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軍事大国︵ぐんじたいこく︶とは軍事分野が突出しているために国際社会ならびに当該国の周辺地域の安全保障に影響力を持つ国をさす。
概要
軍事大国と呼ばれる国には、当該国の軍事的要素が絶対的に突出している場合と、国家予算やGDPにしめる軍事費の割合が高い国、また軍事力を増強する政策を採っている国の両方のいずれかをさす。
前者の場合、国連の安保理常任理事国が典型である。常任理事国を務める5大国は核保有国であり、核兵器という現在では究極の兵器を保有しているからである。
一方、後者の定義は相対的なもののため特定の国を指すことは難しい。たとえば朝鮮民主主義人民共和国は﹁強盛大国﹂のスローガンを掲げ軍事力の増強を図っている。またサダム・フセイン政権下のイラクなども軍事大国と呼ばれている[1]。
関連項目
註
- ^ 松井茂「知られざる軍事大国イラク」(日本工業新聞社 1990年 ISBN-10: 4819105736)