「献血」の版間の差分
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{{修正|date=2021年12月}} |
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'''献血'''(けんけつ)とは[[輸血]]や[[血液製剤]]製造のために |
'''献血'''(けんけつ)とは、[[輸血]]や[[血液製剤]]製造のために無償で[[血液]]を提供することである。 |
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== 概説 == |
== 概説 == |
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[[代替血液]]は開発されてはいるが供給に限度があり、輸血は[[ヒト|人]]血を使用せざるを得ない。献血制度が整備される以前は[[売血]]によって血液の需要を満たしていたが、金銭を得る目的で過度に売血をする者が多数現れ、これらから得られる血液の低質な「[[売血#黄色い血|黄色い血液]]」や供血者の健康面で問題が多かった。 |
[[代替血液]]は開発されてはいるが供給に限度があり、輸血は[[ヒト|人]]血を使用せざるを得ない。献血制度が整備される以前は[[売血]]によって血液の需要を満たしていたが、金銭を得る目的で過度に売血をする者が多数現れ、これらから得られる血液の低質な「[[売血#黄色い血|黄色い血液]]」や供血者の健康面で問題が多かった。 |
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「献血」の語は日本赤十字社中央血液センター所長の大林静男博士によって提唱された。[[キリスト教徒|クリスチャン]]の大林は、輸血可能血液量とその復活量の関係とキリスト教会における「什一献金」から発想のきっかけを得た。 |
「献血」の語は[[日本赤十字社]]中央血液センター所長の大林静男博士によって提唱された。[[キリスト教徒|クリスチャン]]の大林は、輸血可能血液量とその復活量の関係とキリスト教会における「什一献金」から発想のきっかけを得た。 |
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== 安全性 == |
== 安全性 == |
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安全性は以前より格段に向上しているが、[[ウイルス]]感染ののち一定期間は検出不可な検査空白期間の「ウィンドウ・ピリオド」があり、この期間に献血された血液は検査をすり抜ける。未知の[[病原体]]はチェック対象とならない。 |
安全性は以前より格段に向上しているが、[[ウイルス]]感染ののち一定期間は検出不可な検査空白期間の「ウィンドウ・ピリオド」があり、この期間に献血された血液は検査をすり抜ける。未知の[[病原体]]はチェック対象とならない。 |
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[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]感染による[[後天性免疫不全症候群|エイズ]]を心配する人が検査目的で献血する例が後を絶たず、輸血を受ける患者の感染リスクが高まったことから、検査結果が陽性でも献血者に通知されず<ref>{{ |
[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]感染による[[後天性免疫不全症候群|エイズ]]を心配する人が検査目的で献血する例が後を絶たず、輸血を受ける患者の感染リスクが高まったことから、検査結果が陽性でも献血者に通知されず<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hivkensa.com/question/#ans8 |title=HIV検査Q&A|publisher=HIV・性感染症の検査・相談マップ|accessdate=2020-6-19}}</ref>、感染血液は廃棄される。HIVをはじめとした感染症の検査および相談は、[[保健所]]や検査センターで、無料かつ、匿名で、住所にかかわらず遠隔地でも受けることができる。日本赤十字社も献血時の問診表に﹁エイズの検査を受けるための献血ですか﹂の問いを設けてエイズ検査目的の献血をスクリーニングしている。ポスターなどでも注意を促している。
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問診は、服薬・体調・病歴や海外渡航歴などプライバシーに関わることも含まれているため、個室にて行われる。[[医師]]が事前検査や問診を通じて献血者保護と血液製剤の安全性が確保できると判断できない場合は、献血ができない場合もある。自己血以外の輸血歴の有無やヒト由来[[プラセンタ]]の投薬の有無が不明な場合も次回に献血を延期してもらうことがあるため注意が必要である。
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問診は、服薬・体調・病歴や海外渡航歴などプライバシーに関わることも含まれているため、個室にて行われる。[[医師]]が事前検査や問診を通じて献血者保護と血液製剤の安全性が確保できると判断できない場合は、献血ができない場合もある。自己血以外の輸血歴の有無やヒト由来[[プラセンタ]]の投薬の有無が不明な場合も次回に献血を延期してもらうことがあるため注意が必要である。
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=== 血小板献血におけるCD4<sup>+</sup>リンパ球低下の懸念 === |
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成分献血では、白血球を濾過除去して返血する過程がある。この影響により、概ね100〜200回以上の血小板成分献血をした者には細胞性長期記憶免疫に肝要な[[T細胞#ヘルパーT細胞|CD4<sup>+</sup>リンパ球]]数が200/μl以下になる例が見られる、という報告がここ数年出されている<ref name="pmid30429159">{{cite journal| author=Gansner JM, Rahmani M, Jonsson AH, Fortin BM, Brimah I, Ellis M | display-authors=etal| title=Plateletpheresis-associated lymphopenia in frequent platelet donors. | journal=Blood. | year= 2019 | volume= 133 | issue= 6 | pages= 605-614 | pmid=30429159 | doi=10.1182/blood-2018-09-873125 | pmc=6367645 | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=30429159 }} </ref><ref name="pmid34545947">{{cite journal| author=Thuer L, Brosig A, Hutchinson JA, Hähnel V, Offner R, Burkhardt R | display-authors=etal| title=Total platelet donation count and donation frequency are determinants of plateletpheresis-associated lymphopenia. | journal=Transfusion. | year= 2021 | volume= 61 | issue= 11 | pages= 3161-3173 | pmid=34545947 | doi=10.1111/trf.16666 | pmc= | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=34545947 }} </ref><ref name="pmid30747442">{{cite journal| author=Rahmani M, Fortin BM, Berliner N, Issa N, Neuberg D, Kaufman RM | display-authors=etal| title=CD4+ T-cell lymphopenia in frequent platelet donors who have ceased platelet donation for at least 1 year. | journal=Transfusion. | year= 2019 | volume= 59 | issue= 5 | pages= 1644-1647 | pmid=30747442 | doi=10.1111/trf.15192 | pmc=6504640 | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=30747442 }} </ref>
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しかしこれらの論文でも、「血小板献血をやめるべきである」という意見は一切出されていない。上記いずれの論文でも、下記の注記が付されている。 |
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まず、CD4<sup>+</sup>リンパ球が200/μl以下であるのが問題になるのは[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]感染者に見られる知見からである。なぜならHIV感染者は、外部から病原体が侵入してもHIVによってCD4<sup>+</sup>リンパ球の活性化が阻害されるからであり、HIVに感染していない血小板献血者にはそうした懸念が無い。 |
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つまり健常者のCD4<sup>+</sup>リンパ球が200/μl以下になるのはとりわけ異常とは言えず、それに伴う各種[[罹患率]]・[[死亡率]]の上昇は報告されていない。 |
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特にコロナ禍以降重視されているワクチンへの免疫獲得という点では、[[SARSコロナウイルス2|SARS-CoV-2]]だろうと他の︵例えば[[髄膜炎菌]]︶ワクチンだろうと、血小板献血者とそれ以外の間に差異は見られなかった<ref name="pmid35919021">{{cite journal| author=Laumaea AE, Lewin A, Chatterjee D, Marchitto L, Ding S, Gendron-Lepage G | display-authors=etal| title=COVID-19 vaccine humoral response in frequent platelet donors with plateletpheresis-associated lymphopenia. | journal=Transfusion. | year= 2022 | volume= 62 | issue= 9 | pages= 1779-1790 | pmid=35919021 | doi=10.1111/trf.17037 | pmc=9539235 | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=35919021 }} </ref>。
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ただし、これらの解釈は過去の知見の外挿であり、まだ[[根拠に基づく医療|エビデンス]]であるとは言い難い。成分献血で白血球を除去するのが無害であると完全に結論づけるのは時期尚早であると言えよう<ref name="pmid33186486">{{cite journal| author=Zhao J, Gabriel E, Norda R, Höglund P, Baden L, Diedrich BA | display-authors=etal| title=Frequent platelet donation is associated with lymphopenia and risk of infections: A nationwide cohort study. | journal=Transfusion | year= 2021 | volume= 61 | issue= 2 | pages= 464-473 | pmid=33186486 | doi=10.1111/trf.16175 | pmc=7894559 | url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/eutils/elink.fcgi?dbfrom=pubmed&tool=sumsearch.org/cite&retmode=ref&cmd=prlinks&id=33186486 }} </ref>
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== 日本における献血 == |
== 日本における献血 == |
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⚫ | [[ファイル:JRC Hyogo Blood Center bloodmobiles 2008-01-14.jpg|thumb|献血検診車による献血街頭活動([[兵庫県]][[神戸市]][[須磨区]][[名谷駅]]前)]] |
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⚫ | [[日本]]は[[日本赤十字社]]が全て手がけ、提供された血液は[[感染症]]の検査のあと、各[[医療機関]]などへ提供される。日本での輸血用血液はもっぱら献血でまかなう。 |
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⚫ | [[ファイル:JRC Hyogo Blood Center bloodmobiles 2008-01-14.jpg| |
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⚫ | [[日本]]は[[日本赤十字社]]が全て手がけ、提供された血液は[[感染症]]の検査のあと、各医療機関などへ提供される。日本での輸血用血液はもっぱら献血でまかなう。 |
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[[2005年]]以前の献血の根拠は[[1964年]]の閣議決定だったが、2005年の法改正で「採血及び供血あつせん業取締法」が「[[安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律]](血液法)」と名称を変更して大きく改正され、献血事業の主導権は日本赤十字社から[[厚生労働省]]に移った。 |
[[2005年]]以前の献血の根拠は[[1964年]]の閣議決定だったが、2005年の法改正で「採血及び供血あつせん業取締法」が「[[安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律]](血液法)」と名称を変更して大きく改正され、献血事業の主導権は日本赤十字社から[[厚生労働省]]に移った。 |
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=== 種類と基準 === |
=== 種類と基準 === |
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大別して、血液の成分すべてを採取する﹁全血献血﹂と、特定の成分のみを採取する﹁成分献血﹂がある<ref>{{PDFlink|[http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/ketueki_20110301_kijun.pdf 献血方法別の採血基準]}} - 日本赤十字社</ref><ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/terms/index.html 献血基準] - 日本赤十字社</ref>。基準を満たし同意を得た者は600[[リットル|ミリリットル]] (mL) の成分献血が可能である |
