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﹃'''テムズとともに―英国の二年間―'''﹄は、[[皇太子徳仁親王|徳仁親王]]が1983年6月から1985年8月までの[[イギリス]]の[[オックスフォード|オクスフォード]]での[[留学]]生活を回顧した[[エッセイ]]である。1993年に[[学習院]]の創立125周年記念の学習院教養新書として刊行された。2006年1月、元駐日イギリス大使、[[ヒュー・コータッツィ]]︵Hugh Cortazzi︶の翻訳で英訳されイギリスで出版された<ref>[http://imcbook.net/kito/ThamesAndI.htm 英語版の紹介記事]</ref>。
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﹃'''テムズとともに―英国の二年間―'''﹄は、[[皇太子徳仁親王|徳仁親王]]が1983年6月から1985年8月までの[[イギリス]]の[[オックスフォード|オクスフォード]]での[[留学]]生活を回顧した[[エッセイ]]である。1993年に[[学習院]]の創立125周年記念の学習院教養新書として刊行された。2006年1月、元駐日イギリス大使、[[ヒュー・コータッツィ]]︵Hugh Cortazzi︶の翻訳で英訳されイギリスで出版された<ref>[http://imcbook.net/kito/ThamesAndI.htm 英語版の紹介記事]</ref>。
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学習院大学大学院で日本中世の交通史を研究した徳仁親王は1986年から[[オクスフォード大学]]のマートン・コレッジで2年間の研究生活を送り、[[ |
学習院大学大学院で日本中世の交通史を研究した徳仁親王は1986年から[[オクスフォード大学]]のマートン・コレッジで2年間の研究生活を送り、[[ロンドン警視庁]]の警護官2人にかわるがわる[[身辺警護]]される以外は自ら洗濯を行い、買い物を行う生活を行った。学友とスポーツや室内楽の演奏を楽しみ、マサイアス教授のもとで[[テムズ川]]の水上交通史の研究を行った。それらの体験が淡々と記述されている。この書物の評する人々がよく引用するのはイギリスを離れる前にオクスフォードの街をもう一度確認するために歩きながらの感想である。﹁再びオックスフォードを訪れるときは、今のように自由な一学生としてこの町を見て回ることはできないであろう。おそらく町そのものは今後も変わらないが、変わるのは自分の立場であろうなどと考えると、妙な焦燥感におそわれ、いっそこのまま時間が止まってくれたなどと考えてしまう。﹂
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==書誌情報== |
==書誌情報== |
2012年9月26日 (水) 16:26時点における版
﹃テムズとともに―英国の二年間―﹄は、徳仁親王が1983年6月から1985年8月までのイギリスのオクスフォードでの留学生活を回顧したエッセイである。1993年に学習院の創立125周年記念の学習院教養新書として刊行された。2006年1月、元駐日イギリス大使、ヒュー・コータッツィ︵Hugh Cortazzi︶の翻訳で英訳されイギリスで出版された[1]。
学習院大学大学院で日本中世の交通史を研究した徳仁親王は1986年からオクスフォード大学のマートン・コレッジで2年間の研究生活を送り、ロンドン警視庁の警護官2人にかわるがわる身辺警護される以外は自ら洗濯を行い、買い物を行う生活を行った。学友とスポーツや室内楽の演奏を楽しみ、マサイアス教授のもとでテムズ川の水上交通史の研究を行った。それらの体験が淡々と記述されている。この書物の評する人々がよく引用するのはイギリスを離れる前にオクスフォードの街をもう一度確認するために歩きながらの感想である。﹁再びオックスフォードを訪れるときは、今のように自由な一学生としてこの町を見て回ることはできないであろう。おそらく町そのものは今後も変わらないが、変わるのは自分の立場であろうなどと考えると、妙な焦燥感におそわれ、いっそこのまま時間が止まってくれたなどと考えてしまう。﹂
書誌情報
- 『テムズとともに―英国の二年間―』 徳仁親王(著)出版 : 学習院総務部広報課