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「トヨタ・AZエンジン」の版間の差分

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[[ガソリン直噴エンジン|直接燃料噴射(D-4)]]仕様。デビュー当初はリーンバーン直噴であったが、後にストイキ直噴仕様に変更されている。

[[ガソリン直噴エンジン|直接燃料噴射(D-4)]]仕様。デビュー当初はリーンバーン直噴であったが、後にストイキ直噴仕様に変更されている。



D-4エンジン特有の[[すす|カーボン]]堆積によるエンジン不調や、ベルトテンショナー、オルタネータープーリー、インジェクターの不具合はサービスキャンペーンの対象となっている。[http://toyota.jp/recall/campaign/070530.html ノア、ヴォクシーなど 16車種のサービスキャンペーン]

D-4エンジン特有の[[すす|カーボン]]堆積によるエンジン不調や、ベルトテンショナー、オルタネータープーリー、インジェクターの不具合はサービスキャンペーンの対象となっている<ref>{{Cite web |url=https://toyota.jp/recall/campaign/070530.html |title=ノア、ヴォクシーなど 16車種のサービスキャンペーン |access-date=2024年2月20日 |publisher=トヨタ自動車}}</ref>。



F3のレギュレーション変更に伴い、前記の1AZ-FEに代わって2013年から2019年にかけて全日本F3用のエンジンとして使われたほか、2020年から2023年まで後継レースである[[全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権|スーパーフォーミュラ・ライツ]]用のエンジンとして供給されていた。なお両選手権ではエンジン名として「TAZ31」を名乗る<ref name=advan>[http://toyotagazooracing.com/jp/juniorformula/cars/f3/2016.html 全日本F3 2016年 レース車両解説] - TOYOTA GAZOO Racing</ref>。

F3のレギュレーション変更に伴い、前記の1AZ-FEに代わって2013年から2019年にかけて全日本F3用のエンジンとして使われたほか、2020年から2023年まで後継レースである[[全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権|スーパーフォーミュラ・ライツ]]用のエンジンとして供給されていた。なお両選手権ではエンジン名として「TAZ31」を名乗る<ref name=advan>[http://toyotagazooracing.com/jp/juniorformula/cars/f3/2016.html 全日本F3 2016年 レース車両解説] - TOYOTA GAZOO Racing</ref>。

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[[アクセルペダル|アクセル]][[ワイヤー]]を使用する[[スロットル]]ボディ搭載車([[機械]]的にスロットル[[バルブ]]を開閉する仕様)は、ISCVの不良により[[エンジンストール]]や[[アイドリング]]不安定という[[不具合]]が多いため、[[保証]]期間を9年間に延長した。[http://toyota.jp/recall/kaisyu/070316.html エスティマなど5車種 2AZ-FEエンジンの保証期間延長]

[[アクセルペダル|アクセル]][[ワイヤー]]を使用する[[スロットル]]ボディ搭載車([[機械]]的にスロットル[[バルブ]]を開閉する仕様)は、ISCVの不良により[[エンジンストール]]や[[アイドリング]]不安定という[[不具合]]が多いため、[[保証]]期間を9年間に延長した。[http://toyota.jp/recall/kaisyu/070316.html エスティマなど5車種 2AZ-FEエンジンの保証期間延長]




[[]][[]]

[[シリンダーヘッド]]からのメカニカルノイズが大きめである。原因は、ピストンリングが低張力であること、またオイルリングが薄くオイル穴が少ないことである。ピストンにスラッジが蓄積するとオイルリングが固着するために燃焼室の密閉度が低下する。このために、吸気時にクランク室の油煙を燃焼室に吸い上げるオイルあがりという現象が発生し、オイルが急送に消費され白煙を生じる。このためさらにスラッジが増加し、ピストンのオイルリングにあるオイル穴を閉塞する。ピストンリングの問題に加え、燃費のために低粘度オイル0W-20を使用することでオイル上がりとブローバイが増加し、増えたスラッジのためにピストンリングの固着が進行する。トヨタは、中低速域から[[停止]]直前まで[[ブレーキ]]を踏まずに([[エンジンブレーキ]]のみで)減速するような運転をすると、[[インテークマニホールド|吸気管]]および[[燃焼室]]内の負圧が大きい状態で保持されるため、[[エンジンオイル]]が[[燃焼室]]まで吸い上げられてオイル消費量が増えるとしているが、実際にはオイルあがりと呼ばれるエンジン固有の問題である。オイルが急速に消費され、油量が減少したことにドライバーが気づかない場合、エンジンはオイル不足で劣化し動作しなくなる。このため、トヨタはリコールを行い、点検によってエンジン部品を交換するとともに、保証期間を距離に関係なく9年間に延長した。[https://toyota.jp/recall/kaisyu/141126.html エスティマなど9車種 2AZ-FEエンジンの保証期間延長]


