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神田和美の住む隅田川沿いのマンション(中央)
強権的な態度でクラスを支配する教師・阿久津真矢(天海祐希)と半崎小学校6年3組の児童との1年間にわたる「闘い」を描いた学園ドラマ。神田和美(志田未来)を中心とした24名の教え子の思想・心理・成長を軸として物語が描かれている。
- 平成18年日本民間放送連盟賞 NAB Awards 2006(優秀)
- 第43回ギャラクシー賞 奨励賞
- 第32回放送文化基金賞 優秀賞(第1回および最終回放送分)
- 第24回向田邦子賞(遊川和彦)
この物語は悪魔のような鬼教師と小学6年の子供たちの戦いを描いた一年間の記録[2]。
オープニングで、様々な出演者(主にその回の主要となる人物)が上記のアバンタイトルを読み上げる。
小学6年生になった神田和美は小学生最後の一年を楽しもうと張り切っていた。しかし、始業式当日和美の担任は﹁時間が無駄になる﹂という理由で出てこなかった。噂ではその担任は有名な﹁鬼教師﹂で、彼女が担任になってしまうと地獄のような一年間を過ごすことになるという。そして教室にその鬼教師・阿久津真矢が入ってきた。
テストの成績が悪い児童や真矢に楯突いた児童に﹁代表委員﹂と称して雑用係を務めさせるなど、冷酷に見えた真矢の真の狙いは教師が﹁壁﹂となり立ちはだかること。それを乗り越える努力をさせない限り子供たちは真の﹁壁﹂を乗り越えることが出来ない。これに最初に気付いたのが和美であった。
阿久津 真矢︵あくつ まや︶︵SP‥富塚 真矢︶
演 - 天海祐希[3]
本作の主人公で、新たに6年3組の担任になった文字通りの“鬼教師”。無表情でクールを貫くが、時に自分を出し抜こうとした児童たちの思惑を難なく見破り悪意に満ちた不敵な笑いを浮かべて見せる事もある。最終話のラストにて和美と偶然再会し、和美に﹁先生、アロハ︵挨拶の意ではなく︶﹂と告げられそして走り去る後ろ姿を見てようやく笑顔を見せた。
恐怖政治同然のスパルタ管理教育を敷き、生徒に苛烈な言動・試練を浴びせるが、これらの行動は問題の本質を児童自身が考え、解決させる力や強靭な自立心を培わせるという趣旨の考えに由来する。冷徹な独裁者として振る舞いつつ内心は誰よりも生徒の事を第一に考えており、特に和美は虐められてプールで溺れそうになったところを救ってもらったり、割れたガラスの破片で怪我したところを治療してもらうなど、要所で彼女に助けられている。児童たちが道を外したり間違った考えを抱いたり的外れな質問をしたりすると、上記の目的も兼ねて事あるごとに﹁いい加減目覚めなさい﹂﹁イメージできる?﹂といった言葉を︵最低でも1話に1回は︶投げかける。教育に対する信念は極めて強固であり﹁何が起ころうが教師を辞めようと思った事は一度もない﹂と言い切る一方で﹁自分の事を素晴らしい教師だと思った事は一度も無い﹂と語り、本心を口や態度に全く出さない。厳しい悪役のような存在だが、実は児童への愛情で、児童に酷い教育をしている。
武道・料理・音楽・美術・ダンスなど、あらゆる事をそつなくこなす。第3話では、キレのある創作ダンスを児童たちの前で披露した。元夫・富塚保彦が﹁︵教師にならなくても︶真矢の成績ならもっといい会社に入れた﹂と発言していた事から、学力もかなりあったとうかがえる。公式ガイドブックにも﹁どこの大学にも行けたくらいの学力であった﹂と書いてある。
ドラマ本編の中で、愛用していたパソコンはMacであり、この中に児童のプロフィールや成績が入ったデータベースが格納されていた。
好きなものは蝶、特にモンシロチョウが好きである。ドラマにおいて重要な場面では必ず蝶が登場している。SPで真矢が再教育センターから出てきたときに登場し、ふとその蝶を見上げている。
問題を起こしそうな生徒の前には時間帯、場所に関係なく必ずと言っていいほどタイミングよく現れる。逆に、後ろからこっそり後をつけられても必ず気づく。
受け持った生徒の家庭環境や友人関係など、個人情報は正確に覚えている。ドラマの第1話で、ある生徒の名前・身長・体重・血液型・生年月日などを間違いなく正確に言い当てた事から、すべての生徒の特徴はこのときすでに知っていた事が分かる。その生徒が何をしようと企んでいるのか、今何を考えているのかも、すべて手に取るように分かるようにしている。
彼女の家は古い安アパートの畳敷きの一室であり、生活する場所というよりも、むしろ受け持った6年3組の児童一人一人のデータが保管してある資料室のようなところである[4]。
﹁自分のやっている事が間違っていると思った事はない﹂と言い、たとえ教育委員会の人間や同僚の教師や教頭先生に何を言われようが、教え子に対する指導のやり方を変える気もまったくないという強い[5] 信念の持ち主である。
いついかなる時でも冷徹に見えがちだが、生徒に対し憤慨した事が1回だけある[6]。
首から胸元に大きな切り傷痕があり、それを隠すためか服装は常に黒のハイネック[7]。一見すると毎回同じ服を着ているように見えるが、微妙に違った服装をしている事が分かる。ドラマ本編ではヘアスタイルはシニヨン[8]。
最終話で半崎小学校の6年3組は全員卒業。真矢はその前に6年3組で起こした数々の行動[9]の責任をとり、担任を外されてふたたび再教育センターに送られる事となったため、生徒と卒業式に臨む事はできなかった。しかし、6年3組の児童24人全員に思いを伝える事に成功する。児童全員から感謝の意を伝えられるも、あえて最後まで冷たく突き放して去る。最後の方で彼女のやり方に大反対だった上野教頭︵半海一晃︶も、卒業式の日にようやく認めて理解を示した︵ドラマ最終回︶。
人間的に言えば教え子のためならどんな事も厭わないものの、結局のところ真矢がかつて批判していた人間と変わらない部分も多々見られる[10]。
神田和美が教室で居眠りしていたときの夢の中で、1回だけ普通に明るくさわやかに﹁ごめんなさい。これが本当の私なの﹂と振る舞うシーンがあった︵第8話︶。また最終回で神田はこの夢の中の阿久津について言及し、この夢の中の阿久津が本当の阿久津の素顔だと涙ながらに語った。
SPでは真矢がどのように鬼教師に変貌したかの経緯が明かされる︵後述︶。SP内での2度目の再教育センターでの研修中も、和美と由介の抱える悩みに対するアドバイスをして、それぞれ解決に導いている。
神田 和美︵かんだ かずみ︶
演 - 志田未来
平成5年5月10日生まれ。血液型AB型。身長142cm、体重32.8Kg[11]。エピソード1では中学1年生。
本作品のもう一人の主人公。みんなと仲良く思い出を作りたいと考えるごく普通な平和主義の女の子。友達思いで真っすぐな性格。その分お人好しであり、財布騒動では恵里花に利用されてしまった。
﹁てぃひっ!﹂や﹁だはぁー﹂など個性的な言葉を発する事もある。﹁てぃひっ!﹂という決め台詞は照れた時や、何かを誤魔化す時に多用される。志田の元祖トレードマークにもなっているが、元々は、台本で﹁テヘ!﹂と書かれていたものを志田が改定したものである。事実、第1話で姉・優︵夏帆︶が、﹁何がテヘよ﹂と台本そのままに喋っている。握り拳を前頭部に当てる素振りも志田のオリジナルである。
真矢のやり方に納得出来ず、友達だと信じていたクラスメイトに悉く裏切られるが、ひたすらクラスメイトを庇い続ける彼女によって6年3組に再び絆が戻る。彼女自身は真矢と﹁闘う﹂事で人間的に成長し、生徒たちの中で一番に真矢の真意に気づき、いつの間にかクラスを引っ張る存在となった。そして彼女の成長は、彼女の家庭にも好影響を与えていく。
真矢に﹁私のイジメに耐えられる一番強い子﹂と見抜かれた彼女は、最初から真矢のしごきのターゲットにされていた。最後まで貫いた思考が、神原小学校︵初任地︶時代の真矢と似ている。
勉強が不得意で元気だけが取り柄とも言える。私立中学校に通う病弱でクールな姉・優とは対照的である。しかし、真矢の去った後、少しでも恩返しをしようと一生懸命勉学に励み、念願であった姉と同じ中学校への入学を果たした。当初は﹁私立は無理﹂と思われていた。勉強の不得意な一例としては、釧路という漢字を﹁苦死路﹂と書いている。スポーツも不得意である他、歌も音痴である。
そそっかしい性格は、いつも台所で皿を落として割っている母・章子にそっくりで、学校では筆箱や給食のカレーを床に落としている。
クラス仲間の真鍋由介と﹁カウントエイト﹂という漫才コンビを結成。由介の宝物である﹁タタッキー﹂というモグラのぬいぐるみを探し当てた後、由介に元気付けられた﹁辛い時はカウント8を数える﹂という言葉が由来である︵第5話︶。なお、真鍋とは作中では真矢やクラスメイトが発言している程度で神田の本心は不明だが異性としても意識していたと思われるシーンが見られた。
通学途中によく凶暴な犬に出くわす。最初は怖がっていたが、精神的な成長と共に怖がらなくなりつつある。﹁朝礼で立ったまま寝ていた﹂事もあったらしい。
エピソード1では、クラス仲間との悩みなどについて、真矢に数回相談をしに行っている。最初の挨拶は相変わらず決まって﹁てぃひっ!﹂である。
彼女を演じた志田は本作に関して﹁真矢先生は本当に怖い。でもそういう厳しい先生は一生心に残ると思います。真矢先生に全員で立ち向かう6年3組を応援してください!﹂とコメントしている[12]。
真鍋 由介︵まなべ ゆうすけ︶
演 - 松川尚瑠輝
平成5年9月20日生まれ[13]。血液型A型。身長157cm、体重45kg[14]。エピソード2では中学1年生。サッカーが得意。
