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[[File:{{#property:P2910}}|thumb|献血の[[ピクトグラム]]]]

{{修正|date=2021年12月}}

'''献血'''(けんけつ)とは[[輸血]]や[[血液製剤]]製造のために'''無償'''で[[血液]]を提供することである。

'''献血'''(けんけつ)とは[[輸血]]や[[血液製剤]]製造のために無償で[[血液]]を提供することである。



== 概説 ==

== 概説 ==

[[代替血液]]は開発されてはいるが供給に限度があり、輸血は[[ヒト|人]]血を使用せざるを得ない。献血制度が整備される以前は[[売血]]によって血液の需要を満たしていたが、金銭を得る目的で過度に売血をする者が多数現れ、これらから得られる血液の低質な「[[売血#黄色い血|黄色い血液]]」や供血者の健康面で問題が多かった。

[[代替血液]]は開発されてはいるが供給に限度があり、輸血は[[ヒト|人]]血を使用せざるを得ない。献血制度が整備される以前は[[売血]]によって血液の需要を満たしていたが、金銭を得る目的で過度に売血をする者が多数現れ、これらから得られる血液の低質な「[[売血#黄色い血|黄色い血液]]」や供血者の健康面で問題が多かった。



「献血」の語は日本赤十字社中央血液センター所長の大林静男博士によって提唱された。[[キリスト教徒|クリスチャン]]の大林は、輸血可能血液量とその復活量の関係とキリスト教会における「什一献金」から発想のきっかけを得た。

「献血」の語は[[日本赤十字社]]中央血液センター所長の大林静男博士によって提唱された。[[キリスト教徒|クリスチャン]]の大林は、輸血可能血液量とその復活量の関係とキリスト教会における「什一献金」から発想のきっかけを得た。



== 安全性 ==

== 安全性 ==

安全性は以前より格段に向上しているが、[[ウイルス]]感染ののち一定期間は検出不可な検査空白期間の「ウィンドウ・ピリオド」があり、この期間に献血された血液は検査をすり抜ける。未知の[[病原体]]はチェック対象とならない。

安全性は以前より格段に向上しているが、[[ウイルス]]感染ののち一定期間は検出不可な検査空白期間の「ウィンドウ・ピリオド」があり、この期間に献血された血液は検査をすり抜ける。未知の[[病原体]]はチェック対象とならない。




[[|HIV]][[|]]<ref>{{cite web|url=http://www.hivkensa.com/question/#ans8 |title=HIVQ&A|publisher=HIV|accessdate=2020-6-19}}</ref>HIV[[]]''''''''''''''''''

[[|HIV]][[|]]<ref>{{Cite web||url=http://www.hivkensa.com/question/#ans8 |title=HIVQ&A|publisher=HIV|accessdate=2020-6-19}}</ref>HIV[[]]



調[[]][[]]

調[[]][[]]

=== 血小板献血におけるCD4<sup>+</sup>リンパ球低下の懸念 ===


100200[[T#T|CD4<sup>+</sup>]]200/μl<ref name="pmid30429159">{{cite journal| author=Gansner JM, Rahmani M, Jonsson AH, Fortin BM, Brimah I, Ellis M | display-authors=etal| title=Plateletpheresis-associated lymphopenia in frequent platelet donors. | journal=Blood. | year= 2019 | volume= 133 | issue= 6 | pages= 605-614 | pmid=30429159 | doi=10.1182/blood-2018-09-873125 | pmc=6367645 | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=30429159 }} </ref><ref name="pmid34545947">{{cite journal| author=Thuer L, Brosig A, Hutchinson JA, Hähnel V, Offner R, Burkhardt R | display-authors=etal| title=Total platelet donation count and donation frequency are determinants of plateletpheresis-associated lymphopenia. | journal=Transfusion. | year= 2021 | volume= 61 | issue= 11 | pages= 3161-3173 | pmid=34545947 | doi=10.1111/trf.16666 | pmc= | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=34545947 }} </ref><ref name="pmid30747442">{{cite journal| author=Rahmani M, Fortin BM, Berliner N, Issa N, Neuberg D, Kaufman RM | display-authors=etal| title=CD4+ T-cell lymphopenia in frequent platelet donors who have ceased platelet donation for at least 1 year. | journal=Transfusion. | year= 2019 | volume= 59 | issue= 5 | pages= 1644-1647 | pmid=30747442 | doi=10.1111/trf.15192 | pmc=6504640 | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=30747442 }} </ref>


しかしこれらの論文でも、「血小板献血をやめるべきである」という意見は一切出されていない。上記いずれの論文でも、下記の注記が付されている。


まず、CD4<sup>+</sup>リンパ球が200/μl以下であるのが問題になるのは[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]感染者に見られる知見からである。なぜならHIV感染者は、外部から病原体が侵入してもHIVによってCD4<sup>+</sup>リンパ球の活性化が阻害されるからであり、HIVに感染していない血小板献血者にはそうした懸念が無い。


つまり健常者のCD4<sup>+</sup>リンパ球が200/μl以下になるのはとりわけ異常とは言えず、それに伴う各種[[罹患率]]・[[死亡率]]の上昇は報告されていない。



[[SARS2|SARS-CoV-2]][[]]<ref name="pmid35919021">{{cite journal| author=Laumaea AE, Lewin A, Chatterjee D, Marchitto L, Ding S, Gendron-Lepage G | display-authors=etal| title=COVID-19 vaccine humoral response in frequent platelet donors with plateletpheresis-associated lymphopenia. | journal=Transfusion. | year= 2022 | volume= 62 | issue= 9 | pages= 1779-1790 | pmid=35919021 | doi=10.1111/trf.17037 | pmc=9539235 | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=35919021 }} </ref>


[[|]]<ref name="pmid33186486">{{cite journal| author=Zhao J, Gabriel E, Norda R, Höglund P, Baden L, Diedrich BA | display-authors=etal| title=Frequent platelet donation is associated with lymphopenia and risk of infections: A nationwide cohort study. | journal=Transfusion | year= 2021 | volume= 61 | issue= 2 | pages= 464-473 | pmid=33186486 | doi=10.1111/trf.16175 | pmc=7894559 | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=33186486 }} </ref>



== 日本における献血 ==

== 日本における献血 ==

[[ファイル:JRC Hyogo Blood Center bloodmobiles 2008-01-14.jpg|thumb|献血検診車による献血街頭活動([[兵庫県]][[神戸市]][[須磨区]][[名谷駅]]前)]]

[[File:Blutspende Piktogramm.GIF|thumb|[[ピクトグラム]]]]

[[日本]]は[[日本赤十字社]]が全て手がけ、提供された血液は[[感染症]]の検査のあと、各[[医療機関]]などへ提供される。日本での輸血用血液はもっぱら献血でまかなう。

[[ファイル:JRC Hyogo Blood Center bloodmobiles 2008-01-14.jpg|thumbnail|270px|献血検診車による献血街頭活動<br />([[兵庫県]][[神戸市]][[須磨区]][[名谷駅]]前)]]

[[日本]]は[[日本赤十字社]]が全て手がけ、提供された血液は[[感染症]]の検査のあと、各医療機関などへ提供される。日本での輸血用血液はもっぱら献血でまかなう。



[[2005年]]以前の献血の根拠は[[1964年]]の閣議決定だったが、2005年の法改正で「採血及び供血あつせん業取締法」が「[[安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律]](血液法)」と名称を変更して大きく改正され、献血事業の主導権は日本赤十字社から[[厚生労働省]]に移った。

[[2005年]]以前の献血の根拠は[[1964年]]の閣議決定だったが、2005年の法改正で「採血及び供血あつせん業取締法」が「[[安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律]](血液法)」と名称を変更して大きく改正され、献血事業の主導権は日本赤十字社から[[厚生労働省]]に移った。



=== 種類と基準 ===

=== 種類と基準 ===


<ref>{{PDFlink|[http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/ketueki_20110301_kijun.pdf ]}} - </ref><ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/terms/index.html ] - </ref>600[[|]] (mL) <ref>[https://www.fnn.jp/posts/00044790HDK4]</ref>

<ref>{{PDFlink|[http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/ketueki_20110301_kijun.pdf ]}} - </ref><ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/terms/index.html ] - </ref>600[[|]] (mL) <ref>[https://www.fnn.jp/articles/-/72774]</ref>

* 全血献血

* 全血献血

** 200mL献血

** 200mL献血

** 400mL献血(条件を満たしていれば、200よりもこちらの400ccにするよう要請される。理由は後述)

** 400mL献血

* 成分献血

* 成分献血

**[[血小板]]献血

** [[血小板]]献血

**[[血漿]]献血

** [[血漿]]献血



{| class="wikitable" style="text-align:center"

