コンテンツにスキップ

断章のグリム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
断章のグリム
ジャンル サスペンス[1]
小説
著者 甲田学人
イラスト 三日月かける
出版社 メディアワークスアスキー・メディアワークス
レーベル 電撃文庫
刊行期間 2006年4月10日 - 2012年5月10日
巻数 全17巻
漫画
原作・原案など 甲田学人(原著)
三日月かける(キャラクターデザイン)
作画 松坂ユタカ
出版社 集英社
掲載誌 新耳袋アトモス→ Z(旧・画楽ノ杜)
レーベル 集英社ホームコミックス
発表期間 2015年7月17日 - 2018年5月11日
巻数 全4巻
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

20064201252009CD2015Z

ストーリー

[編集]

一巻『灰かぶり』

[編集]

「普通」を愛する平凡な高校生・白野蒼衣は、ある日突然、学校を休んだクラスメイトのもとへ届け物をしに行く途中で謎の怪現象に遭遇した。状況が飲み込めないままに、蒼衣はそれを追っていた漆黒のゴシックロリータの衣装を身に纏う美少女・時槻雪乃に出会う。雪乃や、雪乃経由で引き合わされた古物商・神狩屋の店主、鹿狩雅孝からその現象が〈神の悪夢〉から生まれた〈悪夢の泡〉・〈泡禍〉と呼ばれるものだ、という説明を受けた蒼衣。その日から自分が愛していた「普通の日常」とは対極の、〈神の悪夢〉が創り出した悪夢の童話が顕現する世界に巻き込まれていくことになる。

二巻『ヘンゼルとグレーテル』

[編集]

〈断章保持者〉として目醒め、〈騎士〉となることを決心した蒼衣。雪乃とパートナーとして行動を共にするようになったその頃、雪乃に唯一普通に接するクラスメイト・媛沢遥火の身に異変が起こっていた。遥火が昔のトラウマから恐怖症のように苦手としていた駐車場。そこに停まっていた車の窓に、まるで赤ん坊が覗き込んでいたかのようにべったりと手形がついていた。同じ頃、蒼衣は夏木夢見子の断章・〈グランギニョルの索引ひき〉によって、恐らく雪乃も一緒に、巨大な〈泡禍〉に巻き込まれる予言を受ける。

三・四巻『人魚姫』

[編集]

六月初旬。〈泡禍〉解決の要請を受け、蒼衣と雪乃は神狩屋と共に海辺のとある町を訪れた。神狩屋がかつて暮らしていたというその町に、雪乃の姉・風乃の亡霊はかつてないほどに溢れ出した〈泡禍〉の気配を感じ取る。その魔の手は奇しくも、神狩屋の亡くなった婚約者・志弦の一家にも及んだ。「泡に触れると身体が溶ける」ー 志弦の妹・海部野千恵も直面したその凄惨な現象はやがて町全体を飲み込んでゆく。一方蒼衣は『人魚姫』の予言を読み解くうちに、神狩屋と海部野家の過去に触れ、そして雪乃の何気無い発言の中に〈泡禍〉解決の手掛かりを見つける。

五・六巻『赤ずきん』

[編集]

神狩屋ロッジのもとに、アプルトンロッジの「世話役」四野田笑美が〈泡禍〉事件の解決要請にやってくる。そこで蒼衣と雪乃が出逢ったのは、冷たい雰囲気を持つ颯姫の妹・瑞姫と、二人に敵意を向ける非公認の〈騎士〉馳尾勇路。彼は街で起きた女子中学生の失踪事件に幼馴染の斎藤愛が関わっていることから、〈泡禍〉を一人で解決しようと奔走していた。だが、その「焦り」が仇となって〈泡禍〉は瞬く間に膨れ上がり、その果てに雪乃が意識不明の重体に陥る。手足を切られ石を詰められた死体。「赤いものを頭につけていると影に連れていかれる」蒼衣が街に伝わる都市伝説に隠された『赤ずきん』の手がかりに気付いた時、狂気は最悪の結末を迎える。

七巻『金の卵をうむめんどり』

[編集]

退︿︿︿

八・九巻『なでしこ』

[編集]

2︿︿︿

十・十一巻『いばら姫』

[編集]

〈泡禍〉事件解決に赴いた雪乃が帰ってこない。神狩屋からそう連絡をもらい、駆け付けた蒼衣が見たものは、異常現象で外界と遮断された「邸(やしき)」だった。“生まれ変わりの子供” の噂、死んだ姉と同じ名前を付けられた少女・真喜多莉緒。何度死んでも異形となって生き返る母親、そして二人の前に現れた「少年」。事件解決の糸口を見つけた時、蒼衣が導き出した『答え』と『結末』は──。

十二・十三巻『しあわせな王子』

[編集]