本作品の準主人公。スナックを営むオカマの優しい祖父と二人暮らし。いつもふざけてばかりいるが、実の母親に捨てられた悲しい過去がある。幼少期に母親からもらったモグラのぬいぐるみ︵タタッキー︶を常に持ち歩いている。
和美の最初の理解者であるが、彼自身も和美の姿を見て成長していく。
成績は和美と最下位を争うほど悪く、常に代表委員をやらされていた。テストや授業中も落書きをしたり掃除中も遊んでばかりいるなど、学校での生活態度は不真面目。
真矢に対しては反抗的で、テストや創作ダンスの練習をサボったり、防犯訓練や創作ダンスの練習ではお手本を見せるように主張する場面もあった。
また、クラスメイトが真矢の言いなりになっている状況にも不満を持っており、財布泥棒事件をキッカケにしばらく学校に登校しなかった事もある。
クラスメイトのほぼ全員から見下されているが、いざというときには怒りなどの感情を包み隠さず、物事の真髄を突く強い正義感を持ちあわせている。
10話では真矢に本気で戦うべく、1日1回必ず笑う事と、挨拶を﹁アロハ﹂にする事を提案した。
卒業式では真矢の計らいで7年ぶりに母親と再会した。
劇中では、和美に好意を寄せているようなシーンがあり、告白しようとまでしていたが、馬場や進藤を口説いている一面もあった。
エピソード2では、同級生のノブヤ︵後述︶と起こした問題解決法などについて真矢に数回相談をしに行っている。その際は足を引きずって歩いていた。
※五十音順。最終回の卒業式における卒業証書授与式のシーンでは、五十音順ではなく成績順で呼ばれていたため、成績順位表を表記。
6年3組 成績順位
順位 |
氏名
|
1 |
西川 浩一
|
2 |
刈谷 孝子
|
3 |
三田村 誠
|
4 |
石橋 鉄矢
|
5 |
黒木 秀樹
|
6 |
田端 美知子
|
7 |
星 仁美
|
8 |
落合 初
|
9 |
地井 圭次
|
10 |
中村 一郎
|
11 |
松本 エマ
|
12 |
宮内 里絵
|
13 |
太田 徹
|
14 |
斉藤 望
|
15 |
不破 翔太
|
16 |
山下 健太
|
17 |
島田 マリ
|
18 |
安藤 桜
|
19 |
田中 桃
|
20 |
佐藤 恵里花
|
21 |
馬場 久子
|
22 |
進藤 ひかる
|
23 |
真鍋 由介
|
24 |
神田 和美
|
安藤 桜 ︵あんどう さくら︶
演 - 森本更紗
和美、恵里花、桃と同じ塾に通う友達。特に桃と仲がよく、いつも一緒にいる。
財布泥棒事件以降、恵里花たちとともに和美をいじめ、その後真犯人と分かった恵里花とも絶交するが、それでも恵里花を気遣う和美の影響や、由介の説得もあって友情を取り戻す。
一時は真矢を撃退すべく、ストライキのメンバーになった。
最終話では桃・マリとともにネットで知り合った男たちと会いにいき、そこから連れ去られそうになっていたところを真矢に救われる。
演じた森本は本作に関して﹁桜は今まで演じた役と違うので、すごく勉強になります。色々な方々にお世話になりながら頑張っているので、応援よろしくお願いします!﹂とコメントしている[12]。
石橋 鉄矢 ︵いしばし てつや︶
演 - 伊藤純平
成績が良く、私立受験組の1人。
人参が嫌いで給食の際に残していたが、クラス一同が真矢に打ち勝つ事を誓ったあと、克服する事が出来た。
太田 徹 ︵おおた とおる︶
演 - 押川大輔
10話で、理科の授業でトイレに行っていたため授業に遅れて受けられなかったが、真矢に本気で戦うとクラスで誓った後は遅刻をしなくなる。
落合 初 ︵おちあい はじめ︶
演 - 田村勇馬
8話で授業中にあくびをした事で真矢にチョークを投げつけられ、注意を受ける。
刈谷 孝子︵かりや たかこ︶
演 - 佐々木ひかり
平成6年1月13日生まれ。血液型はB型。身長147cm、体重36kg[15]。
成績優秀で西川に次ぐ私立受験組。
当初は真矢に取り入ろうとしており、マリらビジュアルグループたちには不評で﹁ガリ子︵ガリ勉なため︶﹂と呼ばれてからかわれていた。自身は真矢の言う事を聞かない和美たちに反感を持っていた。
しかし、次第に和美たちのおかげで友情の大切さを認識するようになる。9話で三者面談後に母親からは﹁可愛くないんだから勉強していい会社に入るしかないでしょ﹂と言われていたが、授業参観の日に、嫌われていたけど卒業制作のおかげでみんなと友達になれた事を母親に伝えた。
卒業式の日、真矢みたいな教師になりたいと語った。
演じた佐々木は本作に関して﹁私とは全く違う性格だし、先生に惚れ惚れしているボーッとした顔をするのが意外に難しいです。孝子の面白い表情にも注目して下さい!﹂とコメントしている[12]。
黒木 秀樹︵くろき ひでき︶
演 - 登野城佑真
サッカーが好き。
6話で和美からの手紙を破った事で由介の逆鱗に触れ、喧嘩になる。それを止めに入った和美に大怪我を負わせてしまう。その後怪我によって散らばったガラスの破片掃除を手伝う事を真矢に伝えた。
最終話ではクラスメイトの女子が男たちに連れ去られそうになるところを由介・健太と止めに入るが、腹を殴られる。
斉藤 望︵さいとう のぞむ︶
演 - 梅岡南斗
10話で理科の授業で遅刻し、授業を受けられなかった。真矢に本気で戦うとクラスで誓った後は遅刻をしなくなる。
佐藤 恵里花︵さとう えりか︶
演 - 梶原ひかり
和美の親友。
2話で学校に持参してきたたまごっちを真矢に没収される。これを機にPTA会長である母親に抗議するよう頼み込み、クラスメイトの親たちが学校に乗り込む事になるが、結果的には真矢に言いくるめられる形になった。
真矢によってマリらビジュアルメンバーと同じグループの班長に選ばれた事から反感を買われていたなか、財布を自慢するマリに苛つき、それを盗んでしまう[16]。それを燃やそうとしていたところを見られた和美に濡れ衣を着せ、イジメのターゲットにする。しかし自分が犯人である事がばれて自棄になり、教室を放火しようとするも真矢に阻止される[17]。なお、彼女がマリの財布を盗んだ真犯人である事は、真矢には見抜かれていた。
その後、和美から真の優しさや強さに触れて成長していく。
元々は私立を志望していたが、和美と同じ中学に行きたいという思いで公立志望になる。これが和美による悪影響だと思っていた母親に対して、授業参観の日に和美の悪口は言わないでほしいと訴えた︵最終的には私立中学に受かった事が上野教頭の口から語られている︶。
教室放火を阻止しようとした真矢にカッターで抵抗した際、それを素手で掴んだ真矢の掌には大きな切り傷の痕が残り、卒業式の日に真矢に心から謝罪をしている。
演じた梶原は本作に関して﹁真矢先生の口から出てくる意味深な言葉や、子供たちが大人に立ち向かうところなど…全てが見どころです。このドラマに全部捧げます!!﹂とコメントしている[12]。
島田 マリ︵しまだ マリ︶
演 - 柳田衣里佳
平成5年10月15日生まれ。血液型はAB型。身長148cm、体重33kg[18]。
エマ・里絵と仲が良く、ビジュアルメンバー3人組のリーダー的存在。当初、他のクラスメイトとは度々衝突していた。
両親の悪口を言っていたところを真矢に盗聴されてしまう。
財布泥棒事件以降は恵里花たちとともに和美をいじめていたが、和美たちの友情に触れ、真犯人の恵里花が教室放火未遂を起こした翌日は、他のクラスメイトと一緒に恵里花を快く迎えている。
その後は真矢を撃退すべく、一時ストライキのメンバーになる。
エマ・里絵とともに、和美たちの影響や真矢の教えを受けるうちに改心していく。
演じた柳田は本作に関して﹁ビジュアル系3人組で一番小さな私がマリ役を演じるのは難しかったです。でも監督さんなどのアドバイスを聞き、全力で頑張っています!﹂とコメントしている[12]。
進藤 ひかる︵しんどう ひかる︶
演 - 福田麻由子
平成5年8月4日生まれ。血液型はB型。身長140cm、体重30kg[14]。
満点答案を真っ先に提出する天才少女。当初友人はおらず、いつも一人で本を読んでいた。
真矢に対して反抗的であり、授業中にトイレへ行く事を禁止とされていたなかで和美をトイレに連れていった事で、自身は西川、刈谷、三田村、石橋ほどではないが成績優秀であるにも関わらず、逆らった罰として真矢から代表委員と言う名目の雑用を任された事もある。開校記念日の創作ダンスもボイコットした。
本来は明るくて素直な性格だが、愛する父をリストラがきっかけで見捨てた事や、その頃できた親友に対して﹁うちの子に相応しくないから家に遊びに来ないで﹂と言った母親へのわだかまりから閉鎖的な一面があった。しかし、過去を受け止めて本当の友達になろうとする和美たちに心を動かされて笑顔や本来の明るさを取り戻す。
その後は和美と共に6年3組を引っ張る存在になり、8話では何でもテストで決める真矢に対して反対意見を主張し、非受験組によるストライキを提案した。10話では、真矢と本気で戦うには自分たちが弱みを見せないようにする事や、教育委員会の人が授業見学する際には大人が答えにくい質問を真矢にしてみる事をクラスメイトに提案する。
真矢の教えを受けるうちに改心し、卒業式では真矢に﹁先生が担任で本当に良かったと思います﹂と伝えた。
また、授業参観では和美たちが親に自分の思いを説得している事を見て、自身も母親に歩み寄ろうとしなかった事を謝罪している。
演じた福田は本作に関して﹁見どころはやっぱり、コワーイ真矢先生と個性豊かな6年3組の生徒たちが起こす事件の数々!私はとにかく﹁クール﹂に頑張ります!﹂とコメントしている[12]。
田中 桃︵たなか もも︶