{| class="wikitable" style="text-align:center"

|+献血の種類

|+ 献血の種類

! rowspan="2" |&nbsp;!! colspan="2" |全血献血!! colspan="2" |成分献血

! rowspan="2"|<!----> !! colspan="2"|全血献血 !! colspan="2"|成分献血

|-

|-

!200mL献血!!400mL献血!!血漿献血!!血小板献血

! 200mL献血 !! 400mL献血 !! 血漿献血 !! 血小板献血

|-

|-

!1回献血量

!当たりの献血量

|200mL||400mL||600mL以下<br />(循環血液量の<br />12%以内||400mL以下

| 200mL || 400mL || 600mL以下{{Efn2|循環血液量の12%以内}} || 400mL以下

|-

|-

!年齢

! 年齢

|16 - 69歳||男性:17 - 69歳<br />女性:18 - 69歳||18 - 69歳||男性:18 - 69歳<br />女性:18 - 54歳

| 16 - 69歳 || {{Ublist|男性:17 - 69歳|女性:18 - 69歳}} || 18 - 69歳 || {{Ublist|男性:18 - 69歳|女性:18 - 54歳}}

|-

|-

!可能な体重

! 体重

|男性:45kg以上<br />女性:40kg以上||50kg以上|| colspan="2" |男性:45kg以上<br />女性:40kg以上

| {{Ublist|男性:45kg以上|女性:40kg以上}} || 50kg以上 || colspan="2"|{{Ublist|男性:45kg以上|女性:40kg以上}}

|-

|-

!最高血圧

! 最高血圧

| colspan="4" |90mmHg以上 179mmHg以下

| colspan="4"|90mmHg以上179mmHg以下

|-

|-

!最低血圧

! 最低血圧

| colspan="4" |50mmHg以上 109mmHg以下

| colspan="4"|50mmHg以上109mmHg以下

|-

|-

!脈拍

! 脈拍

| colspan="4" |40回/分以上 100回/分以下

| colspan="4"|40回/分以上100回/分以下

|-

|-

!体温

! 体温

| colspan="4" |37.4℃以下

| colspan="4"|37.5℃未満

|-

|-

!血色素量

! 血色素量

|男性:12.5g/dL以上<br />女性:12.0g/dL以上||男性:13.0g/dL以上<br />女性:12.5g/dL以上|| colspan="2" |12.0g/dL以上<ref name="exception">例外として血漿成分献血では、女性で一定の赤血球指数を超える場合、11.5g/dL以上で可能である</ref>


| {{Ublist|12.5g/dL|12.0g/dL}} || {{Ublist|13.0g/dL|12.5g/dL}} || colspan="2"|12.0g/dL<ref group="" name="exception">漿11.5g/dL</ref>

|-

|-

!血小板数

! 血小板数

| colspan="3" |規定なし||15万/uL以上

| colspan="3"|規定なし || 15万/uL以上

|-

|-

!年間可能献血回数

! 年間可能献血回数

|男性:6回<br />女性:4回||男性:3回<br />女性:2回|| colspan="2" |24回<br />(血小板は1回を<br />2回に換算

| {{Ublist|男性:6回|女性:4回}} || {{Ublist|男性:3回|女性:2回}} || colspan="2"|24回{{Efn2|血小板は1回を2回に換算}}

|-

|-

!年間総献血量

! 年間総献血量

| colspan="2" |男性:1200mL以内<br />女性:800mL以内|| colspan="2" |規定なし

| colspan="2"|{{Ublist|男性:1200mL以内|女性:800mL以内}} || colspan="2"|規定なし

|-

|-

!次回献血可能日

! 次回献血可能日

|男女とも4週間後||男女とも8週間後(成分献血)<br />男性:12週間後(全血献血)<br />女性:16週間後(全血献血)|| colspan="2" |男女とも2週間後

| 男女とも4週間後 || {{Ublist|男女とも8週間後(成分献血)|男性:12週間後(全血献血)|女性:16週間後(全血献血)}} || colspan="2"|男女とも2週間後

|}

|}



{{Plainlist|

※全血献血は年間採血量に限度があり、男性では1,200mL・女性では800mL。<br />※成分献血は年間回数に限度があり、血小板は1回を2回に換算して合計24回。

* ※全血献血は年間採血量に限度があり、男性では1,200mL・女性では800mL。

* ※成分献血は年間回数に限度があり、血小板は1回を2回に換算して合計24回。

}}



65歳から69歳の献血は、献血者の健康を考え、60歳から64歳の間に献血経験がある人に限られる。

65歳から69歳の献血は、献血者の健康を考え、60歳から64歳の間に献血経験がある人に限られる。

81行目: 98行目:

成分献血はいったん全血を採取し、[[遠心分離|遠心分離機]]で得た必要な成分を回収したあと、遠心分離機内で[[抗凝固薬]]([[クエン酸ナトリウム]])を混ぜた残りの血液を体内に返血する手順を複数回(おもに3、4回。機械・体調などにより決定)繰り返す。そのため採血に時間がかかる(30 - 90分)。

成分献血はいったん全血を採取し、[[遠心分離|遠心分離機]]で得た必要な成分を回収したあと、遠心分離機内で[[抗凝固薬]]([[クエン酸ナトリウム]])を混ぜた残りの血液を体内に返血する手順を複数回(おもに3、4回。機械・体調などにより決定)繰り返す。そのため採血に時間がかかる(30 - 90分)。




400mL400mL漿<ref>1616200mL400mL</ref>

400mL400mL漿<ref group="">1616200mL400mL</ref>



漿14444漿

漿14444漿



110+漿20

110+漿20[[]][[]][[]]


2011年4月1日より、男性のみ400mL全血献血の対象年齢が18歳から17歳に引き下げられ、男女とも18歳から54歳に限定されている血小板成分献血は、男性のみ上限を69歳に引き上げた<ref>[http://www.jrc.or.jp/blood/l3/Vcms3_00002035.html 平成23年4月1日より採血基準が一部改正されます] - 日本赤十字社</ref>。

2011年4月1日より、男性のみ400mL全血献血の対象年齢が18歳から17歳に引き下げられ、男女とも18歳から54歳に限定されている血小板成分献血は、男性のみ上限を69歳に引き上げた<ref>[http://www.jrc.or.jp/blood/l3/Vcms3_00002035.html 平成23年4月1日より採血基準が一部改正されます] - 日本赤十字社</ref>。

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=== 献血の方法 ===

=== 献血の方法 ===

[[ファイル:Kenketsu_yobikake_P1020659.jpg|thumbnail|220px|日本における街頭献血の様子([[神戸市]][[名谷駅]]前)]]

[[ファイル:Kenketsu_yobikake_P1020659.jpg|thumb|日本における街頭献血の様子([[神戸市]][[名谷駅]]前)]]

==== 準備 ====

==== 準備 ====


[[2004]]101[[|]][[]][[]]1[[2006]]1011220184

[[2004]]101[[|]][[]][[]]1[[2006]]1011220184[[]]


血液センターや献血ルームによっては需給の調整のため、電話などによる事前予約を勧めている場所もある。特殊な[[血液型]]、[[ヒト白血球型抗原]] (HLA) 適合を要求される場合などは、あらかじめ登録された人などに対して献血要請を行う場合がある。毎年献血者数が減少する時期は、先に献血要請を出す場合もある。

血液センターや献血ルームによっては需給の調整のため、電話やウェブによる事前予約を勧めている場所もある。特殊な[[血液型]]、[[ヒト白血球型抗原]] (HLA) 適合を要求される場合などは、あらかじめ登録された人などに対して献血要請を行う場合がある。毎年献血者数が減少する時期は、先に献血要請を出す場合もある。



==== 献血できる場所 ====

==== 献血できる場所 ====


[[:Kenketsu car.jpg|300px|right|thumb|20063[[]][[]]]]

[[ファイル:Kenketsu car.jpg|thumb|移動採血車による街頭での献血。車体左側は天幕が展開可能で、テントを張らない場合は天幕下に受付の机が置かれる。写真の右手に見えるのは受付用テント。(2006年3月、[[福岡市]][[博多駅]]前にて撮影)]]


[[:Blood donation room at Funabashi-face in JPN.jpg|300px|right|thumb|[[]]<!--  -->]]

[[:Blood donation room at Funabashi-face in JPN.jpg|thumb|[[]]()<!--  -->]]

献血は各地にある血液センターや献血ルームのほか、駅前や繁華街などに派遣されるバス型の移動採血車で行われる。移動採血車は単体でも活動するが、会場によっては、ほかの移動採血車やテントなどを運ぶ軽トラックやワゴン車などの資材車と2台またはそれ以上の[[キャラバン]]が編成される場合もある。

献血は各地にある血液センターや献血ルームのほか、駅前や繁華街などに派遣されるバス型の移動採血車で行われる。移動採血車は会場によっては、ほかの移動採血車やテントなどを運ぶ軽トラックやワゴン車などの資材車と2台またはそれ以上の[[キャラバン]]が編成される場合もある。



* 200mL400mL400mL

* 200mL400mL400mL

* 成分献血専用車両を整備するなど、移動採血車で成分献血を実施する事例もある。

* 成分献血専用車両を整備するなど、移動採血車で成分献血を実施する事例もある。

* 血液センターや献血ルームでは成分献血が広く行われている<ref>一部の献血ルームでは設置場所や広さの制約からか、成分献血を行っていない場所もある(例:札幌大通献血ルーム、東京新宿西口献血ルームなど)</ref>。

* 血液センターや献血ルームでは成分献血が広く行われている<ref group="注">一部の献血ルームでは設置場所や広さの制約からか、成分献血を行っていない場所もある(例:札幌大通献血ルーム、東京新宿西口献血ルームなど)</ref>。



==== 献血の手順 ====

==== 献血の手順 ====

113行目: 131行目:

[[]][[]][[|]]

[[]][[]][[|]]


40代で初めての献血および40代以降の成分献血の場合は、過去1年間に[[心電図]]の検査を受けて異常がない人に限られ、検査を受けていない場合は検査する。


40401[[]]


採血時間を短くして血液の凝固や血球の損傷を防ぐため、血液検査や点滴より太い17ゲージ (G) の採血針を用い<ref>[https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/special/m6_03_05_00_index5.html 献血中のことを教えて!] - 東京都赤十字血液センター</ref>、採血針・採血キット・採血バッグは、滅菌済みディスポーサブルを使い捨てる。


18 (G) <ref>{{Cite web||title=vol.3|url=https://www.jrc.or.jp/about/publication/news/20220609_026443.html |website= |access-date=2022-12-06 |language=ja}}</ref>使使



穿穿

穿穿


所要時間は血圧や血管の太さなどにより個人差があるが、200mL献血、400mL献血ともに約5 - 15分、成分献血の場合は約30 - 90分かかる。

所要時間は血圧や血管の太さなどにより個人差があるが、200mL献血、400mL献血ともに約5 - 15分、成分献血の場合は約30 - 90分かかる。







127行目: 145行目:

