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易経

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孟子

: Yì Jīng[ 1] [1]




概要

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Zhōu Yì





[2]

書名

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[2]

『易経』の構成

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現行『易経』は、本体部分とも言うべき(1)「経」(狭義の「易経」。「上経」と「下経」に分かれる)と、これを注釈・解説する10部の(2)「」(「易伝」または「十翼(じゅうよく)」ともいう)からなる。

経(卦爻辞)

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「経」には、六十四卦のそれぞれについて、図像である卦画像と、卦の全体的な意味について記述する卦辞と、さらに卦を構成している6本の位(こうい)の意味を説明する384の爻辞(乾・坤にのみある「用九」「用六」を加えて数えるときは386)とが、整理され箇条書きに収められ、上経(30卦を収録)・下経(34卦を収録)の2巻に分かれる。別名を「卦爻辞」ともいう。[3]中国思想研究家の浅野裕一は、最古の本である「上海簡本」を解読し、本来の易は経のみで、注はなく、易者の眼の前に六十四卦を一覧できる竹簡を置き、それを見て占っていたのだろうと推定している。[4]

伝(十翼、易伝)

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10















[5] 1973[6]

現代

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10[7]


()

()




()


5



易の版本について

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[8]33

使



1994[9][10]


易の成立と展開

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八卦の生成

易経の成立

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[11][12]

[13]












十翼伝説についての論争

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[14] 

[15][16]

1

   ·



  



  





 P241969



西4





[17]1966( 1969



[18][19][20][21][22]



[23]

易の注釈史

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主要概念

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八卦

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6- -23238

========3========10--

---5211

六十四卦

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調便




 


6 6() 

占筮の定義

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使50

占法

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筮竹を使って占う男(1907年、日本、ハーバート・ポンティング撮影)

『易』の経文には占法に関する記述がなく、繋辞上伝に簡単に記述されているのみである。繋辞上伝をもとに孔穎達周易正義』や南宋朱熹周易本義』筮儀[24]によって復元の試みがなされ、現在の占いはもっぱら朱熹に依っている。

易で占うために卦を選ぶことを立卦といい、筮竹をつかう、正式な本筮法、煩雑を避けた中筮法、略筮法(三変筮法)や、コイン(擲銭法)、サイコロなどを利用する簡略化した方法も用いられる。これらによって占いを企図した時点の偶然で卦が選択され、大別すると選ばれた1爻を6回重ねる方法(本筮法、中筮法など)と、選ばれた八卦を2回重ねる方法(略筮法など)がある。さらに各方法には変爻(極まって陰陽が反転しようとしている爻)の有無や位置を選ぶ操作があり状況変化を表現する。このとき選ばれた元の卦を本卦、変化した卦を之卦という。こうして卦が得られた後、卦や変爻について易経の判断を参照し当面する課題や状態をみて解釈し占断をおこなう[25]

本筮法

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使

1618141234

1
5011使491

1 - 2

2 - 11

31 - 4

41 - 4

32 - 4

42 - 425252

951使使

2 - 49195444084

3 - 28440363284

 - 123495843212134949876

筮竹
残余の多少 数の意味 属性 記号
三少 5+4+4=13
49-13=36=4*9
老陽 9
(重)
二少一多 5+4+8または5+8+4または9+4+4=17
49-17=32=4*8
少陰 8 - -
(折)
二多一少 9+4+8または9+8+4または5+8+8=21
49-21=28=4*7
少陽 7
(単)
三多 9+8+8=25
49-25=24=4*6
老陰 6 ×
(交)

418 - 261

 - 2223
398469489588129881594418584¦¦×||| ¦¦¦|||¦¦||||

中筮法

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18161380118

1   

2   - -

3   - -

4   

5   - -

6   

7   

8   ×

6

略筮法

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さらに簡略化した3変の略筮法もある。これは中筮法の第1変の結果をそのまま内卦(初爻から第3爻)とし、同様に第2変で外卦(第4爻から第6爻)を求めて本卦を得た後、第3変は6本ずつ数えて人策を加えた残余の1〜6本によって変爻の位置(1→初爻〜6→第6爻)を決定するという方法である。

その他

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3321- -213×6

数学との関連性

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 0   000

 1   001

 2   010

 3   011

 4   100

 5   101

 6   110

 7   111

149x49-x148-x494x4234121211834143150149使7×7=49148使1


その他

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The Book of Runes[26]

[27]

参考文献

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現代

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近代

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古代から近世

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脚注

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注釈

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  1. ^ 高田眞治『易経(上)』岩波文庫、1969による。高田によれば本文は周の文王の作とする説など、古来から複数の異説がある。

出典

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(一)^ P220

(二)^ ab (1971,1.6).  . .  

(三)^ 

(四)^  = Bulletin of Chinese studies /   (29) 2001.12

(五)^ 

(六)^ 2010

(七)^ 1997ISBN 978-4022590107 

(八)^ . 2024719

(九)^ 2010

(十)^  

(11)^ P191969

(12)^ P24-251969

(13)^ P16-221969

(14)^ 

(15)^ P24-251969

(16)^  - 

(17)^ 2010

(18)^ 

(19)^ 

(20)^ P562

(21)^ P579P580

(22)^ P581

(23)^ 1969P24-25

(24)^  Chinese Text Project 

(25)^  ISBN 4061596160 

(26)^  279 

(27)^   11 

関連項目

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外部リンク

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