演 - 伊藤沙莉
和美・恵里花・桜と同じ塾に通う友達で特に桜と仲がいい。ハスキーボイスが特徴。小柄な体格[19]だが気が強く、マリらビジュアルグループと衝突する場面が多い。
財布泥棒事件以降、恵里花たちとともに和美をいじめ、その後真犯人と分かった恵里花とも絶交するが、それでも恵里花を気遣う和美や由介の説得もあり、友情を取り戻す。
一時は真矢を撃退すべく、ストライキのメンバーになる。
演じた伊藤は本作に関して﹁子供たちの表情や演技にも注目してほしいです。天海さんの良いアドバイスを聞いて頑張っています。心に残るようなドラマにしたいです。﹂とコメントしている[12]。
田端 美知子︵たばた みちこ︶
演 - 高橋香波
仁美と幼馴染で、よく二人で行動する事が多い。
演じた高橋は本作に関して﹁6年3組は個性豊かな子たちがいっぱいです。その子供たちと真矢先生が繰り広げる、すごい展開を楽しみにしていて下さい!﹂とコメントしている[12]。
地井 圭次︵ちい けいじ︶
演 - 高橋伯明
10話では、レアなトレーディングカードを学校に持ってきたために真矢に没収されてしまう。
中村 一郎︵なかむら いちろう︶
演 - 針井翔太郎
空手をしている。小柄で可愛らしい見た目だが、気が強くて、喧嘩っ早い性格。
西川 浩一︵にしかわ こういち︶
演 - 酒井翔太郎
平成5年11月24日生まれ。血液型はB型。身長154cm、体重50kg[15]。
私立受験組。頭が良く、テストではひかるとともにトップの成績を収めている。実家が病院(診療所)で父親︵演 - 市川勇︶の跡を継ぐ予定。短気で口調が荒い。
3話で開校記念日で行う創作ダンスのボイコットの旨を真矢に伝えるようクラスメイトから頼まれて受け入れるが、真矢に脅された事で未遂に終わった。
当初は非受験組と度々対立していた。8話では健太たちと喧嘩になり、それを止めようとした由介を罵倒した事で、激怒した由介に殴られて怪我を負ってしまう。しかし翌日由介からの謝罪を受け、和美たちのおかげで友情の大切さを知り、卒業制作を作りたいと和美たちが真矢に主張するなか自身もみんなと作りたいと真矢に伝えた。
その後は和美たちとの間に溝がなくなる。9話では三者面談後に父親からは﹁浩一には友達は必要なく、浩一は勉強だけしていればいい﹂と言われていたが、授業参観の日に﹁僕はそう思いません﹂と主張する。
最終話で桃と付き合い始めた事が判明した。
馬場 久子︵ばば ひさこ︶
演 - 永井杏
平成5年9月12日生まれ。血液型はB型。身長138cm、体重30kg[14]。クラスメイトのほとんどからは﹁馬場ちゃん﹂と呼ばれている。
勉強もスポーツも苦手だが、絵を描く事は人一倍上手である。ひかるに憧れており、自身のスケッチ帳には彼女の似顔絵が書かれている。性格は内向的で当初はクラスに友人がいなかった。
開校記念日に行う創作ダンスの覚えが悪い事から真矢に和美と廊下の雑巾掛けをするように命じられ、それを機に和美と仲良くなり、一緒にダンスの特訓をする。それでも本番前日の練習で真矢に開校記念日には来なくていいと言われてしまうが、それを思いやった和美の提案でクラス全体でボイコットを企画する。しかし他のクラスメイト同様に真矢に脅された事で和美を裏切り、自身は創作ダンスに参加。その後、ボイコットをした和美、由介、ひかるの﹁監視係﹂になった。この事によって自分の立ち位置が良くなったため、高圧的な性格となる。しかし、夏休みの授業で和美と由介の成績が良くない事で、同じ班の自身も連帯責任を取るルールに不満で班を変えてもらうように真矢にお願いするが、﹁進藤さんならともかく、あなたがそんなに偉そうな事を言えるような成績をとっているかしら?﹂と詰められた。そして憧れの存在であったひかるに掃除をするよう指図した際に、勉強や運動ができず、ご機嫌を取っていないと真矢にいじめられる事を恐れている、と指摘されてしまう。しかし、和美の思いやりと温かさに触れた事で、和美の怪我によって散らばったガラスの破片掃除をひかるに次いで立候補した。
その後は和美・ひかると一緒にいる事が多かった。
卒業制作では原画をデザインした。母親からは漫画家になる事を反対されていたが、卒業制作を作った事でクラスメイトから喜んでもらった経験から、授業参観で漫画家になりたい事を改めて母親に伝えた。
演じた永井は本作に関して﹁まだ撮影が始まったばかりだけど、馬場久子の役を上手く演じられるようになりたいです。3話でやったダンスシーンは頑張りました!﹂とコメントしている[12]。
不破 翔太︵ふわ しょうた︶
演 - 野村エリヤ
スイミングスクールに通っている。いつも健太と行動している。
非受験組で、一時は真矢を撃退すべくストライキしたメンバーの1人。
9話では三者面談後に母親に口答えした事でビンタを受けたが、授業参観では店の手伝いをする事を約束した。
星 仁美︵ほし ひとみ︶
演 - 前田樹
美知子と幼馴染。よく二人で行動する事が多い。
マリが財布を盗まれた際は、﹁泥棒顔だから﹂という理由で同じ班の健太を犯人扱いし彼と喧嘩になっていたが、最終話で健太と付き合い始めた事が判明した。
演じた前田は本作に関して﹁和美ちゃんがクラスメートとどうなるかが見どころ!近藤校長︵泉谷しげる︶が知っている、真矢先生の過去がすごく気になります。﹂とコメントしている[12]。
松本 エマ︵まつもと エマ︶
演 - 高田彩香
ビジュアルメンバーの1人。
塾をさぼって中学生と遊んでいるところを真矢に盗撮されてしまう。
牛乳が嫌いだったが、クラス一同が真矢に打ち勝つ事を決意した後は克服し、マリたちに祝福されている。
演じた高田は本作に関して﹁和美ちゃんが1人でもめげずに頑張って闘っていたり、先生に皆がいじめられているところが見どころです。皆、一生懸命演じています!﹂とコメントしている[12]。
三田村 誠︵みたむら まこと︶
演 - 鎌田篤
眼鏡をかけた秀才の男子で私立受験組の1人。成績は西川、刈谷に次ぐ3位である。
当初は勉強以外に関心がなく、和美たちに反感を持っていたが、和美や由介によって友情の大切さを知る。
6話では和美の怪我で散らばったガラスの破片掃除の協力を、他の私立受験組(非私立受験組も含む)が迷っているなかで手伝う事を真矢に伝えた。
9話では親に弱みを握られないよう、クラスメイトのデータが入っている真矢のパソコンをハッキングした事もある。ただ、消したデータは真矢がバックアップを取っていたため無駄に終わった。その後、授業参観では受験の事ばかり考えて勉強する事は、なんか違うような気がすると親に訴えた。
三者面談後にクラスメイトがそれぞれ親との空気が悪くなっていた時には、教育委員会のホームページに真矢の事を書き込む事を提案していた︵実際に書き込まれて教育委員会が授業を見学する事になるが、誰が書いたかは不明︶。
最終話で恵里花と付き合い始めた事が判明した。
宮内 里絵︵みやうち りえ︶
演 - 中村泉貴
平成5年4月27日生まれ。血液型はB型。身長158cm、体重43kg[18]。
ビジュアルメンバーの1人。メンバーの中でも血の気が多く、大人と勉強が嫌い。
演じた中村は本作に関して﹁ドラマ初体験!!最初の頃は演技するのが難しかったけど、最近は慣れてきて里絵を演じられている気がします。明るく笑顔で頑張ります☆﹂とコメントしている[12]。
山下 健太︵やました けんた︶
演 - 西原信裕
サッカーをしていて、Jリーガーを目指している。非受験組で翔太と仲が良い。
2話では、真矢が説教をしているときに本を読むなど少し調子に乗る時がある。
一時は真矢を撃退すべくストライキしたメンバーの1人。私立受験組の浩一たちとは度々対立した。
9話では三者面談後に両親からサッカーをやめて私立受験組同様、塾へ行くよう言われていたが、授業参観で勉強も頑張るからサッカーをやらせて欲しいと訴えた。
最終話では行方が分からなくなっていた真矢に会うべく、ネットきっかけで問題を起こす事を発案。クラスメイトの女子たちがネットを通じて知り合った男たちに連れ去られそうになるところを由介・秀樹と止めに入ったが、返り討ちに遭う。
マリの財布が盗まれた際は、仁美に﹁泥棒顔だから﹂という理由で犯人扱いされたが、最終話では彼女と付き合い始めた事が明らかになっている。
神田 章子︵かんだ しょうこ︶︿37﹀
演 - 羽田美智子
和美の母親。どこにでもいる専業主婦だが1話ごとに皿を一枚割るシーンがあるなど非常にそそっかしく、和美たちからもたびたび﹁ママしっかりしてよ﹂と呆れられている。また、子どもたちの気持ちがうまく理解出来ない一面があり、人の意見に流されやすい傾向にある。仕事を一度もした事がないというコンプレックスを持ち合わせており、今までは過度に自分を抑えてしまう事が多かったが、真矢との交流を通じて成長していく和美に感化された事で少しずつ変化し、夫とも対等な関係を築こうとするようになる。姉がいる。
神田 武︵かんだ たけし︶︿40﹀
演 - 尾美としのり
和美の父親。広告会社に勤務しているサラリーマン。劇中の激写では家庭をまるで顧みていないような描かれ方をされているが、妻に比べれば料理をうまくこなしている他、和美の変化にも気づいている激写がある。また妻が自身の不甲斐なさを棚に挙げて非難した時には、静かな怒りを見せている。
劇中では家庭を思いやる激写が多いにもかかわらず優からはなぜか非難されるなど報われない部分が目立つ。
神田 優︵かんだ ゆう︶︿15﹀
演 - 夏帆
和美の姉。病弱で喘息持ちであるが妹想いである。家では眼鏡をかけているが、出かけるときはコンタクトレンズにする。自分の病弱さを理由に学校へ行っておらず両親にもそれを隠し続けていたが、和美の成長を見て再度登校する決意を固める。
