衣蛸
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衣蛸︵ころもだこ︶は、京都府与謝郡に伝わる海の妖怪[1]。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/23/Inefunaya.jpg/240px-Inefunaya.jpg)
京都府与謝郡の海︵伊根湾︶
その名前が示すようにタコの妖怪。外観は小さなタコと変わりないが、船が近づくと体を衣のように大きく広げ、人間も船も海の中へ沈めてしまうといわれ、人々に恐れられている[1]。
自分を捕らえようとする漁師をこのように襲うともいい、一説によれば体を広げたときの大きさは6畳ほどともいう。また、普段は貝殻の中に入って海の上を漂っているともいう[2]。
ちなみに実在のタコであり外洋で遊泳生活するムラサキダコも、足と足の間に膜を持ち、兵庫県竹野町の海岸などでは、地元民に﹁衣ダコ﹂の俗名で知られている[3]。またムラサキダコに縁の近いカイダコ類は、同様に外洋で遊泳生活をし、雌は腕から貝殻を分泌してその中に包まっており、この貝殻の中で卵を保育する。
概要[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/23/Inefunaya.jpg/240px-Inefunaya.jpg)
脚注[編集]
(一)^ ab茂木徳郎 著﹁妖怪変化﹂、渡辺波光・岩間初郎会 編﹃宮城県史﹄ 21巻、ぎょうせい、1987年、448頁。 NCID BN00973317。
(二)^ 多田克己﹃幻想世界の住人たち﹄ IV、新紀元社︿Truth In Fantasy﹀、1990年、155-156頁。ISBN 978-4-915146-44-2。
(三)^ 本庄四郎﹃生きもの探訪記﹄北星社、2004年、48頁。ISBN 978-4-939145-04-9。