漿[[]]

漿[[]]


献血中に[[失神]]の症状が出た場合、看護師にその旨を訴えるとただちに献血が中止される。

献血中に[[失神]]などの体調不良の症状が出た場合、看護師にその旨を訴えるとただちに献血が中止される。



多くの献血ルームは採血中の退屈を紛らすため、テレビやビデオデッキ、DVDプレーヤー、ゲーム機などが設置されており、テレビ番組や備えつけの映画ソフトなどを見ることができる。ロビーの雑誌や漫画を持ち込むことも可能。飲食物の持ち込みは衛生上、保健所により禁止指示を受けているルームもある。

多くの献血ルームは採血中の退屈を紛らすため、テレビやビデオデッキ、DVDプレーヤー、ゲーム機などが設置されており、テレビ番組や備えつけの映画ソフトなどを見ることができる。ロビーの雑誌や漫画を持ち込むことも可能。飲食物の持ち込みは衛生上、保健所により禁止指示を受けているルームもある。

134行目: 152行目:

止血バンドを20分以上したままにし(包帯のみの場合もある)、ルーム内や仮設テントなどで休憩や水分補給をする。

止血バンドを20分以上したままにし(包帯のみの場合もある)、ルーム内や仮設テントなどで休憩や水分補給をする。




[[-Ca]][[#|]]1!<ref>{{PDFlink|[http://www.saitama.bc.jrc.or.jp/news/onegai.pdf !]}} 2 - </ref>

[[]][[#|]]1!<ref>{{PDFlink|[http://www.saitama.bc.jrc.or.jp/news/onegai.pdf !]}} 2 - </ref>

{{Quotation|

{{Quotation|

# 不特定の異性または新たな異性との性的接触があった。

# 不特定の異性または新たな異性との性的接触があった。

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# 上記1 - 4に該当する人と性的接触をもった。

# 上記1 - 4に該当する人と性的接触をもった。

}}

}}


6



6

[[]][[]][[]][[]][[]][[#]]


[[]][[]][[]][[]][[]][[#]]



尿尿[[#|]]尿[[#|]]

尿尿[[#|]]尿[[#|]]
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==== 献血会場でのサービス ====

==== 献血会場でのサービス ====


DVD

DVD


==== 検査サービス ====

==== 検査サービス ====

血液型([[ABO式血液型|ABO式]]、[[Rh因子#輸血の対応|Rh式]])、生化学検査([[グリコアルブミン]]を含む7種類)、[[血液検査#血液学的検査|血球計数検査]](8種類)の項目<ref>{{Cite web|url=http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/|title=検査|accessdate=2021-03-05|year=2014|website=日本赤十字社|work=活動内容・実績を知る-血液事業-安全な血液の供給のために|publisher=[[日本赤十字社]]|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210305010334/http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/index.html|archivedate=2021-03-05}}</ref>を検査し、希望者に結果を郵便で通知し、[[献血#複数回献血クラブ(ラブラッド)|複数回献血クラブ]]に登録すると専用[[ウェブサイト]]へ[[ログイン]]して確認可となる。

血液型([[ABO式血液型|ABO式]]、[[Rh因子#輸血の対応|Rh式]])、生化学検査([[グリコアルブミン]]を含む7種類)、[[血液検査#血液学的検査|血球計数検査]](8種類)の項目<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/|title=検査|accessdate=2021-03-05|year=2014|website=日本赤十字社|work=活動内容・実績を知る-血液事業-安全な血液の供給のために|publisher=[[日本赤十字社]]|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210305010334/http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/index.html|archivedate=2021-03-05}}</ref>を検査し、希望者に結果を郵便で通知し、[[献血#複数回献血クラブ(ラブラッド)|複数回献血クラブ]]に登録すると専用[[ウェブサイト]]へ[[ログイン]]して確認可となる。




[[B]][[C]][[]][[HTLV-1]][[HIV]]

[[B]][[C]][[]][[HTLV-1]][[HIV]]
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{{Hidden end}}

{{Hidden end}}




198520081020<ref>[http://www.j-cast.com/2010/01/02057085.html?p=all  ] - J-CAST201012</ref>198516 - 1910179<ref></ref>25%2026017.6%200816 - 1919855120<ref>[http://www.saitama.bc.jrc.or.jp/event/2012_10-20years.html ] - </ref>

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=== 献血ができない例 ===

=== 献血ができない例 ===

'''詳細は日本赤十字社公式サイト [https://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/ 献血をご遠慮いただく場合]を参照。'''

==== 献血する人への負担軽減の理由から ====

==== 献血する人への負担軽減の理由から ====

* 体調がよくない。

* 体調がよくない。

291行目: 310行目:

** 一食だけ抜いている場合は用意されている菓子などを摂るように薦められる。

** 一食だけ抜いている場合は用意されている菓子などを摂るように薦められる。

* 特定の病気の罹患または既往歴がある。

* 特定の病気の罹患または既往歴がある。

**[[心臓病]]・[[腎臓病]]・[[多血症]]・極度の[[貧血]]・[[てんかん]]・[[けいれん]]・[[失神]]・[[脳血管障害]]・薬物療法([[処方箋医薬品|処方箋薬]]・[[インスリン|インスリン自己注射]]など)を受けている[[糖尿病]]など。

** [[心臓病]]・[[腎臓病]]・[[多血症]]・極度の[[貧血]]・[[てんかん]]・[[けいれん]]・[[失神]]・[[脳血管障害]]・薬物療法([[処方箋医薬品|処方箋薬]]・[[インスリン|インスリン自己注射]]など)を受けている[[糖尿病]]など。


* 4

* 4

* 体重40kg未満の女性、45kg未満の男性(200mL献血)。男女とも50kg未満(400mL献血)。

* 体重40kg未満の女性、45kg未満の男性(200mL献血)。男女とも50kg未満(400mL献血)。

303行目: 322行目:

* 発熱時・体調が思わしくない場合。

* 発熱時・体調が思わしくない場合。

* 特定の病気の罹患または既往歴がある。

* 特定の病気の罹患または既往歴がある。

**[[悪性腫瘍]](輸血未実施の状況に限る)・[[結核]]は、根治後5年を経過すれば献血ができる。

** [[悪性腫瘍]](輸血未実施の状況に限る)・[[結核]]は、根治後5年を経過すれば献血ができる。

** 肝[[逸脱酵素]]([[アラニントランスアミナーゼ|ALT]]、[[アスパラギン酸アミノ基転移酵素|AST]])高値の場合。

** 肝[[逸脱酵素]]([[アラニントランスアミナーゼ|ALT]]、[[アスパラギン酸アミノ基転移酵素|AST]])高値の場合。

* 特定の感染症([[感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律|感染症新法]]に定められたほとんどの感染症)の感染疑いがある場合。

* 特定の感染症([[感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律|感染症新法]]に定められたほとんどの感染症)の感染疑いがある場合。

310行目: 329行目:

HBsHBcHCVHIV-1HTLV-17退

HBsHBcHCVHIV-1HTLV-17退

* HIV感染の可能性がある場合(6か月以内に不特定の異性と性的接触を持った、同性同士で性的接触を持った、覚醒剤・麻薬類の注射、針刺し事故の経験およびHIV陽性者・エイズ発症者)。

* HIV感染の可能性がある場合(6か月以内に不特定の異性と性的接触を持った、同性同士で性的接触を持った、覚醒剤・麻薬類の注射、針刺し事故の経験およびHIV陽性者・エイズ発症者)。

*[[肝炎]]ウイルス感染の可能性がある場合(急性のA、E型は治癒後6か月で献血可能だが、'''B、C型のキャリアは根治後もできない''')。

* [[肝炎]]ウイルス感染の可能性がある場合(急性のA、E型は治癒後6か月で献血可能だが、B、C型のキャリアは根治後もできない)。

*[[伝染性紅斑]]感染の疑いがあるか、家族または周囲の集団にいる場合。

* [[伝染性紅斑]]感染の疑いがあるか、家族または周囲の集団にいる場合。

*[[新型インフルエンザ]]ウイルス感染の疑いがある場合。輸血を通じて感染するおそれがあるため、献血してから発覚した場合はただちに連絡を入れる必要がある。

* [[新型インフルエンザ]]ウイルス感染の疑いがある場合。輸血を通じて感染するおそれがあるため、献血してから発覚した場合はただちに連絡を入れる必要がある。



===== 服薬・輸血 =====

===== 服薬・輸血 =====

318行目: 337行目:

** 血液や臓器は未知の病原体がいる。

** 血液や臓器は未知の病原体がいる。

* 保健薬([[栄養ドリンク]]や[[胃腸薬]]の一部)を除いた服薬。

* 保健薬([[栄養ドリンク]]や[[胃腸薬]]の一部)を除いた服薬。

**[[風邪薬]]も含む。問診に於いては「直近3日以内」が不適格基準とされているが、薬剤によってはさらに長い期間体内に貯留したり血液に影響を与えるものもある。3日以内なら[[サプリメント]]の服用も問診時に相談することが望ましい。

** [[風邪薬]]も含む。問診に於いては「直近3日以内」が不適格基準とされているが、薬剤によってはさらに長い期間体内に貯留したり血液に影響を与えるものもある。3日以内なら[[サプリメント]]の服用も問診時に相談することが望ましい。

** 当日服用でも献血可能な薬の例として、サプリメント、胃腸薬、降圧薬、漢方薬、高脂血症治療薬、アレルギー治療薬、ホルモン補充療法のホルモン剤、点眼や点鼻などの局所治療薬、抗潰瘍薬、緩下剤が挙げられている<ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/qa/index.html Q.服薬していると献血はできないのでしょうか。] - 日本赤十字社</ref><ref>[http://www.kochi.bc.jrc.or.jp/about/medicine.php 献血可能な服薬剤について] - 日本赤十字社・高知県赤十字血液センター</ref>が、検診医が最終的な判断を行う。