佐藤 芳江︵さとう よしえ︶︿40﹀
演 - 黒田福美
恵里花の母親。豪邸に住む典型的な教育ママであるが、自分の子供が一番と思っており恵里花を甘やかしている。恵里花の﹁たまごっち﹂が真矢に没収された際、クラスの保護者の先頭に立って学校へ乗り込んで教師たちを罵倒するも、最終的には真矢に言いくるめられてしまう。娘の成績不良の原因を和美のせいにしており2人の仲を引き裂こうともしていたが、のちに恵里花から和美に対する本当の気持ちを打ち明けられた事により、和美に対する誤解を解いた。
進藤 麗子︵しんどう れいこ︶︿35﹀
演 - 奥貫薫
ひかるの母。シングルマザーで自分の仕事をきちんと持ちつつ、謙虚で和美たちにも優しく対応するなど章子たち他の保護者からも﹁理想の母親﹂として強い憧れを抱かれている。以前にひかるの元友人に対して放った一言からひかるとの親子仲との間に長らく強いしこりがあり、彼女が一時期閉鎖的な態度を取るようになった遠因となっている。しかし、授業参観の日を機にひかるから自分の思いを打ち明けられた事で、関係修復の兆しを見せるようになる。
真鍋 恭志︵まなべ ただし︶︿54﹀
演 - 篠井英介
由介の母方の祖父。由介の保護者。小さなバーを経営している。オネエ口調で話し、服装も女性的。由介から﹁おじいちゃん﹂と呼ばれると﹁おばあちゃまと呼びなさい﹂とたしなめる。
基本的には束縛せず、学習などにも口を出さず、由介の思うようにさせている。
真鍋 真由美︵まなべ まゆみ︶︿年齢不詳﹀
演 - 酒井若菜
由介の実母。恭志の娘。最終回に登場。卒業式に合わせて真矢が必死に捜し出して密かに呼んでいた。
近藤六助︿55﹀
演 - 泉谷しげる
校長。真矢が再教育センターで指導を受けたあと、真矢の過去の経歴・指導方針を承知の上で採用し、最後までその教育方針を理解する立場から擁護に努める。普段は都合が悪くなると﹁あとは教頭先生に任せてありますから﹂と言ってその場を取り繕うとする。正装が嫌いらしく、校内では、いつもジャージで通している︵最終話の卒業式のシーンのみ正装︶。
先述の頼りなさから彼女の再教育センター行きを止めることはできなかったが、最終話では卒業式の日に忘れ物を理由に真矢に学校へ来させ、6年3組の生徒たちに会わせるように取り計う。
上野教頭︿年齢不詳﹀
演 - 半海一晃
小役人的な性格。真矢のやり方には批判的。
教育委員会から指示があったときに﹁児童指導のやり方を変えるように﹂と強く迫るが、最終回で子どもたちのクラスの雰囲気を見て、ようやく真矢の教育方針を認める。また卒業式の日には、6年3組の生徒たちに真矢が学校に来ていることを教えた。
後日に放送されたスペシャルドラマ版により、上野だけが今まで出会った教頭職の教員の中で真矢の教師としての信念を認めたことが明らかになっている。
天童 しおり︵てんどう しおり︶︿25﹀
演 - 原沙知絵
6年2組担任。初めて6年生の担任をすることになった新米教師。﹁子どもたちとは友達のように接したい﹂との思いから指導の仕方はかなり甘め。熱意はあるが空回りしている。
辛いことがあると一人カラオケでストレスを発散している。結婚を考えている彼氏がいるらしい。
真矢から﹁ただ﹃いい先生﹄だと思われたいだけ﹂などと徹底的に批判され、保護者からの悪評や学校を訪れた父・喜一の叱責もあり、一時期、教師を続ける自信をなくす。しかし、和美の励ましに加えて仕事を続けていくうちに一人の教師として成長し、真矢が半崎小学校を去る際に﹁いい先生と思われるかどうかなんて、ほんとはどうでもいいですよね。そんなことは10年後か20年後に、子どもたちが決めることなんだし﹂と発言できるようになっていた。真矢からも﹁あなたも少しは教師らしくなったみたいね﹂と認められた。
真矢が学校を去ったあとには彼女のように黒い服を着て子どもに厳しく接するようになっている。
劇中では真矢と対照的な教師として描かれてはいたが、スペシャルドラマ版により教師として未熟な言動や信念の弱さ、新任教師時代の真矢の当時の年齢と同じ歳など、さまざまな側面において新任教師時代の真矢と多くの共通点を持っていることが明らかになっている。
並木 平三郎︵なみき へいさぶろう︶︿44﹀
演 - 内藤剛志
6年1組担任。学年主任。
かつては情熱を持っていたが、次第に他の先生や児童の顔色ばかり伺う教師になってしまっていた。真矢と仕事をするようになってからは昔のような情熱を取り戻していく。
真矢が辞めることになった際には自身の教師としての不甲斐なさを嘆きつつ﹁阿久津先生みたいなやる気も理想もある人を守っていかなければならんのでは﹂と漏らしていた。
天童 喜一︵てんどう きいち︶︿54﹀
演 - 平泉成
第9話に登場。しおりの父親。
半崎小学校に訪問した際、他の教職員がいる前で娘の教育者としての資質不足を厳しく批判するも、最後に娘から﹁子どもたちと一緒に悩み、進む教師になりたい﹂と言われる。
実は真矢がかつて赴任していた中泉小学校に校長として赴任しており、同エピソードでも真矢との再会を喜ぶ一面を見せている︵天童との関係についてはSPエピソード﹃悪魔降臨﹄で詳しく語られている︶。
西郷 百合子︵さいごう ゆりこ︶
演 - 根岸季衣
第9・10話に登場する東京都教育委員会所属の女性職員。
教育委員会のHPにおける真矢についての書き込みを受けて半崎小学校を訪ねる。真矢とは対照的な教育観念の持ち主であり、授業見学直後も近藤と上野に厳しい口調で懲戒免職を求める。
最後まで真矢の教師としての信念を認めなかった人物。
- 上田〈40〉
- 演 - 石原良純
- 東京都教職員再教育センター担当官を務める男性役員。元々エリート畑から転部してきたためメリハリのない現職の状況に強い不満を抱いているが、真矢やその教育方針に非常に強い関心を抱いており、真矢の壮絶な教師生活の過去を知る数少ない人物である。
登場人物の年齢は全てその当時のもの。
阿久津︵富塚︶ 真矢︿25 - 31﹀
演 - 天海祐希
都内の国公立大学教育学部卒業後に小学校教諭になり、1994年、25歳の時に神原小学校6年1組の担任になった“新米教師”。初めて担任を任された事で希望に満ちており、本編でのクールかつ無表情だった真矢からは想像もできないような、常に明るく笑顔を絶やさない天使のような優しい教師。児童に対しては友達のように接しようとし、常に﹁いい先生﹂でありたいと熱意を傾ける一方、甘すぎる彼女の指導方針が仇となって教え子や保護者に嫌われたうえに周囲の同僚教師からも反感を買ってしまう。この影響から唯一真矢を慕っていた教え子の愛から交換日記を断った事で逆恨みを受けた末に自宅謹慎を言い渡されてしまい、結果的に教職を自主退職に追い込まれてしまった。
退職後は保彦からのプロポーズを受けて結婚し、﹁富塚﹂姓となる。
1999年5月、5歳になった翔を立派に育てる事を生き甲斐にするも、やがて子育てのやり方や、考え方の相違に端を発して保彦とも仲違いする。翔の事故死も重なって結婚生活は長続きせず、全てを失った事に絶望して翔の死に場所で自殺を図ろうとしたところに、愛から自殺を示唆する電話を受ける。それを機に愛と再会し、彼女が非行に走って自堕落な生活を送り、その過程で子供を身ごもっているという事を知る。その後、二人で列車自殺を遂げようとするも、愛が恐怖から錯乱状態に陥った事で自殺を思い留まり、叱咤激励し立ち直らせた事がきっかけで初めて彼女と互いを理解し合う事ができ、正式な謝罪と感謝を受けた事で教員生活をやり直す決意をする。
それからは厳しくする事の意味を完全には理解していないものの、自身のやり方を改め面接でも﹁愛を持って接すれば多少今は厳しくしても何年かたって分かってもらえるのではないか。だから、必要とあらば体罰も辞さない﹂という考えを表明したため多くの学校から門前払いを受けるなか、当時中泉小学校に勤めていた天童の計らいで、2002年11月に晴れて同校への教師としての赴任が決まる。
父の真一とは、経営している私立学校で不正をしていたという報道が流れた事がきっかけで、保彦が日常会話の中で真一を引き合いに出しただけで激昂するほどにまで嫌悪するようになってからは父子関係が断絶しており、最後まで和解する事はなかった。
服装は白で明るいパステル系。ヘアスタイルは軽いウェービーヘアー。上記の神原小学校での挫折、息子の死、かつての教え子の愛と心を通わせられたなどの経験を経て少しずつ強い意思を宿すようになる。復職の面接の際はハーフアップのヘアスタイルにしており、新たな小学校への初着任時にポニーテールに変え、服装も白からグレーのスーツに変えるなど、少しずつ鬼教師へと近づいていっている。
富塚 保彦︵とみつか やすひこ︶︿30 - 36﹀
演 - 生瀬勝久
真矢の夫で、彼女とは交際関係を経て結婚した。大手の建設会社・竹菱建設に勤務するサラリーマンで、普段は温和であまり声を荒げる事をしない反面、気弱かつお人好しであり、勤め先の脱税や政治家への贈賄が表沙汰になった際も、家庭の食い扶持を失う事の恐れと共に、﹁真矢の父親と同じように何か事情があるはず﹂、﹁会社をやりくりするにはこの程度は仕方がない﹂、﹁この程度の不正ならどこの企業だってやっている﹂と開き直り、職場の不正に加担してしまう。