大別して、血液の成分すべてを採取する﹁全血献血﹂と、特定の成分のみを採取する﹁成分献血﹂がある<ref>{{PDFlink|[http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/ketueki_20110301_kijun.pdf 献血方法別の採血基準]}} - 日本赤十字社</ref><ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/terms/index.html 献血基準] - 日本赤十字社</ref>。基準を満たし同意を得た者は600[[リットル|ミリリットル]] (mL) の成分献血が可能である<ref>[https://www.fnn.jp/articles/-/72774月から体格がいい人に献血﹁増量﹂のお願い始まる!赤十字に詳しく聞いた]</ref>。
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* 全血献血 |
* 全血献血 |
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** 200mL献血 |
** 200mL献血 |
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** 400mL献血(条件を満たしていれば、200よりもこちらの400ccにするよう要請される。理由は後述) |
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** 400mL献血 |
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* 成分献血 |
* 成分献血 |
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**[[血小板]]献血 |
** [[血小板]]献血 |
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**[[血漿]]献血 |
** [[血漿]]献血 |
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{| class="wikitable" style="text-align:center" |
{| class="wikitable" style="text-align:center" |
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|+献血の種類 |
|+ 献血の種類 |
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! rowspan="2" |
! rowspan="2"|<!----> !! colspan="2"|全血献血 !! colspan="2"|成分献血 |
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!200mL献血!!400mL献血!!血漿献血!!血小板献血 |
! 200mL献血 !! 400mL献血 !! 血漿献血 !! 血小板献血 |
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|- |
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! |
! 一回当たりの献血量 |
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|200mL||400mL||600mL以下 |
| 200mL || 400mL || 600mL以下{{Efn2|循環血液量の12%以内}} || 400mL以下 |
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|- |
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!年齢 |
! 年齢 |
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|16 - 69歳||男性:17 - 69歳 |
| 16 - 69歳 || {{Ublist|男性:17 - 69歳|女性:18 - 69歳}} || 18 - 69歳 || {{Ublist|男性:18 - 69歳|女性:18 - 54歳}} |
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|- |
|- |
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! |
! 体重 |
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|男性:45kg以上 |
| {{Ublist|男性:45kg以上|女性:40kg以上}} || 50kg以上 || colspan="2"|{{Ublist|男性:45kg以上|女性:40kg以上}} |
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|- |
|- |
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!最高血圧 |
! 最高血圧 |
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| colspan="4" |
| colspan="4"|90mmHg以上179mmHg以下 |
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|- |
|- |
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!最低血圧 |
! 最低血圧 |
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| colspan="4" |
| colspan="4"|50mmHg以上109mmHg以下 |
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|- |
|- |
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!脈拍 |
! 脈拍 |
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| colspan="4" |
| colspan="4"|40回/分以上100回/分以下 |
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|- |
|- |
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!体温 |
! 体温 |
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| colspan="4" |
| colspan="4"|37.5℃未満 |
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|- |
|- |
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!血色素量 |
! 血色素量 |
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|男性:12.5g/dL以上 |
| {{Ublist|男性‥12.5g/dL以上|女性‥12.0g/dL以上}} || {{Ublist|男性‥13.0g/dL以上|女性‥12.5g/dL以上}} || colspan="2"|12.0g/dL以上<ref group="注" name="exception">例外として血漿成分献血では、女性で一定の赤血球指数を超える場合、11.5g/dL以上で可能である。</ref>
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|- |
|- |
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!血小板数 |
! 血小板数 |
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| colspan="3" |
| colspan="3"|規定なし || 15万/uL以上 |
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|- |
|- |
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!年間可能献血回数 |
! 年間可能献血回数 |
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|男性:6回 |
| {{Ublist|男性:6回|女性:4回}} || {{Ublist|男性:3回|女性:2回}} || colspan="2"|24回{{Efn2|血小板は1回を2回に換算}} |
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|- |
|- |
||
!年間総献血量 |
! 年間総献血量 |
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| colspan="2" |
| colspan="2"|{{Ublist|男性:1200mL以内|女性:800mL以内}} || colspan="2"|規定なし |
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|- |
|- |
||
!次回献血可能日 |
! 次回献血可能日 |
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|男女とも4週間後||男女とも8週間後(成分献血) |
| 男女とも4週間後 || {{Ublist|男女とも8週間後(成分献血)|男性:12週間後(全血献血)|女性:16週間後(全血献血)}} || colspan="2"|男女とも2週間後 |
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|} |
|} |
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{{Plainlist| |
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* ※全血献血は年間採血量に限度があり、男性では1,200mL・女性では800mL。 |
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65歳から69歳の献血は、献血者の健康を考え、60歳から64歳の間に献血経験がある人に限られる。 |
65歳から69歳の献血は、献血者の健康を考え、60歳から64歳の間に献血経験がある人に限られる。 |
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成分献血はいったん全血を採取し、[[遠心分離|遠心分離機]]で得た必要な成分を回収したあと、遠心分離機内で[[抗凝固薬]]([[クエン酸ナトリウム]])を混ぜた残りの血液を体内に返血する手順を複数回(おもに3、4回。機械・体調などにより決定)繰り返す。そのため採血に時間がかかる(30 - 90分)。 |
成分献血はいったん全血を採取し、[[遠心分離|遠心分離機]]で得た必要な成分を回収したあと、遠心分離機内で[[抗凝固薬]]([[クエン酸ナトリウム]])を混ぜた残りの血液を体内に返血する手順を複数回(おもに3、4回。機械・体調などにより決定)繰り返す。そのため採血に時間がかかる(30 - 90分)。 |
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上記の条件や採血設備、血液の需要、所要時間などが考慮されたうえでいずれかの献血への協力を要請されるが、決定は献血者の意思が優先される。通常、成分献血が可能であれば成分献血を勧められ、不可能な場合も400mLが可能であれば400mLを勧められる。成分献血で血小板献血・血漿献血の別は、献血者に知らされないこともある。学校や会社などによる献血の場合は、全血献血が行われることが多い<ref>学校は16歳以上の年齢のいる学校で行われ、高校では16歳の生徒がいる関係で200mL献血、それ以外の学校では400mL献血が行われる。</ref>。
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上記の条件や採血設備、血液の需要、所要時間などが考慮されたうえでいずれかの献血への協力を要請されるが、決定は献血者の意思が優先される。通常、成分献血が可能であれば成分献血を勧められ、不可能な場合も400mLが可能であれば400mLを勧められる。成分献血で血小板献血・血漿献血の別は、献血者に知らされないこともある。学校や会社などによる献血の場合は、全血献血が行われることが多い<ref group="注">学校は16歳以上の年齢のいる学校で行われ、高校では16歳の生徒がいる関係で200mL献血、それ以外の学校では400mL献血が行われる。</ref>。
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血小板献血で採血に血漿を含まないときは、1週間後に血小板成分献血が可能になる。ただし4週間に4回実施した場合は次回までに4週間以上空けなくてはならない。血小板は採血してから保存可能期間が採血後4日間と短く、当日の血小板採血予定量を超えた場合に成分献血は血漿のみになることもある。
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血小板献血で採血に血漿を含まないときは、1週間後に血小板成分献血が可能になる。ただし4週間に4回実施した場合は次回までに4週間以上空けなくてはならない。血小板は採血してから保存可能期間が採血後4日間と短く、当日の血小板採血予定量を超えた場合に成分献血は血漿のみになることもある。
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血小板成分献血は、通常1人から10単位血小板+血漿を採血するが、血小板数が多い献血者は﹁高単位血小板献血﹂を依頼される場合があり、20単位の血小板を採血することがある。この場合、まれにクエン酸反応で、唇のしびれ・寒気などが出現することがあり、 |
血小板成分献血は、通常1人から10単位血小板+血漿を採血するが、血小板数が多い献血者は﹁高単位血小板献血﹂を依頼される場合があり、20単位の血小板を採血することがある。この場合、まれにクエン酸反応で、唇のしびれ・寒気などが出現することがあり、予防として[[カルシウム]]入りの[[菓子]]や[[飲料]]が提供される。
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2011年4月1日より、男性のみ400mL全血献血の対象年齢が18歳から17歳に引き下げられ、男女とも18歳から54歳に限定されている血小板成分献血は、男性のみ上限を69歳に引き上げた<ref>[http://www.jrc.or.jp/blood/l3/Vcms3_00002035.html 平成23年4月1日より採血基準が一部改正されます] - 日本赤十字社</ref>。 |
2011年4月1日より、男性のみ400mL全血献血の対象年齢が18歳から17歳に引き下げられ、男女とも18歳から54歳に限定されている血小板成分献血は、男性のみ上限を69歳に引き上げた<ref>[http://www.jrc.or.jp/blood/l3/Vcms3_00002035.html 平成23年4月1日より採血基準が一部改正されます] - 日本赤十字社</ref>。 |
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=== 献血の方法 === |
=== 献血の方法 === |
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[[ファイル:Kenketsu_yobikake_P1020659.jpg| |
[[ファイル:Kenketsu_yobikake_P1020659.jpg|thumb|日本における街頭献血の様子([[神戸市]][[名谷駅]]前)]] |
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==== 準備 ==== |
==== 準備 ==== |
