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マシニングセンタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
5軸マシニングセンタ

: machining center: automatic tool changer; ATCNCCNC

概要

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1958Kerny & TreckerNC調X,Y,ZB4

X,Y,ZAC5使

20m

種類

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横形マシニングセンタ

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主軸が水平になっているマシニングセンタ。4面割出しの可能なテーブルと自動パレット交換装置を備えている。制御軸数は、直交3軸(X,Y,Z軸)とパレットを割り出す回転1軸(B軸)の合計4軸が一般的である。

特徴

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X,Y,Z





4

立形マシニングセンタ

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主軸が垂直になっているマシニングセンタ。直交3軸を制御でき、自動工具交換装置を備えている。

特徴

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5軸制御マシニングセンタ

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X,Y,Z25221

特徴

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使

使

使

門形マシニングセンタ

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正面から見たときに、主軸を支える構造体が門の形をしているマシニングセンタである。

特徴

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  • テーブルを一方向に大きくとることが可能なため、大物加工向けの製品が多い。
  • Y軸方向の駆動機構をテーブル上空に配置できるため、一定サイズ以上の加工時には立形マシニングセンタに比して設置スペース上有利である。
  • 主軸部をコラム1本(片持ち)でなく門柱2本で支える構造のため、一定サイズ以上の加工時には立形マシニングセンタに比して精度(Y-Z直角度)上有利である。

駆動方法

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X,Y,Z使



X,Y,Z使



使

主なメーカー

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バブル崩壊後の機械メーカは、長期の景気低迷により、業界内の一部で買収・撤退などが行われた。2002年以降毎年過去最高の生産額を更新してきたが、2008年の第4四半期を境に急激に落ち込んで、最盛期の半分にも満たない生産額になった。その後、需要業界の生産回復もあって工作機械の生産額も回復。2015年には最盛期の1990年や直近のピークである2007年に迫る1兆2,500億円台に回復した。

2004年における日本国内生産額は約2675億円で(経済産業省調査)、ヤマザキマザックが約23%、牧野フライス製作所が約22%、森精機製作所(現・DMG森精機)が約19%、オークマが約19%と推定されている。

参考資料

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  • 東芝機械マシニングセンタ研究会『知りたいマシニングセンタ』ジャパンマシニスト社 ISBN 978-4880490557
  • 伊藤 勝夫『マシニングセンタのプログラム入門』大河出版 ISBN 978-4886613257
  • 関口 博『マシニングセンタ加工のツボとコツQ&A』日刊工業新聞社 ISBN 978-4526065910

関連項目

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