** 当日服用でも献血可能な薬の例として、サプリメント、胃腸薬、降圧薬、漢方薬、高脂血症治療薬、アレルギー治療薬、ホルモン補充療法のホルモン剤、点眼や点鼻などの局所治療薬、抗潰瘍薬、緩下剤が挙げられている<ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/qa/index.html Q.服薬していると献血はできないのでしょうか。] - 日本赤十字社</ref><ref>[http://www.kochi.bc.jrc.or.jp/about/medicine.php 献血可能な服薬剤について] - 日本赤十字社・高知県赤十字血液センター</ref>が、検診医が最終的な判断を行う。

**[[トレチノイン]]製剤のエトレチナートは最後の服薬から2年以上<ref>[http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/450045_3119001M1020_2_09.pdf チガソン添付文書] - PMDA</ref>、イソトレチノイン製剤は最後の服薬から1か月以上<ref>[https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1b.html アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について] - 厚生労働省</ref>、[[抗腫瘍薬]]は5年を経過しないと献血できない。

** [[トレチノイン]]製剤のエトレチナートは最後の服薬から2年以上<ref>[http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/450045_3119001M1020_2_09.pdf チガソン添付文書] - PMDA</ref>、イソトレチノイン製剤は最後の服薬から1か月以上<ref>[https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1b.html アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について] - 厚生労働省</ref>、[[抗腫瘍薬]]は5年を経過しないと献血できない。

*[[狂犬病]]接種対象外の動物に噛まれて狂犬病ワクチンを接種後1年間、HBグロブリン投与後1年間。

* [[狂犬病]]接種対象外の動物に噛まれて狂犬病ワクチンを接種後1年間、HBグロブリン投与後1年間。

*[[健康食品]]を除くヒト由来の[[胎盤]]([[プラセンタ]])を用いた薬剤使用経験者。

* [[健康食品]]を除くヒト由来の[[胎盤]]([[プラセンタ]])を用いた薬剤使用経験者。

* 男性型脱毛症の治療に使われる育毛服用剤を使用の際は一定期間。たとえば[[フィナステリド]]は内服後1か月間。

* 男性型脱毛症の治療に使われる育毛服用剤を使用の際は一定期間。たとえば[[フィナステリド]]は内服後1か月間。



===== 歯科・外科治療 =====

===== 歯科・外科治療 =====

*[[抜歯]]、出血を伴う歯科施術後3日間([[歯石]]取りなどの施術も含まれる)。

* [[抜歯]]、出血を伴う歯科施術後3日間([[歯石]]取りなどの施術も含まれる)。

* 輸血(自己血を除く)・臓器移植を伴わない[[外傷]]・[[疾病]]による[[手術]]後は最低6か月間。

* 輸血(自己血を除く)・臓器移植を伴わない[[外傷]]・[[疾病]]による[[手術]]後は最低6か月間。



333行目: 352行目:

** 日本国外から帰国後4週間以内(2005年2月より実施)

** 日本国外から帰国後4週間以内(2005年2月より実施)

* 変異型[[クロイツフェルト・ヤコブ病]](vCJD)関連

* 変異型[[クロイツフェルト・ヤコブ病]](vCJD)関連

**[[イギリス|英国]]渡航からの帰国後に献血した日本人男性がvCJDを発症して死亡したことが2005年2月に明らかとなり、同年3月末より以下の規制が設けられている。

** [[イギリス|英国]]渡航からの帰国後に献血した日本人男性がvCJDを発症して死亡したことが2005年2月に明らかとなり、同年3月末より以下の規制が設けられている。

** 1980年以降に欧州を中心とした約35か国に、厳重警戒地域では6か月以上、それ以外の地域でも5年以上の滞在歴がある場合。

** 1980年以降に欧州を中心とした約35か国に、厳重警戒地域では6か月以上、それ以外の地域でも5年以上の滞在歴がある場合。

*** 英国に1980年から1996年に1日でも滞在した場合は献血ができなくなっていたが、2010年1月27日より通算1か月以上(31日以上)滞在した場合へと緩和された<ref name="jrc-eikoku">[http://www.jrc.or.jp/blood/eikoku/index.html 英国滞在歴に関する献血制限について] - 日本赤十字社</ref>。

*** 英国に1980年から1996年に1日でも滞在した場合は献血ができなくなっていたが、2010年1月27日より通算1か月以上(31日以上)滞在した場合へと緩和された<ref name="jrc-eikoku">[http://www.jrc.or.jp/blood/eikoku/index.html 英国滞在歴に関する献血制限について] - 日本赤十字社</ref>。

* 日本国外特有の[[伝染病]]・感染症

* 日本国外特有の[[伝染病]]・感染症

**[[ウエストナイル熱]]保有生物([[アメリカ大陸]]各国)・[[マラリア]]原虫に刺されたり、[[破傷風菌]]や[[狂犬病]]・vCJDなどの暴露を受けた疑いがある場合。

** [[ウエストナイル熱]]保有生物([[アメリカ大陸]]各国)・[[マラリア]]原虫に刺されたり、[[破傷風菌]]や[[狂犬病]]・vCJDなどの暴露を受けた疑いがある場合。



===== 予防接種投与 =====

===== 予防接種投与 =====

投与後、一定期間の献血が不可能となる。

投与後、一定期間の献血が不可能となる。



* 24時間(不活化ワクチンおよびトキソイド)

; 24時間(不活化ワクチンおよびトキソイド)

** A型肝炎、インフルエンザ、日本脳炎、コレラ、肺炎球菌、百日咳、破傷風

: A型肝炎、インフルエンザ、日本脳炎、コレラ、肺炎球菌、百日咳、破傷風、新型コロナウイルス(一部<ref name="covid-19 vaccination">{{Cite web|和書|date=2022-11-01 |url=https://www.jrc.or.jp/donation/blood/news/221101_021122.html |title=【令和4年11月2日から適用開始】新型コロナウイルスのワクチン接種後の献血受入基準について |publisher=日本赤十字社 |accessdate=2022-11-15}}</ref>)

* 48時間

; 48時間

: 新型コロナウイルス([[COVID-19ワクチン#RNAワクチン|RNAワクチン(mRNAワクチンを含む)]] : [[トジナメラン|ファイザー社製]]・[[mRNA-1273|武田/モデルナ社製]]など<ref name="covid-19 vaccination" />)

**新型コロナウイルス

; 4週間

***2021年9月時点で対象となるのは、[[トジナメラン|ファイザー社製]]・[[mRNA-1273|武田/モデルナ社製]]。これ以外([[AZD1222|アストラゼネカ社製]]を含む)を投与した場合、[[厚生労働省]]で基準が策定されるまでの間は献血ができない<ref>{{Cite web|date=2021-09-08 |url=https://www.jrc.or.jp/donation/blood/news/201223_006488.html |title=更新)新型コロナウイルス感染症への対応等について |publisher=日本赤十字社 |accessdate=2021-09-26}}</ref>。

: B型肝炎、おたふくかぜ、風疹、BCG

*4週間

; 6週間

** B型肝炎、おたふくかぜ、風疹、BCG

: 新型コロナウイルス([[COVID-19ワクチン#アデノウイルス・ベクター・ワクチン|ウイルスベクターワクチン]] : [[AZD1222|アストラゼネカ社製]]など<ref name="covid-19 vaccination" />)

* 2か月

; 2か月

** 天然痘

: 天然痘

* 3か月(抗血清)

; 3か月(抗血清)

** 破傷風、蛇毒、ガス壊疽、ボツリヌス

: 破傷風、蛇毒、ガス壊疽、ボツリヌス

* 6か月

; 6か月

** 抗HBsヒト免疫グロブリン

: 抗HBsヒト免疫グロブリン

* 1年

; 1年

** 狂犬病ワクチン

: 狂犬病ワクチン



===== 外傷・皮膚疾患 =====

===== 外傷・皮膚疾患 =====

*[[ピアス]]の穴開け施術後の一定期間。

* [[ピアス]]の穴開け施術後の一定期間。

** 医療機関で行った場合および使い捨て器具を使用した場合は最低でも1か月間、医療機関以外(友人同士など)で行った場合では1年間にわたって献血できない。粘膜を貫通している場合([[鼻腔]]、[[口唇]]など)は一切献血できない。

** 医療機関で行った場合および使い捨て器具を使用した場合は最低でも1か月間、医療機関以外(友人同士など)で行った場合では1年間にわたって献血できない。粘膜を貫通している場合([[鼻腔]]、[[口唇]]など)は一切献血できない。

* タトゥー([[刺青]])、アートメイク施術後は最低6か月間<ref>[http://wanonaka.jp/faq/ 献血のQ&A] - 日本赤十字社・大阪府赤十字血液センター</ref>。

* タトゥー([[刺青]])、アートメイク施術後は最低6か月間<ref>[http://wanonaka.jp/faq/ 献血のQ&A] - 日本赤十字社・大阪府赤十字血液センター</ref>。

*[[骨折]]や[[靱帯]]損傷などの骨関節外傷治療中。

* [[骨折]]や[[靱帯]]損傷などの骨関節外傷治療中。



以下のケースは血液に細菌が混入している恐れがあるため不可となる。

以下のケースは血液に細菌が混入している恐れがあるため不可となる。

* 怪我をして[[化膿]]ないし、じくじくした生傷がある。

* 怪我をして[[化膿]]ないし、じくじくした生傷がある。

* 出血を伴う[[口内炎]]に罹っている。

* 出血を伴う[[口内炎]]に罹っている。

*[[イヌ|犬]]などに噛まれた場合。

* [[イヌ|犬]]などに噛まれた場合。



そのほか、成分献血の返血の際に内出血があった場合、反対側の腕の血管が細いなどの理由で返血できなかった場合は成分献血ではなく全血献血扱いとなり、次回献血可能日も全血献血に相当する期間となる。