また、真矢の家庭事情については交際時から把握しているものの、真矢の立場や心情を考慮せず、彼女自身だけに問題があるかのように認識している他、結婚前にも真矢の愛を心配するような態度もいたずらで気にする事はないと発言している。そのため、事あるごとに彼女の言い分を聞き入れる事なく真一と美矢子と和解するよう一方的に勧めており、挙式の際にも真矢に黙って二人を勝手に招待し、真矢が真一から後述の屈辱的な言葉を吐かれる事態を引き起こしている。
結婚当初も良好な夫婦関係を保ち、自分なりの方法で妻子に常日頃愛情を注いでいたものの、真矢の厳しすぎる翔の子育てに疑問を感じており、教育方針やしつけをめぐる意見の相違が徐々に発端となっていき、翔がチック症を患った事や、勤め先の不正に対する上述の弁解について真矢から非難された事なども相まって、真矢の家庭事情や過去を引き合いに出しながら母親や妻としての真矢の努力を否定するような発言をするまでに口喧嘩がエスカレートするほど、夫婦仲が一気に冷え切ってしまう。二人を気遣って心配する翔から言葉を掛けられても自らの態度を省みる事のないまま、最終的には翔の事故死が決定打となり、真矢とは正式に離婚に至った。葬儀の場で﹁お前が︵翔を︶殺したんだ﹂と涙ながらに真矢を一方的に責めており、彼女の心に深い傷を残す事になる。
本編の公式ガイドブックでは、スペシャルドラマ放映に先んじて保彦が匿名で登場しており、SPドラマの公式ガイドブックでも真矢の復職を知ったものの彼女を一方的に非難し続ける発言が掲載されている。また、とある子供の同級生の母親のインタビューによると、浮気が離婚の原因であると語られている。
真矢は後に保彦の事を踏まえてか、本編第10話では勉強する意義について授業中で議論になった際、﹁いい会社に入るために勉強する﹂と発言した生徒たちに対して、﹁社長にでもなるつもり?じゃあ、そこそこ出世してたくさん退職金をもらって豊かな老後でも過ごす?そんな甘い考えでいいのかしら。会社にリストラされたらどうするの?嫌な上司がいて、虐められたらどうするの?そもそも、あなたたちの考える﹃いい会社﹄っていったいどんな会社?今は、どんなに有名な会社だって裏でどんなに汚い事をやってるか分からないんだし、いつ潰れてもおかしくない時代なのよ?﹂と諭した上で自分なりの見解を述べている。またこのときの彼の結婚前に放った﹁子供の事を信じるのもいいけどさ、もっと現実的になれって。真矢のやり方だと24時間子供を見張ってないといけなくなるぜ。そんな事したら体もたないって﹂という言葉が、真矢にとっての、教育方針を顧みるきっかけになる。
富塚 翔︵とみつか しょう︶︿5﹀︵1999年当時︶
演 - 武井証
等々力幼稚園に通う真矢の1人息子。親思いで心優しくどんな困難な事にも一生懸命な性格だが、真矢の厳しい躾や、真矢と保彦の不仲などに起因するストレスの反動によってチック障害に陥ってしまう。障害を抱える自分の躾や教育の在り方をめぐって両親が対立していった事に罪悪感を抱くようになり、真矢の好きなチョウを捕まえようとして川辺に行った際、誤って川に転落し溺死してしまう。
翔の死を機に、真矢は今までの生き方や自身の教師としてのあり方を省みる事になり、その後も教え子への指導の際に彼を思い起こしてはたびたび彼を死なせてしまった罪悪感に苛まされている事が示唆されている[20]。また、この翔との関係や後述の真一との確執を踏まえて、子供に対する親の身勝手な期待や無理解などを実感し、家族とのわだかまりを持つ生徒たちに、真矢が必要に応じて家族の心情を察して歩み寄る事の重要性を説くきっかけになる一方、真矢の心情を誰よりも理解しており、真矢と口論となった保彦に対しても﹁ママは僕の事が好きだから叱ってくれる。僕が弱いから、頭が悪いからいけない。悪いのは全部自分だから、パパもママに怒らないでほしい﹂と宥めた事があり、周囲からの理解を得られず悩んでいる和美に対して真矢が︵その後の愛の改心に成功した事なども踏まえて︶﹁本当に相手を思っているのなら、あれこれ言い訳しなくてもいつかちゃんと分かってくれる。今は辛くてもそう信じなさい﹂と激励するきっかけともなっている。
阿久津 真一︵あくつ しんいち︶︿58﹀︵1994年当時︶
演 - 西岡徳馬
真矢の父。私立学校の経営者だったが、不正疑惑に関する報道が原因で真矢から一方的に嫌悪されて以来親子関係が断絶しており、彼女が公立学校の教師を志した一つのきっかけにもなる。
問題から半ば逃げ出すように退職・結婚した真矢に対しては、彼女と和解しようとした保彦の計らいで挙式に招待された際に﹁これがお前にとっての幸せなのか?﹂と問いかけた上で、﹁あれだけ人の事は散々批判しておいて、自分はいざ思い通りにならなかったら尻尾を巻いて逃げ出すのか?﹂﹁女はいいなぁ。いざとなれば結婚すればいいんだしな﹂などと真矢の本心を見透かしたような辛辣な言葉を投げ、式場を去った。
公式ガイドブックでは、将来は自分の学校を真矢に継がせるつもりだった事が記載されており、断絶後も真矢に対して自分なりの親心を持っていた事が示唆されている。またこのときに真一が放った一言が、後に真矢が自分の人生を顧みるきっかけとなり、鬼教師になったときも覚悟が足りていない新米教師のしおりを叱咤した際にも生かされる事になる。
阿久津 美矢子︵あくつ みやこ︶︿53 - 59﹀
演 - 江波杏子
真矢の母。ドラマ本編では、夫・真一が確執を抱えていた娘の結婚式で上述の嫌味を吐いたときも夫を制止したり、真矢が離婚直後にさまよっていた際にも声をかけたりするなど、家族関係を取り持とうとする心優しい良妻賢母として描かれている。
しかし、公式ガイドブックでは、一部の近隣住民による﹁夫の言う事に逆らえない気弱な母親﹂という評判が引用されており、外部からは必ずしも芳しい印象を持たれていなかった事が示唆されている。
池内 美栄子︵いけうち みえこ︶︿35 - 40﹀
演 - 三浦理恵子
池内愛の母。娘を常日頃から溺愛しており、自分の子が一番可愛いと思っている。﹁愛ちゃんが、愛ちゃんが﹂という言葉を口癖のように言い、娘の虚言が原因で真矢の虐待疑惑が起こった際は自ら学校に押しかけた上、娘の戯言を鵜呑みにして﹁こんな虐待教師が担任だと分かったら他の保護者もどう心配なさるか﹂などと真矢への怒りを露わにする。
しかし、母親でありながら保護者としての自覚と責任感に欠けている部分があり、愛が非行に走った際にはあっさりと見放した上、﹁元はと言えば、愛ちゃんがあんな風に変わっちゃったのは全部あなたのせいじゃない!﹂と激怒し全ての責任を真矢に転嫁する始末であった。
桐谷教頭︿50﹀︵1994年当時︶
演 - 金田明夫
神原小学校教頭。典型的な事なかれ主義の教員であり、教育観についても時代遅れで柔軟性に欠けた部分があり、愛が起こした虐待騒動時にも真矢の言い分を一切聞かなかった上に﹁これでも阿久津先生を信じていたつもりだ。だが、これは全教師に対する裏切りですよ!﹂と罵倒した。
ドラマ本編のガイドブックでも、スペシャルドラマ放映に先駆けて匿名で登場しているが﹁真矢の問題行為を信じてはおらず退職時には残念に思った﹂とドラマ本編とは全く矛盾した発言をしている。
松平校長︿56﹀︵1994年当時︶
演 - 諏訪太朗
神原小学校校長。事実上桐谷のイエスマンであり、愛が起こした虐待騒動時も桐谷の意見にただ相槌を打つのみであった。
五十音順に記載。
相田 たける︵あいだ たける︶
演 - 広野健至
荒井 えりな︵あらい えりな︶
演 - 角池恵里菜
池内 愛︵いけうち あい︶
演 - 後藤果萌︿12﹀︵1994年当時︶ / 戸田恵梨香︿17﹀︵1999年当時︶
﹁エピソード1﹂の中心人物。神原小学校6年1組。表向きは明朗活発で献身的な性格だが、その裏では他者からの愛情に飢えており、自分がぞんざいに扱われていると思い込むと感情を暴走させる一面がある。最初は真矢に憧れて雑用を進んでこなしたり積極的に学級委員になったりし、やがて個人的に真矢と交換日記を始める。しかし真矢に対する他の生徒の保護者たちの批判や圧力が原因で交換日記を断られた事を自身を裏切ったと逆恨みして、理科の実験で三角フラスコを使って塩酸と火薬を混ぜ、火のついたマッチを投入して爆発させるなど極めて悪質な悪戯行為を繰り返した上に自傷行為を行うようになり、真矢に虐待されて傷を負わされたという虚言を親や学校中に広め真矢を退職に追いやる。
その後、学校を退学して非行に走った事で母親との関係が悪化し、交際相手との間に子供を身籠る。しかし、妊娠が発覚した途端に恋人に捨てられた事で誰にも愛されない自分の立場に失望し、死を選ぼうとする。この際に真矢へ電話をかけた事で彼女と再会し、二人で心中しようとするも死への恐怖からパニックに陥って失敗し、真矢から、他人に愛されない理由が自分自身の利己的な考えや態度にある事を指摘され、愛されるために分からない事を学ぶ姿勢の重要性を教えられた。その後は真矢の勧めで中絶手術を受け、更生して復学する事を決意する。入院時に自分の虚言で真矢を退職に追い込んだ事を謝罪するとともに、自身を立ち直らせた真矢への感謝の思いを涙ながらに伝え、教師への復帰を志すきっかけを作る。その後の動向は不明。
池田 恭二︵いけだ きょうじ︶
演 - 池田恭祐
石川 美代︵いしかわ みよ︶
演 - 石川美穂
大内 元気︵おおうち げんき︶
演 - 大内元康
大坪 亜希子︵おおつぼ あきこ︶
演 - 大坪あきほ
大和田 篤郎︵おおわだ あつろう︶
演 - 大和田篤司
岸 彩香︵きし あやか︶
演 - 岸彩海
岸 翔太郎︵きし しょうたろう︶
演 - 岸翔真
鬼頭 歌子︵きとう うたこ︶
演 - 鬼頭歌乃
清田 公平︵きよた こうへい︶
演 - 清田陽平
近内 美緒︵こんない みお︶
演 - 近内里緒
阪本 奨︵さかもと しょう︶
演 - 阪本奨悟
