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写真レンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
写真レンズ(単焦点レンズ):焦点距離50mm、F値1.8
レンズ側の絞り制御機構の様子(キヤノンFDマウント)
カメラ側の絞り制御機構の様子(キヤノンFDマウント)

[ 1]

概要

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調FmmF

調調使

1F

レンズの主な分類

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以下に挙げる分類はあくまで概念的なもので、製品によって必ずしも厳密に当てはまらない場合もある。

単焦点レンズ

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標準レンズ(50mm F1.4)
望遠レンズ(135mm F2)







F



使1調調

画角による分類

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35mm50 mm46°50 mm50 mmF



[ 2]



[ 3]

レンズ構成による分類

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51893

T105mmF4RMS
テッサー型
基本は凸・凹・凹凸の3群4枚構成で、成分としては凸凹凸でトリプレットと同等。ウナーの前群とプロターの後群を合わせたものとされるが、トリプレットの3枚目を貼り合わせに変えたものともみなせる。カール・ツァイスパウル・ルドルフによって考案され、多くの光学機器メーカーがこの構成を用いたレンズを設計・製造した。



35退
ダブルガウス型
凸・凸凹・凹凸・凸の4群6枚が典型的。カール・フリードリヒ・ガウスの望遠鏡レンズ(凸・凹)を絞りを挟んで対称に配置したものが原型であることからこの名であるが、単にガウスといってもダブルガウスを指していることが多い。



451
エルノスター型
凸・凸・凹・凸の4群4枚で、トリプレットの1枚目と2枚目の間に凸メニスカスを追加したもの。



3523使41931



使2[ 4]






F8使

ズームレンズ

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ズームレンズの原理



 (Optical compensation)  (Mechanical compensation)  (Electoronic compensation) 



F









便

4FFF調

調FFF423FFFF2.814-24/24-70/70-2003F4

200728-300mm10.7使[1]

画角による分類

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50mm10

レンズ構成による分類

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23442323

2

12

234

2

22

3

2133

13221, 341, 313234144

4

12343213341, 2, 3

4F1



3

デジタルズームとの決定的な違い

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デジタルズームは光学ズームの補助的な機能とされているが、銘柄によっては光学ズームがなくデジタルズームのみしか搭載されていないものも存在する。デジタルズームは、画像を引き延ばしたうえで切り抜いた「トリミング」と呼ばれるものであり、それ単体で特に遠距離を望遠撮影する際にぼやけが発生する。一方の光学ズームは望遠鏡をのぞいているものと同じであり、望遠撮影をしたときの画像の劣化は起きにくい。[2]

特殊レンズ/用途・形状別による分類

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魚眼レンズ
通常歪曲収差は可能な限り補正するが、歪曲収差をコントロールした状態で残して、画像が歪んで特殊な効果を出せる超広角レンズを魚眼レンズという。
TS-E

PC

PCPCTS-EPC-E



使使


smc PENTAX-A MACRO 1:2.8 100mm

1/2[ 5][ 6]120姿[ 7]



レンズのテクノロジー

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この節ではだいたい戦後使われるようになった新しめの技術について述べる。

非球面レンズ

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使

蛍石レンズ/異常低分散(特殊低分散)レンズ

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EDExtra-low DispersionUDUltra Low Dispersion[3][4][5][6][7]

高分散レンズ

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低分散レンズとは逆に青色の屈折率が他の色よりも高い、高分散なレンズを用いて従来補正が難しかった青色の補正を行うことができる。この高分散レンズをキヤノンではBR(Blue Spectrum Refractive)レンズ、ニコンではSR(Short-wavelength Refractive)レンズと呼んでいる。[3][4]

高屈折レンズ

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1950-1970使使使使2000RoHS使使

回折光学素子(回折レンズ)

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DODiffractive OpticsPFPhase Fresnel[3][4][8]

超音波モーター

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超音波振動で駆動し、静穏かつ高速にオートフォーカスを可能にするモーター。





USMUSMUSM (Ultrasonic Motor)


SWM (Silent Wave Motor)

D3000/5000AF

2016

/α
SSM (Super Sonic Motor)


645N


HSM (Hyper Sonic Motor)


DASDM (Supersonic Direct-drive Motor)


SUPER HIGH GRADEHIGH GRADESWD (Supersonic Wave Drive)

/
D14-150mmXS (Extra Silent)


USD (Ultrasonic Silent Drive), PZD (Piezo Drive)

