タニューグ
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タニューグ︵セルビア語:Танјуг / Tanjug︶は、セルビアのベオグラードに拠点を置く通信社である。1943年11月5日に創設され、その呼称は﹁新ユーゴスラビア通信社﹂︵Telegrafska agencija nove Jugoslavije︶を意味する[1]。﹁タンユグ︵通信︶﹂とも言われる[2]。
概要
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タンユグは第二次世界大戦時にはパルチザンの通信社であった。大戦後、ユーゴスラビア民主連邦、ユーゴスラビア連邦人民共和国及びユーゴスラビア社会主義連邦共和国の通信社となった。ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の崩壊後、1992年にタンユグはユーゴスラビア連邦共和国の通信社となり、2003年には、セルビア・モンテネグロ国家連合の通信社であった。2006年にはセルビア共和国の国営通信社となっていた。[3]
1975年から1980年代半ばまで、タニューグは非同盟諸国の通信社の協力機構である非同盟諸国通信社機構︵Non-Aligned News Agencies Pool; NANAP︶で主導的な役割を果たした[1][4]。ユーゴスラビア出身の専門家らが、アフリカや南アジアなど他の非同盟諸国の報道機関の整備やジャーナリスト、通信技術者の育成にあたっていた。
2015年10月31日に国営企業であるタンユグ通信社に関する法律の効力が失効し、公式には同通信社は消滅した。セルビア共和国政府は2015年11月3日に事実上の業務停止を意味する、タンユグ通信社の業務停止での法的影響に関する決定を採択した。[5] ただし、その決定は2021年3月9日に活動が停止されるまで最終的に実行されなかった。[6]その後、私営企業であるタチノ有限責任会社︵タンユグ・タチノとも︶が通信社の知的財産権と商標を10年間使用する権利を獲得し、タンユグ通信としてニュースの配信を行っている。[7]
脚注
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(一)^ abhttp://www.tanjug.rs/otanjugu.aspx
(二)^ “タンユグ通信社が経営危機 旧ユーゴ時代に活躍”. 47NEWS︵共同通信︶ (2003年7月2日). 2014年5月3日閲覧。など。
(三)^ “POGLED "78 година ТАНЈУГА"”. 2024年7月20日閲覧。
(四)^ Garson, G. David (2000). Social Dimensions of Information Technology: Issues for the New Millennium. Idea Group Inc (IGI). p. 308. ISBN 1878289861, 9781878289865
(五)^ Paragraf Lex Demo
(六)^ “Одлука о правним последицама престанка Јавног предузећа Новинска агенција Танјуг”. 2024年7月20日閲覧。
(七)^ “Фирма „Тачно” регистровала шест Танјугових сервиса”. 2024年7月20日閲覧。
外部リンク
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