新田たつお
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新田 たつお | |
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本名 | 島田 好晴(しまだ よしはる) |
生誕 |
1953年10月25日(70歳) 大阪府 |
国籍 |
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職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1975年 - |
ジャンル | ギャグ漫画、青年漫画 |
代表作 |
『静かなるドン』 『ビッグマグナム 黒岩先生』 『こちら凡人組』 |
新田 たつお︵にった たつお、1953年︵昭和28年︶10月25日 - ︶は、日本の漫画家。本名・島田 好晴︵しまだ よしはる︶[1]。大阪府出身。奈良芸術短期大学卒業。血液型B型。
人物[編集]
少年時代、少年誌に投稿を行い、何度か入選している。高校在学時に﹃週刊少年サンデー﹄に掲載された﹁母と子の詩﹂でデビュー[1]。短大卒業後、中学校の美術教師を経て、漫画家となる。 1975年に上京し、﹃月刊少年マガジン﹄︵講談社︶に掲載された﹁台所の鬼﹂で再デビュー[1]。﹁新田たつお﹂というペンネームは元々、友人の名前で、﹃台所の鬼﹄の執筆でペンネームとして使用した際、そのままデビューが決まってしまったため、以降もその名をペンネームとして使用している。 初期に手掛けた作品はナンセンスギャグ一辺倒で、初期の代表作﹃怪人アッカーマン﹄は下世話な風刺ギャグと破壊的なSFパロディでカルト的な人気があった。最初のヒット作で映画化もされた﹃ビッグマグナム 黒岩先生﹄あたりからシリアスなアクションが増え、以降も﹃こちら凡人組﹄などのヒットを飛ばす。 1989年に連載を開始した﹃静かなるドン﹄では、シリアスなストーリーにギャグを織り交ぜた独特の作品スタイルを確立。同作はベストセラーとなり、映画化、テレビドラマ化、オリジナルビデオ化され、単行本も全108巻と大長編連載となった。 初期から風刺ギャグを得意としていたが、﹃静かなるドン﹄以降は更に社会風刺性が強くなり、シリアス一辺倒となった作品もある。主人公は、3枚目あるいは2枚目半の小柄で小太り体型で、二面性を持つ者が多いが、中には2枚目的でスマートな事もある。 2013年、日本漫画家協会賞大賞受賞。 妻は漫画家の笹生那実。2020年、漫画家の山下和美が進めていた、東京都世田谷区豪徳寺の洋館︵旧尾崎行雄邸︶保存運動を笹生から知り、夫妻で協力した[2][3]。作品リスト[編集]
●台所の鬼 - ﹃月刊少年マガジン﹄︵1975年 - 1976年︶ ●怪人アッカーマン - ﹃コミックギャング﹄﹃別冊漫画アクション﹄︵1978年ごろ︶ ●なちゅらるキッド - ﹃週刊漫画サンデー﹄︵1988年以前︶ ●出番だ!ヘビー! ﹃悪役パパ﹄とタイトルが変更され1993年に映画化。主演は内藤剛志。 ●爆風スマイル - eBookJapan Plus︵2014年︶ ●ガクエン遊び人 - ﹃週刊少年マガジン﹄ ●ザ・ドン兵衛︵織田信長のパロディ漫画︶ ●ビッグマグナム 黒岩先生 - ﹃別冊漫画アクション﹄︵1982年 - 1984年︶ 横山やすし主演で1985年に映画化 2000年にかどたひろしの作画により﹁新ビッグマグナム 黒岩先生﹂としてリメイク ●家庭にほえろ - ﹃サンデーマンガ﹄︵1983年 - 1985年︶[4] ●突撃 Do Pink - 風俗店取材の漫画化、﹃週刊アサヒ芸能﹄︵1980年代半ば頃︶ 1986年、﹁昭和六十一年・三月三十一日発行週刊アサヒ芸能増刊 絶頂ギャグ激画・ふーぞくグルメ﹂としてまとめられるが、その後は単行本化はされず。 ●満点ジャック﹃週刊漫画サンデー﹄︵1984年 - 1986年︶ 第4巻のみタイトルが﹁我が愛しの阪神︵タイガース︶﹂に変更、1999年7月1日に﹁猛虎復活・愛しの阪神タイガース﹂として内容を一部編集される形で復刻された、8巻の﹁巨人VS阪神果てしなき死闘(エンドレス・ファイト)﹂が同作の続編にあたるがこちらは(2019年現在の時点で)復刻されていない。 ●こちら凡人組 - ﹃平凡パンチ﹄︵1986年 - 1988年 連載︶ 泉谷しげる主演で1992年にオリジナルビデオ化 ●となりの凡人組 倉田保昭主演で1993年にオリジナルビデオ化 ●それからの凡人組 ●ラリアント馬場 - ﹃月刊スポコミ﹄︵一道社︶︵1981年ごろ︶ ●静かなるドン - ﹃週刊漫画サンデー﹄︵1988年 - 2012年︶ ●静かなるドン-もうひとつの最終章- - ﹃グランドジャンプ﹄︵2023年 - ︶ 香川照之主演で1991年にオリジナルビデオ化、2000年に映画化 中山秀征主演で1994年にテレビドラマ化 竹下宏太郎主演で1997年にオリジナルビデオ化 袴田吉彦主演で2009年に映画化 ●取締役平並次郎 - ﹃ビッグコミックスペリオール﹄︵1992年 - 1994年︶ ●サラ忍マン - ﹃ビッグコミックスペリオール﹄︵1996年 - 1997年︶ ●チェン爺 - ﹃ビッグコミックスペリオール﹄︵2000年 - 2001年︶ ﹃ザ・ゲーム﹄というタイトルで韓国で映画化 ●面くいエグレ警部 ●山本風太郎くん ●隊務スリップ - ﹃ビッグコミック﹄︵2014年 - 2016年︶ ●凡人組VS.怪人アッカーマン - ﹃週刊アサヒ芸能﹄︵2017年8月17日・24日合併号︶ ●還暦アッカーマン - ﹃週刊アサヒ芸能﹄︵2019年1月17日号︶ ●世田谷イチ古い洋館に来た静かなるドン - ﹃グランドジャンプ﹄︵2022年No.21︶ ほか多数アシスタント[編集]
脚注[編集]
(一)^ abc﹃Fusion Product 創刊号﹄ふゅーじょんぷろだくと、1981年7月。PP186-187。
(二)^ “名作の舞台裏を紹介 再デビュー作が話題・笹生那実︵さそう・なみ︶さん︵漫画家︶‥東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2021年7月11日閲覧。
(三)^ “AAR Japan特別インタビュー 尾崎行雄ゆかりの洋館を守る 山下和美さん & 笹生那実さん”. 日本生まれの国際NGO AAR Japan﹇難民を助ける会﹈. 2021年7月11日閲覧。
(四)^ “﹁週刊漫画サンデー﹂編集長を務めた上田康晴は、本誌史上最大のヒット作品である新田たつお﹃静かなるドン﹄の編集を担当した。後編では、当時の制作状況についてお伝えする。また、本作はマンガのみならず、Vシネマ化やテレビドラマ化もされており、メディアミックス展開への編集部からの視点もお話しいただいた。”. メディア芸術カレントコンテンツ. 2022年8月19日閲覧。