成績係数
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成績係数︵せいせきけいすう、Coefficient Of Performance、COP︶または動作係数︵どうさけいすう︶とは、冷房機器などのエネルギー消費効率の目安として使われる係数。消費電力1 kWあたりの冷却・加熱能力を表した値である。文部科学省﹃学術用語集﹄の﹁物理学編(増訂版)﹂や﹁建築学編(増訂版)﹂では﹁成績係数﹂、﹁船舶工学編﹂では﹁動作係数﹂となっている。
COPは省エネ法にも採用されているため、冷房機器の性能指標として広く一般に浸透している。冷房機器をある一定の温度条件の下で運転した場合︵定格条件︶の性能を評価することから定格エネルギー消費効率とも呼ばれ、定格冷房・定格暖房時の消費電力1 kWあたりの冷房・暖房能力、すなわち冷房機器の場合、
冷房COP = 冷房能力(kW)÷冷房消費電力(kW)
で表される。
また理想的な場合次のような性質が成り立つ。
●ヒートポンプの成績係数 = 冷凍機としての成績係数 + 1 (消費電力の廃棄熱の分、冷却量より加熱量が多くなるため)
●熱効率とは異なり、COPは1を超え得る。上記のため暖房の場合、1以上でないと単なるヒーターの方が高効率である事になる。
●低温熱源と高温熱源の温度差が小さいほど大きくなる。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 成績係数(COP:Coefficient of Performance)、日本冷凍空調学会
- エネルギー消費効率(COP)とは(成績係数とも呼ばれる) エネルギー情報センター内 電力ネット
- カルノーサイクルの仕事とヒートポンプの成績係数(COP)の求め方Archived 2023-05-20 at the Wayback Machine.