フォッカー F28
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/Linjeflyg_F28_Zurich.jpg/330px-Linjeflyg_F28_Zurich.jpg)
フォッカー28(Fokker F28 Fellowship)とは、オランダの航空機メーカーのフォッカーによって設計、開発された短距離用双発ジェット旅客機である。愛称はフェローシップ。
概要
開発
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/13/Air_Anglia_Fokker_F28_Jersey_Airport_-_August_1979.jpg/220px-Air_Anglia_Fokker_F28_Jersey_Airport_-_August_1979.jpg)
1962年4月に、﹁F27﹂などのプロペラ旅客機を生産していたフォッカーによって、同社初のジェット旅客機としての開発が発表された。また機体の部品生産はいくつかのヨーロッパのメーカーの共同で行うものであった。政府による開発資金の補助も行われており、ドイツ政府とオランダ政府から受けていた。最終組み立てはオランダのスキポール空港の隣接地で行われた。
最初の試作機であるPH-JHGは1967年5月9日に初飛行し、型式証明は1969年2月24日に発給された。最初の受注はドイツの航空会社LTUである。機体の特徴はダグラスDC-9やBAC 1-11と同様にT字型尾翼と機体後部にロールス・ロイス社のスペイエンジンを双発に搭載したリア・ジェット方式というレイアウトであった。
整備性に優れていた上に、エアブレーキを採用し着陸時の滑走距離を抑えることに貢献していたほか、ドア内蔵タラップを装備するなど設備が不十分な地方空港におけるオペレーションに対応した設計となっていた。
導入
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/91/Air_Niugini_Machine.jpg/220px-Air_Niugini_Machine.jpg)
さらに価格も安価であったことから世界各国の航空会社で就航した他、複数の国の政府や軍で導入され、アルゼンチン空軍によりフォークランド紛争にも投入された。アジア太平洋地域においても、エア・ニューギニやエア・ナウルなど数社が運航を行い、エア・ナウルはナウル-鹿児島線に使用し、日本に乗り入れていた。
なお、東亜国内航空や全日本空輸が使用する日本航空機製造YS-11の後継機候補として、日本に売り込みのため飛来したこともあったものの、最終的に日本の航空会社は採用しなかった。
生産が1987年に終了するまでに241機が製造され、その後F28をベースに様々な装備をアップグレードし開発された新型機の﹁フォッカー70﹂や﹁フォッカー 100﹂に引き継がれた。
派生型
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3b/Fokker_F28-2000.jpg/220px-Fokker_F28-2000.jpg)
共通性能要目
F-28-1000
- 全長: 27,4 m
- 全幅 23,6 m
- 乗客 65人
F-28-2000
- 全長: 29,6 m
- 全幅: 23,6 m
- 乗客 79人
1971年4月28日初飛行
F-28-3000
- 全長: 27,4 m
- 全幅: 25 m
R航続距離: 2.743 km
F-28-4000
- 全長: 29,6 m
- 全幅: 25 m
- 航続距離: 1.900 km
F-28-5000
F-28-6000
主なユーザー
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/58/F285t21COAN.jpg/220px-F285t21COAN.jpg)
航空会社
- KLMオランダ航空
- エールフランス
- スカンジナビア航空
- ビーマン・バングラデシュ航空
- ロイヤル・ヨルダン航空
- USエアウェイズ
- アルゼンチン航空
- エア・ナウル
- アンセット・オーストラリア航空
- 南アフリカ航空