再帰性
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再帰性︵さいきせい︶とは、以下のような意味に用いられる。それぞれ全く別個の概念ではなく、一部重なる部分もある。
●︵英語Recursivity、再帰︶数学・哲学・言語学・コンピュータ科学等で、﹁﹃﹁絵を描く人の絵﹂を描く人の絵﹄を描く人の絵を…﹂のように同じ構造︵例では﹁絵を描く人の﹂︶を繰り返しあてはめること︵入れ子︶ができる性質をいう。詳細は再帰の項目に。用語に末尾再帰など。数学的帰納法と共通の原理に基づくため、数学では﹁帰納的﹂などと訳されることも多い︵inductionの訳語である帰納とは異なる︶。帰納的関数、原始帰納的関数、帰納的集合など︵それぞれ﹁再帰的﹂ともいう︶。哲学では、プラトン、ラッセル、サルトルなど、複数の研究がある。
●︵英語Recurrence、Recurrency、回帰#物理学︶物理学で、元と同じ状態に戻ることが可能な性質をいう。ポアンカレの再帰性定理、一次元ランダムウォークの再帰性など。また数学では数列の再帰的︵帰納的︶定義である漸化式も Recurrence relation という。
●︵英語Reflection、Reflexivity︶文法で、自己を行為の対象とすること。再帰代名詞、再帰動詞。また社会学で、対象に対する言及がその対象自体に影響を与えることをいう。経済学では、投資家のジョージ・ソロスが提唱する理念で、相互作用性[1]とも訳される。数学で自身の双対の双対が自分自身へ戻るという性質。光学やコンピュータグラフィックスにおける反射の仕組みに再帰性反射がある。コーナーキューブを参照。