原告
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原告︵げんこく︶は、訴訟法︵特に民事訴訟法︶上の用語、概念であり、大まかに言えば、訴えを提起した当事者を指す。被告に対立する概念である。
給付訴訟では、原告は、ある権利︵訴訟物︶を有していると主張する者であり、被告はその債務者とされる者である。逆に、債務不存在確認訴訟では、被告が原告に対してある権利を主張する者であり、原告がそれを争う側である。
反訴が提起された場合、初めに起こされた訴訟の原告を﹁本訴原告﹂または単に﹁原告﹂と呼び、反訴を提起した者を﹁反訴原告﹂と呼ぶ。反訴は本訴被告が提起することから、1対1の通常の訴訟では、本訴被告=反訴原告、および本訴原告=反訴被告の関係が成り立つ。
非訟事件や調停事件においては、申立てを起こした側の当事者を﹁申立人﹂と呼ぶ。民事執行手続、督促手続や保全手続においては、申立てを起こした側の当事者を﹁債権者﹂と呼ぶ。
主な訴訟上の権利については当事者の項目を参照。