フルタイムマニュアルフォーカス

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オートフォーカスを作動させている状態のままレンズのフォーカス切り替えスイッチを変えることなくマニュアルフォーカスでピントの微調整ができる機構。超音波モーター搭載レンズの独擅場であったが、ミノルタ(現コニカミノルタ)はボディー、ペンタックスはレンズの構造を変更することで超音波モーターを搭載していないレンズの使用時においてもフルタイムマニュアルフォーカスを実現している。

メーカーによって呼称が違いキヤノンでは「フルタイムマニュアルフォーカス[注釈 8]」、ニコンでは「M/Aモード」、コニカミノルタ・ソニーでは「DMF (Direct Manual Focus) モード[注釈 9]」ペンタックスでは「QSFS (Quick Shift Focus System)[注釈 10]」オリンパスでは「フルタイム・マニュアルフォーカス[注釈 11]、S-AF+MF/ C-AF+MF[注釈 12]」などとメーカー別に呼称が違うので注意が必要である。

インナー(インターナル)フォーカス/リアフォーカス

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大きく重いレンズのピント合わせで全群を動かすと、ピントリングの操作が重いものになり撮影者の負担となる。これを解消するため、レンズの最後部・もしくは中間部のみを動かすだけでピント合わせができるよう設計することで、軽く操作できるようになる。他にも、「レンズ全長が常時一定に保たれる」「レンズ系全体のコンパクト化が可能で、特にズームレンズでは一層の高倍率化が可能となる」「レンズ前玉部が動かないためレンズフィルター操作(とくに偏向フィルターやクロスフィルター使用時)に影響が出ない」などの利点がある。オートフォーカス以前からあった技術ではあるが、オートフォーカスレンズではフォーカシング速度の向上に大きく寄与するため、さらに広く使われるようになった。

フローティング

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CCClose-Range CorrectionMulti-FS[3][4][5]

コーティング

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1952272

 OCLIOptical Coating Laboratory Incorporated197045799.8 %SMCSSCSWC (Subwavelength Structure Coating)[9]T*HFT

使SP (Super Protect) 

手ぶれ補正機構

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レンズ内のジャイロ機構等によって手ぶれを補正する機構。

デジタル対応/デジタル専用レンズ

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[10]

APS-C[ 13][11]

[12]

レンズのブランド

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1990

 (SONY) - G(G Lens) (Carl Zeiss)G(G Master)

 -  (ZUIKO) (ZUIKO DIGITAL)M(M.ZUIKO)M(M.ZUIKO PRO)

 -  (SERENAR)

 -  (PROMINAR)

 -  (COSINA) (COSINON)

 -  (KISTAR)

 -  (KIYOHARA SOFT)

西 /  -  (KONITAR) (HEXAR) (HEXANON)

 -  (TEFNON)

 -  (KOMURA) (KOMURANON)

 -  (ROKUNAR) (TAMRON)

 -  (TOKINA)

 -  (SIMLAR) (TOPCOR)

 -  (NIKKOR)

 -  (KOMINAR)

 -  (FUJINAR) (FUJINON)

 -  (ORIKON) (ORIKKOR)

 -  (TAKUMAR)

 -  (SEKOR)

 /  -  (ROKKOR) (PROMAR)

 -  (RICOH) (RIKENON) (RICOMAT)

 -  (YASHINON) (YASHIKOR) (YASHIMAR)

 - 

使19571959使

脚注

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注釈

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(一)^ 

(二)^ 95 - 85

(三)^ 6 - 8

(四)^ 

(五)^ /

(六)^ /

(七)^ AM

(八)^ USMUSMEF50mmF1.4USM

(九)^ α

(十)^ DAD FA

(11)^ SWD

(12)^ 

(13)^ 35mm[10]

出典

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(一)^ I2007158-160ISBN 978-4-7698-1342-2 

(二)^  ALL ABOUT   

(三)^ abcd

(四)^ abcd | NIKKOR | 

(五)^ abα &  | α | 

(六)^  | EF/RF L SERIES

(七)^ UD | EF/RF L SERIES

(八)^ EOS1.5DOBR -  Watch

(九)^ , SWC 2011746 p.302-307, doi:10.11454/photogrst.74.302

(十)^ ab"". . 2022329

(11)^ "". . 2022329

(12)^ Watch2004929https://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2004/09/29/161.html2022329 

関連項目

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外部リンク

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