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献血にまず必要なものは自信を持って﹁標準的な範囲で健康﹂であると言える肉体である。そのうえで、初回の献血時もしくは[[2004年]]10月1日以降に[[赤十字血液センター|血液センター]]に[[身分証明書]]の提示 |
献血にまず必要なものは自信を持って﹁標準的な範囲で健康﹂であると言える肉体である。そのうえで、初回の献血時もしくは[[2004年]]10月1日以降に[[赤十字血液センター|血液センター]]に[[身分証明書]]の提示がない場合、もしくは[[献血カード]]の献血履歴の血液センター名の右側に﹁1﹂、[[2006年]]10月1日のカード移行後に献血していない場合や、献血手帳に﹁確認1﹂、がそれぞれ記載されていない場合、献血者の本人確認のために身分証明書の提示を求める。未確認者から身分証明が2回連続でなされなかった場合は献血申し出を断る規定が2018年4月から導入された。受付時に[[静脈認証]]または暗証番号による本人確認を行い、問診・検査・採血では氏名・生年月日・血液型を必ず質問する。なお、この質問項目は厳格に決められているわけではなく、ルームによっては﹁氏名のみ質問﹂﹁氏名に加え、生年月日か血液型のいずれか一方を質問﹂とする場合もある。もちろんカルテから確認できる内容であるが、取り違い防止のために実施している。
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血液センターや献血ルームによっては需給の調整のため、電話 |
血液センターや献血ルームによっては需給の調整のため、電話やウェブによる事前予約を勧めている場所もある。特殊な[[血液型]]、[[ヒト白血球型抗原]] (HLA) 適合を要求される場合などは、あらかじめ登録された人などに対して献血要請を行う場合がある。毎年献血者数が減少する時期は、先に献血要請を出す場合もある。 |
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==== 献血できる場所 ==== |
==== 献血できる場所 ==== |
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[[ファイル:Kenketsu car.jpg |
[[ファイル:Kenketsu car.jpg|thumb|移動採血車による街頭での献血。車体左側は天幕が展開可能で、テントを張らない場合は天幕下に受付の机が置かれる。写真の右手に見えるのは受付用テント。(2006年3月、[[福岡市]][[博多駅]]前にて撮影)]] |
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[[ファイル:Blood donation room at Funabashi-face in JPN.jpg |
[[ファイル:Blood donation room at Funabashi-face in JPN.jpg|thumb|千葉県、[[船橋フェイスビル]]献血ルームの様子(リニューアル前)。順番待ちや献血後の休憩などのために、イスやテーブルが用意されている。順番がきたら奥の採血室に入り献血を行う。<!-- ︵撮影は許可を得て行っております︶ -->]]
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献血は各地にある血液センターや献血ルームのほか、駅前や繁華街などに派遣されるバス型の移動採血車で行われる。移動採血車は |
献血は各地にある血液センターや献血ルームのほか、駅前や繁華街などに派遣されるバス型の移動採血車で行われる。移動採血車は会場によっては、ほかの移動採血車やテントなどを運ぶ軽トラックやワゴン車などの資材車と2台またはそれ以上の[[キャラバン]]が編成される場合もある。 |
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* 移動採血車は、街頭献血と呼ばれる駅前や繁華街などでの一般への協力の呼びかけや企業や学校などの集団献血などで利用される。おもに200mL、400mLの採血を行う。医療機関からの需要により400mLの受付を中心としている。
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* 移動採血車は、街頭献血と呼ばれる駅前や繁華街などでの一般への協力の呼びかけや企業や学校などの集団献血などで利用される。おもに200mL、400mLの採血を行う。医療機関からの需要により400mLの受付を中心としている。
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* 成分献血専用車両を整備するなど、移動採血車で成分献血を実施する事例もある。 |
* 成分献血専用車両を整備するなど、移動採血車で成分献血を実施する事例もある。 |
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* 血液センターや献血ルームでは成分献血が広く行われている<ref>一部の献血ルームでは設置場所や広さの制約からか、成分献血を行っていない場所もある(例:札幌大通献血ルーム、東京新宿西口献血ルームなど)</ref>。 |
* 血液センターや献血ルームでは成分献血が広く行われている<ref group="注">一部の献血ルームでは設置場所や広さの制約からか、成分献血を行っていない場所もある(例:札幌大通献血ルーム、東京新宿西口献血ルームなど)。</ref>。 |
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==== 献血の手順 ==== |
==== 献血の手順 ==== |
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油脂分や[[砂糖]]を多く含む食事は、[[血糖値]]や脂肪分の上昇を招き、直前に食した場合は血液検査で申告を指導する事例もある。年始などに[[酒|飲酒]]の有無を訪ねることがある。
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油脂分や[[砂糖]]を多く含む食事は、[[血糖値]]や脂肪分の上昇を招き、直前に食した場合は血液検査で申告を指導する事例もある。年始などに[[酒|飲酒]]の有無を訪ねることがある。
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40代で初めての献血および40代以降の成分献血の場合は、過去1年間に[[心電図]]の検査を受けて異常がない人に限られ、検査を受けていない場合は検査する。 |
40代で初めての献血および40代以降の成分献血の場合は、過去1年間に[[心電図]]の検査を受けて異常がない人に限られ、検査を受けていない場合は検査する。勤務先等で受けた健康診断︵心電図︶の結果もこれに含まれるが、ルームで検査することもできる。
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採血時間を短くして血液の凝固や血球の損傷を防ぐため、血液検査や点滴より太い |
採血時間を短くして血液の凝固や血球の損傷を防ぐため、血液検査や点滴より太い18ゲージ (G) の採血針を用い<ref>{{Cite web|和書|title=︻献血まるわかり辞典︼vol.3﹁採血針﹂|url=https://www.jrc.or.jp/about/publication/news/20220609_026443.html |website=日本赤十字社 |access-date=2022-12-06 |language=ja}}</ref>、採血針・採血キット・採血バッグは、滅菌済みの使い捨ての物を使用する。
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検査採血と献血採血は別々の腕で行われる。採血は、血管が細いなどの理由で片腕だけでは時間がかかる場合にまれに両腕で同時に採血することがあるほか、成分献血の採血機械によって両腕︵片方から採血、片方から返血︶に穿刺することがある。検査および本採血時に穿刺が失敗した場合︵血液が漏れ出すなど︶、採血中止となる。
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検査採血と献血採血は別々の腕で行われる。採血は、血管が細いなどの理由で片腕だけでは時間がかかる場合にまれに両腕で同時に採血することがあるほか、成分献血の採血機械によって両腕︵片方から採血、片方から返血︶に穿刺することがある。検査および本採血時に穿刺が失敗した場合︵血液が漏れ出すなど︶、採血中止となる。
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所要時間は血圧や血管の太さなどにより個人差があるが、200mL献血、400mL献血ともに約5 - 15分、成分献血の場合は約30 - 90分かかる。 |
所要時間は血圧や血管の太さなどにより個人差があるが、200mL献血、400mL献血ともに約5 - 15分、成分献血の場合は約30 - 90分程かかる。 |
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血液を採取するときのベッドは、上半身に血液が多くなるよう足側が高くなるように作られている。多くの場合、靴を履いたまま上がってよいが、もちろん脱いでもよい。
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血液を採取するときのベッドは、上半身に血液が多くなるよう足側が高くなるように作られている。多くの場合、靴を履いたまま上がってよいが、もちろん脱いでもよい。
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採血に先立ち、温かい飲み物を飲んでおくよう指導されることがある。体温が上がると、より短時間で採血が完了し、献血者の負担が軽減できることと、待ち時間が短縮できるメリットがある。採血をする際にも血液は大部分が血漿︵液体部分︶から構成されるため、採血後にも水分︵[[スポーツドリンク]]など︶を多く摂取するように説明・指導される。これは事前の問診でも医師に指導されるが、体の負担を減らすとともに、回復を早めるためである。
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採血に先立ち、温かい飲み物を飲んでおくよう指導されることがある。体温が上がると、より短時間で採血が完了し、献血者の負担が軽減できることと、待ち時間が短縮できるメリットがある。採血をする際にも血液は大部分が血漿︵液体部分︶から構成されるため、採血後にも水分︵[[スポーツドリンク]]など︶を多く摂取するように説明・指導される。これは事前の問診でも医師に指導されるが、体の負担を減らすとともに、回復を早めるためである。
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献血中に[[失神]]の症状が出た場合、看護師にその旨を訴えるとただちに献血が中止される。 |
献血中に[[失神]]などの体調不良の症状が出た場合、看護師にその旨を訴えるとただちに献血が中止される。 |
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多くの献血ルームは採血中の退屈を紛らすため、テレビやビデオデッキ、DVDプレーヤー、ゲーム機などが設置されており、テレビ番組や備えつけの映画ソフトなどを見ることができる。ロビーの雑誌や漫画を持ち込むことも可能。飲食物の持ち込みは衛生上、保健所により禁止指示を受けているルームもある。 |
多くの献血ルームは採血中の退屈を紛らすため、テレビやビデオデッキ、DVDプレーヤー、ゲーム機などが設置されており、テレビ番組や備えつけの映画ソフトなどを見ることができる。ロビーの雑誌や漫画を持ち込むことも可能。飲食物の持ち込みは衛生上、保健所により禁止指示を受けているルームもある。 |
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134行目: | 152行目: | ||
止血バンドを20分以上したままにし(包帯のみの場合もある)、ルーム内や仮設テントなどで休憩や水分補給をする。 |
止血バンドを20分以上したままにし(包帯のみの場合もある)、ルーム内や仮設テントなどで休憩や水分補給をする。 |
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所定の記録が記載され、[[ |
所定の記録が記載され、[[献血カード]]もしくは[[#献血手帳|献血手帳]]︵初献血の場合は1冊目が交付される︶と﹁今一度、ご確認をお願いします!﹂の注意書が渡される<ref>{{PDFlink|[http://www.saitama.bc.jrc.or.jp/news/onegai.pdf お願い!]}} 2ページ右下、埼玉県での例 - 埼玉県赤十字血液センター</ref>。この印刷物に献血バックと同じ採血番号が貼られる。内容は献血前にも行った問診の再確認で、
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# 不特定の異性または新たな異性との性的接触があった。 |
# 不特定の異性または新たな異性との性的接触があった。 |
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# 上記1 - 4に該当する人と性的接触をもった。 |
# 上記1 - 4に該当する人と性的接触をもった。 |
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献血直後の排尿は男性でも必ず座位で行うよう指導される。これは、採血と排尿がともに[[失神#主な失神の原因疾患|血管迷走神経反射性失神]]の原因となるため、それらが重なる献血直後の排尿を立位で行うと、失神して転倒する危険が高まるためである。実際に、これが原因ではないかと疑われる事故が起こっている︵[[献血#献血関連の事件・事故|後述]]︶。
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献血直後の排尿は男性でも必ず座位で行うよう指導される。これは、採血と排尿がともに[[失神#主な失神の原因疾患|血管迷走神経反射性失神]]の原因となるため、それらが重なる献血直後の排尿を立位で行うと、失神して転倒する危険が高まるためである。実際に、これが原因ではないかと疑われる事故が起こっている︵[[献血#献血関連の事件・事故|後述]]︶。
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==== 献血会場でのサービス ==== |
==== 献血会場でのサービス ==== |
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献血会場では、献血前のリラックスや献血後の休息・水分補給のため、 |
献血会場では、献血前のリラックスや献血後の休息・水分補給のため、菓子や飲み物が提供されている。長時間にわたる献血に備えて、読書やDVDコーナーなども充実しているところ︵献血ルーム、成分献血専用採血車︶が多くなった。
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==== 検査サービス ==== |
==== 検査サービス ==== |
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血液型([[ABO式血液型|ABO式]]、[[Rh因子#輸血の対応|Rh式]])、生化学検査([[グリコアルブミン]]を含む7種類)、[[血液検査#血液学的検査|血球計数検査]](8種類)の項目<ref>{{Cite web|url=http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/|title=検査|accessdate=2021-03-05|year=2014|website=日本赤十字社|work=活動内容・実績を知る-血液事業-安全な血液の供給のために|publisher=[[日本赤十字社]]|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210305010334/http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/index.html|archivedate=2021-03-05}}</ref>を検査し、希望者に結果を郵便で通知し、[[献血#複数回献血クラブ(ラブラッド)|複数回献血クラブ]]に登録すると専用[[ウェブサイト]]へ[[ログイン]]して確認可となる。 |
