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フィリップ・エーベルハルト・ヘルマン・コールシュライバー︵Philipp Eberhard Hermann Kohlschreiber, 1983年10月16日 - ︶は、ドイツ・アウクスブルク出身の元男子プロテニス選手。自己最高ランキングはシングルス16位、ダブルス51位。これまでにATPツアーでシングルス8勝、ダブルス7勝を挙げている。身長178cm。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。
選手経歴[編集]
ジュニア時代[編集]
ガソンリンスタンドでオペレーターとして働く父と幼稚園教諭の母の間に生まれ、4歳からテニスを始める。
2001年 プロ転向[編集]
2001年にプロ入り。2004年からトップ100位以内に定着し始める。
2005年 ツアーダブルス初優勝[編集]
2005年にはベトナム・オープンのダブルスでツアー初優勝を遂げ、2006年もオーストリア・オープンでダブルス2勝目を挙げる。
シングルスでは2005年全豪オープンでの4回戦進出以降なかなか上位に食い込めず、長らくニコラス・キーファーやトミー・ハースの後塵を拝していた。
2007年 ツアー初優勝[編集]
2007年にコールシュライバーは更なる躍進を見せる。同年4月、地元ドイツでのBMWオープンでミハイル・ユージニーを2-6, 6-3, 6-4で下しシングルス初優勝を遂げると、ユージニーと組んで出場したダブルスでも優勝し、同大会で単複優勝を果たす。
2008年 ツアー2勝目[編集]
2008年もその好調は続き、年初のハイネケン・オープンでシングルス2勝目を挙げると、全豪オープン3回戦で当時世界ランク6位、第6シードのアンディ・ロディックを試合時間3時間50分、6-4, 3-6, 7-6, 6-7, 8-6の激戦の末下し、2005年以来2度目の4回戦進出を果たす。4回戦ではヤルコ・ニエミネンに敗れた。
2009年 全仏4回戦進出[編集]
2009年全仏オープンの3回戦で第4シードノバク・ジョコビッチを6-4, 6-4, 6-4で破り、全仏では初の4回戦進出を果たした。トミー・ロブレドに4-6, 7-5, 6-7, 2-6で敗れ4大大会初のベスト8進出を逃した。
2011年 ツアー3勝目[編集]
2011年ゲリー・ウェバー・オープンでシングルス5度目の決勝に進出。ドイツ対決となったフィリップ・ペッシュナーが途中棄権したことにより優勝。3年ぶりのシングルスツアー3勝目を挙げた。
2012年 ウィンブルドンベスト8[編集]
2012年のBMWオープンでマリン・チリッチを7–6(8), 6–3で破りツアー4勝目を挙げた。同年のウィンブルドンではキャリア初の4大大会でのベスト8に進出。準々決勝ではジョー=ウィルフリード・ツォンガに6-7(5), 6-4, 6-7(3), 2-6で敗れた。2012年からは主に得意としているクレーコートで実力を発揮し、2016年のBMWオープンでは決勝でこの年2勝をあげていたドミニク・ティームに対し7-6(7), 4-6, 7-6(4)で下した。
2017年 全米4回戦進出[編集]
2017年のドバイ・テニス選手権の準々決勝では世界ランク1位のアンディ・マリー相手に7回のマッチポイントを迎えるも、7-6(4), 6-7(18), 1-6で敗れた。第2セットのタイブレークの18-20のスコアは史上最高タイで、1991年以来史上6度目である[1]。
2022年 引退[編集]
コールシュライバーは2022年のウィンブルドン予選2回戦で、ミハイル・ククシュキンに敗れたのを最後に現役を引退した[2]。
※オープン化以降
- タイブレーク史上最高スコアタイ 18-20
- 2017年ドバイ・テニス選手権準々決勝、対アンディ・マリー戦第2セット。1991年以来6度目。
ATPツアー決勝進出結果[編集]
シングルス: 17回 (8勝9敗)[編集]
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サーフェス別タイトル
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ハード (1-2)
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クレー (6-5)
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芝 (1-2)
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カーペット (0-0)
|
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サーフェス別タイトル
|
屋外 (8-8)
|
室内 (0-1)
|
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結果
|
No.
|
決勝日
|
大会
|
サーフェス
|
対戦相手
|
スコア
|
優勝
|
1.
|
2007年4月30日
|
ミュンヘン
|
クレー
|
ミハイル・ユージニー
|
2–6, 6–3, 6–4
|
優勝
|
2.
|
2008年1月12日
|
オークランド
|
ハード
|
フアン・カルロス・フェレーロ
|
7–6(4), 7–5
|
準優勝
|
1.
|
2008年6月15日
|
ハレ
|
芝
|
ロジャー・フェデラー
|
3–6, 4–6
|
準優勝
|
2.
|
2009年9月27日
|
メス
|
ハード(室内)
|
ガエル・モンフィス
|
6–7(1), 6–3, 2–6
|
優勝
|
3.
