程村紙
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程村紙︵ほどむらがみ[1]、ほどむらし[2][3]︶は、栃木県那須烏山市で作られる楮紙。
烏山和紙を代表する和紙で、﹁厚紙の至宝﹂[3][4][5]と評されるほどに厚手で丈夫なのが特徴[6]。品質が高いことで知られる[7]那須楮を原料とする[3][5]。起源は奈良時代とされ[6]、かつて烏山町境村にあった程村地区が産地であったことに由来する[3][5][6]。襖や障子等の建築部材のほか、投票用紙、皇居用の懐紙[6]、烏山藩藩札などの重要書類で用いられ[5]、現在は卒業証書用紙が主力である[6]。宮中で年頭に行われる﹁歌会始の儀﹂でも用いられた[2]。烏山地方は戦前は和紙の一大産地であったが、安価な西洋紙に押されて1964年︵昭和39年︶には1軒のみになっている[6]。
1970年︵昭和45年︶には烏山町無形文化財に指定され[2][5]、1977年︵昭和52年︶には記録作成等の措置を講ずべき無形文化財に選択された[5][6]。明治百年行事では通産大臣賞を受賞した[8]。
福井県越前市の越前奉書、岐阜県美濃市の美濃の直紙、山口県岩国市の岩国半紙、茨城県常陸大宮市の西ノ内紙と共に、日本の代表的な5紙の一つとされている[9]。
脚注[編集]
(一)^ “程村紙” (日本語). コトバンク. 朝日新聞社. 2013年8月9日閲覧。
(二)^ abc“烏山町・烏山和紙会館 手作り体験教室も=栃木” (日本語). 読売新聞︵東京朝刊、栃木3︶: p. 33. (2005年8月19日) - ヨミダス文書館にて2013年8月9日閲覧。
(三)^ abcd“程村紙”. とちぎの文化財. 栃木県教育委員会. 2013年8月9日閲覧。
(四)^ “ふるさとフェア98伝統の技、キラリ ドームに集う工芸・民芸品=特集” (日本語). 読売新聞︵東京朝刊、朝特A︶: p. 32. (1998年1月16日) - ヨミダス文書館にて2013年8月9日閲覧。
(五)^ abcdef“楮の紙”. 和紙の種類一覧. 全国手すき和紙連合会. 2013年8月9日閲覧。
(六)^ abcdefg“烏山和紙に待望の新人” (日本語). 読売新聞︵地域、栃木︶. (2013年4月22日) 2013年8月9日閲覧。
(七)^ “和紙原料生産における問題点と課題”. 和紙︵わし︶-文化財を維持する特用林産物4. 日本特用林産振興会. 2013年8月9日閲覧。
(八)^ “福田製紙所” (PDF). 那須烏山商工会. 2013年8月9日閲覧。
(九)^ “﹁西の内紙﹂国登録文化財に=茨城” (日本語). 読売新聞︵東京朝刊、茨城東︶: p. 33. (2013年1月23日) - ヨミダス文書館にて2013年8月9日閲覧。