ククノチ
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ククノチ(クグノチとも)は、日本神話に登場する木の神である。『古事記』では久久能智神、『日本書紀』では句句廼馳と表記する。
概要
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神産みにおいて、イザナギ・イザナミの間に産まれた神である。﹃古事記﹄においてはその次に山の神大山津見神︵オオヤマツミ︶、野の神鹿屋野比売︵カヤノヒメ︶が産まれている。﹃日本書紀﹄の本文では山・川・海の次に﹁木の精ククノチ﹂として産まれており、その次に草の精・野の精の草野姫︵カヤノヒメ︶が産まれている。第六の一書では﹁木の神たちを句句廼馳という﹂と記述され、木の神々の総称となっている。
公智神社︵兵庫県西宮市︶の主祭神になっているほか、久久比神社︵兵庫県豊岡市︶には全国唯一のコウノトリ伝説もある。また、木魂神社という名のククノチ神を祭る神社も複数ある。樽前山神社︵北海道苫小牧市︶では原野の神・開拓の神として大山津見神・鹿屋野比売神とともに祀られている。志等美神社︵三重県伊勢市︶では林野の神であると同時に水の神とされる[1]。
﹃延喜式﹄﹁祝詞﹂には屋船久久遅命︵やふねくくのちのみこと︶の名が見え上棟式の祭神の一柱とされる他、ククノチと同神と見られる。
脚注
[編集]- ^ 伊勢文化舎(2008):53ページ
参考文献
[編集]- 『お伊勢さん125社めぐり』別冊『伊勢人』、伊勢文化舎、平成20年12月23日、151p. ISBN 978-4-900759-37-4