出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "超謎王" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2023年6月) |
『超謎王』(ちょうなぞおう)とは、2000年にバンダイビジュアル株式会社が発売したクイズゲームである。1996年のクイズゲーム『謎王』の続編であり、クイズ問題は『謎王』と同様クイズ作家の道蔦岳史が監修している。1人用のテロリストモード、1人用のクイズ独房モード、1~2人用の思考対戦モードの3つで構成されている。
このゲームでは、以下のクイズ形式が用意されている。
(一)択一クイズ
●問題文と選択肢が提示されるので、正解だと思う選択肢を上下キーで選択し、○ボタンを押して解答する。
●2択問題の場合、まれに﹁○×クイズ﹂が入っている。問題文に正しいことが書いてあると思ったら﹁○﹂と書かれている選択肢を、誤ったことが書かれていると思ったら﹁×﹂と書かれている選択肢を選ぶ。
(二)早押しクイズ
●問題文が少しずつ見えてくるので、﹁ここまで見れば答えられる﹂と思った瞬間に、○ボタンを押す。ボタンを押した後、選択肢があらわれるので、択一クイズと同様にして正しいと思う選択肢を選び、○ボタンを押して解答する。この形式のみ対戦相手がいるので、その者よりも早く○ボタンを押さなければ、解答権を得ることはできない。
(三)3択並べ替えクイズ
●問題文と選択肢が提示されるので、選択肢を﹁問題文の指定どおりの順番﹂になるよう選び、全ての選択肢で○ボタンを押して解答する。
●このクイズは、後述するクイズ独房モードでのみ、楽しむことができる。
1人用のモードである。主人公はテロリスト組織の一員となり、クイズを解きながら、謎に包まれたダンジョンを進む。塔で行われる怪実験を阻止するために、最後の敵を倒すのが目的となる。怪しい場所を調べると画面が切り替わりクイズの問題が出される。答えを間違うと主人公の体力ゲージが減少する[1]。
ある国で、密かに﹁Lullus﹂(ルルス)と呼ばれるシステムが開発されていた。しかし、このシステムはやがて﹁人類のあらゆる思考﹂を支配する機能を持つに至ってしまった。それの影響を危惧する者達が、その研究が行われているという﹁塔﹂を破壊し、Lullusの力を根絶するために集結した。﹁マインドクライマー﹂と呼ばれる彼らは、次々と塔に向かっていったが、誰一人として生きて帰ってくることはなかった。そして、とうとう司令官・情報収集担当・﹁彼﹂だけが残った。最後の刺客となる﹁彼﹂も、Lullusを根絶するため、塔にむかった……。
このモードは、3D表示のダンジョンをひたすら突き進み、特定の場所で発生するクイズに課された﹁答破条件﹂をクリアしていくことで進行していく。失敗したら即死の可能性のエリアがあるが、クリアしたのにもかかわらず即死もある。一部、分岐点があり近道は難易度が高め、遠回りは難易度が低めとなっている。
●答破条件には、そのクイズをクリアするために必要な正解数、許容される誤答数、1問あたりの考慮時間が設定されている。
●プレイヤーは、﹁文学歴史﹂﹁スポーツ﹂﹁科学﹂﹁社会﹂﹁芸能﹂の5つのジャンルのうち、1つを選んでクイズに挑戦する。その対戦においては、プレイヤーが選んだジャンル以外の問題は、一切出題されない。なお、﹁どれか1つのジャンルしか答えていない﹂場合でも、エンディングにたどりつくことが可能である。
●テロリストモードを1周する間においては、﹁一度正解した問題﹂は二度と出題されない。そのため、﹁どれか1つのジャンルのみを答え続ける﹂作戦をとった場合は、後半のエリアで﹁過去に不正解した問題﹂が再度問われる、というケースがある。
●答破条件の下には﹁相手の情報﹂が書かれており、出題される問題の難易度、対戦形式、得意ジャンルが書かれている。
●難易度は、﹁超易﹂﹁易﹂﹁普﹂﹁難﹂﹁超難﹂の5種類であり、自分が変更することはできない。
●このモードでは、相手の﹁得意ジャンル﹂という概念が存在する。それ以外のジャンルを選んでクイズを開始すると、問題の難易度が少し下がる。
●アイテムを使用することで、クリアがしやすくなる。これらのカードは、クイズにクリアしたあとに、運がよければ入手することができる。ただし、早押しクイズでは、これらのカードは一切使えない。
(一)緑のカード
正解数のノルマを、1枚につき1問減らすことができる。ただし、このカードを大量に持っていても、正解数ノルマは﹁1問﹂までにしか下げることはできない。
基本的には4枚持っている状態で新たに入手することは困難だが、稀に5枚目を獲得できる場合がある。
(二)赤のカード
許容される誤答数を、1枚につき1問増やすことができる。ただし、最終ステージは赤のカードを使っても無効になる。
(三)青のカード
1問あたりの考慮時間をのばしたり、無限大にすることができる。
(四)白のカード
ライフを100%に回復することができる。
●緑、赤、青のカードは、クイズ挑戦前の画面で使用する。白のカードは、ダンジョン探索中のみ使用が可能である。
ダンジョンは12のエリアに分割されており、そのエリアのゴールにたどりつく、あるいはそのエリアで行われるクイズをクリアすることで、セーブが可能である。
