「福の神」の版間の差分

履歴の双方向閲覧

← 古い編集新しい編集 →

削除された内容追加された内容

ビジュアルウィキテキスト

インライン

2009年5月5日 (火) 20:41時点における版

福の神︵ふくのかみ︶は狂言の演目のひとつ。派手な衣装に身を纏った福の神^[1]のその出で立ちと世俗的、庶民的な性格とのギャップを楽しむ祝言。

登場人物

●シテ‥福の神 ●アド‥参詣者

あらすじ

大晦日の夜、二人の男が福の神を祀る神社へ参詣した。鬼は外、福は内と豆を持って囃し立てると、大きな笑い声をあげて福の神が現れる。福の神は﹁毎年参拝に来るお前達を金持ちにしてやろう。だから酒をくれ﹂と二人に要求する。男たちが福の神へ酒を奉げると、旨そうに飲みながら、福の神は歌いはじめる。金持ちになる秘訣として﹁早起きをし、他人に優しくし、客を拒まず、夫婦仲良くすることだ﹂と。

脚注

^ 和泉流では丸頭巾、大蔵流では烏帽子を被るなどの流派によって違いがある。

参考文献

『名作狂言50』- 小林責（世界文化社、2005年）

[1] 和泉流では丸頭巾、大蔵流では烏帽子を被るなどの流派によって違いがある。

[1]

@@ 1行目: / 1行目: @@
+{{Otheruses|狂言|神|福天}}
-'''福の神'''︵'''ふくのかみ'''︶は[[狂言]]の演目のひとつ。派手な衣装に身を纏った福の神<ref>[[和泉流]]では丸頭巾、[[大蔵流]]では[[烏帽子]]を被るなどの流派によって違いがある。</ref>のその出で立ちと世俗的、庶民的な性格とのギャップを楽しむ[[祝言]]。
+'''福の神'''︵ふくのかみ︶は[[狂言]]の演目のひとつ。派手な衣装に身を纏った福の神<ref>[[和泉流]]では丸頭巾、[[大蔵流]]では[[烏帽子]]を被るなどの流派によって違いがある。</ref>のその出で立ちと世俗的、庶民的な性格とのギャップを楽しむ[[祝言]]。
 == 登場人物 ==
@@ 6行目: / 8行目: @@
 == あらすじ ==
-[[大晦日]]の夜、二人の男が福の神を祀る[[神社]]へ参詣した。鬼は外、福は内と豆を持って囃し立てると、大きな笑い声をあげて福の神が現れる。福の神は﹁毎年参拝に来るお前達を金持ちにしてやろう。だから酒をくれ﹂と二人に要求する。男たちが福の神へ酒を奉げると、旨そうに飲みながら、福の神は歌いはじめる。金持ちになる秘訣として﹁早起きをし、他人に優しくし、客を拒まず、夫婦仲良くすることだ﹂と。
+[[大晦日]]の夜、二人の男が[[福の神]]を祀る[[神社]]へ[[二年参り|参詣]]した。[[鬼]]は外、[[福]]は内と[[豆]]を持って囃し立てると、大きな笑い声をあげて福の神が現れる。福の神は﹁毎年参拝に来るお前達を金持ちにしてやろう。だから[[酒]]をくれ﹂と二人に要求する。男たちが福の神へ酒を奉げると、旨そうに飲みながら、福の神は歌いはじめる。金持ちになる秘訣として﹁早起きをし、他人に優しくし、客を拒まず、夫婦仲良くすることだ﹂と。
 == 脚注 ==