出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フラックス︵Fluxx︶は、アメリカのカードゲーム。2人以上で遊ぶ。最大プレイヤー数は決まっていないが、6人程度に抑えるのが適当である︵日本語版では6人を上限とする︶。
出されたカードによってルールやゲームの目的自体が目まぐるしく変化する点に特徴がある。
フラックスは、アンドリュー・ルーニー (Andrew Looney) が制作し、1996年に少数を発売した。そして、1998年にアイアン・クラウン・エンタープライズ社 (Iron Crown Enterprises) より、若干外見を変えた第2版が広く販売された。その後、制作者のルーニー自身の会社であるルーニー・ラボ (Looney Lab) より販売されるようになり、2002年よりカードの変更や追加がなされた第3版が販売されている。
日本でも、第3版の翻訳版が2005年にホビージャパンより発売された。
基本ルール[編集]
初めに手札を3枚持つ。
自分の番が来ると、まず山札からカードを1枚引いて、それから手札から1枚を選んでプレイ︵使用︶する。このように、時計回りで順番にプレイしていく。
場に置かれている﹁ゴールカード﹂︵後述︶に書かれた条件を誰かが満たした瞬間、そのプレイヤーが勝者となってゲームは終了する。
ただし、ゲーム開始直後の場にはゴールカードが置かれていない。誰かがゴールカードをプレイするまでは、誰も勝てないのである。
このゲームの最大の特徴は﹁途中でルールもゴールもころころ変わる﹂ことである。このため、誰も勝利条件を満たせずなかなかゲームが終わらないかと思えば、ある時プレイされたアイテムカードやゴールカードによってあっと言う間にゲームが終わってしまうことがある。
カードの種類[編集]
●ルールカード︵うち一枚は初期ルールカードであり、最初から場に置かれ、決して取り除かれない︶
ルールを規定するカード。1ターンあたりのプレイ枚数が変化したり、ターン開始時にドローするカード枚数が増減したり、ターン中でないプレイヤーが持てる手札の枚数を制限することがある。またルールカードがプレイされたときはすべてのプレイヤーは直ちにそのルールに従わなければならない。例えば、手札枚数に制限がかかった場合、その時点で制限を超えた分のカードを捨てなければならない。
●アイテムカード
ゴール条件を満たすのに必要。これらのカードのみ自分の目の前に置く。ルールにより枚数が制限されることもある。そのときは、直ちに超過分を捨てなければならない。
●アクションカード
アイテムや手札を他プレイヤーから貰ったり、破棄カードから利用したり、既存のルールを破棄する(減らす)などといった様々なアクションが起こせる。
●ゴールカード
勝利条件を決める。例えば、ゴールカード﹁トースト﹂が場に置かれていると、﹁パン﹂と﹁トースターの﹂アイテムカード両方を場に出しているプレイヤーが勝利する。
外部リンク[編集]
●Fluxx - ボードゲームギーク
●Looney Labs - フラックスの製作・販売元︵英語︶
●フラックス - 日本語版︵ホビージャパン︶