血液型([[ABO式血液型|ABO式]]、[[Rh因子#輸血の対応|Rh式]])、生化学検査([[グリコアルブミン]]を含む7種類)、[[血液検査#血液学的検査|血球計数検査]](8種類)の項目<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/|title=検査|accessdate=2021-03-05|year=2014|website=日本赤十字社|work=活動内容・実績を知る-血液事業-安全な血液の供給のために|publisher=[[日本赤十字社]]|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210305010334/http://www.jrc.or.jp/activity/blood/flow/test/index.html|archivedate=2021-03-05}}</ref>を検査し、希望者に結果を郵便で通知し、[[献血#複数回献血クラブ(ラブラッド)|複数回献血クラブ]]に登録すると専用[[ウェブサイト]]へ[[ログイン]]して確認可となる。 |
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検査で異常を認められた場合に希望者へ通知される項目は、[[B型肝炎]]、[[C型肝炎]]、[[梅毒]]、[[HTLV-1]]である。エイズ検査目的の献血を防ぐために[[HIV]]は異常が認められても通知されない。
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検査で異常を認められた場合に希望者へ通知される項目は、[[B型肝炎]]、[[C型肝炎]]、[[梅毒]]、[[HTLV-1]]である。エイズ検査目的の献血を防ぐために[[HIV]]は異常が認められても通知されない。
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{{Hidden end}} |
{{Hidden end}} |
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1985年の献血実績を2008年と比較すると、10代、20代ともに献血者が大幅に減っている<ref>[ |
1985年の献血実績を2008年と比較すると、10代、20代ともに献血者が大幅に減っている<ref>[https://www.j-cast.com/2010/01/02057085.html?p=all ﹁尋常じゃない﹂若者の献血離れ 将来に不安、献血年齢一部引き下げ] - J-CASTニュース2010年1月2日</ref>。1985年時点での16 - 19歳︵10代︶は献血者179万人、献血率<ref group="注">人口に占める献血した人の割合。</ref>25%で、20代は献血者260万人、献血率は17.6%だった。しかし2008年度は16 - 19歳の献血者が1985年の5分の1に、20代は半分以下になった。人通りの多い駅前や繁華街、さらに職場や学校などへの移動採血車の出動を増やしたり、移動採血車の出動場所や献血ルーム周辺での呼び込みを強化したりしている<ref>[http://www.saitama.bc.jrc.or.jp/event/2012_10-20years.html 若年層献血キャンペーン] - 埼玉県赤十字血液センター</ref>。
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=== 献血ができない例 === |
=== 献血ができない例 === |
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'''詳細は日本赤十字社公式サイト [https://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/ 献血をご遠慮いただく場合]を参照。''' |
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==== 献血する人への負担軽減の理由から ==== |
==== 献血する人への負担軽減の理由から ==== |
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* 体調がよくない。 |
* 体調がよくない。 |
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** 一食だけ抜いている場合は用意されている菓子などを摂るように薦められる。 |
** 一食だけ抜いている場合は用意されている菓子などを摂るように薦められる。 |
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* 特定の病気の罹患または既往歴がある。 |
* 特定の病気の罹患または既往歴がある。 |
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**[[心臓病]]・[[腎臓病]]・[[多血症]]・極度の[[貧血]]・[[てんかん]]・[[けいれん]]・[[失神]]・[[脳血管障害]]・薬物療法([[処方箋医薬品|処方箋薬]]・[[インスリン|インスリン自己注射]]など)を受けている[[糖尿病]]など。 |
** [[心臓病]]・[[腎臓病]]・[[多血症]]・極度の[[貧血]]・[[てんかん]]・[[けいれん]]・[[失神]]・[[脳血管障害]]・薬物療法([[処方箋医薬品|処方箋薬]]・[[インスリン|インスリン自己注射]]など)を受けている[[糖尿病]]など。 |
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* 睡眠不足︵おおむね4時間以下。しかし生活習慣として恒常化している場合は自己申告ののちに医師の判断となる。基本的に睡眠時間が不足していれば受付で献血を断られるが、当日の採血計画を大きく下回るなどの状況によっては仮眠時間なども聞かれて医師の問診に通されることもある︶。
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* 睡眠不足︵おおむね4時間以下。しかし生活習慣として恒常化している場合は自己申告ののちに医師の判断となる。基本的に睡眠時間が不足していれば受付で献血を断られるが、当日の採血計画を大きく下回るなどの状況によっては仮眠時間なども聞かれて医師の問診に通されることもある︶。
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* 体重40kg未満の女性、45kg未満の男性(200mL献血)。男女とも50kg未満(400mL献血)。 |
* 体重40kg未満の女性、45kg未満の男性(200mL献血)。男女とも50kg未満(400mL献血)。 |
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* 発熱時・体調が思わしくない場合。 |
* 発熱時・体調が思わしくない場合。 |
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* 特定の病気の罹患または既往歴がある。 |
* 特定の病気の罹患または既往歴がある。 |
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**[[悪性腫瘍]](輸血未実施の状況に限る)・[[結核]]は、根治後5年を経過すれば献血ができる。 |
** [[悪性腫瘍]](輸血未実施の状況に限る)・[[結核]]は、根治後5年を経過すれば献血ができる。 |
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** 肝[[逸脱酵素]]([[アラニントランスアミナーゼ|ALT]]、[[アスパラギン酸アミノ基転移酵素|AST]])高値の場合。 |
** 肝[[逸脱酵素]]([[アラニントランスアミナーゼ|ALT]]、[[アスパラギン酸アミノ基転移酵素|AST]])高値の場合。 |
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* 特定の感染症([[感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律|感染症新法]]に定められたほとんどの感染症)の感染疑いがある場合。 |
* 特定の感染症([[感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律|感染症新法]]に定められたほとんどの感染症)の感染疑いがある場合。 |
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採血された血液は抗HBs抗体、抗HBc抗体、抗HCV抗体、HIV-1抗体、HTLV-1抗体、パルボウイルスや梅毒の7項目を検査されるが、感染後まもないウイルスはウインドウ・ピリオド期間内では検知できずに、輸血による二次感染を招いた事例がある。以下に当てはまる場合は献血を辞退し、献血後に気付いた場合は輸血を防ぐために一刻も早く血液センターへ連絡する必要がある。
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採血された血液は抗HBs抗体、抗HBc抗体、抗HCV抗体、HIV-1抗体、HTLV-1抗体、パルボウイルスや梅毒の7項目を検査されるが、感染後まもないウイルスはウインドウ・ピリオド期間内では検知できずに、輸血による二次感染を招いた事例がある。以下に当てはまる場合は献血を辞退し、献血後に気付いた場合は輸血を防ぐために一刻も早く血液センターへ連絡する必要がある。
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* HIV感染の可能性がある場合(6か月以内に不特定の異性と性的接触を持った、同性同士で性的接触を持った、覚醒剤・麻薬類の注射、針刺し事故の経験およびHIV陽性者・エイズ発症者)。 |
* HIV感染の可能性がある場合(6か月以内に不特定の異性と性的接触を持った、同性同士で性的接触を持った、覚醒剤・麻薬類の注射、針刺し事故の経験およびHIV陽性者・エイズ発症者)。 |
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*[[肝炎]]ウイルス感染の可能性がある場合(急性のA、E型は治癒後6か月で献血可能だが、 |
* [[肝炎]]ウイルス感染の可能性がある場合(急性のA、E型は治癒後6か月で献血可能だが、B、C型のキャリアは根治後もできない)。 |
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*[[伝染性紅斑]]感染の疑いがあるか、家族または周囲の集団にいる場合。 |
* [[伝染性紅斑]]感染の疑いがあるか、家族または周囲の集団にいる場合。 |
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*[[新型インフルエンザ]]ウイルス感染の疑いがある場合。輸血を通じて感染するおそれがあるため、献血してから発覚した場合はただちに連絡を入れる必要がある。 |
* [[新型インフルエンザ]]ウイルス感染の疑いがある場合。輸血を通じて感染するおそれがあるため、献血してから発覚した場合はただちに連絡を入れる必要がある。 |
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===== 服薬・輸血 ===== |
===== 服薬・輸血 ===== |
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** 血液や臓器は未知の病原体がいる。 |
** 血液や臓器は未知の病原体がいる。 |
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* 保健薬([[栄養ドリンク]]や[[胃腸薬]]の一部)を除いた服薬。 |
* 保健薬([[栄養ドリンク]]や[[胃腸薬]]の一部)を除いた服薬。 |
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**[[風邪薬]]も含む。問診に於いては「直近3日以内」が不適格基準とされているが、薬剤によってはさらに長い期間体内に貯留したり血液に影響を与えるものもある。3日以内なら[[サプリメント]]の服用も問診時に相談することが望ましい。 |
** [[風邪薬]]も含む。問診に於いては「直近3日以内」が不適格基準とされているが、薬剤によってはさらに長い期間体内に貯留したり血液に影響を与えるものもある。3日以内なら[[サプリメント]]の服用も問診時に相談することが望ましい。 |
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** 当日服用でも献血可能な薬の例として、サプリメント、胃腸薬、降圧薬、漢方薬、高脂血症治療薬、アレルギー治療薬、ホルモン補充療法のホルモン剤、点眼や点鼻などの局所治療薬、抗潰瘍薬、緩下剤が挙げられている<ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/qa/index.html Q.服薬していると献血はできないのでしょうか。] - 日本赤十字社</ref><ref>[http://www.kochi.bc.jrc.or.jp/about/medicine.php 献血可能な服薬剤について] - 日本赤十字社・高知県赤十字血液センター</ref>が、検診医が最終的な判断を行う。 |
** 当日服用でも献血可能な薬の例として、サプリメント、胃腸薬、降圧薬、漢方薬、高脂血症治療薬、アレルギー治療薬、ホルモン補充療法のホルモン剤、点眼や点鼻などの局所治療薬、抗潰瘍薬、緩下剤が挙げられている<ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/qa/index.html Q.服薬していると献血はできないのでしょうか。] - 日本赤十字社</ref><ref>[http://www.kochi.bc.jrc.or.jp/about/medicine.php 献血可能な服薬剤について] - 日本赤十字社・高知県赤十字血液センター</ref>が、検診医が最終的な判断を行う。 |
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**[[トレチノイン]]製剤のエトレチナートは最後の服薬から2年以上<ref>[http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/450045_3119001M1020_2_09.pdf チガソン添付文書] - PMDA</ref>、イソトレチノイン製剤は最後の服薬から1か月以上<ref>[https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1b.html アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について] - 厚生労働省</ref>、[[抗腫瘍薬]]は5年を経過しないと献血できない。 |
** [[トレチノイン]]製剤のエトレチナートは最後の服薬から2年以上<ref>[http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/450045_3119001M1020_2_09.pdf チガソン添付文書] - PMDA</ref>、イソトレチノイン製剤は最後の服薬から1か月以上<ref>[https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1b.html アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について] - 厚生労働省</ref>、[[抗腫瘍薬]]は5年を経過しないと献血できない。 |
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*[[狂犬病]]接種対象外の動物に噛まれて狂犬病ワクチンを接種後1年間、HBグロブリン投与後1年間。 |
* [[狂犬病]]接種対象外の動物に噛まれて狂犬病ワクチンを接種後1年間、HBグロブリン投与後1年間。 |
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*[[健康食品]]を除くヒト由来の[[胎盤]]([[プラセンタ]])を用いた薬剤使用経験者。 |
* [[健康食品]]を除くヒト由来の[[胎盤]]([[プラセンタ]])を用いた薬剤使用経験者。 |
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* 男性型脱毛症の治療に使われる育毛服用剤を使用の際は一定期間。たとえば[[フィナステリド]]は内服後1か月間。 |
* 男性型脱毛症の治療に使われる育毛服用剤を使用の際は一定期間。たとえば[[フィナステリド]]は内服後1か月間。 |
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===== 歯科・外科治療 ===== |