|
2011年6月12日
|
ハレ
|
芝
|
フィリップ・ペッシュナー
|
7–6(5), 2–0 途中棄権
|
優勝
|
4.
|
2012年5月6日
|
ミュンヘン
|
クレー
|
マリン・チリッチ
|
7–6(8), 6–3
|
準優勝
|
3.
|
2012年7月28日
|
キッツビュール
|
クレー
|
ロビン・ハーセ
|
7–6(2), 3–6, 2–6
|
準優勝
|
4.
|
2013年1月12日
|
オークランド
|
ハード
|
ダビド・フェレール
|
6–7(5), 1–6
|
準優勝
|
5.
|
2013年5月5日
|
ミュンヘン
|
クレー
|
トミー・ハース
|
3–6, 6–7(3)
|
準優勝
|
6.
|
2013年7月14日
|
シュトゥットガルト
|
クレー
|
ファビオ・フォニーニ
|
7–5, 4–6, 4–6
|
優勝
|
5.
|
2014年5月24日
|
デュッセルドルフ
|
クレー
|
イボ・カロビッチ
|
6–2, 7–6(4)
|
準優勝
|
7.
|
2015年5月4日
|
ミュンヘン
|
クレー
|
アンディ・マリー
|
6–7(4), 7–5, 6–7(4)
|
優勝
|
6.
|
2015年8月8日
|
キッツビュール
|
クレー
|
ポール=アンリ・マチュー
|
2–6, 6–2, 6–2
|
優勝
|
7.
|
2016年5月1日
|
ミュンヘン
|
クレー
|
ドミニク・ティーム
|
7–6(7), 4–6, 7–6(4)
|
準優勝
|
8.
|
2016年6月13日
|
シュトゥットガルト
|
芝
|
ドミニク・ティーム
|
7–6(2), 4–6, 4–6
|
優勝
|
8.
|
2017年8月5日
|
キッツビュール
|
クレー
|
ジョアン・ソウザ
|
6–3, 6–4
|
準優勝
|
9.
|
2018年5月6日
|
ミュンヘン
|
クレー
|
アレクサンダー・ズベレフ
|
3–6, 3–6
|
ダブルス: 10回 (7勝3敗)[編集]
結果
|
No.
|
決勝日
|
大会
|
サーフェス
|
パートナー
|
対戦相手
|
スコア
|
優勝
|
1.
|
2005年9月26日
|
ホーチミン
|
カーペット (室内)
|
ラルス・ブルクスミュラー
|
アシュリー・フィッシャー ロベルト・リンドステット
|
5–6(3), 6–4, 6–2
|
優勝
|
2.
|
2006年7月24日
|
キッツビュール
|
クレー
|
ステファン・クベク
|
オリバー・マラチ シリル・スーク
|
6–2, 6–3
|
優勝
|
3.
|
2007年4月30日
|
ミュンヘン
|
クレー
|
ミハイル・ユージニー
|
ヤン・ハジェク ヤロスラフ・レビンスキー
|
6–1, 6–4
|
優勝
|
4.
|
2008年1月4日
|
ドーハ
|
ハード
|
ダビド・シュコッホ
|
ジェフ・クッツェー ウェスリー・ムーディ
|
6–4, 4–6, [11–9]
|
準優勝
|
1.
|
2008年2月14日
|
ロッテルダム
|
ハード (室内)
|
ミハイル・ユージニー
|
トマーシュ・ベルディハ ドミトリー・トゥルスノフ
|
5–7, 6–3, [7–10]
|
優勝
|
5.
|
2008年7月13日
|
シュトゥットガルト
|
クレー
|
クリストファー・カス
|
ミヒャエル・ベラー ミーシャ・ズベレフ
|
6–3, 6–4
|
準優勝
|
2.
|
2008年10月26日
|
バーゼル
|
ハード (室内)
|
クリストファー・カス
|
マヘシュ・ブパシ マーク・ノールズ
|
3–6, 3–6
|
優勝
|
6.
|
2009年6月14日
|
ハレ
|
芝
|
クリストファー・カス
|
アンドレアス・ベック マルコ・チウディネリ
|
6–3, 6–4
|
準優勝
|
3.
|
2012年1月6日
|
ドーハ
|
ハード
|
クリストファー・カス
|
フィリップ・ポラーシェク
ルカシュ・ロソル
|
3–6, 4–6
|
優勝
|
7.
|
2013年1月4日
|
ドーハ
|
ハード
|
クリストファー・カス
|
ユリアン・ノール
フィリップ・ポラーシェク
|
5–7, 4–6
|
シングルス成績[編集]
- 略語の説明
W
|
F
|
SF
|
QF
|
#R
|
RR
|
Q#
|
LQ
|
A
|
Z#
|
PO
|
G
|
S
|
B
|
NMS
|
P
|
NH
|
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
※: 不戦勝・不戦敗は通算成績に含まない。[3]
- 大会最高成績
外部リンク[編集]