小浜逸郎
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小浜 逸郎 こはま いつお | |
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誕生 |
1947年4月15日 日本 神奈川県横浜市 |
死没 | 2023年3月31日(75歳没) |
職業 | 評論家 |
最終学歴 | 横浜国立大学工学部建築学科卒業。 |
活動期間 | 1981年(昭和56年)- 2023年(令和5年) |
主題 | 家族論、学校論、ジェンダー論、差別問題、国家、死、知識人論 |
デビュー作 | 『太宰治の場所』(1981年) |
公式サイト |
blog |
小浜 逸郎︵こはま いつお、1947年︵昭和22年︶4月15日 - 2023年3月31日︶は、日本の文芸・家族論・ジェンダー論・教育評論家。社会批評家。国士舘大学客員教授。
﹃学校の現象学のために﹄︵1985年︶で校内暴力を新たな視点で捉え注目される。以降、家族、学校、ジェンダーの問題など幅広く論じる。著書に﹃人はなぜ働かなくてはならないのか﹄︵2002年︶、﹃子供問題﹄︵2009年︶など。
来歴[編集]
神奈川県横浜市生まれ。横浜国立大学教育学部附属横浜中学校[1]、東京教育大学附属駒場高等学校︵現‥筑波大学附属駒場高等学校︶[2]を経て、横浜国立大学工学部建築学科卒業。 中学2年時に父親と死別。母親が副収入のために経営していた塾を、兄と共に一家3人で経営する[3]。 大学卒業後、学習塾経営を続けるかたわら、同人誌﹃ておりあ﹄を主宰、評論活動を続ける[要出典]。 1981年︵昭和56年︶、処女評論集﹃太宰治の場所﹄を出版。 1985年︵昭和60年︶に出版した﹃学校の現象学のために﹄以後は、家族論、学校論、ジェンダー論を世に問う。﹃男が裁くアグネス論争﹄﹃男はどこにいるのか﹄等の著作では、男尊女卑的な思考をはっきりと退けながらも、性差の存在自体は文化を豊かにするものであるとして、フェミニズム批判の論陣を張った[要出典]。その後、差別問題、国家、死、知識人論などについても発言を行う。著書などにおいては、﹁批評家﹂の肩書きを用いることが多い[要出典]。 1992年、学習塾経営をやめ、フリーの著述業に[4]。1993年4月~1998年3月まで、白百合女子大学講師[4]。2002年4月、国士舘大学21世紀アジア学部客員教授[4]。2008年4月~2012年3月、横浜市教育委員[4]。 2008年︵平成20年︶4月、当時横浜市長であった中田宏の任命により、横浜市教育委員に就任。2012年︵平成24年︶度まで務めた。新しい歴史教科書をつくる会の中学校歴史教科書︵2009年3月検定合格自由社版︶を支持し、2009年︵平成21年︶8月4日、この教科書の採択を推進した[5]。2011年︵平成23年︶8月4日の採択においても、同様に﹁新しい歴史教科書をつくる会﹂系の育鵬社の歴史および公民教科書を支持した[6]。 2001年︵平成13年︶10月より、知識人を講師として招く連続講座﹁人間学アカデミー﹂を主宰する[7]。2010年︵平成22年︶の第9期まで開講されたが、第10期以降の開講は未定となる[8]。 由紀草一とともに、﹁思想塾・日曜会﹂を主宰し、さまざまな分野にかかわる読書会や研究会を開催している。 近年は政治経済分野での論考を手掛けることが多い。また、三橋貴明、藤井聡らとともに、反緊縮財政、反グローバリズム、反構造改革を掲げる政策集団﹁令和の政策ピボット﹂の呼びかけ人となっている。 ブログ﹁小浜逸郎・ことばの闘い﹂を運営するかたわら、三橋貴明の﹁新・経世済民新聞﹂のレギュラー執筆者を務めている。 2020年から2021年にかけて、経営科学出版によるオンライン講座を手がける。シリーズ1‥﹁幕末解禁﹂、シリーズ2‥﹁はじめての哲学﹂、シリーズ3‥﹁オンライン読書会﹂。 2021年3月、国士舘大学21世紀アジア学部を退職。再びフリーの評論家に。 2023年3月31日、膀胱がんのため、死去[9]。75歳没。著作[編集]
