導の下、2012年に組織された予備役部隊 アラウィー派・ドゥルーズ派・イスマーイール派・キリスト教徒のほか、スンニ派、アルメニア系など少数民族も所属 現在の兵力は約10万人強[7] | |
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バアス大隊 | バアス党の民兵組織 スンニ派のバアス党員を中心として構成されるが、少数宗派のバアス党員も参加する 本拠地はアレッポ |
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颶風の鷲 | シリア社会民族党の民兵組織 東方正教会徒などの少数宗派住民を中心とするシリア社会民族党員により構成 民兵組織の紋章については表右下の画像外部リンクより参照 |
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ムワヒッディーン軍 | ドゥルーズ派住民により構成される民兵組織 スワイダー県・ダマスカス郊外県・クネイトラ県にて活動[8][9] |
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シリアのレジスタンス | アラウィー派住民を中心に構成される民兵組織 本拠地はラタキア トルコのハタイ県出身者も多く含まれる |
祖国の盾 | ドゥルーズ派住民により構成 スワイダー県にて活動[10] 紋章のみの参照は表右下の画像外部リンクより | |
海岸の盾旅団 | アラウィー派住民により構成される民兵組織 ラタキア県を中心に活動 共和国防衛隊の傘下にあり、ラタキア県北東部における軍事行動を支援しているとされる[11] 紋章のみの参照は表右下の画像外部リンクより | |
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クドス旅団 | シリア国内のパレスチナ人により構成される民兵組織 本拠地はアレッポ |
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PFLP-GC | シリア・レバノン在住のパレスチナ人により構成される民兵組織 本拠地はダマスカス |
東部地域人民抵抗 | 本拠地デリゾールとその周辺地域の住民からなる反ISIL民兵組織 スンニ派住民を中心に構成され、ISILによる迫害を逃れたシェイタト部族出身者などを多く含む | |
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アラブ民族主義防衛隊 | エジプト・イラク・レバノン・チュニジア・シリアなどのアラブ諸国出身者からなる民兵組織 |
リダー部隊 | シリア国内に拠点を置くヒズボラの民兵組織の中核をなす組織 部隊名は8代目であるアリー・リダーに因む 本組織は内国人集団であり、構成員はホムス県・アレッポ県・ダラア県・ダマスカス郊外県などの出身 レバノンのヒズボラから指導・監督を受けるが、12イマーム派だけでなくスンニ派の住民も参加する[12] 他にNIR(The National Ideological Resistance in Syria)などもシリアに拠点を置くヒズボラ民兵組織である[13] | |
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アル=アッバス旅団 | イラク人により構成される民兵組織 本拠地はダマスカス |
画像外部リンク | |
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