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プロスタグランジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 (prostaglandin, PG) [1]1

発見

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1933年にGoldblattがヒトの精漿内に、1934年ウルフ・スファンテ・フォン・オイラーが羊の精嚢腺平滑筋を収縮させる生理活性物質が含まれていることを発見し、1936年に初めて精液中から分離された。当時は前立腺 (prostate gland) 由来であると考えられたために prostaglandin と名付けられた[2]

化学構造

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プロスタン酸の構造式
プロスタグランジンE1 (PGE1) の構造式

プロスタグランジン (PG) 類の化学構造は全てプロスタン酸(右図)を共通の基本骨格として有しており、五員環部分に結合する官能基二重結合の有無によりA-J群に分けられ、側鎖部分の二重結合数により1-3群に区別され、これらの組み合わせによりプロスタグランジンの命名が行われる。例えばPGE1は五員環部分の9位にオキソ基と11位にヒドロキシル基、側鎖部分の13位に二重結合を1つ有するものである。

合成

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必須脂肪酸の代謝経路とエイコサノイドの形成

[2]A2 (COX) G2 (PGG2) 

PGG21969

NSAIDsPGH2


プロスタグランジンの種類と主な作用

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PGA

PGB

PGC

PGD2PDD

PGE1

PGE2
EPEP1

EPEP2

EPEP3

EPEP4

PGF2α退FP

PGG

PGH2

PGI2IP

PGJ

出典

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  1. ^ IUPAC Gold Book - prostaglandins
  2. ^ a b 酒井浄「プロスタグランディンの化学」『有機合成化学協会誌』第29巻第3号、有機合成化学協会、1979年、205-226頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.29.205 

関連項目

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外部リンク

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