そのほか、成分献血の返血の際に内出血があった場合、反対側の腕の血管が細いなどの理由で返血できなかった場合は成分献血ではなく全血献血扱いとなり、次回献血可能日も全血献血に相当する期間となる。

388行目: 408行目:

カードに4桁の[[暗証番号]]を設定し、本人確認を行うことになっていたが、2014年5月以降は、指静脈による[[生体認証]]が順次導入されている。

カードに4桁の[[暗証番号]]を設定し、本人確認を行うことになっていたが、2014年5月以降は、指静脈による[[生体認証]]が順次導入されている。



カード裏面は、上段から献血者コード番号、献血者氏名(姓・カタカナ表記)、献血者氏名(名・カタカナ表記)、献血回数、血液型(ABO式、Rh式)、直近3回分の献血履歴(日付、献血方法、採血センター名、本人確認区分<ref>1=運転免許証、パスポートなど公的機関によるもので確認できた場合。2=社員証、クレジットカードなどの作成時に公的機関で本人証明がされているもので確認できた場合。3=証明書不携帯</ref>)、献血方法別の次回献血可能日、表彰・顕彰の記録、最新献血センター名、最新献血センターの電話番号が表示されている。この表示は献血を行うごとに毎回書き換えられるようになっている。ほか、専用リーダーのみで読み出し可能な磁気情報で住所・漢字表記の氏名・生年月日が記録される。


ABORh3<ref group="">1=2=3=</ref>



1998使

1998使
395行目: 415行目:


==== 献血手帳の歴史 ====

==== 献血手帳の歴史 ====

*[[1952年]]:供血者に「供血感謝のしるし」発行。

* [[1952年]]:供血者に「供血感謝のしるし」発行。

*[[1954年]]:「奉仕供血手帳」発行。

* [[1954年]]:「奉仕供血手帳」発行。

*[[1961年]]:「奉仕供血手帳」を「献血手帳」に改称。

* [[1961年]]:「奉仕供血手帳」を「献血手帳」に改称。

*[[1962年]]:「献血手帳」(緑表紙)に加えて「預血手帳」(青表紙)も発行。

* [[1962年]]:「献血手帳」(緑表紙)に加えて「預血手帳」(青表紙)も発行。

* 1964年:預血手帳廃止。

* 1964年:預血手帳廃止。

*[[1965年]]:献血手帳、冊子型に様式改正(外皮は現行型の“赤地に金のマージン”に)。預血手帳の要素が入り「供給欄」を記載。

* [[1965年]]:献血手帳、冊子型に様式改正(外皮は現行型の“赤地に金のマージン”に)。預血手帳の要素が入り「供給欄」を記載。

*[[1970年]]:様式改訂。従来型の二つ折りカードに。

* [[1970年]]:様式改訂。従来型の二つ折りカードに。

*[[1980年]]:書式改訂。輸血の優先権条文を削除。

* [[1980年]]:書式改訂。輸血の優先権条文を削除。

*[[1982年]]:書式改訂。「供給欄」を削除。

* [[1982年]]:書式改訂。「供給欄」を削除。

* 2006年10月:制度全面改訂。愛-ca、全国で使用開始<ref>{{PDFlink|[http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/kenketsu_20081110.pdf 献血カード]}} - 日本赤十字社</ref>。

* 2006年10月:制度全面改訂。愛-ca、全国で使用開始<ref>{{PDFlink|[http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/kenketsu_20081110.pdf 献血カード]}} - 日本赤十字社</ref>。



=== 表彰 ===

=== 表彰 ===

[[File:Japan Red Cross Gold Award.jpg|thumb|献血100回金色有効賞]]

[[File:Japan Red Cross Gold Award.jpg|thumb|献血100回金色有効賞]]

献血回数70回で[[日本赤十字社銀色有功章|銀色有功]]が、献血回数100回で[[日本赤十字社金色有功章|金色有功]]が日本赤十字社から授与される。

献血回数70回で[[日本赤十字社銀色有功章|銀色有功]]が、献血回数100回で[[日本赤十字社金色有功章|金色有功]]が日本赤十字社から授与される。



=== 複数回献血クラブ(ラブラッド) ===

=== 複数回献血クラブ(ラブラッド) ===

[[2018年]]10月29日に愛称を「ラブラッド」に統一し、全国共通で利用できるサイトを立ち上げた<ref>[http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/132101/files/2013031400167/file_201812101132031_1.pdf 複数回献血クラブ「ラブラッド」]</ref><ref>[http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/181102_005478.html 新たなWeb会員サービス「ラブラッド」の運用開始について]</ref>。安全な献血者を安定的に確保することを目的として、各都道府県の血液センターで運営されている<ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/club/ 継続的に献血いただける方へ] - 日本赤十字社</ref>。年間複数回、400mL献血・成分献血が可能な会員を募集している。

[[2018年]]10月29日に愛称を「ラブラッド」に統一し、全国共通で利用できるサイトを立ち上げた<ref>[http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/132101/files/2013031400167/file_201812101132031_1.pdf 複数回献血クラブ「ラブラッド」]</ref><ref>[http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/181102_005478.html 新たなWeb会員サービス「ラブラッド」の運用開始について]</ref>。安全な献血者を安定的に確保することを目的として、各都道府県の血液センターで運営されている<ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/club/ 継続的に献血いただける方へ] 日本赤十字社</ref>。年間複数回、400mL献血・成分献血が可能な会員を募集している。




2+8199464

2+8199464


==== 会員特典 ====

==== 会員特典 ====

* インターネット上で自分の血液検査の結果閲覧<ref>[https://www.kenketsu.jp/nskc/user/ 複数回献血クラブ] - 日本赤十字社</ref>(献血者コードと会員登録時に設定したパスワードが必要)

* インターネット上で自分の血液検査の結果閲覧<ref>[https://www.kenketsu.jp/nskc/user/ 複数回献血クラブ] 日本赤十字社</ref>(献血者コードと会員登録時に設定したパスワードが必要)

* 献血カードを会員専用献血カード(黒地に世界地図または赤地にけんけつちゃん)に切替(2011年10月3日から)

* 献血カードを会員専用献血カード(黒地に世界地図または赤地にけんけつちゃん)に切替(2011年10月3日から)

* 成分献血の日時指定予約

* 成分献血の日時指定予約

424行目: 444行目:

==== 愛称 ====

==== 愛称 ====

血液センターごとに愛称を設定している場合がある。

血液センターごとに愛称を設定している場合がある。

{{Columns-list|16em|

* 群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、三重県:携帯メールクラブ

* 群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、三重県:携帯メールクラブ

* 北海道:ひまわりCROSSメールクラブ

* 北海道:ひまわりCROSSメールクラブ

446行目: 467行目:

* 愛媛県:リピート あいピー

* 愛媛県:リピート あいピー

* 長崎県:400mL・PC献血クラブ

* 長崎県:400mL・PC献血クラブ

}}



=== キャラクター ===

=== キャラクター ===

*[[けんけつちゃん]] - 地区によってはご当地のけんけつちゃんもある([[宮城県]]は[[伊達政宗]]、[[神奈川県]]はサーファーなど)

* [[けんけつちゃん]] - 地区によってはご当地のけんけつちゃんもある([[宮城県]]は[[伊達政宗]]、[[神奈川県]]はサーファーなど)



==== 各地の献血キャラクター ====

==== 各地の献血キャラクター ====

{{Columns-list|16em|

* 青森県 - ブラット君<ref>[http://www.pref.aomori.lg.jp/welfare/health/kenketu.html 青森県の献血ホームページ 「ボク、ブラット君」] - 青森県</ref>

* 青森県 - ブラット君<ref>[http://www.pref.aomori.lg.jp/welfare/health/kenketu.html 青森県の献血ホームページ 「ボク、ブラット君」] - 青森県</ref>

* 岩手県 - ココロンちゃん<ref>[http://www.iwate.bc.jrc.or.jp/wp-blog/?p=182 「はたちの献血」キャンペーンイベントを開催しました!] - 岩手県赤十字血液センター</ref>

* 岩手県 - ココロンちゃん<ref>[http://www.iwate.bc.jrc.or.jp/wp-blog/?p=182 「はたちの献血」キャンペーンイベントを開催しました!] - 岩手県赤十字血液センター</ref>

460行目: 483行目:

* 滋賀県 - ちーたん<ref>[http://www.pref.shiga.lg.jp/e/imuyakumu/kenketsu.html 献血情報/滋賀県] - 滋賀県</ref>

* 滋賀県 - ちーたん<ref>[http://www.pref.shiga.lg.jp/e/imuyakumu/kenketsu.html 献血情報/滋賀県] - 滋賀県</ref>

* 京都府 - ユートン<ref>[http://www.kyoto-np.co.jp/info/chara/070709.html キャラっと@HAPPY] - 京都新聞</ref>

* 京都府 - ユートン<ref>[http://www.kyoto-np.co.jp/info/chara/070709.html キャラっと@HAPPY] - 京都新聞</ref>

*[[大阪府]] - Dr.ブラッド

* [[大阪府]] - Dr.ブラッド

*[[兵庫県]] - Kちゃん

* [[兵庫県]] - Kちゃん

*[[奈良県]] - ハーディア

* [[奈良県]] - ハーディア

*[[和歌山県]] - 愛ちゃん

* [[和歌山県]] - 愛ちゃん

*[[徳島県]] - 熱血KENちゃん

* [[徳島県]] - 熱血KENちゃん

*[[広島県]] - ちーぴっと

* [[広島県]] - ちーぴっと

*[[鳥取県]] - ハッピーくん

* [[鳥取県]] - ハッピーくん

*[[熊本県]] - ハービット

* [[熊本県]] - ハービット

}}



== 欧米における献血 ==

== 欧米における献血 ==

[[ファイル:Blood donation at Fleet Week USA.jpg|180px|right|thumb|[[アメリカ合衆国|米国]][[アメリカ海軍|海軍]]兵士による献血風景]]