あての無い逃避行を続ける一組の男女・・・・多代亮介と浅井安奈。二人を追うのは『葬儀屋』から依頼を受けた蒼衣と雪乃。『葬儀屋』の〈断章〉により生き返った「人」は「人」ではなくなる。〈泡禍〉の拡散と被害を食い止めるため二人は奔走するが、『しあわせな王子』の〈泡禍〉はすぐそこまで迫り、さらには『葬儀屋』をも巻き込んで「最悪の悪夢」へと変貌する。

十四・十五巻『ラプンツェル』

[編集]

『葬儀屋』の件から数日後、自責の念に駆られる蒼衣は自分の〈断章〉による悪夢に悩まされていた。また『葬儀屋』を失った代償はことのほか大きく、神狩屋ロッジにはそのことで蒼衣に責任を求める抗議が相次いでいた。それでも雪乃のために〈騎士〉として現場に赴く蒼衣。その田舎町で発生した女性の自殺未遂をきっかけに巻き起こる〈泡禍〉。「突如見えない『手』に髪を引っ張られる」。「消えたはずの『死者』が帰ってくる」。そして〈悪夢〉の『舞台』が病院に変わった時、『終焉』の幕が上がる。

十六・十七巻『白雪姫』

[編集]

神狩屋がロッジから姿を消してから数日。蒼衣は彼が去り際に残した「言葉」がずっと引っかかっていた。そして自分の〈断章〉を理解し、向き合うために、自身の〈悪夢〉の調査を開始する。外界の全てを拒絶した少女・溝口葉耶。食い違う〈悪夢〉。そして神狩屋の目的と蒼衣の〈断章〉に隠された「秘密」。〈悪夢〉が連鎖を呼び、全てが一つになった時、蒼衣たちを待つ結末は──。

登場人物

[編集]

※キャストはドラマCD版のもの。

騎士団関係者

[編集]

神狩屋ロッジ

[編集]

鹿︿

  

 - KENN

1

︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿

︿︿︿︿︿

︿︿  ︿︿︿︿︿︿2

︿?︿1︿
︿

︿

︿

︿

︿

︿

︿

︿


  

 - 

1[2] 調︿︿︿︿[3]

︿︿︿

︿︿

︿︿


︿

︿

︿

︿

2︿



︿

︿

︿


  

 - 

2[4]姿宿︿調︿︿︿

︿

︿?

︿︿

鹿  

 - 

︿︿︿︿︿︿便︿

︿  ︿使︿︿使︿
︿

︿︿︿

︿︿

  

 - 

︿︿︿[5]︿︿

︿︿︿[6]︿

  

[7][8]3︿[9][10]1

[11]︿︿︿︿

︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿

︿
︿

  

20︿姿︿

︿50︿︿︿使︿︿︿︿

アプルトンロッジ

[編集]



  

&姿︿

︿︿︿︿︿︿
︿


  

︿︿︿6

︿︿︿︿

︿︿︿

︿姿

Twitter姿
︿︿



︿


  

︿︿︿︿︿ ︿

︿︿︿︿

︿︿︿︿︿︿︿[]

  

︿退︿︿退︿︿

︿︿︿

群草ロッジ

[編集]



  

︿

︿︿︿

︿︿︿︿寿

  

︿︿︿

︿  ︿︿︿︿︿

︿
︿


  

姿︿調使

︿︿︿

︿︿︿8

︿
︿

ネットロッジ

[編集]





︿(

︿︿︿  ︿︿︿





︿︿使︿

無所属・所属不明の騎士

[編集]

  

︿︿

︿︿︿︿

︿︿︿︿使︿︿



︿
︿

  

︿︿

︿︿





︿
︿

︿︿︿

︿

︿︿

︿︿︿︿︿︿︿︿

サブキャラクター

[編集]

  

[12] 調

  

[13] 

  

︿︿︿使︿



  

宿︿1[14]5︿

︿︿︿︿姿
︿

泡禍に呑み込まれた者

[編集]

  

[15][16]︿︿︿  

[17][18]︿︿︿

︿︿︿

  

︿︿︿︿  

︿︿

︿

  



︿︿︿︿


︿

  

︿

︿

  

︿︿︿︿  



︿姿︿

  

18退

1︿︿︿︿
︿

︿


  

︿︿︿︿  

︿

︿姿姿23

︿︿


  

湿綿

︿︿︿
︿︿

︿


  



︿2姿
︿




  


︿

  


︿


  

︿

︿







  





  

1︿



︿

2



  



姿︿

  

︿︿︿2

︿︿︿︿

  

︿
︿

2︿

2︿︿

  

︿︿︿
2︿

  




︿

  


︿

2︿

  

︿︿







︿耀︿︿

︿︿

  



耀



姿



 耀 





︿



  

︿=西




  

姿



︿︿

︿︿  

︿︿︿

︿


  

4



姿

2

︿︿︿︿姿

︿︿

︿



  

3









1



︿︿︿︿


  





1調[19]





︿︿︿



  





︿

︿


  







︿︿姿


  





  

︿

︿


  

︿︿︿  

︿︿︿︿

︿︿︿︿

姿︿

  

︿

︿︿

︿︿

︿︿


  





︿


  