単著[編集]
●﹃太宰治の場所﹄弓立社、1981年12月。 ●﹃学校の現象学のために﹄大和書房、1985年12月。ISBN 978-4-479-75013-0。 ●﹃学校の現象学のために﹄大和書房、1995年4月。ISBN 978-4-479-75031-4。 ●﹃方法としての子ども﹄大和書房、1987年7月。ISBN 978-4-479-75018-5。 ●﹃方法としての子ども﹄筑摩書房︿ちくま学芸文庫﹀、1996年10月。ISBN 978-4-480-08298-5。 ●﹃方法としての子ども﹄ポット出版、2006年2月。ISBN 978-4-939015-83-0。 ●﹃可能性としての家族﹄大和書房、1988年10月。ISBN 978-4-479-75020-8。 ●﹃可能性としての家族﹄ポット出版、2003年7月。ISBN 978-4-939015-52-6。 ●﹃男がさばくアグネス論争﹄大和書房、1989年6月。ISBN 978-4-479-72032-4。 ●﹃男はどこにいるのか﹄草思社、1990年11月。ISBN 978-4-7942-0392-2。 ●﹃男はどこにいるのか﹄筑摩書房︿ちくま文庫﹀、1995年12月。ISBN 978-4-480-03131-0。 ●﹃男はどこにいるのか﹄ポット出版、2007年4月。ISBN 978-4-7808-0102-6。 ●﹃時の黙示﹄学芸書林、1991年2月。ISBN 978-4-905640-41-7。 ●﹃症状としての学校言説﹄JICC出版局、1991年4月。ISBN 978-4-7966-0100-9。 ●﹃人はなぜ結婚するのか﹄草思社、1992年11月。ISBN 978-4-7942-0487-5。 ●﹃結婚という決意﹄PHP研究所、2007年10月。ISBN 978-4-569-69496-2。 ●﹃家族を考える30日﹄JICC出版局、1993年1月。ISBN 978-4-7966-0540-3。 ●﹃ニッポン思想の首領たち﹄宝島社、1994年9月。ISBN 978-4-7966-0847-3。 ●﹃中年男性論﹄筑摩書房、1994年10月。ISBN 978-4-480-85677-7。 ●﹃先生の現象学﹄世織書房、1995年3月。ISBN 978-4-906388-21-9。 ●﹃正しく悩むための哲学 生きる自信を手にする処方箋﹄PHP研究所、1995年4月。ISBN 978-4-569-54720-6。 ●﹃正しく悩むための哲学 生きる自信を手にする14のヒント﹄PHP研究所︿PHP文庫﹀、2000年5月。ISBN 978-4-569-57408-0。 ●﹃オウムと全共闘﹄草思社、1995年12月。ISBN 978-4-7942-0676-3。 ●﹃人生と向き合うための思想・入門﹄洋泉社、1996年9月。ISBN 978-4-89691-230-2。 ●﹃癒しとしての死の哲学﹄王国社、1996年11月。ISBN 978-4-900456-44-0。 ●﹃癒しとしての死の哲学﹄王国社、2002年3月。ISBN 978-4-900456-97-6。 ●﹃癒しとしての死の哲学﹄洋泉社︿MC新書 037﹀、2009年7月。ISBN 978-4-86248-390-4。 ●﹃現代思想の困った人たち﹄王国社、1997年2月。ISBN 978-4-900456-55-6。 ●﹃大人への条件﹄筑摩書房︿ちくま新書﹀、1997年7月。ISBN 978-4-480-05717-4。 ●﹃子どもは親が教育しろ!﹄草思社、1997年7月。ISBN 978-4-7942-0768-5。 ●﹃14歳 日本の子どもの謎﹄イースト・プレス、1997年11月。ISBN 978-4-87257-121-9。 ●﹃この国はなぜ寂しいのか ﹁ものさし﹂を失った日本人﹄PHP研究所、1998年2月。ISBN 978-4-569-55991-9。 ●﹃無意識はどこにあるのか﹄洋泉社、1998年7月。ISBN 978-4-89691-325-5。 ●﹃いまどきの思想、ここが問題。﹄PHP研究所、1998年9月。ISBN 978-4-569-60203-5。 ●﹃吉本隆明 思想の普遍性とは何か﹄筑摩書房︿戦後思想の挑戦﹀、1999年3月。ISBN 978-4-480-84732-4。 ●﹃これからの幸福論﹄時事通信社、1999年7月。ISBN 978-4-7887-9922-6。 ●﹃﹁弱者﹂とはだれか﹄PHP研究所︿PHP新書 083﹀、1999年8月。ISBN 978-4-569-60726-9。 ●﹃なぜ人を殺してはいけないのか 新しい倫理学のために﹄洋泉社︿新書y 010﹀、2000年7月。ISBN 978-4-89691-474-0。 ●﹃なぜ人を殺してはいけないのか 新しい倫理学のために﹄PHP研究所︿PHP文庫 こ26-2﹀、2014年7月。ISBN 978-4-569-76203-6。 ●﹃﹁男﹂という不安﹄PHP研究所︿PHP新書 150﹀、2001年4月。ISBN 978-4-569-61417-5。 ●﹃人生を深く味わう読書﹄春秋社、2001年11月。ISBN 978-4-393-33211-5。 ●﹃人はなぜ働かなくてはならないのか 新しい生の哲学のために﹄洋泉社︿新書y 064﹀、2002年6月。ISBN 978-4-89691-641-6。 ●﹃死の哲学﹄世織書房、2002年8月。ISBN 978-4-906388-90-5。 ●﹃頭はよくならない﹄洋泉社︿新書y 082﹀、2003年3月。ISBN 978-4-89691-712-3。 ●﹃﹁恋する身体﹂の人間学﹄筑摩書房︿ちくま新書 392﹀、2003年6月。ISBN 978-4-480-05992-5。 ●﹃なぜ私はここに﹁いる﹂のか 結婚・家族・国家の意味﹄PHP研究所︿PHP新書 267 人間学アカデミー1﹀、2003年10月。ISBN 978-4-569-63137-0。 ●﹃やっぱりバカが増えている﹄洋泉社︿新書y 096﹀、2003年10月。ISBN 978-4-89691-762-8。 ●﹃エロス身体論﹄平凡社︿平凡社新書 225﹀、2004年5月。ISBN 978-4-582-85225-7。 ●﹃正しい大人化計画 若者が﹁難民﹂化する時代に﹄筑摩書房︿ちくま新書 488﹀、2004年9月。ISBN 978-4-480-06188-1。 ●﹃善悪ってなに?働くってどんなこと? 14歳からのライフ・レッスン﹄草思社、2005年3月。ISBN 978-4-7942-1393-8。 ●﹃人生のちょっとした難問﹄洋泉社︿新書y 137﹀、2005年7月。ISBN 978-4-89691-934-9。 ●﹃﹁責任﹂はだれにあるのか﹄PHP研究所︿PHP新書 367 人間学アカデミー4﹀、2005年10月。ISBN 978-4-569-64627-5。 ●﹃死にたくないが、生きたくもない。﹄幻冬舎︿幻冬舎新書 こ-1-1﹀、2006年11月。ISBN 978-4-344-98005-1。 ●﹃人はなぜ死ななければならないのか﹄洋泉社︿新書y 169﹀、2007年2月。ISBN 978-4-86248-114-6。 ●﹃言葉はなぜ通じないのか﹄PHP研究所︿PHP新書 473 人間学アカデミー5﹀、2007年8月。ISBN 978-4-569-69277-7。 ●﹃﹁死刑﹂か﹁無期﹂かをあなたが決める ﹁裁判員制度﹂を拒否せよ!﹄大和書房、2009年4月。ISBN 978-4-479-39190-6。 ●﹃子供問題 学校、家族、メディアに見る子供をめぐる矛盾﹄ポット出版、2009年12月。ISBN 978-4-7808-0136-1。 ●﹃大人問題 目標喪失した社会を正しく生きるために﹄ポット出版、2010年2月。ISBN 978-4-7808-0141-5。 ●﹃人はひとりで生きていけるか ﹁大衆個人主義﹂の時代﹄PHP研究所、2010年10月。ISBN 978-4-569-79307-8。 ●﹃日本の七大思想家 丸山眞男/吉本隆明/時枝誠記/大森荘蔵/小林秀雄/和辻哲郎/福澤諭吉﹄幻冬舎︿幻冬舎新書 こ-1-2﹀、2012年11月。ISBN 978-4-344-98289-5。 ●﹃13人の誤解された思想家﹄PHP研究所、2015年1月。ISBN 978-4-569-82682-0。 ●﹃デタラメが世界を動かしている﹄PHP研究所、2016年5月。ISBN 978-4-569-83040-7。 ●﹃福澤諭吉 しなやかな日本精神﹄PHP研究所、2018年5月。ISBN 978-4-569-84050-5。 ●﹃日本語は哲学する言語である﹄徳間書店、2018年7月。ISBN 978-4-19-864658-5 ●﹃倫理の起源﹄ポット出版プラス、2019年4月。ISBN 978-4-86642-009-7 ●﹃まだMMTを知らない貧困大国日本 新しい﹁学問のすゝめ﹂﹄徳間書店、2020年2月。ISBN 978-4-19-865058-2 ●﹃人生のトリセツ﹄徳間書店、2021年5月。ISBN 978-4-19-865292-0 ●﹃ポリコレ過剰社会﹄扶桑社新書、2022年1月。ISBN 978-4-594-08910-8共著[編集]
●小阪修平共編﹃家族の時代 フィールドワーク・シリーズII﹄五月社、1985年5月。 ●芹沢俊介、村瀬学、清水真砂子、最首悟共著﹃家族の現在﹄大和書房、1986年5月。ISBN 978-4-479-75015-4。 ●竹田青嗣共著﹃力への思想﹄学芸書林、1994年9月。ISBN 978-4-87517-008-2。 ●山田太一共著﹃幸福になれない理由︵わけ︶﹄PHP研究所、1998年1月。ISBN 978-4-569-55885-1。 ●林道義共著﹃間違えるな日本人! 戦後思想をどう乗り越えるか﹄徳間書店、1999年6月。ISBN 978-4-19-861022-7。 ●佐藤幹夫共著﹃中年男に恋はできるか﹄洋泉社、2000年3月。ISBN 978-4-89691-453-5。 ●櫻田淳共著﹃﹁弱者﹂という呪縛 戦後のタブーを解き放て!﹄佐藤幹夫 司会・構成、PHP研究所、2001年6月。ISBN 978-4-569-61663-6。 ●佐伯啓思、竹田青嗣、長谷川三千子共著﹃自由は人間を幸福にするか 小浜逸郎主宰﹁人間学アカデミー﹂シンポジウム﹄ポット出版、2007年5月。ISBN 978-4-7808-0103-3。訳書[編集]
●親鸞、唯円 著、小浜逸郎 訳﹃歎異抄 新訳 ﹁絶対他力﹂の思想を読み解く﹄PHP研究所、2012年11月。ISBN 978-4-569-80737-9。脚注[編集]
外部リンク[編集]
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