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●安東次男の詩集﹃からんどりえ﹄︵1960年︶をめぐって、篠田一士と小論争をした。振り返って、金子兜太との往復書簡で﹁篠田氏が季感などを重視したのに対して、当時のわたしは言わば反俳句、反日本の風土性、反季感派でした。それが萩原朔太郎論を書きはじめた、いまから十五、六年ほど前から、短歌、俳句にも少しずつ近づいたのでした﹂と書いている。[3]
●田村隆一とふたりで北軽井沢の牧場に行ったことがある。赤牛に追いかけられて、われさきにと一目散に逃げ出した。タムラさんの足があんなに早いとは知らなかったナ、と後日うらめしげに述懐している[4]。
●﹃他人の空﹄︵書肆ユリイカ︶ 1953
●﹃わが母音﹄︵ユリイカ︶ 1955
●﹃悪魔祓いの芸術論 日本の詩・フランスの詩﹄︵弘文堂︶ 1959
●﹃飯島耕一詩集﹄︵ユリイカ、今日の詩人双書︶ 1960
●﹃シュルレアリスム詩論﹄︵思潮社︶ 1961
●﹃日本のシュールレアリスム﹄︵思潮社︶ 1963
●﹃アポリネール﹄︵美術出版社︶ 1966
●﹃詩集 夜あけ一時間前の五つの詩・他﹄︵昭森社︶ 1967
●﹃日は過ぎ去って﹄︵思潮社︶ 1967
●﹃飯島耕一詩集﹄︵思潮社、現代詩文庫︶ 1968
●﹃詩について﹄︵思潮社︶ 1968
●﹃シュルレアリスムの彼方へ 昭和五年生れの一詩人の胸のうち﹄︵イザラ書房︶ 1970
●﹃私有制にかんするエスキス 付・ランボー論﹄︵思潮社︶ 1970
●﹃干拓地の思念﹄︵青地社︶ 1971
●﹃空想と探索﹄︵青地社︶ 1972
●﹃ゴヤのファースト・ネームは﹄︵青土社︶ 1974
●﹃萩原朔太郎﹄︵角川書店︶ 1975
●﹃ランボー以後﹄︵小沢書店︶ 1975
●﹃日本雑居録﹄︵北洋社︶ 1976
●﹃バルセロナ 飯島耕一詩集﹄︵思潮社︶ 1976
●﹃ウイリアム・ブレイクを憶い出す詩﹄︵書肆山田︶ 1976
●﹃新選 飯島耕一詩集﹄︵思潮社、現代詩文庫︶ 1977
●﹃海への時間 小説集﹄︵読売新聞社︶ 1977
●﹃塔と蒼空﹄︵昭森社︶ 1977
●﹃Next 詩集﹄︵河出書房︶ 1977
●﹃飯島耕一詩集﹄1 - 2 ︵小沢書店︶ 1978
●﹃島の幻をめぐって﹄︵思潮社︶ 1978
●﹃北原白秋ノート﹄︵小沢書店︶ 1978
●﹃別れた友﹄︵中央公論社︶ 1978
●﹃田園に異神あり 西脇順三郎の詩﹄︵集英社︶ 1979
●﹃宮古 飯島耕一詩集﹄︵青土社︶ 1979
●﹃詩人の笑い﹄︵角川書店︶ 1980
●﹃上野をさまよって奥羽を透視する 飯島耕一詩集﹄︵集英社︶ 1980
●﹃シュルレアリスムよ、さらば﹄︵小沢書店︶ 1980
●﹃飯島耕一詩集 続﹄︵思潮社、現代詩文庫︶ 1981
●﹃港町 魂の皮膚の破れるところ﹄︵白水社︶ 1981
●﹃夜を夢想する小太陽の独言﹄︵思潮社︶ 1982
●﹃﹁青猫﹂﹁荒地﹂超現実 詩人たちの円環﹄︵青土社︶ 1982
●﹃永井荷風論﹄︵中央公論社︶ 1982
●﹃冬の幻﹄︵文藝春秋︶ 1982
●﹃女と男のいる映画﹄︵福武書店︶ 1982
●﹃現代の詩人10飯島耕一﹄︵中央公論社︶ 1983
●﹃ラテン・アメリカの小太陽 飯島耕一詩集﹄︵青土社︶ 1984
●﹃夢の過客﹄︵福武書店︶ 1985
●﹃鳩の薄闇 日本の詩﹄︵オクタビオ・パス、写真、みすず書房︶ 1986
●﹃四旬節なきカルナヴァル﹄︵書肆山田︶ 1987
●﹃俳句の国徘徊記﹄︵書肆山田︶ 1988
●﹃虹の喜劇﹄︵思潮社︶ 1988