[[ファイル:Blood donation at Fleet Week USA.jpg|thumb|[[アメリカ合衆国|米国]][[アメリカ海軍|海軍]]兵士による献血風景]]

=== EU ===

=== EU ===


EU181765<ref name="saiketsu">{{Cite web||url=https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1029-15k.pdf|title=|publisher= |accessdate=2017-09-28}}</ref>60<ref name="saiketsu" />65<ref name="saiketsu" />

==== 献血可能年齢 ====


EU181765<ref name="saiketsu">{{Cite web |url=https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1029-15k.pdf|title=|publisher= |accessdate=2017-09-28}}</ref>60<ref name="saiketsu" />65<ref name="saiketsu" />


=== イギリス ===

=== イギリス ===

==== 全血採血基準 ====


1765<ref name="saiketsu" />60<ref name="saiketsu" />65<ref name="saiketsu" />

1765<ref name="saiketsu" />60<ref name="saiketsu" />65<ref name="saiketsu" />


1回当たりの採血量は470mLである<ref name="saiketsu" />。年間採血回数は3回を限度とする<ref name="saiketsu" />。

1回当たりの採血量は470mLである<ref name="saiketsu" />。年間採血回数は3回を限度とする<ref name="saiketsu" />。



==== 成分採血基準 ====

イギリスの成分採血基準では年齢下限は18歳、年齢上限は65歳である<ref name="saiketsu" />。[[インフォームドコンセント]]が要件とされている<ref name="saiketsu" />。

イギリスの成分採血基準では年齢下限は18歳、年齢上限は65歳である<ref name="saiketsu" />。[[インフォームドコンセント]]が要件とされている<ref name="saiketsu" />。



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=== フランス ===

=== フランス ===

==== 献血可能年齢 ====

フランスの献血可能年齢は下限は18歳、上限は65歳(初回者は60歳が上限)である<ref name="saiketsu" />。

フランスの献血可能年齢は下限は18歳、上限は65歳(初回者は60歳が上限)である<ref name="saiketsu" />。



==== 全血採血基準 ====

1回当たりの採血量は450mLである<ref name="saiketsu" />。年間採血回数は男性は5回、女性は3回を限度とする<ref name="saiketsu" />。

1回当たりの採血量は450mLである<ref name="saiketsu" />。年間採血回数は男性は5回、女性は3回を限度とする<ref name="saiketsu" />。



==== 成分採血基準 ====

血漿献血の1回あたりの採血血漿量は650mLである(抗凝固剤を除く)<ref name="saiketsu" />。血小板献血の1回あたりの採血血漿量は600mLである(抗凝固剤を除く)<ref name="saiketsu" />。

血漿献血の1回あたりの採血血漿量は650mLである(抗凝固剤を除く)<ref name="saiketsu" />。血小板献血の1回あたりの採血血漿量は600mLである(抗凝固剤を除く)<ref name="saiketsu" />。



=== アメリカ合衆国 ===

=== アメリカ合衆国 ===

==== 献血可能年齢 ====

アメリカの献血可能年齢は下限は17歳(保護者の同意を条件に16歳を下限とする州もある)であり、上限はない<ref name="saiketsu" />。

アメリカの献血可能年齢は下限は17歳(保護者の同意を条件に16歳を下限とする州もある)であり、上限はない<ref name="saiketsu" />。



==== 全血採血基準 ====

1回当たりの採血量は原則500mLである<ref name="saiketsu" />。

1回当たりの採血量は原則500mLである<ref name="saiketsu" />。



==== 成分採血基準 ====

インフォームドコンセントが要件とされている<ref name="saiketsu" />。

インフォームドコンセントが要件とされている<ref name="saiketsu" />。



== 献血関連の事件・事故 ==

== 献血関連の事件・事故 ==

* 1964年3月ごろに[[エドウィン・O・ライシャワー#.E3.80.8C.E3.83.A9.E3.82.A4.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.AF.E3.83.BC.E4.BA.8B.E4.BB.B6.E3.80.8D|ライシャワー事件]]が発生した。輸血された血液から[[C型肝炎]]に罹患した本事件で、有償の採血が禁止になる。

* 1964年3月ごろに[[エドウィン・O・ライシャワー#.E3.80.8C.E3.83.A9.E3.82.A4.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.AF.E3.83.BC.E4.BA.8B.E4.BB.B6.E3.80.8D|ライシャワー事件]]が発生した。輸血された血液から[[C型肝炎]]に罹患した本事件で、有償の採血が禁止になる。

*[[2003年]]12月ごろ、検査をすり抜けた輸血で[[ヒト免疫不全ウイルス|HIVウイルス]]に感染した。

* [[2003年]]12月ごろ、検査をすり抜けた輸血で[[ヒト免疫不全ウイルス|HIVウイルス]]に感染した。

* 2004年1月7日に、[[整形外科学|整形外科]]医で自称作家の[[藤田徳人]]が、開設する[[ウェブサイト]]の恋愛科学研究所でエイズ検査目的の献血を勧める内容を記載して、問題となる。

* 2004年1月7日に、[[整形外科学|整形外科]]医で自称作家の[[藤田徳人]]が、開設する[[ウェブサイト]]の恋愛科学研究所でエイズ検査目的の献血を勧める内容を記載して、問題となる。

* 2005年9月に、献血者が採血終了直後に昏倒して頭部強打で急死した。血管迷走神経反射性失神が原因と疑われる。

* 2005年9月に、献血者が採血終了直後に昏倒して頭部強打で急死した。血管迷走神経反射性失神が原因と疑われる。


*[[2008]]9[[#|]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]

* [[2008]]9[[#|]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]

*[[2009]]226Rh+ORh-Neg[[]]Rh-60[[#|]][[]][[尿]][[]]

* [[2009]]226Rh+ORh-Neg[[]]Rh-60[[#|]][[]][[尿]][[]]

*[[2011年]]5月に、[[大阪府]][[茨木市]]内で献血した男性が採血針で腕の神経を損傷したとして、[[大阪地方裁判所]]に訴訟を提起し、[[2015年]]4月14日付で、日赤が解決金900万円を支払う内容で[[和解#裁判上の和解|和解]]が成立<ref>[http://mainichi.jp/shimen/news/20150508ddm012040092000c.html 訴訟:献血で後遺症、日赤が解決金900万円] 毎日新聞 2015年5月8日</ref>した

* [[2011年]]5月に、[[大阪府]][[茨木市]]内で献血した男性が採血針で腕の神経を損傷したとして、[[大阪地方裁判所]]に訴訟を提起し、[[2015年]]4月14日付で、日赤が解決金900万円を支払う内容で[[和解#裁判上の和解|和解]]が成立<ref>[http://mainichi.jp/shimen/news/20150508ddm012040092000c.html 訴訟:献血で後遺症、日赤が解決金900万円] 毎日新聞 2015年5月8日</ref>した

* [[2019年]]10月、日本赤十字社が展開した漫画・アニメ『[[宇崎ちゃんは遊びたい!]]』との献血コラボキャンペーンで公共の場に掲出したポスターを、アメリカ国籍の男性が「過度に性的」と[[Twitter]]で批判<ref>{{Cite web|和書|date=2019-10-26 |url=https://hbol.jp/205032 |title=「宇崎ちゃん」献血ポスター、なぜ議論がこじれるのか |publisher=[[ハーバー・ビジネス・オンライン]] |accessdate=2020-02-03}}</ref>し、[[弁護士]]の[[太田啓子]]は「ポスターはセクハラ」と[[日本赤十字社]]に苦情<ref>[https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/165850 萌えキャラ「宇崎ちゃん」の献血PRポスターに女性弁護士が「環境型セクハラ」とクレーム] 東スポWeb 2019年10月16日(2019年12月12日閲覧)</ref>を提出した。これを巡り抗議で献血拒否を煽動する者やそれを批判する者<ref>[https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/421402.html 『「宇崎ちゃん」論争を考えたい』](NHK生活情報ブログ 2020年02月21日) </ref>も出るなど、一部で騒動を招いた。<!--


-->{{See|宇崎ちゃんは遊びたい!#赤十字コラボポスター騒動}}

*[[2019年]]10月、日本赤十字社が展開した漫画・アニメ『[[宇崎ちゃんは遊びたい!]]』との献血コラボキャンペーンで公共の場に掲出したポスターを、アメリカ国籍の男性が「過度に性的」と[[Twitter]]で批判<ref>{{Cite web |date=2019-10-26 |url=https://hbol.jp/205032 |title=「宇崎ちゃん」献血ポスター、なぜ議論がこじれるのか |publisher=[[ハーバー・ビジネス・オンライン]] |accessdate=2020-02-03}}</ref>し、[[弁護士]]の[[太田啓子]]は「ポスターはセクハラ」と[[日本赤十字社]]に苦情<ref>[https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1587759/ 萌えキャラ「宇崎ちゃん」の献血PRポスターに女性弁護士が「環境型セクハラ」とクレーム] 東スポWeb 2019年10月16日(2019年12月12日閲覧)</ref>を提出した。これを巡り抗議で献血拒否を煽動する者やそれを批判する者<ref>[https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/421402.html 『「宇崎ちゃん」論争を考えたい』](NHK生活情報ブログ 2020年02月21日) </ref>も出るなど、一部で騒動を招いた。

