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ハロルド・J・ティンパーリ

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ハロルド・J・ティンパーリ(Harold John Timperley、中国表記:田伯烈、1898年 - 1954年)は、オーストラリアバンバリー出身のジャーナリスト。中国国民党国際宣伝処の顧問を務めた[1][2]

略歴

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西191418191919211924-1936AP19281934ASIA[3]19365119375AP

南京から上海へ移住

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1937828The Quaterly Review of Chinese RailwayJ使9[][4]

南京事件

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1937年12月13日の南京陥落時とその後の日本軍占領時に起こったといわれる南京事件に際して、1938年1月16日電報で「長江(揚子江)デルタで市民30万人以上が虐殺された」と記載した。この電報は、日本人検閲官によりに差し止められた[5]

『WHAT WAR MEANS』の出版とフィッチの渡米

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What War Means: The Japanese Terror in China-

193824[6]



ジョージ・フィッチが持参したマギー(南京安全区国際委員会委員ジョン・マギー)のすばらしいフィルムを一見してから、妙案を考えています。ジョージに直ちにアメリカに帰ってもらい、ワシントンで国務省の役人や上院議員などにこの話をするよう進言しました。効果はてきめんだと思うのです。中国人への同情が喚起されて、(中略)ハル国務長官からは会見を申し込まれるだろうし、(ルーズベルト)大統領とも会う事になるかもしれません。(中略)行くとすれば早いほうが望ましいので、飛行機になると思います。資金の手配はしているところです。

7[7][8]

193847What War Means: The Japanese Terror in ChinaSF[9]WHAT WAR MEANSLEFT BOOK CLUB,[10][11]WHAT WAR MEANS19387ASIA19393

19394?19433[12]19431945(Information Office

第二次世界大戦後

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1946UNRRA

[13]WHAT WAR MEANS[14]

194810195019511952[15][16]

195411252656

国民党中央宣伝部との関わり

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WHAT WAR MEANSWHAT WAR MEANS19391939(?)[17][]

1928-19451996[18][19][20]

1988[21]



ティンパーリーは都合のよい事に、我々が上海で抗日国際宣伝を展開していた時に上海の『抗戦委員会』に参加していた三人の重要人物のうちの一人であった。オーストラリア人である。〔中略〕直接に会って全てを相談した。我々は秘密裏に長時間の協議を行い、国際宣伝処の初期の海外宣伝網計画を決定した。〔中略〕我々は手始めに、金を使ってティンパーリー本人とティンパーリー経由でスマイスに依頼して、日本軍の南京大虐殺の目撃記録として二冊の本を書いてもらい、印刷して発行することを決定した。〔中略〕二つの書物は〔中略〕宣伝の目的を達した。



19811937[1][22]1937[23]

[24]

1937123[25]1941"What War Means"[26]



[27]調1939WHAT WAR MEANS[28]

[29][30]()調

[31]10[32][33]

137(退)1000[34][2]1[35][7]

著作

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What War Means: The Japanese Terror in China, London, Victor Gollancz Ltd,1938. (2)

The Japanese Terror in China, New York, Modern Age Books, 1938.

Japan: A World Problem, New York, The John Day Company, 1942.

Australia and the Australians, New York, Oxford University Press, 1942

Some Contrast Between China and Japan in The Light of History /10 page leaflet, London, The China Society, publication date unknown.

The War on Want /5 page leaflet, London, Gledhill & Ballinger Ltd., 1953

What War Means


19387

 1938( 1992


(1938, 1972., 1982) 鹿[36]

91973(48)

MM.l'Abbe Gripekoven et M.Harfort, "Ce Que Signifie la Guerre", Belgioue,1940(),Amities Chinoises

脚注

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(一)^ ab   ( Manchester Guardian )  (  ) 1937( The Japanese Terror in China ) (1938) (, , , 1981, 477)

(二)^ ab 106 1/7  2015423web

(三)^  H. J. Timperley 使

(四)^  197411358-363 

(五)^ 30 . . 47NEWS. (20021221). 2014222. https://web.archive.org/web/20140222135926/http://www.47news.jp/CN/200212/CN2002122101000273.html 2022923 

(六)^  ,1992

(七)^ ab 

(八)^ 

(九)^ ,28

(十)^  ,1991,29

(11)^ WHAT WAR MEANS ,,28

(12)^ 19541129

(13)^ ,34

(14)^   ,20,60

(15)^ 

(16)^ 19545

(17)^  1/2  2015416web

(18)^ 1928-1945,1996

(19)^ ,1988

(20)^ ,43-4

(21)^ ,200-201

(22)^ ,31

(23)^ ,36

(24)^ ,1999

(25)^ 

(26)^ 265-6

(27)^  21 2002,69-72

(28)^  21 2002,75

(29)^ 

(30)^ ,249

(31)^ ?,2007,259

(32)^ ,260

(33)^ ,264

(34)^   . 2021109

(35)^  197411362 

(36)^ 2009p139-144.鹿

参考文献

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  • 鈴木明『新「南京大虐殺」のまぼろし』飛鳥新社
  • 北村稔『「南京事件」の探求』文春新書
  • 竹本忠雄『アンチヤマトイズムスを止めよ!』日本政策研究センター
  • 渡辺久志「求めているのは実像か虚像か」(『中帰連』第21号、2002年夏号)
  • 笠原十九司・吉田裕編『現代歴史学と南京事件』柏書房、2006年
  • 東中野修道『南京「虐殺」研究の最前線・平成十五年版』

関連項目

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