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早繰り銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
将棋 > 将棋の戦法 > 居飛車 > 早繰り銀
△持ち駒 なし
987654321 
    
      
  
    
       
      
   
       
  

: Rapid Advancing Silver[1]13~44-3

矢倉

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早繰り銀は、従来から急戦矢倉で用いられていた。詳細は当項目を参照。

角換わり

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△ 角
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5277~657

5~446643322010798822288868188364473566222656

対後手一手損角換わり

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腰掛け銀に対して弱かった早繰り銀は角換わりでしばらく衰退したが、後手番一手損角換わりでは後手の手が遅れるため、通常の角換わりのようには銀を追われないと分かり、むしろ銀の足が早い早繰り銀による急戦で一手損を咎めようと棒銀と並んで対策の主流の位置を占めるに至った。居玉のまま攻めると▲3五歩△同歩▲同銀△3四歩▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛の時に△1五角の王手飛車を受けるので、▲6八玉を入れてから攻めるのが重要(換えて▲1六歩と突き△1四歩なら早繰り銀、端を受けなかったら▲1五歩と突き越して右玉に組む作戦もある)。

後手の対策としては腰掛け銀と△8五歩を急ぎ、▲3五銀の瞬間に△8六歩▲同歩(▲同銀なら△5五角が飛車香取り)△8五歩(▲同歩なら△同飛が3五の銀取り)という筋や、飛車のコビンを角で攻めて対抗する。

相掛かり

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2342012232

中飛車早繰り銀

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△ なし
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図の先手側のように左銀を6八~5七~4六と繰り出す中飛車が「早繰り銀中飛車」と呼ばれ、プロ棋士では大山康晴などが愛用していた。原始中飛車と同様にここからすぐ▲5五歩とつっかけて中央突破を図るのは稀であるが、原始中飛車に比べて持久戦への対応がスムーズな面がある。

進行の一例として△4四歩▲5五歩△4三銀▲5四歩△5三歩▲同歩成△同銀▲5五歩△3三角▲2八玉△2二玉▲3八銀△3二金など。 

出典

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  1. ^ Kawasaki, Tomohide (2013). HIDETCHI Japanese-English SHOGI Dictionary. Nekomado. p. 80. ISBN 9784905225089 

関連項目

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