===== 歯科・外科治療 ===== |
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*[[抜歯]]、出血を伴う歯科施術後3日間([[歯石]]取りなどの施術も含まれる)。 |
* [[抜歯]]、出血を伴う歯科施術後3日間([[歯石]]取りなどの施術も含まれる)。 |
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* 輸血(自己血を除く)・臓器移植を伴わない[[外傷]]・[[疾病]]による[[手術]]後は最低6か月間。 |
* 輸血(自己血を除く)・臓器移植を伴わない[[外傷]]・[[疾病]]による[[手術]]後は最低6か月間。 |
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** 日本国外から帰国後4週間以内(2005年2月より実施) |
** 日本国外から帰国後4週間以内(2005年2月より実施) |
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* 変異型[[クロイツフェルト・ヤコブ病]](vCJD)関連 |
* 変異型[[クロイツフェルト・ヤコブ病]](vCJD)関連 |
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**[[イギリス|英国]]渡航からの帰国後に献血した日本人男性がvCJDを発症して死亡したことが2005年2月に明らかとなり、同年3月末より以下の規制が設けられている。 |
** [[イギリス|英国]]渡航からの帰国後に献血した日本人男性がvCJDを発症して死亡したことが2005年2月に明らかとなり、同年3月末より以下の規制が設けられている。 |
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** 1980年以降に欧州を中心とした約35か国に、厳重警戒地域では6か月以上、それ以外の地域でも5年以上の滞在歴がある場合。 |
** 1980年以降に欧州を中心とした約35か国に、厳重警戒地域では6か月以上、それ以外の地域でも5年以上の滞在歴がある場合。 |
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*** 英国に1980年から1996年に1日でも滞在した場合は献血ができなくなっていたが、2010年1月27日より通算1か月以上(31日以上)滞在した場合へと緩和された<ref name="jrc-eikoku">[http://www.jrc.or.jp/blood/eikoku/index.html 英国滞在歴に関する献血制限について] - 日本赤十字社</ref>。 |
*** 英国に1980年から1996年に1日でも滞在した場合は献血ができなくなっていたが、2010年1月27日より通算1か月以上(31日以上)滞在した場合へと緩和された<ref name="jrc-eikoku">[http://www.jrc.or.jp/blood/eikoku/index.html 英国滞在歴に関する献血制限について] - 日本赤十字社</ref>。 |
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* 日本国外特有の[[伝染病]]・感染症 |
* 日本国外特有の[[伝染病]]・感染症 |
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**[[ウエストナイル熱]]保有生物([[アメリカ大陸]]各国)・[[マラリア]]原虫に刺されたり、[[破傷風菌]]や[[狂犬病]]・vCJDなどの暴露を受けた疑いがある場合。 |
** [[ウエストナイル熱]]保有生物([[アメリカ大陸]]各国)・[[マラリア]]原虫に刺されたり、[[破傷風菌]]や[[狂犬病]]・vCJDなどの暴露を受けた疑いがある場合。 |
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===== 予防接種投与 ===== |
===== 予防接種投与 ===== |
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投与後、一定期間の献血が不可能となる。 |
投与後、一定期間の献血が不可能となる。 |
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; 24時間(不活化ワクチンおよびトキソイド) |
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: A型肝炎、インフルエンザ、日本脳炎、コレラ、肺炎球菌、百日咳、破傷風、新型コロナウイルス(一部<ref name="covid-19 vaccination">{{Cite web|和書|date=2022-11-01 |url=https://www.jrc.or.jp/donation/blood/news/221101_021122.html |title=【令和4年11月2日から適用開始】新型コロナウイルスのワクチン接種後の献血受入基準について |publisher=日本赤十字社 |accessdate=2022-11-15}}</ref>) |
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; 48時間 |
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: 新型コロナウイルス([[COVID-19ワクチン#RNAワクチン|RNAワクチン(mRNAワクチンを含む)]] : [[トジナメラン|ファイザー社製]]・[[mRNA-1273|武田/モデルナ社製]]など<ref name="covid-19 vaccination" />) |
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**新型コロナウイルス |
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⚫ | |||
***2021年9月時点で対象となるのは、[[トジナメラン|ファイザー社製]]・[[mRNA-1273|武田/モデルナ社製]]。これ以外([[AZD1222|アストラゼネカ社製]]を含む)を投与した場合、[[厚生労働省]]で基準が策定されるまでの間は献血ができない<ref>{{Cite web|date=2021-09-08 |url=https://www.jrc.or.jp/donation/blood/news/201223_006488.html |title=更新)新型コロナウイルス感染症への対応等について |publisher=日本赤十字社 |accessdate=2021-09-26}}</ref>。 |
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⚫ | |||
⚫ | |||
; 6週間 |
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⚫ | |||
: 新型コロナウイルス([[COVID-19ワクチン#アデノウイルス・ベクター・ワクチン|ウイルスベクターワクチン]] : [[AZD1222|アストラゼネカ社製]]など<ref name="covid-19 vaccination" />) |
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; 2か月 |
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: 天然痘 |
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; 3か月(抗血清) |
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: 破傷風、蛇毒、ガス壊疽、ボツリヌス |
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; 6か月 |
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: 抗HBsヒト免疫グロブリン |
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; 1年 |
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: 狂犬病ワクチン |
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===== 外傷・皮膚疾患 ===== |
===== 外傷・皮膚疾患 ===== |
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*[[ピアス]]の穴開け施術後の一定期間。 |
* [[ピアス]]の穴開け施術後の一定期間。 |
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** 医療機関で行った場合および使い捨て器具を使用した場合は最低でも1か月間、医療機関以外(友人同士など)で行った場合では1年間にわたって献血できない。粘膜を貫通している場合([[鼻腔]]、[[口唇]]など)は一切献血できない。 |
** 医療機関で行った場合および使い捨て器具を使用した場合は最低でも1か月間、医療機関以外(友人同士など)で行った場合では1年間にわたって献血できない。粘膜を貫通している場合([[鼻腔]]、[[口唇]]など)は一切献血できない。 |
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* タトゥー([[刺青]])、アートメイク施術後は最低6か月間<ref>[http://wanonaka.jp/faq/ 献血のQ&A] - 日本赤十字社・大阪府赤十字血液センター</ref>。 |
* タトゥー([[刺青]])、アートメイク施術後は最低6か月間<ref>[http://wanonaka.jp/faq/ 献血のQ&A] - 日本赤十字社・大阪府赤十字血液センター</ref>。 |
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*[[骨折]]や[[靱帯]]損傷などの骨関節外傷治療中。 |
* [[骨折]]や[[靱帯]]損傷などの骨関節外傷治療中。 |
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以下のケースは血液に細菌が混入している恐れがあるため不可となる。 |
以下のケースは血液に細菌が混入している恐れがあるため不可となる。 |
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* 怪我をして[[化膿]]ないし、じくじくした生傷がある。 |
* 怪我をして[[化膿]]ないし、じくじくした生傷がある。 |
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* 出血を伴う[[口内炎]]に罹っている。 |
* 出血を伴う[[口内炎]]に罹っている。 |
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*[[イヌ|犬]]などに噛まれた場合。 |
* [[イヌ|犬]]などに噛まれた場合。 |
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そのほか、成分献血の返血の際に内出血があった場合、反対側の腕の血管が細いなどの理由で返血できなかった場合は成分献血ではなく全血献血扱いとなり、次回献血可能日も全血献血に相当する期間となる。 |
そのほか、成分献血の返血の際に内出血があった場合、反対側の腕の血管が細いなどの理由で返血できなかった場合は成分献血ではなく全血献血扱いとなり、次回献血可能日も全血献血に相当する期間となる。 |
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388行目: | 408行目: | ||
カードに4桁の[[暗証番号]]を設定し、本人確認を行うことになっていたが、2014年5月以降は、指静脈による[[生体認証]]が順次導入されている。 |
カードに4桁の[[暗証番号]]を設定し、本人確認を行うことになっていたが、2014年5月以降は、指静脈による[[生体認証]]が順次導入されている。 |
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カード裏面は、上段から献血者コード番号、献血者氏名(姓・カタカナ表記)、献血者氏名(名・カタカナ表記)、献血回数、血液型(ABO式、Rh式)、直近3回分の献血履歴(日付、献血方法、採血センター名、本人確認区分<ref>1=運転免許証、パスポートなど公的機関によるもので確認できた場合。2=社員証、クレジットカードなどの作成時に公的機関で本人証明がされているもので確認できた場合。3=証明書不携帯</ref>)、献血方法別の次回献血可能日、表彰・顕彰の記録、最新献血センター名、最新献血センターの電話番号が表示されている。この表示は献血を行うごとに毎回書き換えられるようになっている。ほか、専用リーダーのみで読み出し可能な磁気情報で住所・漢字表記の氏名・生年月日が記録される。 |
カード裏面は、上段から献血者コード番号、献血者氏名︵姓・カタカナ表記︶、献血者氏名︵名・カタカナ表記︶、献血回数、血液型︵ABO式、Rh式︶、直近3回分の献血履歴︵日付、献血方法、採血センター名、本人確認区分<ref group="注">1=運転免許証、パスポートなど公的機関によるもので確認できた場合。2=社員証、クレジットカードなどの作成時に公的機関で本人証明がされているもので確認できた場合。3=証明書不携帯。</ref>︶、献血方法別の次回献血可能日、表彰・顕彰の記録、最新献血センター名、最新献血センターの電話番号が表示されている。この表示は献血を行うごとに毎回書き換えられるようになっている。ほか、専用リーダーのみで読み出し可能な磁気情報で住所・漢字表記の氏名・生年月日が記録される。
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北海道ではこれ以前の1998年から献血カードが導入されていた。暗証番号は設定されてはいなかったものの、カード裏面にさまざまな情報が記録されることはまったく同じであった。当時はその他の地域では献血手帳が用いられていたため、その献血カードは北海道内でしか使用できないものであり、他都府県で献血カードを出した場合は献血手帳が発行されていた。
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北海道ではこれ以前の1998年から献血カードが導入されていた。暗証番号は設定されてはいなかったものの、カード裏面にさまざまな情報が記録されることはまったく同じであった。当時はその他の地域では献血手帳が用いられていたため、その献血カードは北海道内でしか使用できないものであり、他都府県で献血カードを出した場合は献血手帳が発行されていた。
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395行目: | 415行目: | ||
==== 献血手帳の歴史 ==== |
==== 献血手帳の歴史 ==== |
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*[[1952年]]:供血者に「供血感謝のしるし」発行。 |
* [[1952年]]:供血者に「供血感謝のしるし」発行。 |
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*[[1954年]]:「奉仕供血手帳」発行。 |
* [[1954年]]:「奉仕供血手帳」発行。 |
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*[[1961年]]:「奉仕供血手帳」を「献血手帳」に改称。 |
* [[1961年]]:「奉仕供血手帳」を「献血手帳」に改称。 |
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*[[1962年]]:「献血手帳」(緑表紙)に加えて「預血手帳」(青表紙)も発行。 |
* [[1962年]]:「献血手帳」(緑表紙)に加えて「預血手帳」(青表紙)も発行。 |
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* 1964年:預血手帳廃止。 |
* 1964年:預血手帳廃止。 |
