戸川昌士
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戸川 昌士︵とがわ まさし、1949年 - ︶は、日本の著作家、古書店店主。ペンネームは戸川昌子に由来する。
著作リスト[編集]
主に廃盤レコード︵たまに古本︶の収集活動について書いた、﹃猟盤日記﹄シリーズ︵既刊4冊︶と﹃助盤小僧﹄シリーズ︵既刊2冊︶にまとめられたコラムとエッセイの他、短編漫画シリーズ﹁匂い小僧﹂や一枚漫画として機能している﹁ちんき堂﹂ポストカードを手がける他、単発的な形で短編小説も執筆された。著作のほとんどに、湯村輝彦と湯村が立ち上げたデザイン会社フラミンゴ・スタジオが協力している[1]。﹃猟盤日記﹄シリーズ各回の表紙は実弟[2]の絵師・ミッチイ河鍋︵本名‥大筆路夫、2014年死去︶が担当していた。
●匂い小僧 -1980年代から現在まで、﹃宝島﹄、﹃ガロ﹄、戸川の単行本などで発表された戸川原作・湯村輝彦作画の短編漫画シリーズ[3]。
●猟盤日記 ジャングルブック, 1996.2
●進め!猟盤日記︵猟盤日記 第2巻︶ ジャングルブック, 1998.6
●おまた!!猟盤日記︵猟盤日記 第3巻︶ 太田出版, 2001.4
●Qさんみたいに -﹃あかまつ﹄[4]。創刊号︵2001.6︶に掲載された処女小説[5]。
●助盤小僧 太田出版, 2002.3
●キンテリ日記︵﹁新キンテリ日記﹂と﹁新々キンテリ日記﹂を含む︶ -湯村輝彦﹃決定版 ヘタうま大全集﹄︵テリー・ジョンスン名義、ブルース・インターアクションズ、2005.5︶に収録。湯村ファンとしての活動が断続的に記録されている[6]。
●やられた!猟盤日記︵猟盤日記 第4巻︶ 東京キララ社, 2005.12
●古本パンチ︵助盤小僧 第2巻︶ 東京キララ社, 2008.5
●あなもんPヴァインレコード,2019.6[7]
脚注[編集]
(一)^ そのため単行本の装丁は請っており、﹃猟盤日記﹄シリーズの表紙を例に取ると、カバーを剥ぐと、表紙にはカバーとはまったく異なるカラーのデザインが現れる仕掛けになっている。
(二)^ ﹃神戸新聞﹄﹁あなもん 神戸﹁ちんき堂﹂通信﹂2013年11月25日夕刊第2面の記述を参照。
(三)^ 戸川の単行本での収録先は﹃猟盤日記﹄409−413ページ、﹃進め!猟盤日記﹄231−235ページ、﹃おまた!猟盤日記﹄281−286ページ、﹃助盤小僧﹄298−302ページ。
(四)^ まんだらけから﹁コンセプチュアル・リビドー・マガジン﹂を謳って刊行された赤田祐一編集の雑誌。創刊号と別冊1号を刊行したが、売り上げが伸びずに休刊。
(五)^ この小説の発表直後、戸川は﹃Spectator﹄第9号︵2003.1, 53ページ︶で﹁あの話の続きも来年辺りにはやりたいなぁと一応思ってる﹂と語ったが、現在まで未完にとどまっている。同所では、﹁昔っから思ってる希望﹂として、﹁スポーツ新聞に一週間に一回位の割でエロな場面が出てくる連載のエロ小説を、依頼されて書いてみたい﹂とも述べ、﹁今の僕の夢﹂を﹁﹃夕刊フジ﹄にそれが書けたら最高﹂と説明している。
(六)^ 553−580ページ。
(七)^ 神戸新聞夕刊第2面に月1回のペースで連載。2016年5月現在は原則として第4土曜日に掲載されている。