洋楽
洋楽︵ようがく︶とは、西洋音楽の短縮形として生まれた言葉。大きく以下の4つの意味がある。
(一)邦楽︵日本の音楽︶の対義語で、いわゆる西洋音楽を指す。クラシック音楽、ジャズなどをさす。
(二)邦楽の対義語で、日本国内以外の外国で生産される音楽全てのことをさす。
(三)邦楽の対義語で、日本国内以外の外国で近代以降に生産された娯楽音楽︵ポピュラー、ジャズ、フュージョン、イージーリスニング、ロック、R&B、洋画の映画音楽、テクノポップ、ニュークラシック、ヒーリング音楽、ボサノヴァ、レゲエ、タンゴ、サルサなど︶をさす。
(四)欧米の、あるいは日本国外のポピュラー音楽。日本国外の場合は日本で生産されるポピュラー音楽︵J-POP︶全ての対義語。
当初[いつ?]は1や2の意味で使われていたが、近年[いつ?]では単に﹁洋楽﹂といった場合は3もしくは4の意味で用いられるのが一般的である。こうした場合、﹁日本で生産され、かつ、日本人以外が作ったり演奏・歌唱したりする音楽﹂を洋楽と呼ぶかどうかは意見が分かれる。
そもそも3と4の意味は商業的な意図で、﹁J-POP﹂などと同様に、日本の供給会社によって作られた定義である。そのため、この定義に則っての厳密的な音楽分類は不可能であり、最も一般的でありながら定義としては多分の不完全さを含む。それでも洋楽専門のレコードショップやラジオ番組など、一定のファン層は常に獲得しているといえる。