佐久間 俊介︵さくま しゅんすけ︶
演 - 佐久間俊
鈴木 あきら︵すずき あきら︶
演 - 鈴木明里
鈴木 亮︵すずき りょう︶
演 - 鈴木亮介
砂川 政雄︵すなかわ まさお︶
演 - 砂川政人
千葉 一也︵ちば かずや︶
演 - 千葉一磨
日高 里香︵ひだか りか︶
演 - 日高里菜
廣瀬 真也︵ひろせ しんや︶
演 - 廣瀬真平
古川 あかり︵ふるかわ あかり︶
演 - 古川茜
水黒 はるか︵みずくろ はるか︶
演 - 水黒遥日
村瀬 継︵むらせ つづく︶
演 - 村瀬継太
薬師寺 卓也︵やくしじ たくや︶
演 - 薬師寺匠
矢端 名子︵やばた なこ︶
演 - 矢端名結
若林 大樹︵わかばやし たいじゅ︶
演 - 荒木大悟
和田 真代︵わだ まよ︶
演 - 大野真緒
渡辺 彩︵わたなべ あや︶
演 - 渡辺彩乃
渡会 なつき︵わたらい なつき︶
演 - 飯島夏美
現在(2006年)の登場人物(エピソード1)
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- 神田 和美
- 演 - 志田未来
- 中学に入学するが、入学当初からクラス仲間との悩みなどについて真矢に数回相談をしに行っている。
登場人物の年齢は全てその当時のもの。
阿久津 真矢︿33 - 34﹀︵2002年 - 2003年当時︶
演 - 天海祐希
中泉小学校6年2組の担任。神原小学校での挫折から愛の言葉を受けて教壇に戻り、以前のような笑顔は見せず児童には厳しく接しようと自分の教育方針を改める。2002年11月に真矢の話を聞いた中泉小学校の天童喜一校長との面接の結果、教諭としての採用が決定した。
本編での真矢に比べて意志が揺らぎやすく、信念と覚悟がまだ中途半端な一面があり、英二に隙を突かれる一因となってしまう。また、時折感情的になりやすい傾向もあり、翼が不登校に陥った際は助けようとするあまりに焦って怒鳴りつけてしまったり、翼が入水自殺を図った際は翔の死と重なったためか激しく取り乱したりするなどの様子を見せている。
英二が翼のいじめをクラスメイトに煽っている事に気づいて解決すべく尽力するものの、先述の覚悟の甘さから失敗が重なり、結局翼の自殺未遂を招いてしまう。必死の応急措置の末、どうにか一命は取り止めさせる事には成功した。これを機に英二とは本格的に対峙するものの、悪びれる素振りを見せず﹁どうして人を殺しちゃいけないんですか?﹂と明け透けに切り返された事から、体罰を加え激しく殴り合う。翔を思い出しながら、彼に今まで人に課してきた﹁痛み﹂を教えるため首を締め上げつつ殺人を犯してはならない理由を諭したが、この事が原因で英二の両親から圧力をかけられる形で職を追われる事になってしまう。しかし、英二との殴り合いで負った怪我の治療中に、見舞いにきた天童から謝罪と激励の言葉を受けて教師を続ける意志が芽生え、再教育センターでの研修を決意する。
その後、2003年2月、研修期間中に一時は教師の道を断念し、学習塾の講師を希望しようとしていた。たまたま近くを通りかかった際にあった塾に立ち寄ろうとしたとき、翼と再会し、英二がクラスでの立場をなくした事に失望して転校しようとしている事を聞かされ、説得の末に思い留まらせた事[21]で、英二から正式に謝罪され愛用のボールペンを︵罰として没収する名目で︶譲り受ける。
2005年2月に教職員再教育センターの研修を終えた真矢の噂を聞いた半崎小学校の近藤校長︵泉谷しげる︶がアパートを訪れ、彼女の過去を知りながらの採用の打診を受け、条件つきで引き受ける。このとき、近藤校長が﹁今度もし、教師として採用されるとしたら次はどうされるおつもりですか?﹂と聞いたところ、彼に向かって﹁鬼になります。そして子どもたちに何と思われようが、私自身が大きな壁となり徹底的に厳しく接します。それをすれば、当然親たちが批判するでしょうが、すべて受けて立つつもりです。その代わり子供たちの家庭環境や友人関係、本人が今何を考えているかまで全て調べます。何か問題を起こしそうな子がいたら寝ないで監視するつもりです﹂と言い、鬼教師としての道を選んだ。そして、2005年4月、受け持つクラスの生徒の個人情報をすべて集めるなど、着々と教師復帰への準備を進め、ドラマ本編へと繋がる。
服装はグレーのパンツスーツもしくはジャージ、ヘアスタイルはポニーテールだったが、自身の教育方針を理解した天童からの激励や英二の改心の成功などが重なり、徐々に信念を強めていき、それに合わせ服装の色もグレーから徐々に黒へと変わっていった。半崎小学校への赴任が決まった際は髪型をシニヨンに変えて服装も完全に黒で統一し、完全に鬼教師としての道を歩み始めていく事になる。担当するクラスも、﹁白マヤで1組、灰マヤで2組、黒マヤで3組﹂とクラスの組も変わっている。
なお真矢が鬼教師に変貌するという設定は、映画﹁スター・ウォーズ・シリーズ﹂でアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーとして生まれ変わる事がモチーフとされている。アナキンの息子であるルーク・スカイウォーカーの衣装も、シリーズが進むごとに、白︵エピソード4︶→灰色︵エピソード5︶→黒︵エピソード6︶と変わっていく。
天童 喜一︿51﹀
演 - 平泉成
中泉小学校の校長を務める男性教員。本シリーズの登場人物である天童しおりの実父で、真矢の教育方針を理解する数少ない人物である。担任が今までに2人辞めたあとの6年2組の担任として真矢を迎える。彼女を迎えた背景として、この学校はある問題を抱えており、その強い気持ちを持つ彼女に賭けてみようと思い立った。この学校の教師が今年になって2人も辞めており、ひょっとしたら何か大きな問題が起こるのではないかと懸念していた。
教育者として自分の考えや理想・情熱も持っているが、英二のクラスに関しては﹁特に表立って問題はないが﹂と評しており英二によるいじめが横行するクラス内の現状を見抜けてはいなかった。
真矢の教師としての信念については当初は困惑した表情をみせつつも、真矢の強い信念を受けて徐々に認めるようになる。結局は英二の両親の圧力に負ける形で彼女の再教育センター送りを阻止できず、真矢が入院先の病院でリハビリを受けていた最中に見舞いに来た際に、﹁今度ばかりはどうにもできませんでした。宮内君のご両親はもう話も聞いてくれないし、他の保護者や教師たちも全て阿久津先生が悪いと決めつけてしまって。私の力不足です﹂と真矢の退職を阻止できなかった事を謝罪した上で、﹁こんな事を言える資格がないのは重々承知なのですが、本校を辞めたとしても教師自体は辞めないでいただきたい。再教育センターに行っても何とか頑張って、現場に戻ってほしい。あなたのような先生が今の子どもたちには必要なんです﹂と言葉をかけ、彼女が一層教師としての信念を強めるきっかけとなった。その後半崎小学校で娘・しおりの同僚教師として働く真矢と再会している︵本編第9話より︶。
平野教頭︿50﹀
演 - 清水章吾
中泉小学校の教頭で典型的な事なかれ主義の男性教員。非常に弱腰で臆病な性格。面倒な事を極端に嫌っており、自分に対して不利な事になるとすぐに相手に媚びへつらっては事態を丸く収めようとする。このため英二の両親から圧力をかけられた際にはすぐさま卑屈な態度をとってはイエスマン的に動いており、英二との乱闘騒ぎの際には真っ先に真矢を辞めさせようとする。
宮内 典子︵みやうち のりこ︶︿35﹀
演 - 西田尚美
英二の母親。普段は異常なまでに英二をかわいがるが、非常に高慢でヒステリックな性格。息子にとって有利な環境を作るためなら、夫の雅臣とともに学校へ圧力をかける事も厭わないモンスターペアレント。しかしながら、英二に対する異常なまでのかわいがりぶりは成績優秀だった長男の死の反動によるものであり、結果的には英二本人に劣等感を植えつけて学校での一連の問題行為に至らしめている。
しかし、学校での英二の問題行為にまったく気づいておらず、逆に彼が真矢に叱責された際には平手打ちを浴びせた挙句に﹁もう二度とうちの息子︵英二︶に近づかないで!﹂﹁この子は私の全てなんです。うちの息子に何かあったら殺してやるから﹂と罵倒した。翼の自殺未遂騒動に至っても息子の問題行為の事実を認めようとしなかったため、英二の転校騒動の際にも、同じ子供を亡くした立場から翔との思い出を踏まえた真矢に諭されるも﹁人の息子殺そうとしたくせに勝手な事言わないで﹂﹁これ以上邪魔するなら主人に言って二度と教師に戻れないようにしてもらうからね!﹂などと言い頑なに耳を貸さず、最後まで改心する事はなかった。改心した英二に対しても﹁何してるの!お父様に言いつけるわよ!﹂と恫喝したが、﹁勝手にすれば?誰が何と言おうと僕はこの学校を卒業するから﹂と愛想を尽かされる形で一蹴されて切り離される羽目になった。
宮内 雅臣︵みやうち まさおみ︶︿40﹀
演 - 矢島健一
英二の父親。東大法学部卒のキャリアで都庁に勤めている公務員。エリートゆえか極端な選民思想を抱いており、英二に対しては﹁お前が一番だ。世の中強い者がすべてだ﹂と常に言い聞かせている。息子へのえこひいきを押し通すためなら、キャリアとしての立場や権力を笠に着て典子とともに学校へ圧力をかける事も厭わず、問題行為を繰り返す英二を叱責する真矢を疎んじ、自分の権力を行使して黙らせようとし﹁本来なら即刻辞めていただくつもりだが、校長先生にはいろいろお世話になっているし、私たちとしてもかなり譲歩してきたつもりだ。その代わり、もう二度とうちの息子には近づかないでください。それから、覚えておいてくださいね。あなたが二度と教職に戻れないようにする事など簡単だって事を﹂などと豪語している。