このモードでは、ライフ制度が導入されている。ライフの残量は横向きの棒グラフ、あるいはパーセントで表記される。0%になった時点でゲームオーバーになるので、プレイヤーは、極力ライフを減らさないように進まなければならない。ライフが減らされるのは、以下のケースである。
●高い所から飛び降りてしまう
●プレイヤーの身長の約3倍の高さから落ちるとライフが自動的に減らされる。減らされる量は、どの高さから落ちたか、によって決まる。
●あまりにも高いところから飛び降りてしまうと、一気にライフが減り、ゲームオーバーとなる。はしごで降りようとしたが操作ミスをして落ちてしまい、即死するケースもある。
●答破条件をクリアできない
●ある程度の高さ、または即死するほどの高さのところから突き落とされるケースが多い。
●主人公に電気ショックのようなモノを与え、それによりライフを減らされるケースもある。
●早押しクイズで自分が誤答するか、相手が正解する
●自分の誤答と相手の正解の数の合計が4になるまでは、ライフの減らされ方は大きくない。
●自分の誤答と相手の正解の数の合計が5になると、ライフが大幅に減る、あるいは即死となる。
前述したとおり、﹁白のカード﹂を使えばライフを回復することができる。
このモードのエリア1からプレイを始めるモード。最初は、このモードを選んでゲームを開始する。
セーブした時点での「プレイ時間」「アイテムの所持数」「ライフ」「正解率」を保持したまま、セーブしたポイントから、ゲームを再開できる。
テロリストモードでは、要所で「塔」「Lullus」に関連したムービーを見ることになる。回想は、これらのムービーを再生することが可能である。ただし、見たことがないムービーを見ることはできない。エンディングはABCの3つあるが、どういう条件で発生するかは不明。
テロリストモードをクリアすると、テロリストモード内にこのモーがドが追加される。このモードでは、自身のイニシャルなどを入力すると、あるアルファベット2文字のパスワードに変換されて表示される。これは、『EMOTION』2000年お年玉キャンペーンで抽選で、バンダイビジュアルより人気アニメ・映画のDVD、ビデオ等のEMOTIONソフトを無料で差し上げる特製ギフト券がもらえる(2000年3月末日まで)。
1人用のモードである。このゲームに収められている4000問の問題に挑戦することができる。選べる出題形式は、以下の5種類[1]。
●2択クイズ
●3択クイズ
●4択クイズ
●5択クイズ
●3択並べ替え
このモードにおいては、一度正解した問題は、再び出題されることはない。過去に不正解した問題は、正解するまで出題されつづける。こうして、﹁各形式におさめられた全部の問題﹂に正解することが目的である。ただし、このモードではセーブが一切できない。一度電源を切ったり、他のモードに移動したり、リセットしてしまうと、最初からやり直しとなる。
1人用、あるいは2人用の早押しクイズを楽しむことができる。正解すれば相手を攻撃でき、体力ゲージの残量が先にゼロになってしまった方が負けとなる。コンピューターは3段階の強さからレベルを選択できる[1]。
1人用のモードである。このモードでは勝利条件と敗北条件が以下のように固定されている。
●自分が5問正解するか、自分の正解数と相手の誤答数の合計が5になった時点で勝利
●自分の誤答数と相手の正解数の合計が5になった時点で敗北
テロリストモード同様に、出題ジャンルは自分の手で設定することが可能である。プレイヤーは、以下の3名から対戦したい者を選んで、挑戦することができる。いずれも制限時間は1問10秒。
(一)チャールズ
●問題の難易度は﹁普﹂。3択早押しである。得意ジャンルは﹁科学﹂。
(二)ゴーレム
●問題の難易度は﹁普﹂。4択早押しである。得意ジャンルは﹁芸能﹂。
(三)リュウメイ[2]
●問題の難易度は﹁難﹂。3択早押しである。得意ジャンルは﹁社会﹂。
2人用のモードである。コントローラーが2つ必要。このモードでも、勝利条件と敗北条件が以下のように固定されている。
●自分が5問正解するか、自分の正解数と相手の誤答数の合計が5になった時点で勝利
●自分の誤答数と相手の正解数の合計が5になった時点で敗北
テロリストモード同様に、出題ジャンルは相手との相談のうえで、好きなものに設定することが可能である。プレイヤーは、以下の3つのモードから使いたいモードを選び、そのルールにのっとって対戦することができる。
(一)チャールズモード(表記は﹁チャールズ﹂)
●問題の難易度は﹁普﹂。3択早押しである。
(二)ゴーレムモード(表記は﹁ゴーレム﹂)
●問題の難易度は﹁普﹂。4択早押しである。
(三)リュウメイモード(表記は﹁リュウメイ﹂)[2]
●問題の難易度は﹁難﹂。3択早押しである。
起動人格
シゲヒコ派
- トーラー、分割人格番人:今林久弥
- エノク・マグス:海津義孝
- シゲヒコ側近、ドニー・デュオニシオス:伊藤ヨタロウ
タカアキ派
- バンギング・チルドレン:サエキトモ
- B国要人:市川英実
- タカアキ側近:間瀬凜
マインドクライマー
- マインドクライマーA:若月尚哉
- マインドクライマーB:萩ゆう子
- 主人公・彼:田中信幸
「イシトシノワ」歌:AKIKO
- ^ a b c 『ファミ通 No.582』アスキー、2000年2月11日、48頁。
- ^ a b 選択場面では「超難」になっている