南藤蔓綿録
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南藤蔓綿録︵なんとうまんめんろく︶は、相良氏の祖先から、23代当主・頼福の在世した享保5年︵1720年︶10月までの約500年間にわたる球磨人吉藩相良氏に於ける歴史を全14巻に著したものである。
著者は人吉藩の剣術師範であった梅山無一軒︵実名‥西源六郎昌盛︶で、成立年は文化年間である。相良家に於ける政治、社会、文化のみならず、経済や交通、気象、災害、風俗、寺社及び仏像の縁起等にまで言及して記されている。文久2年︵1862年︶に藩内で起こった大火﹁寅助火事﹂により相良家の家記が消失した事を受け、同年 ﹃探源記﹄、﹃嗣誠独集覧﹄などと共に、無一軒の孫である梅山昌寿により藩へと献上された。
参考文献[編集]
- 『南藤蔓綿録』(1977年 青潮社) ※その説明文より引用