その一方で、英二が心臓病で入院した際には心配する素振りを見せなかったどころか﹁ダメな奴﹂呼ばわりするなど一方的に蔑むような態度を取っており、この事がのちに英二が学校で問題行為を繰り返す遠因となっている。英二が真矢との取っ組み合いの末に怪我をした騒動を受け、教師への情熱を完全になくすべく真矢を退任へ追いやり、教職員再教育センターに送り込むよう教育委員会に圧力をかける。しかし、結果的に真矢をより強靭な信念を持つ鬼教師へと変貌させるきっかけとなり、この目論みは大きく外れる事になる。
五十音順に記載。
青木宏之︵あおき ひろゆき︶
演 - 奥井一良
池原 瞳︵いけはら ひとみ︶
演 - 池澤ひとみ
植垣 優︵うえがき ゆう︶
演 - 山内颯
奥平・坂東・坂口・森と同様、英二の言いなりで翼をいじめる一人。翼が不登校に陥ると、今度は英二の命令のまま不本意ながら奥平をいじめるようになる。
大原 彩︵おおはら あや︶
演 - 大橋彩香
岡本 一平︵おかもと いっぺい︶
演 - 難波勇矢
奥崎 りな︵おくざき りな︶
演 - 奥田れな︵現・神崎れな︶
奥平 ナオト︵おくだいら ナオト︶
演 - 池田晃信
翼の後ろの席に座っている。植垣・坂口・坂東・森同様英二の言いなりになって翼をいじめていたが、翼の不登校時には新たないじめの標的にされてしまう︵その際は国語の授業の時に漫画を読んで、英二に消しゴムの断片をぶつけられたり、体育館の掃除の時に器具庫でクラスメイトに数回ボールをぶつけられたりしていた︶。
金田 明︵かねだ あきら︶
演 - 金杉明美
具志堅 成美︵ぐしけん なるみ︶
演 - 金城成美
後藤 優子︵ごとう ゆうこ︶
演 - 後町有香
坂口 丈二︵さかぐち じょうじ︶
演 - 中田晴
奥平・坂東・植垣・森と同様、英二の言いなりで翼をいじめる一人。翼が不登校に陥ると今度は英二の命令でナオトをいじめるようになる。
里中 翼︵さとなか つばさ︶
演 - 伊藤大翔
﹁エピソード2﹂の中心となる生徒の一人。優しい性格だが気弱で勉強や運動が苦手なタイプで、クラスメイトから執拗な非難を受けていじめを受けている。教科書や靴に﹁死ね﹂と落書きされたり、机の中にゴミなどを入れられたり、クラスメイトから尻にコンパスを刺されたり、ズボンを下げられパンツを見せられたり、給食のコロッケに鉛筆の削りかすを載せられたり、体育の授業の前にクラスメイト数人に突き倒されて体操着を汚されたりするなどという被害を受けていた。さらには財布泥棒の犯人にされ、そのショックで不登校となってしまう。
家庭訪問に来た真矢にいじめに負けない勇気を持つ事を教えられ、英二がクラスの支配者だという事を真矢に告げる。のちにそれに感づいた英二に襲われ﹁君はどうせ幸せになれないんだからさ、さっさと死ねば?﹂と罵倒された事で入水自殺に追い込まれるも、直後に現場に駆けつけた真矢の懸命な救命処置により、一命を取り留めた。
しかし、英二については自身に対するいじめを首謀していたにもかかわらず、すべてを許したうえでクラスメイトとして気にかけていた。彼がいじめの責任をとって学校を辞めようとした際にはこの事を真矢に伝えている。転校予定の当日に彼のもとへ心配して駆け寄り、真矢の説得によって英二が転校を思い留まり、教室へ戻った際にはともに笑顔を見せるなど和解への兆しを見せた。
滋賀 唯奈︵しが ゆいな︶
演 - 滋賀谷ゆい
新川 七美︵しんかわ ななみ︶
演 - 新谷七聖
国語の授業の際たまごっちのアラームが鳴りだした事で真矢に没収されてしまう。﹁反省文を書いて提出したら返してあげる﹂と真矢に諭されたが、﹁いいんですか?親に言って。先生に無理やり取られたって﹂と切り返した。ナオトの財布盗難事件の後、真矢の命令で屋上の掃除をしていた際は取り巻きの女子と共に英二に﹁何で真矢の言う事なんか聞いたの?﹂と話しかけた。
太宰 仁︵だざい じん︶
演 - 鈴木龍之介
壇 邦彦︵だん くにひこ︶
演 - 東郷雅広
序盤は、なぜかいなかったが、終盤で登場した。
月山 冴子︵つきやま さえこ︶
演 - 津久井咲恵子
坂東 竜平︵ばんどう りゅうへい︶
演 - 井津元悠汰
翼の前の席に座っている。英二とともに翼をいじめる一人。緑の服とジーンズがトレードマーク。翼が不登校に陥ると、今度は英二の命令で不本意ながら奥平をいじめるようになる。
万城 麻里︵ばんじょう まり︶
演 - 馬場麻里那
比嘉 涼太︵ひが りょうた︶
演 - 渡辺悠
隈ができている。
藤原 真理佳︵ふじはらまりか︶
演 - 藤谷舞華
南風原 めぐみ︵はえばる めぐみ︶
演 - 須田恵美
松本 薫︵まつもと かおる︶
演 - 松尾薫
丸山鋭人︵まるやま えいと︶
演 - 五十嵐真人
宮内英二︵みやうち えいじ︶︿13﹀
演 - 森田直幸
﹁エピソード2﹂の中心人物。眉目秀麗に加え、文武両道の優等生で教師からの評判も高いが、過去に親の圧力を利用して担任教師を2人辞めさせるなどクラスを影で支配しており、公式ガイドブックでは﹁帝王﹂という異名がつけられている。常にジーンズを履き、持ち歩いているボールペンでペン回しをする癖がある。
元々は私立の小学校に通っていたが、持病の心臓疾患による一年間の入院により卒業できなかった。実年齢も一般の小学6年生より一つ上の13歳であり、体もクラスメートと比べ一回り大きい。クラスでは﹁トレーニング﹂として取り巻きの生徒たちに翼へのいじめを扇動し、ついには翼が真矢に自身がクラスの支配者だという事をばらした事に逆上し、入水自殺を強要し殺害を試みる。この事で真矢に体育館の器具庫へ呼び出されても﹁どうして人を殺しちゃいけないんですか?﹂と平然と聞き返すなど、反省の意志を示さず、真矢から体罰を受けた事に激昂して殴り合いの喧嘩に発展、金属バットや木刀で殴りつけたり、カッターナイフで切りつけたりするなど彼女に大けがを負わせた。真矢の胸にある古い向こう傷はこの際に英二から受けた暴行によるものである。その後、傷だらけになった真矢から、これまで他人に与えてきた﹁痛み﹂を教える目的で首を締めつけられながら、︵翔との思い出を踏まえた上で︶殺人を犯してはならない理由を教え諭されるも、この騒動により真矢を退職に追い込んでしまう。
真矢との騒動後、一転してクラスメイト全員から無視された事に傷心し、長らく不登校に陥ったうえに両親に勧められるがまま他の学校へ転校しようとするが、偶然再会した真矢の説得を通じてかつての標的である翼の優しさに触れた事によって、両親との決別を決意し転校を思い留まる。事実上、真矢が救った問題児はこれで2人目となる。このときになって初めて真矢の本心を知り、心から謝罪しながら感謝の念を伝えた際に﹁︵いじめを行った︶罰﹂という名目で愛用のボールペンを真矢に譲り渡している。このペンは本編第11話︵最終回︶で真矢がチンピラから児童たちを守る際、窮地を救うのに役立っている。ちなみに真矢は英二にこのペンを﹁返してほしければいつでも会いに来て﹂と言っていたが、連絡を取り合っているのかは分からず英二の動向は不明。また真矢は本編で神田たちに英二の事は話している︵本編第10話より︶。
森 慎之介︵もり しんのすけ︶
演 - 安達直人
奥平・坂東・植垣・坂口同様英二の言いなりで翼をいじめていたが、翼が不登校に陥ると今度は英二の言いなりでナオトをいじめるようになる。
渡部 華蓮︵わたべ かれん︶
演 - 渡邉華珠
現在(2006年)の登場人物(エピソード2)
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真鍋 由介
演 - 松川尚瑠輝
中学校に入学した当初、和美と同じくノブヤとの事で真矢に相談する。真矢と再会した際は松葉杖を手にし、足を引きずりながら真矢に駆け寄った。
ヤナギバ ノブヤ
由介の同級生。足立区在住。実家は鉄工所。
1年留年している。由介とは﹁青春金属バット﹂のコンビを組む仲だが、激昂すると我を忘れる性格。由介とともに職員室に侵入して部屋中を荒らした際、止めに入った由介にさえも暴力を振るってしまう。
担任
由介とノブヤの担任。由介曰く厳格かつ傲慢な性格らしくいつも成績の悪い2人をバカにしている。ノブヤに職員室で自分の机をメチャクチャにされた際は激昂し﹁知ってて黙ってる生徒も同罪だ﹂までと言う。その後自ら謝罪に申し出た由介達に激昂するが由介曰く必死の土下座で許したらしい。
- EXILE「EXIT」(2005年8月24日、rhythm zone)
- 池頼広「女王の教室 オリジナルサウンドトラック」(2005年9月15日、バップ)
- 池頼広「女王の教室 special edition 〜the best selection of 池瀬広〜」(2006年4月5日、バップ)
- 番組視聴率は関東地区のもの。サブタイトルはDVDから掲載しているが、公式ガイドブック『The Book』では一部のサブタイトルが異なっているなど、あいまいなものもある。
- 連続ドラマ
各話 |
放送日 |
サブタイトル |
演出 |
視聴率
|
第1話
|
2005年7月02日
|
悪魔のような鬼教師に戦いを挑んだ六年生の一年間の記録
|
大塚恭司
|
14.4%
|
第2話
|
7月09日
|
鬼教師の目に涙!?
|
岩本仁志
|
16.6%
|
第3話
|
7月16日
|
親友・裏切り・涙
|
17.0%
|
第4話
|
7月23日
|
みんなにドロボウと呼ばれて
|
大塚恭司
|
14.1%
|
第5話
|
7月30日
|
友達も消えた...