ピストンリングの問題に加え、燃費のために低粘度オイル0W-20を使用することでオイル上がりとブローバイが増加し、増えたスラッジのためにピストンリングの固着が進行する。トヨタは、中低速域から[[停止]]直前まで[[ブレーキ]]を踏まずに([[エンジンブレーキ]]のみで)減速するような運転をすると、[[インテークマニホールド|吸気管]]および[[燃焼室]]内の負圧が大きい状態で保持されるため、[[エンジンオイル]]が[[燃焼室]]まで吸い上げられてオイル消費量が増えると責任をドライバーに転嫁しているが、実際には運転のやり方でなく[[オイルあがり]]と呼ばれるエンジン固有の問題である。


急速に消費されオイル量が減少したことにドライバーが気づかないとエンジンはオイル不足で劣化し動作しなくなる。このため、トヨタはリコールを行い、点検によってエンジン部品を交換するとともに、保証期間を距離に関係なく9年間に延長した。[https://toyota.jp/recall/kaisyu/141126.html エスティマなど9車種 2AZ-FEエンジンの保証期間延長]



=== 2AZ-FSE ===

=== 2AZ-FSE ===


2024年2月19日 (月) 23:56時点における版

トヨタ・AZエンジン
2AZ-FE
生産拠点 トヨタ自動車
製造期間 2000年4月 - 2019年10月
※日本向け仕様での場合
タイプ 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 2.0L
2.4L
テンプレートを表示

AZ4200012)2S201910

2.4 L



1AZ-FE


 4 DOHC 16 VVT-i

 1.998 L

× 86.0 mm×86.0 mm

 10.0


(1)102 kW (139 ps )/5,600 rpm 190 Nm (19.4 kgm)/4,000 rpm


RAV4


3S-GE3200719F3200820F31AZ-FEF3201325201224退

1AZ-FSE


 4 DOHC 16 VVT-i (D-4)

 1.998 L

× 86.0 mm×86.0 mm

 9.8 - 10.5


(1)112 kW(152 ps)/6,000 rpm 200 Nm(20.4 kgm)/4,000 rpmFF

(2)110 kW(150 ps)/6,000 rpm 198 Nm(20.2 kgm)/4,000 rpm4WD

(3)114 kW(155 ps)/6,000 rpm 192 Nm(19.6 kgm)/4,000 rpm






















D-4

D-4調[1]

F31AZ-FE20132019F3使20202023TAZ31[2]

2AZ-FE


 4 DOHC 16 VVT-i

 2.362 L

× 88.5 mm×96.0 mm

 9.6 - 9.8


(1)117 kW(159 ps)/5,600 rpm 220 Nm(22.4 kgm)/4,000 rpm

(2)118 kW(160 ps)/5,600 rpm 221 Nm(22.5 kgm)/4,000 rpm

(3)118 kW(160 ps)/5,700 rpm 221 Nm(22.5 kgm)/4,000 rpm

(4)120 kW(163 ps)/6,000 rpm 222 Nm(22.6 kgm)/4,000 rpm

(5)123 kW(167 ps)/6,000 rpm 224 Nm(22.8 kgm)/4,000 rpm

(6)125 kW(170 ps)/6,000 rpm 224 Nm(22.8 kgm)/4,000 rpm












RAV4





tC

XRSE140





X 

ES



2

使ISCV95 2AZ-FE

0W-20使99 2AZ-FE

2AZ-FSE


 4 DOHC 16 VVT-i (D-4)

 2.362 L

× 88.5 mm×96.0 mm

 11.0


(1)120 kW(163 ps)/5,800 rpm 230Nm(23.5kgm)/3,800rpm




D-4

2AZ-FXE


 4 DOHC 16 VVT-i

 2.362 L

× 88.5 mm×96.0 mm

 12.5


(1)96 kW(131 ps)/5,600 rpm 190 Nm(19.4 kgm)/4,000 rpm

(2)110 kW(150 ps)/6,000 rpm 190 Nm(19.4 kgm)/4,000 rpm

(3)110 kW(150 ps)/6,000 rpm 187 Nm(19.1 kgm)/4,400 rpm










HS

SAI





20003



4DOHC

1AZ-FE - 2000cc




RAV4

1AZ-FSE - 2000cc


2RAV4TA-ACA20W/21W/TA-ZCA25W/26W

2RAV4UA-ACA20W/21W/UA-ZCA25W/26W

5AZV50

OpaACT10

ACN10

AZR60G-A/65G-A

AZR60G-B/65G-B

ACM10G/15G

ANE10G/11W

ANM10G/10W/15G

AZT250/255

AZT240-C

AZT240-A

3AZT241W/246W

2AZ-FE - 2400cc


2ACM21W/26W

23ACR30W/40W/50W/55W

2ANH10W/15W/20W-P/25W-P

ANH20W-N/25W-N

78/23ACV30/35/40/45

ACU20W/25W

2ACU10W/15W/30W/35W

(AZE154H/156H)

(ACA33W/38W)

X(ANA10/15)

2AZ-FSE - 2400cc


AZT251

2AZ-FXE - 2400cc



脚注

  1. ^ ノア、ヴォクシーなど 16車種のサービスキャンペーン”. トヨタ自動車. 2024年2月20日閲覧。
  2. ^ 全日本F3 2016年 レース車両解説 - TOYOTA GAZOO Racing

関連項目