針鉄鉱
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針鉄鉱 | |
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分類 | 水酸化鉱物 |
化学式 | FeO(OH) |
結晶系 | 斜方晶系 |
へき開 | 一方向に完全 |
モース硬度 | 5.5 |
光沢 | 金剛光沢 |
色 | 褐色 |
条痕 | 黄褐色 |
比重 | 4.3 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
針鉄鉱︵しんてっこう、英: goethite、ゲータイト、ゲーサイト︶は鉱物︵水酸化鉱物︶の一種。鱗鉄鉱とともに、いわゆる﹁褐鉄鉱﹂の主成分をなす。化学組成はFeO(OH)で、黄鉄鉱︵FeS2︶、菱鉄鉱︵FeCO3︶、磁鉄鉱︵FeFe3+2O4︶などが酸化することによって生じる二次鉱物。また、水中の沈殿物としても生じる。斜方晶系。強磁性体。
石英属の鉱物の内部にインクルージョンとして混入する物質でもある。黒色・赤・褐色・黄色をしており、水晶の中に針状・毛髪状・繊維状の内包物となって出現することが多い。赤色の鱗鉄鉱︵レピドクロサイト︶と赤色の針鉄鉱︵ゲーサイト︶が白水晶の中に混入したものは、ストロベリークォーツと呼ばれ、コレクターやレアストーン愛好家に珍重されている。
英名はドイツの文豪ゲーテ︵Goethe︶に由来する。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
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●豊遙秋・青木正博﹃検索入門 鉱物・岩石﹄保育社、1996年、ISBN 4-586-31040-5。
●松原聰﹃フィールドベスト図鑑15日本の鉱物﹄学習研究社、2003年、ISBN 4-05-402013-5。
●国立天文台編﹃理科年表 平成19年﹄丸善、2006年、ISBN 4-621-07763-5。