|
渡部智明
|
13.8%
|
第6話
|
8月06日
|
夏休みはありません!
|
岩本仁志
|
16.9%
|
第7話
|
8月13日
|
学校が燃える夜
|
大塚恭司
|
16.5%
|
第8話
|
8月20日
|
卒業行事はやりません。
|
木内健人
|
14.6%
|
2005年8月27日は『24時間テレビ28』放送のため休止。
|
第9話
|
9月03日
|
鬼教師への刺客
|
岩本仁志
|
17.4%
|
第10話
|
9月10日
|
最後の授業
|
渡部智明
|
19.7%
|
最終話
|
9月17日
|
真矢のいない卒業式
|
大塚恭司
|
25.3%
|
平均視聴率 17.3%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)
|
- スペシャル
放送日 |
サブタイトル(ラテ欄) |
演出 |
視聴率
|
2006年3月17日
|
エピソード1〜堕天使〜
|
岩本仁志
|
18.7%
|
2006年3月18日
|
エピソード2〜悪魔降臨〜
|
大塚恭司
|
21.2%
|
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/64/Question_book-4.svg/50px-Question_book-4.svg.png) | この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "女王の教室" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2019年7月) |
●天海は、宝塚時代に﹃川霧の橋﹄や﹃銀の狼﹄で冷酷な悪役を演じているものの、女優としての悪役は初挑戦であった。
●キャストの一部やスタッフ全員によるダンスシーンからなるED映像は、本編の内容が冷酷で過激である分、せめて最後は明るく締めようと思った天海が発案したものであるという報道がされていたが、後に本人が否定した[23]。撮影終了後に天海が生徒役の子役たちやスタッフに微笑みかけるシーンも挿入されている。このダンスの振付担当は、宝塚歌劇団の振付も担当する川崎悦子。公式BBSでは、﹁宝塚時代を思い出す﹂との書き込みも見られた。ただし劇中では、最終話ラストシーンで初めて笑顔を見せるまで笑顔のシーンはほとんどなかった。
●放送から14年後の2019年に遊川がテレビ朝日で脚本を手掛けたドラマ﹃ハケン占い師アタル﹄に志田がレギュラー出演するが、その役名が本作品での志田の役名と一字違い︵読みは同じ︶の﹃神田和実﹄︵かんだ かずみ︶であった。遊川によれば﹁志田さんの役は﹃女王の教室﹄から14年後のイメージで書いた﹂ことを明らかにしている[24]。
●収録中、天海は子どもたちにむやみに近づかないなどの﹁役づくり﹂を徹底させたが、一方で子役陣への演技指導や相談に応じるという気配りも欠かさなかった。クランクアップ後、出演した生徒役の役者一人ひとりに天海から卒業証書が授与され、その際に﹁本当はみんなとたくさん遊びたかったですし、たくさんしゃべりたかったんですが、生徒役に立ち向かうのは怖くもありプレッシャーでもありました﹂と涙ながらに語った。また、志田とのラストシーン撮影後に﹁︵ずっと撮影だったから︶彼女にもう1か月夏休みをあげてほしい﹂と語っている。
●伊藤沙莉は天海から﹁あなたはカメラが自分に向いてないときでも、必ずしっかりお芝居をしている。いつか誰かが見つけてくれるから、手を抜いたり気を抜いたりしないで。あなたは素敵だから、ずっとそのままでいて﹂と言葉をかけられ、それをずっと守ってきたと話す[25]。
●ロケは2001年に廃校となった台東区立田中小学校で行われた。教室のスタジオセットは、後に﹃野ブタ。をプロデュース﹄︵日本テレビ︶や﹃スクール!!﹄︵フジテレビ︶でも手直しをされながら使用された。
●真鍋由介役は松川尚瑠輝が演じているが、東京でオーデションを開催するも苦戦。頭を悩ましていたスタッフの1人が当時関西で頭角を表していた松田和に出演をオファー。しかし、スケジュールが合わず出演を断念。本人は非常にこの辞退を悔やんでいたらしい。
●6年3組の教室の黒板の色は真矢の黒い服が映えるように特注で通常よりも明るい緑にしてある。
●梶芽衣子主演﹃女囚さそり﹄シリーズを演出の設定でモチーフにしていると演出家の大塚恭司が述べている。
●神田家のテレビ画面には、﹁エンタの悪魔﹂というお笑い番組が映っており、これに登場していたお笑いコンビ﹁島田夫妻﹂が、実際に﹃エンタの神様﹄に出演することになった。﹃ミンナのテレビ﹄で、青木さやかによる﹁青木女王の教室﹂というパロディも作られた。決めゼリフの﹁いい加減目覚めなさい﹂というセリフも青木が発言している。神奈月が﹃ものまねバトル﹄で真矢の物真似をしたが、﹁いい加減目を覚ましなさい﹂と言い間違えてしまった。ピン芸人の田上よしえも、﹃女王の教室﹄のパロディコントを披露している。
●脚本の遊川和彦は﹁物語の主人公となるのは神田和美である﹂と語っている。演者の志田はオーディションには元々参加していなかったが、最後の最後でスタッフに発掘され、和美役に選出された。和美役の選考にあたっては当時難航を極めており、志田の存在無しに本作品の放送の実現はあり得なかったとスタッフに言わしめた。オーディションの際には、あまりの逸材ぶりにスタッフの間では歓声とどよめきの声が漏れていたほどである。しかし、﹁なぜこんなに大人しい子が最終審査にいるんだろう﹂と不思議がった審査員もいたという。和美役のオーディションは当初、梶原ひかりが参加していたが、途中で自分には不適任と判断し、自ら佐藤恵里花役に立候補した。その結果、児童役決定第1号となった。
●なお、1年半後﹃女王の教室﹄スタッフで﹃演歌の女王﹄が製作されたが、このドラマで志田の出演は無かった。代わりとして、半海一晃演じる医師の役名が﹁志田﹂、病院名も﹁志田病院﹂となった。
●放送から14年後、2019年12月31日放送の﹃ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!﹄にて、天海が当ドラマの真矢役︵肩書は﹁ヘイポーお豆ヶ丘高校﹂理事長︶で出演した。笑わないはずの真矢が遠藤章造のギャグでつい笑ってしまったため、ダウンタウンらをより苦しめることになる。
本作品では、本編の過激な内容からスポンサー各社に苦情が寄せられたことを受け、提供クレジットの表示を自粛する動きが出た[26]。
番組スポンサーのうち、花王は当初から提供クレジットを表示していなかったが、第5話[26] - 第8話では全スポンサーが提供クレジットを表示せず、表向きは﹁パーティシペーション﹂の状態となった。第9話では明治製菓の1社のみが表示され、第10話・最終話ではこれにコカ・コーラを加えた2社が提供表示された。
ただし、提供クレジットを表示しなかったスポンサーのCMもスポットCMのような形で放映された。なお、SPエピソード2の前半1時間︵土曜21時台︶で提供クレジットを表示したスポンサーは、先述の2社と、NTTドコモの3社のみであった。
また、番組開始当初の提供クレジットは日本テレビで定められているものではなく、ドラマ独自の物を使用していたが第9話以降とスペシャルでは日本テレビで定められている物を使用した。
- 女王の教室 The Book - 日本テレビ編(2005年9月12日)
- 女王の教室 The Book エピソード1&2 - 日本テレビ編(2006年3月17日)
- シナリオ(第1話・最終話掲載)
- 女王の教室 vol.1 - 4(2005年12月21日、バップ)
- 女王の教室 DVD-BOX(2005年12月21日、バップ) - BOXのみ特典DISC付
- 女王の教室スペシャル「エピソード1〜堕天使〜」、「エピソード2〜悪魔降臨〜」(2006年6月21日、バップ)
- 女王の教室スペシャル DVD-BOX(2006年6月21日、バップ)
- DVDについて
- DVD特典の6年3組創作ダンスノーカット映像で実際に踊っているのは21人だけである。和美・由介・進藤は出演していない。
- 上述の「エンタの悪魔」に出演した「お宮の松」が松川に指導した一発ギャグ(師匠であるビートたけしの「コマネチ」)は、本編でカットされているが、DVD特典に収録されている。
- 第1話、真矢が児童たちに特権階級について語るシーンで、「ディズニーランドだって特別の出入口から入って人気のアトラクションも並ばずに乗ることができる」のうち、「ディズニーランドだって」のセリフがカットされている(商標権の問題。また実在するディズニーランドにはこのような制度は存在しない)。
女王の教室 vol.1 のみある特典映像
TVスポット×15タイプを特別収録!
DVD-BOXの収録話数
女王の教室 vol.1 第1話〜第2話
女王の教室 vol.2 第3話〜第5話
女王の教室 vol.3 第6話〜第8話
女王の教室 vol.4 第9話〜第11話(最終回)
DVD-BOXのみ付いている特典DISCに収録されている特典↓
•「&日テレ」「CD&BOOKプレゼント」スポット集
•エンディング 天海祐希フルダンス
•未公開カット映像集
•オーディション、リハーサル・カメラテスト、本番映像
•劇中のお笑い番組「エンタの悪魔」
<出演①猫ひろし ②ヘイパービゥウ ③島田夫妻④ビートニクスコメディーショー⑤俺のバカ
•感動の最終回収録現場にカメラが潜入した「ザ!情報ツウ」取材VTR
•全キャスト紹介
女王の教室スペシャルDVD-BOXのみ付いてる特典DISCに収録されている特典↓
・和美&由介 MC集−1
・和美&由介 MC集−2
・天海祐希インタビュー
・エンディングテーマ歌詞和訳付き
・森田直幸(英二役)インタビュー後藤果萌(愛役)インタビュー
・連ドラ6年3組リハーサル
・PRスポット集(計68min)
2013年6月12日より8月1日まで毎週水曜日、木曜日21:55 - 23:05に放送された韓国のリメイクテレビドラマ。
水木ミニシリーズ |
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1980年代 |
1983年 |
冬のひまわり
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1984年 |
水しぶき
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1985年 |
母さんの部屋
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1986年 |
初恋 - 冬の花
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1987年 |
都市の顔
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1988年 |
仁顕王后 - 恨中録
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1989年 |
正祖大王-偉大なる王の肖像- - 貴方の祝杯
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1990年代 |
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2000年代 |
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2010年代 |
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2020年代 |
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