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*[[1965年]]:献血手帳、冊子型に様式改正(外皮は現行型の“赤地に金のマージン”に)。預血手帳の要素が入り「供給欄」を記載。 |
* [[1965年]]:献血手帳、冊子型に様式改正(外皮は現行型の“赤地に金のマージン”に)。預血手帳の要素が入り「供給欄」を記載。 |
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*[[1970年]]:様式改訂。従来型の二つ折りカードに。 |
* [[1970年]]:様式改訂。従来型の二つ折りカードに。 |
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*[[1980年]]:書式改訂。輸血の優先権条文を削除。 |
* [[1980年]]:書式改訂。輸血の優先権条文を削除。 |
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*[[1982年]]:書式改訂。「供給欄」を削除。 |
* [[1982年]]:書式改訂。「供給欄」を削除。 |
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* 2006年10月:制度全面改訂。愛-ca、全国で使用開始<ref>{{PDFlink|[http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/kenketsu_20081110.pdf 献血カード]}} - 日本赤十字社</ref>。 |
* 2006年10月:制度全面改訂。愛-ca、全国で使用開始<ref>{{PDFlink|[http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/kenketsu_20081110.pdf 献血カード]}} - 日本赤十字社</ref>。 |
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=== 表彰 === |
=== 表彰 === |
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[[File:Japan Red Cross Gold Award.jpg|thumb|献血100回金色有効賞]] |
[[File:Japan Red Cross Gold Award.jpg|thumb|献血100回金色有効賞]] |
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献血回数70回で[[日本赤十字社銀色有功章|銀色有功 |
献血回数70回で[[日本赤十字社銀色有功章|銀色有功章]]が、献血回数100回で[[日本赤十字社金色有功章|金色有功章]]が日本赤十字社から授与される。 |
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=== 複数回献血クラブ(ラブラッド) === |
=== 複数回献血クラブ(ラブラッド) === |
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[[2018年]]10月29日に愛称を「ラブラッド」に統一し、全国共通で利用できるサイトを立ち上げた<ref>[http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/132101/files/2013031400167/file_201812101132031_1.pdf 複数回献血クラブ「ラブラッド」]</ref><ref>[http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/181102_005478.html 新たなWeb会員サービス「ラブラッド」の運用開始について]</ref>。安全な献血者を安定的に確保することを目的として、各都道府県の血液センターで運営されている<ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/club/ 継続的に献血いただける方へ] |
[[2018年]]10月29日に愛称を「ラブラッド」に統一し、全国共通で利用できるサイトを立ち上げた<ref>[http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/132101/files/2013031400167/file_201812101132031_1.pdf 複数回献血クラブ「ラブラッド」]</ref><ref>[http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/181102_005478.html 新たなWeb会員サービス「ラブラッド」の運用開始について]</ref>。安全な献血者を安定的に確保することを目的として、各都道府県の血液センターで運営されている<ref>[http://www.jrc.or.jp/donation/club/ 継続的に献血いただける方へ] 日本赤十字社</ref>。年間複数回、400mL献血・成分献血が可能な会員を募集している。 |
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会員登録は献血者コード︵2桁+8桁の番号︶が必要で、1994年︵平成6年︶4月以降に一度献血をして、献血者コードを取得する必要がある。会員登録すると、血液センターからキャンペーンやイベントなどを知らせるメールや、事故や災害などで、血液が大量かつ緊急に必要な際や、特定の血液型が非常に不足したときなどに献血依頼メールが届く︵献血は強制ではない︶。献血依頼メールは、前回との献血の間隔や年間の献血回数の条件をクリアした人の中から、そのときに足りない血液型の会員に必要な人数 |
会員登録は献血者コード︵2桁+8桁の番号︶が必要で、1994年︵平成6年︶4月以降に一度献血をして、献血者コードを取得する必要がある。会員登録すると、血液センターからキャンペーンやイベントなどを知らせるメールや、事故や災害などで、血液が大量かつ緊急に必要な際や、特定の血液型が非常に不足したときなどに献血依頼メールが届く︵献血は強制ではない︶。献血依頼メールは、前回との献血の間隔や年間の献血回数の条件をクリアした人の中から、そのときに足りない血液型の会員に必要な人数に送られる。
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==== 会員特典 ==== |
==== 会員特典 ==== |
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* インターネット上で自分の血液検査の結果閲覧<ref>[https://www.kenketsu.jp/nskc/user/ 複数回献血クラブ] |
* インターネット上で自分の血液検査の結果閲覧<ref>[https://www.kenketsu.jp/nskc/user/ 複数回献血クラブ] 日本赤十字社</ref>(献血者コードと会員登録時に設定したパスワードが必要) |
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* 献血カードを会員専用献血カード(黒地に世界地図または赤地にけんけつちゃん)に切替(2011年10月3日から) |
* 献血カードを会員専用献血カード(黒地に世界地図または赤地にけんけつちゃん)に切替(2011年10月3日から) |
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* 成分献血の日時指定予約 |
* 成分献血の日時指定予約 |
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==== 愛称 ==== |
==== 愛称 ==== |
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血液センターごとに愛称を設定している場合がある。 |
血液センターごとに愛称を設定している場合がある。 |
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* 群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、三重県:携帯メールクラブ |
* 群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、三重県:携帯メールクラブ |
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* 北海道:ひまわりCROSSメールクラブ |
* 北海道:ひまわりCROSSメールクラブ |
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* 愛媛県:リピート あいピー |
* 愛媛県:リピート あいピー |
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* 長崎県:400mL・PC献血クラブ |
* 長崎県:400mL・PC献血クラブ |
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=== キャラクター === |
=== キャラクター === |
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*[[けんけつちゃん]] - 地区によってはご当地のけんけつちゃんもある([[宮城県]]は[[伊達政宗]]、[[神奈川県]]はサーファーなど) |
* [[けんけつちゃん]] - 地区によってはご当地のけんけつちゃんもある([[宮城県]]は[[伊達政宗]]、[[神奈川県]]はサーファーなど) |
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==== 各地の献血キャラクター ==== |
==== 各地の献血キャラクター ==== |
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* 青森県 - ブラット君<ref>[http://www.pref.aomori.lg.jp/welfare/health/kenketu.html 青森県の献血ホームページ 「ボク、ブラット君」] - 青森県</ref> |
* 青森県 - ブラット君<ref>[http://www.pref.aomori.lg.jp/welfare/health/kenketu.html 青森県の献血ホームページ 「ボク、ブラット君」] - 青森県</ref> |
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* 岩手県 - ココロンちゃん<ref>[http://www.iwate.bc.jrc.or.jp/wp-blog/?p=182 「はたちの献血」キャンペーンイベントを開催しました!] - 岩手県赤十字血液センター</ref> |
* 岩手県 - ココロンちゃん<ref>[http://www.iwate.bc.jrc.or.jp/wp-blog/?p=182 「はたちの献血」キャンペーンイベントを開催しました!] - 岩手県赤十字血液センター</ref> |
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* 滋賀県 - ちーたん<ref>[http://www.pref.shiga.lg.jp/e/imuyakumu/kenketsu.html 献血情報/滋賀県] - 滋賀県</ref> |
* 滋賀県 - ちーたん<ref>[http://www.pref.shiga.lg.jp/e/imuyakumu/kenketsu.html 献血情報/滋賀県] - 滋賀県</ref> |
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* 京都府 - ユートン<ref>[http://www.kyoto-np.co.jp/info/chara/070709.html キャラっと@HAPPY] - 京都新聞</ref> |
* 京都府 - ユートン<ref>[http://www.kyoto-np.co.jp/info/chara/070709.html キャラっと@HAPPY] - 京都新聞</ref> |
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*[[大阪府]] - Dr.ブラッド |
* [[大阪府]] - Dr.ブラッド |
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*[[兵庫県]] - Kちゃん |
* [[兵庫県]] - Kちゃん |
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*[[奈良県]] - ハーディア |
* [[奈良県]] - ハーディア |
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*[[和歌山県]] - 愛ちゃん |
* [[和歌山県]] - 愛ちゃん |
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*[[徳島県]] - 熱血KENちゃん |
* [[徳島県]] - 熱血KENちゃん |
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*[[広島県]] - ちーぴっと |
* [[広島県]] - ちーぴっと |
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*[[鳥取県]] - ハッピーくん |
* [[鳥取県]] - ハッピーくん |
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*[[熊本県]] - ハービット |
* [[熊本県]] - ハービット |
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}} |
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== 欧米における献血 == |
== 欧米における献血 == |
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[[ファイル:Blood donation at Fleet Week USA.jpg |
[[ファイル:Blood donation at Fleet Week USA.jpg|thumb|[[アメリカ合衆国|米国]][[アメリカ海軍|海軍]]兵士による献血風景]] |
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=== EU === |
=== EU === |
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⚫ |
EUでは献血可能年齢の下限は18歳︵各国の法律で17歳も考慮︶、上限は65歳を基準としている<ref name="saiketsu">{{Cite web|和書|url=https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1029-15k.pdf|title=海外の採血基準および献血の状況について|publisher=厚生労働省 |accessdate=2017-09-28}}</ref>。60歳以上の初回者は医師の判断により献血できる<ref name="saiketsu" />。65歳を超えても医師が許可すれば献血できる<ref name="saiketsu" />。
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==== 献血可能年齢 ==== |
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⚫ |
EUでは献血可能年齢の下限は18歳︵各国の法律で17歳も考慮︶、上限は65歳を基準としている<ref name="saiketsu">{{Cite web |
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=== イギリス === |
=== イギリス === |
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==== 全血採血基準 ==== |
