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カレワラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アイノ』(アクセリ・ガッレン=カッレラ、1891年) - ワイナミョイネンは乙女アイノに求婚するが、アイノはそれを厭って見知らぬ海辺で溺れ死ぬ

Kalevala [1]19Elias Lönnrot, 1802 - 18841917[2]

1835232184950[3]

[4]

成立の過程

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17181809

1827[5]1833

1835調1849

リョンロートによる創作

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5%

5

登場人物

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調

神的なもの

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  ukkonen 姿[6]



姿3










人間的なもの

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使


1896 - 

 [](Väinämöinen)

姿

 (Ilmarinen)



 (Lemminkäinen)



 (Kullervo)

姿
使


 (Joukahainen)



 (Aino)[7]



 (Louhi)



 (Kyllikki)


内容

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第1章:語り始めと天地創造

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退
  • 天地創造は、元の伝承ではワイナミョイネンが行ったことになっており、イルマタルにそれを移したのはリョンロットが聖母マリアを想定した創作である。

第2章:巨大な樫の木と大麦

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1

第3章〜第5章:アイノへの求婚

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34姿5

第6章〜第9章:ポホヨラ往復

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36732389

第10章:サンポの鋳造

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第11章〜第14章:レンミンカイネンの求婚旅行

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11212鹿13鹿14

第15章:レンミンカイネンの再生

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姿

第16章〜第17章:ワイナミョイネンの船造り

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姿1617

第18章:イルマリネンの求婚

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218

第19章:イルマリネンと課題

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第20章〜第25章:イルマリネンの婚礼

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2021婿2223婿24婿25
  • この部分は、結婚に関する祭礼などの歌を集めたものである。導入などにリョンロットの創作した部分がある。

第26章〜第27章:レンミンカイネンのポホヨラ行

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レンミンカイネンは自分が招待されない婚礼があったことを知る。すぐに畑をなげうち、着飾って呼ばれぬ宴会に行くことを決意する。母や妻が押し止どめるが聞かない。母はその行路に三つの死があると、また到着した地で三つの死があると言い聞かせる。しかし彼は武具を身につけ、出掛けた。予告どおりの危機をすべて脱して、彼は宴会に向かった(26章)。彼は宴会に押し入り、そこで主人と魔法比べをする。さらに主人との決闘に勝ち、彼を殺す。女主人は怒って武者を多数呼び出し、彼を囲んだ(27章)。

第28章〜第29章:レンミンカイネンの逃走

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姿2829

第30章:レンミンカイネンとティエラ

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第31章〜第33章:クッレルヴォの誕生と成長

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313233

第34章〜第35章:クッレルヴォの帰還

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3435

第36章:クッレルヴォの最期

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クッレルヴォは出征の準備をする。彼は皆に別れの挨拶をするが、母親以外はさほど悲しまない。彼が出発すると、追いかけて使者がきて、家族全員の死を順に知らせる。彼は突き放して答えるが、母に対してだけは大いに嘆く。彼はウンタモ一族を滅ぼし家を焼き、故郷に帰った。そこには空き家だけがあった。彼は泣いた。それから食料を探しに森に入って、気が付くと、そこは妹が死んだ場所だった。彼は刀で胸を突いて自殺した。それを聞いたワイナミョイネンは後世に向け、子供の育て方を誤らないようにと語った。

第37章:黄金の花嫁

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イルマリネンは、妻の死を大いに悲しみ、3ヶ月間泣き明かした後、金と銀で花嫁を作ることを思いつく。3度目に彼は黄金の花嫁を作り出したが、彼女は動くことも話すこともなく、抱いて寝ると冷たかった。彼はこれをワイナミョイネンに送ることにし、運んで行ったが、ワイナミョイネンはこれを拒否した。

第38章:イルマリネン2度目の求婚旅行

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第39章:サンポ奪回へ

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沿

第40章〜第41章:カンテレ

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4041

第42章:サンポ奪回

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姿

第43章:サンポ戦争

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姿姿


第44章:新たなカンテレ

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第45章〜第46章:復讐

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45

46
  • この章は熊祭の祭礼や歌を物語に取り込むために、ロウヒがそれを送り込んだことにしたものである。

第47章〜第49章:月と太陽の幽閉

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247

48

姿49

第50章:ワイナミョイネンの出立と結びの言葉

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  • この子供はキリストを意味し、キリスト教の拡大によってフィンランドの土着信仰が押しやられた経緯を示すものとされる。『原カレワラ』においては渦巻にのまれてワイナミョイネンが姿を消す物語となっていたが、水平線の彼方に姿を消すという、生存の可能性を残す形にあらためられたものである。