{{See|宇崎ちゃんは遊びたい!#赤十字コラボポスター騒動}}



== 世界記録 ==

== 世界記録 ==


[[]]195581201851173[[]]<ref>{{cite web|url=https://jp.reuters.com/video/2018/05/18/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E3%81%AA%E6%8A%97%E4%BD%93%E3%82%82%E3%81%A4%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%81%A7240%E4%B8%87%E4%BA%BA%E6%95%91%E3%81%86-%E8%B1%AA%E5%B7%9E%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%8C%AE%E8%A1%80%E7%8E%8B%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%BC%95%E9%80%80%E5%AD%97%E5%B9%95%E3%83%BB16%E6%97%A5?videoId=427675047|title=240退16|publisher=|date=2018-05-18|accessdate=2018-08-15}}</ref>[[Rh]]D[[]]240[[]][[]]<ref>[https://www.dplay.jp/article/0000017103 200退]</ref><ref>[https://www.bs.jrc.or.jp/th/iwate/ebook/Blood%20Information201806.pdf 7 ]</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=QA3cPsCZfHg 2 million babies - The man with extraordinary blood DRh]</ref>

[[]]195581201851173[[]]<ref>{{Cite web||url=https://jp.reuters.com/video/2018/05/18/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E3%81%AA%E6%8A%97%E4%BD%93%E3%82%82%E3%81%A4%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%81%A7240%E4%B8%87%E4%BA%BA%E6%95%91%E3%81%86-%E8%B1%AA%E5%B7%9E%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%8C%AE%E8%A1%80%E7%8E%8B%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%BC%95%E9%80%80%E5%AD%97%E5%B9%95%E3%83%BB16%E6%97%A5?videoId=427675047|title=240退16|publisher=|date=2018-05-18|accessdate=2018-08-15}}</ref>[[Rh]]D[[]]240[[]][[]]<ref>[https://www.dplay.jp/article/0000017103 200退]</ref><ref>[https://www.bs.jrc.or.jp/th/iwate/ebook/Blood%20Information201806.pdf 7 ]</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=QA3cPsCZfHg 2 million babies - The man with extraordinary blood DRh]</ref>


== 脚注 ==

== 脚注 ==

{{脚注ヘルプ}}

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=== 注釈 ===

{{Reflist}}

{{Notelist2}}

=== 出典 ===

{{Reflist|25em}}



== 参考文献 ==

== 参考文献 ==

532行目: 549行目:


== 関連項目 ==

== 関連項目 ==

{{Commonscat|Blood donation}}

* [[厚生労働省]]

* [[厚生労働省]]

* [[日本赤十字社]]

* [[日本赤十字社]]

538行目: 554行目:

* [[赤十字血液センター]]

* [[赤十字血液センター]]

* [[けんけつちゃん]]

* [[けんけつちゃん]]

* [[輸血]]

* [[骨髄バンク]]

* [[骨髄バンク]]

* [[さい帯血バンク]]

* [[さい帯血バンク]]

* [[血液製剤]]

* [[血液学]]

* [[血液学]]

* [[売血]]

* [[売血#黄色い血|黄色い血]]

** [[売血#黄色い血|黄色い血]]

* [[アンパンマンのエキス]] - 献血の大切さを訴えたブログ

* [[アンパンマンのエキス]] - 献血の大切さを訴えたブログ

* [[認定輸血検査技師]]

* [[認定輸血検査技師]]

551行目: 564行目:


== 外部リンク ==

== 外部リンク ==

{{Commonscat}}

* [http://www.jrc.or.jp/ 日本赤十字社]

** [http://www.jrc.or.jp/donation/ 献血する] - 日本赤十字社

* [https://www.jrc.or.jp/ 日本赤十字社]

** [https://www.jrc.or.jp/donation/ 献血について] - 日本赤十字社

** [https://www.kenketsu.jp/ ラブラッド] - 日本赤十字社

** [https://www.kenketsu.jp/ ラブラッド] - 日本赤十字社

* [https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kenketsugo/ 血液事業の情報ページ] - 厚生労働省医薬食品局血液対策課

* [https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kenketsugo/ 血液事業の情報ページ] - 厚生労働省医薬食品局血液対策課

{{輸血}}


{{Normdaten}}

{{Normdaten}}

{{DEFAULTSORT:けんけつ}}

{{DEFAULTSORT:けんけつ}}


2024年6月22日 (土) 23:45時点における最新版

献血のピクトグラム

献血(けんけつ)とは、輸血血液製剤製造のために無償で血液を提供することである。

概説

[編集]

使


安全性

[編集]



HIV[1]HIV

調

血小板献血におけるCD4+リンパ球低下の懸念

[編集]

100200CD4+200/μl[2][3][4]



CD4+200/μlHIVHIVHIVCD4+HIV

CD4+200/μl

SARS-CoV-2[5]

[6]

日本における献血

[編集]
献血検診車による献血街頭活動(兵庫県神戸市須磨区名谷駅前)



200519642005

種類と基準

[編集]

[7][8]600 (mL) [9]


200mL

400mL200400cc




漿
献血の種類
全血献血 成分献血
200mL献血 400mL献血 血漿献血 血小板献血
一回当たりの献血量 200mL 400mL 600mL以下[注 1] 400mL以下
年齢 16 - 69歳
  • 男性:17 - 69歳
  • 女性:18 - 69歳
18 - 69歳
  • 男性:18 - 69歳
  • 女性:18 - 54歳
体重
  • 男性:45kg以上
  • 女性:40kg以上
50kg以上
  • 男性:45kg以上
  • 女性:40kg以上
最高血圧 90mmHg以上179mmHg以下
最低血圧 50mmHg以上109mmHg以下
脈拍 40回/分以上100回/分以下
体温 37.5℃未満
血色素量
  • 男性:12.5g/dL以上
  • 女性:12.0g/dL以上
  • 男性:13.0g/dL以上
  • 女性:12.5g/dL以上
12.0g/dL以上[注 2]
血小板数 規定なし 15万/uL以上
年間可能献血回数
  • 男性:6回
  • 女性:4回
  • 男性:3回
  • 女性:2回
24回[注 3]
年間総献血量
  • 男性:1200mL以内
  • 女性:800mL以内
規定なし
次回献血可能日 男女とも4週間後
  • 男女とも8週間後(成分献血)
  • 男性:12週間後(全血献血)
  • 女性:16週間後(全血献血)
男女とも2週間後
  • ※全血献血は年間採血量に限度があり、男性では1,200mL・女性では800mL。
  • ※成分献血は年間回数に限度があり、血小板は1回を2回に換算して合計24回。

65696064

400mL200mL400mL1漿200mL400mL

34調30 - 90

400mL400mL漿[ 4]

漿14444漿

110+漿20

201141400mL1817185469[10]

201841136552364[11]

202091[12][13]

献血の方法

[編集]
日本における街頭献血の様子(神戸市名谷駅前)

準備

[編集]

2004101120061011220184

調 (HLA) 

献血できる場所

[編集]
20063
()

2

200mL400mL400mL



[ 5]

献血の手順

[編集]

90mmHg2mLA



40401

18 (G) [14]使使

穿穿

200mL400mL5 - 1530 - 90



2

漿

調

退DVD

献血後

[編集]

20

1![15]


(一)

(二)

(三)使

(四)HIV6

(五)1 - 4


6

#

尿尿尿


献血会場でのサービス

[編集]

DVD

検査サービス

[編集]

ABORh78[16]便

BCHTLV-1HIV

統計

[編集]

献血者数の推移

総献血者数(万人) 対前年比 成分献血者数 対前年比 400mL献血者数 対前年比 200mL献血者数 対前年比
1998 613.7 増加 2.3% 151.3 増加 12.5% 270.9 増加 1.7% 191.4 減少 3.7%
1999 613.9 0.0% 161.0 増加 6.5% 276.7 増加 2.1% 176.0 減少 8.0%
2000 587.7 減少 4.3% 160.8 減少 0.2% 272.6 減少 1.5% 154.3 減少 12.3%
2001 577.4 減少 1.8% 169.5 増加 5.4% 272.7 0.0% 135.1 減少 12.4%
2002 578.4 増加 0.2% 182.9 増加 7.9% 275.1 増加 0.9% 120.2 減少 11.0%
2003 562.1 減少 2.8% 173.2 減少 5.3% 276.6 増加 0.5% 112.2 減少 6.7%
2004 547.3 減少 2.6% 170.9 減少 1.3% 268.6 増加 2.9% 107.6 減少 4.0%
2005 532.0 減少 2.8% 156.0 減少 8.7% 276.0 増加 2.7% 100.0 減少 7.1%
2006 498.7 減少 6.3% 137.3 減少 12.0% 276.1 0.0% 85.3 減少 14.6%
2007 493.9 減少 1.0% 142.5 増加 3.8% 293.1 増加 6.2% 58.2 減少 31.7%
2008 507.7 増加 2.8% 155.6 増加 9.2% 303.0 増加 3.4% 49.0 減少 15.9%
2009 528.7 増加 4.1% 165.8 増加 6.5% 316.1 増加 4.3% 46.6 減少 4.8%
2010 531.8 増加 0.6% 158.9 増加 4.2% 327.0 増加 3.4% 45.9 減少 1.7%

献血量の推移

献血量合計(万L) 対前年比 成分献血 対前年比 400mL献血 対前年比 200mL献血 対前年比
1998 209.4 増加 8.2% 62.7 増加 33.3% 108.3 増加 1.7% 38.2 減少 3.7%
1999 212.9 増加 2.7% 67.0 増加 10.4% 110.7 増加 2.1% 35.2 減少 8.0%
2000 207.5 減少 2.5% 67.6 増加 1.0% 109.0 減少 1.5% 30.8 減少 12.3%
2001 208.7 増加 0.6% 72.6 増加 7.3% 109.0 0.0% 27.0 減少 12.4%
2002 213.3 増加 2.2% 79.1 増加 9.0% 110.0 増加 0.9% 24.0 減少 11.0%
2003 207.8 減少 2.6% 74.7 減少 5.6% 110.6 増加 0.5% 22.4 減少 6.7%
2004 201.8 減少 2.9% 72.8 減少 2.5% 107.4 減少 2.9% 21.5 減少 4.0%
2005 196.0 減少 2.9% 65.6 減少 9.9% 110.4 増加 2.7% 20.0 減少 7.1%
2006 184.1 減少 6.0% 56.6 減少 13.6% 110.4 0.0% 17.0 減少 14.6%
2007 188.7 増加 2.5% 59.8 増加 5.5% 117.2 増加 6.2% 11.6 減少 31.7%
2008 197.2 増加 4.5% 66.2 増加 10.7% 121.2 増加 3.4% 9.8 減少 15.9%
2009 206.9 増加 4.9% 71.1 増加 7.4% 126.4 増加 4.3% 9.3 減少 4.8%
2010 206.8 0.0% 66.8 減少 6.0% 130.8 増加 3.4% 9.1 減少 1.7%