●﹃虹橋﹄︵福武書店︶ 1989
●﹃定型論争﹄︵風媒社︶ 1991
●﹃シュルレアリスムという伝説﹄︵みすず書房︶ 1992
●﹃現代詩が若かったころ シュルレアリスムの詩人たち﹄︵みすず書房︶ 1994
●﹃さえずりきこう 飯島耕一定型詩集﹄︵角川書店︶ 1994
●﹃バルザックを読む漱石﹄︵青土社︶ 1996
●﹃暗殺百美人﹄︵学習研究社︶ 1996
●﹃日本のベル・エポック﹄︵立風書房︶ 1997
●﹃猫と桃 飯島耕一詩集﹄︵不識書院︶ 1997
●﹃﹃虚栗﹄の時代 芭蕉と其角と西鶴と﹄︵みすず書房︶ 1998
●﹃六波羅カプリチョス﹄︵書肆山田︶ 1999
●﹁飯島耕一・詩と散文﹂全5巻︵みすず書房︶ 2000 - 2001
(一)﹃詩・評伝アポリネール・ダダ・シュルレアリスム・映画﹄
(二)﹃ウイリアム・ブレイクを憶い出す詩・田園に異神あり・瀧口修造へのオマージュ﹄
(三)﹃ゴヤのファースト・ネームは︵詩︶・バルザックを読む﹄
(四)﹃宮古・さえずりきこう︵詩︶・三つの短篇・永井荷風論・﹁詩人の小説﹂その他のエッセイ﹄
(五)﹃カンシャク玉と雷鳴︵詩︶・冬の幻・暗殺百美人﹄
●﹃浦伝い詩型を旅する﹄︵思潮社︶ 2001
●﹃江戸俳諧にしひがし﹄︵加藤郁乎共著、みすず書房︶ 2002
●﹃白秋と茂吉﹄︵みすず書房︶ 2003
●﹃アメリカ﹄︵思潮社︶ 2004
●﹃詩の両岸をそぞろ歩きする 江戸と、フランスから﹄︵清流出版︶ 2004
●﹃漱石の︿明﹀、漱石の︿暗﹀﹄︵みすず書房︶ 2005
●﹃白紵歌﹄︵ミッドナイト・プレス︶ 2005
●﹃ヨコハマヨコスカ幕末パリ﹄︵春風社︶ 2005
●﹃20世紀絵画の夢と反逆﹄︵岡田隆彦, 飯島耕一, 大岡信、用美社、大原美術館美術講座5︶ 1990.6
●﹃地獄﹄︵アンリ・バルビュス、東西五月社︶ 1961
●﹃アポリネール詩集﹄︵アポリネール、弥生書房、世界の詩︶ 1967
●﹃思考の腐蝕について﹄︵アントナン・アルトー, ジャック・リヴィエール、思潮社︶ 1967
●﹃映画とシュルレアリスム﹄︵アド・キルー、美術出版社︶ 1968
●﹃語るピカソ﹄︵ブラッサイ、大岡信共訳、みすず書房︶ 1968
●﹃シュルレアリスム詩集﹄︵筑摩書房︶ 1969
●﹃アジアにおける一野蛮人﹄︵アンリ・ミショー、筑摩書房︶ 1970
●﹃ジョアン・ミロ﹄︵瀧口修造共訳、平凡社︶ 1970
●﹃ジョアン・ミロとカタルーニャ﹄︵瀧口修造共訳、平凡社︶ 1970
●﹃未知のパリ、深夜のパリ﹄︵ブラッサイ、みすず書房︶ 1977
●﹃作家の誕生ヘンリー・ミラー﹄︵ブラッサイ、みすず書房︶ 1979
●﹃一万一千の鞭﹄︵ギョーム・アポリネール、青土社、アポリネール全集︶ 1979、のち改訂版︵河出文庫︶ 1997
●﹃牧場物語 コント・ルージュ﹄︵マルセル・エーメ、日本ブリタニカ︶ 1980
●﹃写真家﹄︵マン・レイ、みすず書房︶ 1983
●﹃カルティエ=ブレッソンのパリ﹄︵みすず書房︶ 1994
●﹃娼婦の栄光と悲惨 悪党ヴォートラン最後の変身﹄︵バルザック、 藤原書店、バルザック﹁人間喜劇﹂セレクション) 2000
●﹁わが﹁定型詩﹂の弁﹂︵飯島耕一、現代詩手帖﹂1990年4月号︶
(一)^ abcdefg“飯島耕一”. みすず書房. 2022年5月5日閲覧。
(二)^ 飯島耕一氏が死去 詩人 日本経済新聞 2013年10月23日
(三)^ 読売新聞. (1988年11月21日~11月29日).
(四)^ 田村隆一﹃詩人の旅︵隠岐︶﹄︵増補新︶中央公論新社︿中公文庫﹀、2019年。ASIN B087QB4V6B。