文学の輪郭
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﹃文学の輪郭﹄︵ぶんがくのりんかく︶は、中島梓による評論集。1977年から1978年にかけて﹃群像﹄に発表された評論4編に加え、三田誠広との対談を収録した評論集。1977年に群像新人文学賞評論部門を受賞した、著者の初の評論集である。
1978年9月12日に講談社より単行本︵ISBN 4-06-113963-0︶として刊行された。のち、1985年10月15日に講談社文庫版︵ISBN 4-06-183601-3︶が、1992年5月22日にちくま文庫版︵ISBN 4-480-02617-7︶が刊行されている。ただし、講談社文庫版、ちくま文庫版には、三田誠広との対談は収録されておらず、かわりに﹁文庫版あとがき﹂として﹁︽ロマン革命︾序説﹂と題された一編が収録されている。この一編は、のちに﹁ロマン革命PART1﹂の副題で刊行された﹃わが心のフラッシュマン﹄︵筑摩書房︶に続いていくものとなる。
単行本版は、1978年に著者が栗本薫名義で江戸川乱歩賞を受賞した、小説家としてのデビュー作﹃ぼくらの時代﹄の単行本版と同日に刊行された。どちらも装幀は和田誠が担当しており、表紙のタイトルの書体などが統一されている。
収録作品
[編集]- 文学の輪郭
- 初出:『群像』1977年6月号
- 表現の変容
- 初出:『群像』1977年9月号
- 個人的な問題
- 初出:『群像』1978年2月号
- 文学の時代
- 初出:『群像』1978年9月号
- われらの時代と文学 対談vs.三田誠広
- 書き下ろし(単行本版のみ)
- 文庫版あとがき 《ロマン革命》序説
- 書き下ろし(文庫版のみ)
受賞作
[編集]- 文学の輪郭(第20回群像新人文学賞評論部門)