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イギリスの全血採血基準では年齢下限は17歳︵未成年者は保護者の同意が必要︶、年齢上限は65歳である<ref name="saiketsu" />。60歳以上の初回者は医師の判断により献血できる<ref name="saiketsu" />。65歳を超えても医師が許可すれば献血できる<ref name="saiketsu" />。
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イギリスの全血採血基準では年齢下限は17歳︵未成年者は保護者の同意が必要︶、年齢上限は65歳である<ref name="saiketsu" />。60歳以上の初回者は医師の判断により献血できる<ref name="saiketsu" />。65歳を超えても医師が許可すれば献血できる<ref name="saiketsu" />。
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1回当たりの採血量は470mLである<ref name="saiketsu" />。年間採血回数は3回を限度とする<ref name="saiketsu" />。 |
1回当たりの採血量は470mLである<ref name="saiketsu" />。年間採血回数は3回を限度とする<ref name="saiketsu" />。 |
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==== 成分採血基準 ==== |
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イギリスの成分採血基準では年齢下限は18歳、年齢上限は65歳である<ref name="saiketsu" />。[[インフォームドコンセント]]が要件とされている<ref name="saiketsu" />。 |
イギリスの成分採血基準では年齢下限は18歳、年齢上限は65歳である<ref name="saiketsu" />。[[インフォームドコンセント]]が要件とされている<ref name="saiketsu" />。 |
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=== フランス === |
=== フランス === |
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==== 献血可能年齢 ==== |
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フランスの献血可能年齢は下限は18歳、上限は65歳(初回者は60歳が上限)である<ref name="saiketsu" />。 |
フランスの献血可能年齢は下限は18歳、上限は65歳(初回者は60歳が上限)である<ref name="saiketsu" />。 |
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==== 全血採血基準 ==== |
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1回当たりの採血量は450mLである<ref name="saiketsu" />。年間採血回数は男性は5回、女性は3回を限度とする<ref name="saiketsu" />。 |
1回当たりの採血量は450mLである<ref name="saiketsu" />。年間採血回数は男性は5回、女性は3回を限度とする<ref name="saiketsu" />。 |
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==== 成分採血基準 ==== |
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血漿献血の1回あたりの採血血漿量は650mLである(抗凝固剤を除く)<ref name="saiketsu" />。血小板献血の1回あたりの採血血漿量は600mLである(抗凝固剤を除く)<ref name="saiketsu" />。 |
血漿献血の1回あたりの採血血漿量は650mLである(抗凝固剤を除く)<ref name="saiketsu" />。血小板献血の1回あたりの採血血漿量は600mLである(抗凝固剤を除く)<ref name="saiketsu" />。 |
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=== アメリカ合衆国 === |
=== アメリカ合衆国 === |
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==== 献血可能年齢 ==== |
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アメリカの献血可能年齢は下限は17歳(保護者の同意を条件に16歳を下限とする州もある)であり、上限はない<ref name="saiketsu" />。 |
アメリカの献血可能年齢は下限は17歳(保護者の同意を条件に16歳を下限とする州もある)であり、上限はない<ref name="saiketsu" />。 |
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==== 全血採血基準 ==== |
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1回当たりの採血量は原則500mLである<ref name="saiketsu" />。 |
1回当たりの採血量は原則500mLである<ref name="saiketsu" />。 |
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==== 成分採血基準 ==== |
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インフォームドコンセントが要件とされている<ref name="saiketsu" />。 |
インフォームドコンセントが要件とされている<ref name="saiketsu" />。 |
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== 献血関連の事件・事故 == |
== 献血関連の事件・事故 == |
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* 1964年3月ごろに[[エドウィン・O・ライシャワー#.E3.80.8C.E3.83.A9.E3.82.A4.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.AF.E3.83.BC.E4.BA.8B.E4.BB.B6.E3.80.8D|ライシャワー事件]]が発生した。輸血された血液から[[C型肝炎]]に罹患した本事件で、有償の採血が禁止になる。 |
* 1964年3月ごろに[[エドウィン・O・ライシャワー#.E3.80.8C.E3.83.A9.E3.82.A4.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.AF.E3.83.BC.E4.BA.8B.E4.BB.B6.E3.80.8D|ライシャワー事件]]が発生した。輸血された血液から[[C型肝炎]]に罹患した本事件で、有償の採血が禁止になる。 |
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*[[2003年]]12月ごろ、検査をすり抜けた輸血で[[ヒト免疫不全ウイルス|HIVウイルス]]に感染した。 |
* [[2003年]]12月ごろ、検査をすり抜けた輸血で[[ヒト免疫不全ウイルス|HIVウイルス]]に感染した。 |
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* 2004年1月7日に、[[整形外科学|整形外科]]医で自称作家の[[藤田徳人]]が、開設する[[ウェブサイト]]の恋愛科学研究所でエイズ検査目的の献血を勧める内容を記載して、問題となる。 |
* 2004年1月7日に、[[整形外科学|整形外科]]医で自称作家の[[藤田徳人]]が、開設する[[ウェブサイト]]の恋愛科学研究所でエイズ検査目的の献血を勧める内容を記載して、問題となる。 |
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* 2005年9月に、献血者が採血終了直後に昏倒して頭部強打で急死した。血管迷走神経反射性失神が原因と疑われる。 |
* 2005年9月に、献血者が採血終了直後に昏倒して頭部強打で急死した。血管迷走神経反射性失神が原因と疑われる。 |
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*[[2008年]]9月に[[赤十字血液センター#関東ブロック|長野県赤十字血液センター]]で血液中の[[ヘモグロビン]]値が基準未満の採血者から看護師が誤って採血した血液が、[[血液製剤]]化されて[[埼玉県]]内の[[医療機関]]で[[乳児]]に輸血された。事情を知った別の看護師が、仲間をかばうために書類を[[改竄]]していた。
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* [[2008年]]9月に[[赤十字血液センター#関東ブロック|長野県赤十字血液センター]]で血液中の[[ヘモグロビン]]値が基準未満の採血者から看護師が誤って採血した血液が、[[血液製剤]]化されて[[埼玉県]]内の[[医療機関]]で[[乳児]]に輸血された。事情を知った別の看護師が、仲間をかばうために書類を[[改竄]]していた。
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*[[2009年]]2月26日に、献血されたRh+のO型血液がRh-を示す﹁Neg﹂と誤表記されて、[[福島県]]在住のRh-の60代男性患者に輸血された、と[[赤十字血液センター#関東ブロック|東京都赤十字血液センター]]が発表した。[[赤血球]]が破壊されて[[血尿]]など[[副作用]]が懸念される。検査担当者が記録紙に誤記載し、別の担当者も誤りを見逃していた。
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* [[2009年]]2月26日に、献血されたRh+のO型血液がRh-を示す﹁Neg﹂と誤表記されて、[[福島県]]在住のRh-の60代男性患者に輸血された、と[[赤十字血液センター#関東ブロック|東京都赤十字血液センター]]が発表した。[[赤血球]]が破壊されて[[血尿]]など[[副作用]]が懸念される。検査担当者が記録紙に誤記載し、別の担当者も誤りを見逃していた。
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*[[2011年]]5月に、[[大阪府]][[茨木市]]内で献血した男性が採血針で腕の神経を損傷したとして、[[大阪地方裁判所]]に訴訟を提起し、[[2015年]]4月14日付で、日赤が解決金900万円を支払う内容で[[和解#裁判上の和解|和解]]が成立<ref>[http://mainichi.jp/shimen/news/20150508ddm012040092000c.html 訴訟:献血で後遺症、日赤が解決金900万円] 毎日新聞 2015年5月8日</ref>した |
* [[2011年]]5月に、[[大阪府]][[茨木市]]内で献血した男性が採血針で腕の神経を損傷したとして、[[大阪地方裁判所]]に訴訟を提起し、[[2015年]]4月14日付で、日赤が解決金900万円を支払う内容で[[和解#裁判上の和解|和解]]が成立<ref>[http://mainichi.jp/shimen/news/20150508ddm012040092000c.html 訴訟:献血で後遺症、日赤が解決金900万円] 毎日新聞 2015年5月8日</ref>した |
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⚫ | * [[2019年]]10月、日本赤十字社が展開した漫画・アニメ『[[宇崎ちゃんは遊びたい!]]』との献血コラボキャンペーンで公共の場に掲出したポスターを、アメリカ国籍の男性が「過度に性的」と[[Twitter]]で批判<ref>{{Cite web|和書|date=2019-10-26 |url=https://hbol.jp/205032 |title=「宇崎ちゃん」献血ポスター、なぜ議論がこじれるのか |publisher=[[ハーバー・ビジネス・オンライン]] |accessdate=2020-02-03}}</ref>し、[[弁護士]]の[[太田啓子]]は「ポスターはセクハラ」と[[日本赤十字社]]に苦情<ref>[https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/165850 萌えキャラ「宇崎ちゃん」の献血PRポスターに女性弁護士が「環境型セクハラ」とクレーム] 東スポWeb 2019年10月16日(2019年12月12日閲覧)</ref>を提出した。これを巡り抗議で献血拒否を煽動する者やそれを批判する者<ref>[https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/421402.html 『「宇崎ちゃん」論争を考えたい』](NHK生活情報ブログ 2020年02月21日) </ref>も出るなど、一部で騒動を招いた。<!-- |
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⚫ | *[[2019年]]10月、日本赤十字社が展開した漫画・アニメ『[[宇崎ちゃんは遊びたい!]]』との献血コラボキャンペーンで公共の場に掲出したポスターを、アメリカ国籍の男性が「過度に性的」と[[Twitter]]で批判<ref>{{Cite web |
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== 世界記録 == |
== 世界記録 == |
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[[オーストラリア]]のジェームズ・ハリソンは、1955年からオーストラリアの献血可能年齢の制限が81歳になった2018年5月までに、延べ1173回献血して[[ギネス世界記録]]を認定された<ref>{{ |
[[オーストラリア]]のジェームズ・ハリソンは、1955年からオーストラリアの献血可能年齢の制限が81歳になった2018年5月までに、延べ1173回献血して[[ギネス世界記録]]を認定された<ref>{{Cite web|和書|url=https://jp.reuters.com/video/2018/05/18/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E3%81%AA%E6%8A%97%E4%BD%93%E3%82%82%E3%81%A4%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%81%A7240%E4%B8%87%E4%BA%BA%E6%95%91%E3%81%86-%E8%B1%AA%E5%B7%9E%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%8C%AE%E8%A1%80%E7%8E%8B%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%BC%95%E9%80%80%E5%AD%97%E5%B9%95%E3%83%BB16%E6%97%A5?videoId=427675047|title=特殊な抗体もつ血液で240万人救う、豪州の﹁献血王﹂が引退︵字幕・16日︶|publisher=ロイター|date=2018-05-18|accessdate=2018-08-15}}</ref>。彼の血液は[[Rh式血液型不適合妊娠]]に対する抗D人免疫[[グロブリン製剤]]を生成する希少な抗体が含まれており、彼の献血で240万人以上の[[新生児]]・[[乳児]]<ref>[https://www.dplay.jp/article/0000017103 特殊な血液で200万人の赤ちゃんを救ったスーパーヒーロー、引退へ]</ref><ref>[https://www.bs.jrc.or.jp/th/iwate/ebook/Blood%20Information201806.pdf 7月は ﹁愛の血液助け合い運動﹂月間]</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=QA3cPsCZfHg 2 million babies - The man with extraordinary blood ﹁抗D人免疫グロブリン製剤﹂を生成することが出来る。このワクチンは﹁Rh式血液型不適合妊娠﹂]</ref>が救われた。
