ホームベーカリー
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/45/Breadmachine_open.jpg/250px-Breadmachine_open.jpg)
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ホームベーカリー︵英: bread machine[1][注 1]︶とは、小麦粉・水・イーストから生地をつくり発酵させ、それを焼いてパンをつくる家庭用電化製品。製パン機[2]、パン製造機[2]、パン焼き機[3][4]、パン焼き器[2]とも。
トースターなどの、既に焼き上がっているパンを焼くための器具とは区別される[2]。
概要[編集]
小麦粉・水・イースト︵酵母︶等の材料を内釜に投入して、スイッチを押すと、自動的に生地の生成、発酵の温度調整、焼き上げを行う。 焼き上げる容量は、1斤から1.5斤程度のものが中心である。 発酵まででとどめるコースを備えている機種も多く、ピザの生地作り、麺の生地作りなどに利用できる。また、ヒーターおよび内釜の内側で回転する﹁羽根﹂を利用して、餅つき、ジャム作り、ヨーグルト発酵などのコースが用意された製品もある。 市販価格は1万円程度から2万円台が中心である。歴史[編集]
日本[編集]
1987年︵昭和62年︶3月頃に松下電器産業︵現・パナソニック︶[5][6]、船井電機[7]が相次いで製品化した。多くのメーカーが製品化し、1988年︵昭和63年︶には家電業界での販売台数は約32万台であった。 このブーム後は、1992年︵平成4年︶には販売台数が2万台弱となるまでに落ち込んだ。 米不足が問題となった1994年︵平成6年︶に小麦粉食が注目されて再びブームとなったが、米の供給が正常化すると再び販売数は落ち込んだ。 2005年︵平成17年︶頃から、基本性能の改善・レシピの増加そして多機能化が進み、2010年代初頭現在、再び年間20万台に届く規模にまで拡大しつつある。日本以外[編集]
日本国外でのホームベーカリーの販売は、松下電器が1987年に輸出を開始したアメリカ合衆国で始まった。パンが主食のひとつである英米では1990年代後半頃から一般家庭への普及が進んだ。現在生産中[編集]
2023年時点の主なメーカー
●ナショナル→パナソニック︵ホームベーカリー︶ - 1987年に国内第一号機を発売し、以後ホームベーカリー国内トップメーカーへと成長
●アイリスオーヤマ︵ホームベーカリー︶
●アルファックス・コイズミ︵ホームベーカリー︶
●エムケー精工︵パン焼き機︶
●グループセブ﹁T-fal﹂︵ホームベーカリー︶
●シー・シー・ピー ︵ホームベーカリー︶[8]
●シロカ﹁siroca﹂︵おうちベーカリー、ホームベーカリー︶
●象印マホービン︵ホームベーカリー︶
●タイガー魔法瓶︵ホームベーカリー︶[注 2]
●ツインバード︵ホームベーカリー︶
●廣瀬無線電機︵ホームベーカリー︶
●ベルソス︵ホームベーカリー︶
●MakeFlow︵ヘルシーベーカリー︶
●レコルト︵コンパクトベーカリー︶
生産より撤退[編集]
●日立製作所︵ホームベーカリー﹃焼きたて通り﹄︶ - オーブンレンジの庫内にパンケースをセットし食パンなどが焼ける﹁ベーカリーオーブンレンジ﹂も販売していた。1988年の﹃7時のニュース﹄(MRO-B50) や、ホームベーカリー撤退後の2012年から2020年頃まで﹃ベーカリーレンジ ヘルシーシェフ﹄シリーズを生産していた。2023年現在はいずれも生産完了している。 ●三洋電機︵ホームベーカリー︶ - パナソニック完全子会社化に伴い2011年限りで生産終了。﹁GOPAN﹂ブランドは親会社パナソニック製品へ継承 ●東芝︵ホームベーカリー︶ - かつては自社生産していたが、現在はホームベーカリー機能を持たない餅つき機のみを生産。東芝ストアーにはパナソニック・タイガー・象印などの他社製品を供給 ●船井電機 ●リーガル︵ブレッドメーカー︶ギャラリー[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ “bread machine” (英語). Open Directory Project. 2010年5月7日閲覧。
(二)^ abcdリンク切れ 意匠分類定義カード︵C6︶ 特許庁
(三)^ [1]
(四)^ [2]
(五)^ SD-BT2は家庭用自動パン焼き機。
﹃昭和55年 写真生活﹄︵2017年、ダイアプレス︶p110
(六)^ ﹁松下電器産業・家庭用自動製パン器﹁自動ホームベーカリーSD-BT2﹂を2月21日に発売﹂﹃日本経済新聞﹄1987年1月17日付け朝刊9頁。価格は36000円。
(七)^ ﹁船井電機・家庭用小型全自動製パン器﹁らくらくパンだ﹂を来年1月発売﹂﹃日経産業新聞﹄1986年12月6日付。価格は39800円。
(八)^ ホームベーカリー発売