︿

︿︿︿

︿︿


  

︿︿

︿


  

︿︿

︿︿︿

  



)

︿︿  

︿

︿︿︿︿便︿


︿

︿



鹿 

  



︿

  



︿

用語

[編集]

泡禍(ほうか、バブル・ペリル)

[編集]

神が見た悪夢。作品中での「神」とは「すべての人間の無意識は共有されている」という集合無意識に眠っている絶対存在のこと。神は全知ゆえにこの世のすべての恐怖を見て、そして、全能なるゆえに神の手で切り捨てられ、それが人間の抱える恐怖に浮かび上がり溶け合い、現実となった悪夢。及び、その悪夢が引き起こす一連の異常現象。 「物語には共通点が見られるものが多く存在する」という考えから、童話、また番外編では寓話に符合することが多く見られ、符号からこれから起こる泡禍を予測、あらかじめ対策をとることが可能と考えられている。

断章(フラグメント)

[編集]

︿︿︿︿︿︿



︿︿︿︿



︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿



︿︿︿姿



︿︿︿︿︿︿



︿︿



︿︿︿︿︿宿︿︿︿︿︿︿︿



︿︿︿︿



︿︿宿

断章騎士団(オーダー・オブ・ザ・フラグメンツ)

[編集]

︿︿︿︿︿8︿︿2︿︿︿

︿︿使︿︿



︿︿︿︿使

使︿<>使



︿

既刊一覧

[編集]

小説

[編集]
  • 甲田学人(著) / 三日月かける(イラスト) 『断章のグリム』 メディアワークス→アスキー・メディアワークス〈電撃文庫〉、全17巻
    1. 「灰かぶり」2006年4月10日発売[20]ISBN 4-8402-3388-8
    2. 「ヘンゼルとグレーテル」2006年7月10日発売[21]ISBN 4-8402-3483-3
    3. 「人魚姫・上」2006年12月10日発売[22]ISBN 4-8402-3635-6
    4. 「人魚姫・下」2007年3月10日発売[23]ISBN 978-4-8402-3758-1
    5. 「赤ずきん・上」2007年7月10日発売[24]ISBN 978-4-8402-3909-7
    6. 「赤ずきん・下」2007年12月10日発売[25]ISBN 978-4-8402-4116-8
    7. 「金の卵をうむめんどり」2008年4月10日発売[26]ISBN 978-4-04-867016-6
    8. 「なでしこ・上」2008年8月10日発売[27]ISBN 978-4-04-867172-9
    9. 「なでしこ・下」2008年12月10日発売[28]ISBN 978-4-04-867420-1
    10. 「いばら姫・上」2009年4月10日発売[29]ISBN 978-404-867764-6
    11. 「いばら姫・下」2009年8月10日発売[30]ISBN 978-4-04-867939-8
    12. 「しあわせな王子・上」2010年5月10日発売[31]ISBN 978-404-868541-2
    13. 「しあわせな王子・下」2010年10月10日発売[32]ISBN 978-4-04-868929-8
    14. 「ラプンツェル・上」2011年3月10日発売[33]ISBN 978-4-04-870376-5
    15. 「ラプンツェル・下」2011年8月10日発売[34]ISBN 978-4-04-870730-5
    16. 「白雪姫・上」2011年12月10日発売[35]ISBN 978-4-04-886185-4
    17. 「白雪姫・下」2012年5月10日発売[36]ISBN 978-4-04-886563-0

漫画

[編集]

脚注

[編集]


(一)^ 20072006126123ISBN 4-7966-5559-X 

(二)^ 118

(三)^ 調

(四)^ 1134

(五)^ 1174

(六)^ 1175

(七)^ 1137

(八)^ 1100

(九)^ 1104

(十)^ 1106

(11)^ 

(12)^ 156

(13)^ 157

(14)^ 1179

(15)^ 161

(16)^ 1200

(17)^ 1129

(18)^ 1123

(19)^ 

(20)^ I.  KADOKAWA. 20231228

(21)^ II.  KADOKAWA. 20231228

(22)^  III .  KADOKAWA. 20231228

(23)^ IV.  KADOKAWA. 20231228

(24)^ V.  KADOKAWA. 20231228

(25)^ VI.  KADOKAWA. 20231228

(26)^  VII .  KADOKAWA. 20231228

(27)^  VIII .  KADOKAWA. 20231228

(28)^ IX.  KADOKAWA. 20231228

(29)^ X.  KADOKAWA. 20231228

(30)^ XI.  KADOKAWA. 20231228

(31)^  XII .  KADOKAWA. 20231228

(32)^  XIII .  KADOKAWA. 20231228

(33)^  XIV .  KADOKAWA. 20231228

(34)^ XV.  KADOKAWA. 20231228

(35)^  XVI .  KADOKAWA. 20231228

(36)^  XVII .  KADOKAWA. 20231228

(37)^ 1.  . 20231228

(38)^ 2.  . 20231228

(39)^ 3.  . 20231228

(40)^ 4.  . 20231228