受容と影響

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1835500[3]50012[8][9]

1841[10][11]

1843[12][3]

[13]

[14]50[3]

音楽作品

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4
3













2nd

文学作品

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[15][4][16]

1855[17]

1857-1861[18][19][20]

: 1888[21]

JRR1911[22]: [22]

美術

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1890[23][4][16]

映画

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魔法の水車・サンポ
監督
  • X・ハリヴィルタ[24]
  • ベ・エフゲネフ[24]
  • A・ワニチキン[24]
脚本
  • B・ヴィトコヴィチ[24]
  • G・ヤグドフェリド[24]
製作
  • A・ステエフハンスキー[24]
  • G・グズネツォフ[24]
出演者
  • ウルホ・ソメルサリミ[24]
  • A・オロチコ[24]
  • イ・ヴォロノフ[24]
  • A・オシン[24]
  • A・ヴォイツィク[24]
  • エ・キヴィ[24]
  • G・ミリヤル[24]
  • M・トウロヤノフスキー[24]
音楽 イーゴリ・モロゾフ[24]
撮影
  • G・シェカウイイ[24]
  • B・ヤクウシェフ[24]
製作会社
配給 日本の旗 中央映画[24]
公開 日本の旗 1962年6月1日[25]
製作国
テンプレートを表示

1958[24][25][24]

196261[25][26]

スタッフ

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参照[24]

  • 製作 - A・ステエフハンスキー、G・グズネツォフ
  • シナリオ - B・ヴィトコヴィチ、G・ヤグドフェリド
  • 演出 - アレクサンドラ・プトゥシコ
  • 撮影 - G・シェカウイイ、B・ヤクウシェフ
  • 監督 - X・ハリヴィルタ、ベ・エフゲネフ、A・ワニチキン
  • 美術 - L・ミリナン
  • 作曲 - イーゴリ・モロゾフ
  • 特殊撮影 - A・レンコフ、L・ロフグヴィロ
  • 特殊美術 - Z・マリヤコワ

天文学

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フィンランドの天文学者ユルィヨ・バイサラリイシ・オテルマは、自身が発見した複数の小惑星に、『カレワラ』およびその登場人物、土地の名前をつけている。[27][28][29] [30]

脚注

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(一)^ 2020113029 

(二)^  p.183

(三)^ abcd p.196

(四)^ abc p.188

(五)^ 7p.123

(六)^  1976452 

(七)^ 93- - 2021ISBN 978-4-8057-5183-195-1115 9(5)

(八)^ 7p.124

(九)^ p.28

(十)^ p.28-30

(11)^  p.184

(12)^ p.30-31

(13)^ 7p.125

(14)^ 7p.121131-135

(15)^ p.31

(16)^ ab p.197

(17)^ "".  2. 20231029

(18)^ "".  2. 20231024

(19)^ 2009http://www.daigakusyorin.co.jp/book/b50760.html 

(20)^  1976395-396

(21)^ . " - ". (). 20231029

(22)^ ab 2023, p. 74.

(23)^ 7p.136

(24)^ abcdefghijklmnopqrstuvwx 2000, p. 124, 

(25)^ abc 2000, p. 98, 

(26)^  2000, p. 111, 

(27)^ Kalevala.  MPC. 20211024

(28)^ Ilmari.  MPC. 20211024

(29)^ Louhi.  MPC. 20211024

(30)^ Pohjola.  MPC. 20211024

参考文献

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  1976 - 1977
ISBN 400-3274512ISBN 400-3274520 - 2000

 NHK1999 ISBN 414-0018550
 21999

  19831992
 ISBN 406-1586122 ISBN 406-1586130 - 3

   ISBN 4861100348
2005

  2009 ISBN 4938409038

  2008 ISBN 400-1145871

2012

2007

202311 JRR2023102574-83 

 ︿200051ISBN 4-257-03592-7 

関連項目

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