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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== 参考文献 == |
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== 関連項目 == |
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* [[厚生労働省]] |
* [[厚生労働省]] |
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* [[日本赤十字社]] |
* [[日本赤十字社]] |
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* [[赤十字血液センター]] |
* [[赤十字血液センター]] |
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* [[けんけつちゃん]] |
* [[けんけつちゃん]] |
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* [[骨髄バンク]] |
* [[骨髄バンク]] |
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* [[さい帯血バンク]] |
* [[さい帯血バンク]] |
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* [[血液製剤]] |
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* [[血液学]] |
* [[血液学]] |
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* [[売血]] |
* [[売血#黄色い血|黄色い血]] |
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** [[売血#黄色い血|黄色い血]] |
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* [[アンパンマンのエキス]] - 献血の大切さを訴えたブログ |
* [[アンパンマンのエキス]] - 献血の大切さを訴えたブログ |
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* [[認定輸血検査技師]] |
* [[認定輸血検査技師]] |
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== 外部リンク == |
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* [https://www.jrc.or.jp/ 日本赤十字社] |
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** [https://www.kenketsu.jp/ ラブラッド] - 日本赤十字社 |
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* [https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kenketsugo/ 血液事業の情報ページ] - 厚生労働省医薬食品局血液対策課 |
* [https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kenketsugo/ 血液事業の情報ページ] - 厚生労働省医薬食品局血液対策課 |
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2024年6月22日 (土) 23:45時点における最新版
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b6/Blood_donation_pictogram.svg/220px-Blood_donation_pictogram.svg.png)
献血(けんけつ)とは、輸血や血液製剤製造のために無償で血液を提供することである。
概説
[編集]安全性
[編集]血小板献血におけるCD4+リンパ球低下の懸念
[編集]日本における献血
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1d/JRC_Hyogo_Blood_Center_bloodmobiles_2008-01-14.jpg/220px-JRC_Hyogo_Blood_Center_bloodmobiles_2008-01-14.jpg)
種類と基準
[編集]全血献血 | 成分献血 | |||
---|---|---|---|---|
200mL献血 | 400mL献血 | 血漿献血 | 血小板献血 | |
一回当たりの献血量 | 200mL | 400mL | 600mL以下[注 1] | 400mL以下 |
年齢 | 16 - 69歳 |
|
18 - 69歳 |
|
体重 |
|
50kg以上 |
| |
最高血圧 | 90mmHg以上179mmHg以下 | |||
最低血圧 | 50mmHg以上109mmHg以下 | |||
脈拍 | 40回/分以上100回/分以下 | |||
体温 | 37.5℃未満 | |||
血色素量 |
|
|
12.0g/dL以上[注 2] | |
血小板数 | 規定なし | 15万/uL以上 | ||
年間可能献血回数 |
|
|
24回[注 3] | |
年間総献血量 |
|
規定なし | ||
次回献血可能日 | 男女とも4週間後 |
|
男女とも2週間後 |
- ※全血献血は年間採血量に限度があり、男性では1,200mL・女性では800mL。
- ※成分献血は年間回数に限度があり、血小板は1回を2回に換算して合計24回。
献血の方法
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/72/Kenketsu_yobikake_P1020659.jpg/220px-Kenketsu_yobikake_P1020659.jpg)
準備
[編集]献血できる場所
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1f/Kenketsu_car.jpg/220px-Kenketsu_car.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Blood_donation_room_at_Funabashi-face_in_JPN.jpg/220px-Blood_donation_room_at_Funabashi-face_in_JPN.jpg)
献血の手順
[編集]献血後
[編集]献血会場でのサービス
[編集]検査サービス
[編集]統計
[編集]献血者数の推移
年 | 総献血者数(万人) | 対前年比 | 成分献血者数 | 対前年比 | 400mL献血者数 | 対前年比 | 200mL献血者数 | 対前年比 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1998 | 613.7 | ![]() |
151.3 | ![]() |
270.9 | ![]() |
191.4 | ![]() |
1999 | 613.9 | 0.0% | 161.0 | ![]() |
276.7 | ![]() |
176.0 | ![]() |
2000 | 587.7 | ![]() |
160.8 | ![]() |
272.6 | ![]() |
154.3 | ![]() |
2001 | 577.4 | ![]() |
169.5 | ![]() |
272.7 | 0.0% | 135.1 | ![]() |
2002 | 578.4 | ![]() |
182.9 | ![]() |
275.1 | ![]() |
120.2 | ![]() |
2003 | 562.1 | ![]() |
173.2 | ![]() |
276.6 | ![]() |
112.2 | ![]() |
2004 | 547.3 | ![]() |
170.9 | ![]() |
268.6 | ![]() |
107.6 | ![]() |
2005 | 532.0 | ![]() |
156.0 | ![]() |
276.0 | ![]() |
100.0 | ![]() |
2006 | 498.7 | ![]() |
137.3 | ![]() |
276.1 | 0.0% | 85.3 | ![]() |
2007 | 493.9 | ![]() |
142.5 | ![]() |
293.1 | ![]() |
58.2 | ![]() |
2008 | 507.7 | ![]() |
155.6 | ![]() |
303.0 | ![]() |
49.0 | ![]() |
2009 | 528.7 | ![]() |
165.8 | ![]() |
316.1 | ![]() |
46.6 | ![]() |
2010 | 531.8 | ![]() |
158.9 | ![]() |
327.0 | ![]() |
45.9 | ![]() |
献血量の推移
年 | 献血量合計(万L) | 対前年比 | 成分献血 | 対前年比 | 400mL献血 | 対前年比 | 200mL献血 | 対前年比 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1998 | 209.4 | ![]() |
62.7 | ![]() |
108.3 | ![]() |
38.2 | ![]() |
1999 | 212.9 | ![]() |
67.0 | ![]() |
110.7 | ![]() |
35.2 | ![]() |
2000 | 207.5 | ![]() |
67.6 | ![]() |
109.0 | ![]() |
30.8 | ![]() |
2001 | 208.7 | ![]() |
72.6 | ![]() |
109.0 | 0.0% | 27.0 | ![]() |
2002 | 213.3 | ![]() |
79.1 | ![]() |
110.0 | ![]() |
24.0 | ![]() |
2003 | 207.8 | ![]() |
74.7 | ![]() |
110.6 | ![]() |
22.4 | ![]() |
2004 | 201.8 | ![]() |
72.8 | ![]() |
107.4 | ![]() |
21.5 | ![]() |
2005 | 196.0 | ![]() |
65.6 | ![]() |
110.4 | ![]() |
20.0 | ![]() |
2006 | 184.1 | ![]() |
56.6 | ![]() |
110.4 | 0.0% | 17.0 | ![]() |
2007 | 188.7 | ![]() |
59.8 | ![]() |
117.2 | ![]() |
11.6 | ![]() |
2008 | 197.2 | ![]() |
66.2 | ![]() |
121.2 | ![]() |
9.8 | ![]() |
2009 | 206.9 | ![]() |
71.1 | ![]() |
126.4 | ![]() |
9.3 | ![]() |
2010 | 206.8 | 0.0% | 66.8 | ![]() |
130.8 | ![]() |
9.1 | ![]() |
血液供給収入の推移
年度 | 血液事業収入(億円) | 対前年比 | 成分製剤供給収入 | 分画製剤供給収入 | 原料血液供給収入 |
---|---|---|---|---|---|
2006 | 1327.3 | ||||
2007 | 1481.8 | ![]() |
1277.3 | 107.4 | 94.9 |
2008 | 1519.5 | ![]() |
1317.2 | 104.2 | 96.1 |
2009 | 1564.9 | ![]() |
1370.0 | 102.6 | 90.3 |
2010 | 1596.0 | ![]() |
1412.2 | 101.1 | 80.4 |
献血ができない例
[編集]献血する人への負担軽減の理由から
[編集]輸血される側の安全の理由から
[編集]感染症疾患
[編集]服薬・輸血
[編集]歯科・外科治療
[編集]vCJD関連・日本国外渡航者
[編集]予防接種投与
[編集]外傷・皮膚疾患
[編集]献血カードと献血手帳
[編集]献血手帳
[編集]献血カード「愛-Ca(アイカ)」の導入
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cb/Blood_donor_card_japan_2_20141024.jpg/220px-Blood_donor_card_japan_2_20141024.jpg)
献血手帳の歴史
[編集]表彰
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/94/Japan_Red_Cross_Gold_Award.jpg/220px-Japan_Red_Cross_Gold_Award.jpg)
献血回数70回で銀色有功章が、献血回数100回で金色有功章が日本赤十字社から授与される。
複数回献血クラブ(ラブラッド)
[編集]会員特典
[編集]- インターネット上で自分の血液検査の結果閲覧[31](献血者コードと会員登録時に設定したパスワードが必要)
- 献血カードを会員専用献血カード(黒地に世界地図または赤地にけんけつちゃん)に切替(2011年10月3日から)
- 成分献血の日時指定予約
- 400mL献血の日時指定予約
- その他、血液センターごとに特典が用意されている場合もある(カイロプラクティック、マッサージなど)
愛称
[編集]血液センターごとに愛称を設定している場合がある。
- 群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、三重県:携帯メールクラブ
- 北海道:ひまわりCROSSメールクラブ
- 宮城県:けんけつくらぶ
- 茨城県:ネット・ケイタイクラブ
- 千葉県:複数回献血くらぶ
- 神奈川県:かながわ献血メールクラブ
- 富山県:献血LOVEメールクラブ
- 福井県:複数回献血クラブIBUKI
- 山梨県:メールクラブ山梨
- 長野県:複数回献血クラブAOBA(あおば)
- 滋賀県:くるくるトマト
- 京都府:献血Friends
- 大阪府:けんけつE倶楽部
- 兵庫県:プラス1献血クラブ
- 奈良県:ハーディアクラブ
- 鳥取県:ほっとクラブ
- 島根県:複数回献血クラブ
- 広島県:eハート
- 徳島県:Let'sけんけつクラブ
- 香川県:ピコメールクラブ
- 愛媛県:リピート あいピー
- 長崎県:400mL・PC献血クラブ
キャラクター
[編集]各地の献血キャラクター
[編集]欧米における献血
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6c/Blood_donation_at_Fleet_Week_USA.jpg/220px-Blood_donation_at_Fleet_Week_USA.jpg)
EU
[編集]イギリス
[編集]フランス
[編集]アメリカ合衆国
[編集]献血関連の事件・事故
[編集]世界記録
[編集]オーストラリアのジェームズ・ハリソンは、1955年からオーストラリアの献血可能年齢の制限が81歳になった2018年5月までに、延べ1173回献血してギネス世界記録を認定された[41]。彼の血液はRh式血液型不適合妊娠に対する抗D人免疫グロブリン製剤を生成する希少な抗体が含まれており、彼の献血で240万人以上の新生児・乳児[42][43][44]が救われた。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 矢原靖司ほか『新輸血医学』(金芳堂、1990年1月) ISBN 4-7653-0709-3
- 霜山龍志『最新版 献血と輸血のすべて』(丸善書店札幌出版サービスセンター、2012年1月) ISBN 978-4-944120-61-1
関連項目
[編集]- 厚生労働省
- 日本赤十字社
- 赤十字血液センター
- けんけつちゃん
- 骨髄バンク
- さい帯血バンク
- 血液学
- 黄色い血
- アンパンマンのエキス - 献血の大切さを訴えたブログ
- 認定輸血検査技師
- 6月14日 - 世界献血者デー
- 8月21日 - 献血の日(日本)
外部リンク
[編集]- 日本赤十字社
- 血液事業の情報ページ - 厚生労働省医薬食品局血液対策課