血液供給収入の推移

年度 血液事業収入(億円) 対前年比 成分製剤供給収入 分画製剤供給収入 原料血液供給収入
2006 1327.3
2007 1481.8 増加 11.6% 1277.3 107.4 94.9
2008 1519.5 増加 2.5% 1317.2 104.2 96.1
2009 1564.9 増加 2.9% 1370.0 102.6 90.3
2010 1596.0 増加 1.9% 1412.2 101.1 80.4

198520081020[17]198516 - 1910179[ 6]25%2026017.6%200816 - 1919855120[18]

献血ができない例

[編集]

献血する人への負担軽減の理由から

[編集]

調

2



尿

4

40kg45kg200mL50kg400mL

6560 - 64



6

Hb


輸血される側の安全の理由から

[編集]

調


5

ALTAST


感染症疾患
[編集]

HBsHBcHCVHIV-1HTLV-17退

HIV6HIV

AE6BC




服薬・輸血
[編集]





33

[19][20]

2[21]1[22]5

1HB1

使

使使1
歯科・外科治療
[編集]
  • 抜歯、出血を伴う歯科施術後3日間(歯石取りなどの施術も含まれる)。
  • 輸血(自己血を除く)・臓器移植を伴わない外傷疾病による手術後は最低6か月間。
vCJD関連・日本国外渡航者
[編集]


420052

vCJD
vCJD200523

19803565
1980199612010127131[23]


vCJD
予防接種投与
[編集]



24

A[24]

48

RNAmRNA : /[24]

4

BBCG

6

 : [24]

2



3



6

HBs

1


外傷・皮膚疾患
[編集]


使使11

6[25]












献血カードと献血手帳

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献血手帳

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10400mL400mL12131995411

4411

 - 1981

献血カード「愛-Ca(アイカ)」の導入

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献血カード「愛-Ca(アイカ)」

20061020068200610

420145

ABORh3[ 7]

1998使

2011103[26]

献血手帳の歴史

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1952

1954

1961

1962

1964

1965

1970

1980

1982

200610-ca使[27]

表彰

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献血100回金色有効賞

献血回数70回で銀色有功章が、献血回数100回で金色有功章が日本赤十字社から授与される。

複数回献血クラブ(ラブラッド)

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20181029[28][29][30]400mL

2+8199464

会員特典

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  • インターネット上で自分の血液検査の結果閲覧[31](献血者コードと会員登録時に設定したパスワードが必要)
  • 献血カードを会員専用献血カード(黒地に世界地図または赤地にけんけつちゃん)に切替(2011年10月3日から)
  • 成分献血の日時指定予約
  • 400mL献血の日時指定予約
  • その他、血液センターごとに特典が用意されている場合もある(カイロプラクティック、マッサージなど)

愛称

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血液センターごとに愛称を設定している場合がある。

  • 群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、三重県:携帯メールクラブ
  • 北海道:ひまわりCROSSメールクラブ
  • 宮城県:けんけつくらぶ
  • 茨城県:ネット・ケイタイクラブ
  • 千葉県:複数回献血くらぶ
  • 神奈川県:かながわ献血メールクラブ
  • 富山県:献血LOVEメールクラブ
  • 福井県:複数回献血クラブIBUKI
  • 山梨県:メールクラブ山梨
  • 長野県:複数回献血クラブAOBA(あおば)
  • 滋賀県:くるくるトマト
  • 京都府:献血Friends
  • 大阪府:けんけつE倶楽部
  • 兵庫県:プラス1献血クラブ
  • 奈良県:ハーディアクラブ
  • 鳥取県:ほっとクラブ
  • 島根県:複数回献血クラブ
  • 広島県:eハート
  • 徳島県:Let'sけんけつクラブ
  • 香川県:ピコメールクラブ
  • 愛媛県:リピート あいピー
  • 長崎県:400mL・PC献血クラブ

キャラクター

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各地の献血キャラクター

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  • 青森県 - ブラット君[32]
  • 岩手県 - ココロンちゃん[33]
  • 福島県 - キビチーちゃん
  • 茨城県 - ロージー
  • 埼玉県 - エビオ(A・B・O型)君
  • 新潟県 - ブラッド君
  • 長野県 - 献血ケンケン
  • 滋賀県 - ちーたん[34]
  • 京都府 - ユートン[35]
  • 大阪府 - Dr.ブラッド
  • 兵庫県 - Kちゃん
  • 奈良県 - ハーディア
  • 和歌山県 - 愛ちゃん
  • 徳島県 - 熱血KENちゃん
  • 広島県 - ちーぴっと
  • 鳥取県 - ハッピーくん
  • 熊本県 - ハービット

欧米における献血

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米国海軍兵士による献血風景

EU

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EU181765[36]60[36]65[36]

イギリス

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1765[36]60[36]65[36]

1470mL[36]3[36]

1865[36][36]

漿1漿15%[36]1漿15%[36]

24[36]

フランス

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186560[36]

1450mL[36]53[36]

漿1漿650mL[36]1漿600mL[36]

アメリカ合衆国

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1716[36]

1500mL[36]

[36]

献血関連の事件・事故

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19643C

200312HIV

200417

20059

20089

2009226Rh+ORh-NegRh-60尿

201152015414900[37]

201910!Twitter[38][39][40]

世界記録

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オーストラリアのジェームズ・ハリソンは、1955年からオーストラリアの献血可能年齢の制限が81歳になった2018年5月までに、延べ1173回献血してギネス世界記録を認定された[41]。彼の血液はRh式血液型不適合妊娠に対する抗D人免疫グロブリン製剤を生成する希少な抗体が含まれており、彼の献血で240万人以上の新生児乳児[42][43][44]が救われた。

脚注

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注釈

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(一)^ 12%

(二)^ 漿11.5g/dL

(三)^ 12

(四)^ 1616200mL400mL

(五)^ 宿西

(六)^ 

(七)^ 1=2=3=

出典

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(一)^ HIVQ&A.  HIV. 2020619

(二)^ Gansner JM, Rahmani M, Jonsson AH, Fortin BM, Brimah I, Ellis M (2019). Plateletpheresis-associated lymphopenia in frequent platelet donors.. Blood. 133 (6): 605-614. doi:10.1182/blood-2018-09-873125. PMC 6367645. PMID 30429159. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=30429159.  

(三)^ Thuer L, Brosig A, Hutchinson JA, Hähnel V, Offner R, Burkhardt R (2021). Total platelet donation count and donation frequency are determinants of plateletpheresis-associated lymphopenia.. Transfusion. 61 (11): 3161-3173. doi:10.1111/trf.16666. PMID 34545947. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=34545947.  

(四)^ Rahmani M, Fortin BM, Berliner N, Issa N, Neuberg D, Kaufman RM (2019). CD4+ T-cell lymphopenia in frequent platelet donors who have ceased platelet donation for at least 1 year.. Transfusion. 59 (5): 1644-1647. doi:10.1111/trf.15192. PMC 6504640. PMID 30747442. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=30747442.  

(五)^ Laumaea AE, Lewin A, Chatterjee D, Marchitto L, Ding S, Gendron-Lepage G (2022). COVID-19 vaccine humoral response in frequent platelet donors with plateletpheresis-associated lymphopenia.. Transfusion. 62 (9): 1779-1790. doi:10.1111/trf.17037. PMC 9539235. PMID 35919021. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=35919021.  

(六)^ Zhao J, Gabriel E, Norda R, Höglund P, Baden L, Diedrich BA (2021). Frequent platelet donation is associated with lymphopenia and risk of infections: A nationwide cohort study.. Transfusion 61 (2): 464-473. doi:10.1111/trf.16175. PMC 7894559. PMID 33186486. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=33186486.  

(七)^  (PDF) - 

(八)^  - 

(九)^ 4

(十)^ 2341 - 

(11)^ 

(12)^  - 

(13)^ 291

(14)^ vol.3. . 2022126

(15)^ ! (PDF)2 - 

(16)^ . . --.   (2014). 202135202135

(17)^   - J-CAST201012

(18)^  - 

(19)^ Q. - 

(20)^  - 

(21)^  - PMDA

(22)^ ACCUTANE - 

(23)^  - 

(24)^ abc4112.   (2022111). 20221115

(25)^ Q&A - 

(26)^ 

(27)^  (PDF) - 

(28)^ 

(29)^ Web

(30)^  

(31)^  

(32)^   - 

(33)^  - 

(34)^  - 

(35)^ @HAPPY - 

(36)^ abcdefghijklmnopqrstu.  . 2017928

(37)^ :  201558

(38)^ .   (20191026). 202023

(39)^  Web 2019101620191212

(40)^ (NHK 20200221) 

(41)^ 240退16.   (2018518). 2018815

(42)^ 200退

(43)^ 7 

(44)^ 2 million babies - The man with extraordinary blood DRh

参考文献

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  • 矢原靖司ほか『新輸血医学』(金芳堂、1990年1月) ISBN 4-7653-0709-3
  • 霜山龍志『最新版 献血と輸血のすべて』(丸善書店札幌出版サービスセンター、2012年1月) ISBN 978-4-944120-61-1

関連項目

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外部リンク

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