高山旭座
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高山旭座 Takayama Asahiza | |
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![]() 高山旭座外装 | |
情報 | |
正式名称 | 高山旭座 |
開館 | 1984年12月 |
閉館 | 2014年9月1日 |
最終公演 |
「マレフィセント」 「もういちど」 「あなたへ」 「レ・ミゼラブル」 (いずれも最終日夜に各スクリーンで上映された作品)[1] |
収容人員 | (4スクリーン)470人 |
設備 | ドルビーデジタル5.1ch |
用途 | 映画上映 |
所在地 |
〒506-0807 岐阜県高山市三福寺町359-1 |
最寄駅 | JR高山本線高山駅から車で7分 |
高山旭座︵たかやまあさひざ︶は、岐阜県高山市に存在した映画館。日本初の複合映画館とされる[2]。オスカー・ミラノ館とウェスト・サウス館に計4スクリーンを所有。2014年8月時点で飛騨地方唯一の映画館であった[2]。
データ
[編集]- 所在地:岐阜県高山市三福寺町359-1(現在のファミリーストアさとう三福寺店の位置[3])
- 支配人:牛丸昭則(閉館時[2])
- 座席数
- オスカー1(スクリーン1):100席
- ミラノ2(スクリーン2):130席
- ウエスト3(スクリーン3):120席
- サウス4(スクリーン4):120席
歴史
[編集]
1950年代、吉城郡古川町金森にあった芝居小屋・旭座[注 1]を引き継ぎ、映画館・古川劇場が開館した[注 2]。その後、古川劇場は古川町壱之町の新栄会館[注 3]と統合、古川町に唯一最後まで残った映画館・旭座として存続したが、1984年に高山市内に移転の形で進出することとなった[2]。旭座が移転するまでの高山市内には1980年代まで、﹁有楽座﹂﹁京極大映﹂という2つの映画館が、長らく存在していた[注 4]。
1984年12月、2スクリーンを持つ複合映画館として高山旭座が開館。数十台分の駐車場を持ち、複数の映画を同時に上映できるシネマコンプレックス[注 5]の先駆けとして、日本中の映画業界関係者から注目を集めた。開館当時7歳だったラジオパーソナリティの都竹悦子︵高山市出身︶は、当時ロードショー上映されていたジョー・ダンテ監督作﹃グレムリン﹄︵配給ワーナー・ブラザース、日本公開1984年12月8日︶を観たという[6]。
1998年7月、オスカー・ミラノ館の南側にウェスト・サウス館を新設し、4スクリーン体制となった。2000年代に入ってからも﹃ハリー・ポッターと賢者の石﹄︵監督クリス・コロンバス、配給ワーナー・ブラザース、日本公開2001年12月1日[7]︶などのヒット作を輩出し、最盛期には年間来館者数が10万人を超えた[2]。高山市出身の映画プロデューサー・益田祐美子は、﹃築城せよ!﹄︵監督古波津陽、配給東京テアトル︶が上映された2009年9月12日[8]と、﹃瀬戸内海賊物語﹄︵配給松竹、2014年5月31日封切︶が上映された2014年7月19日[9]に舞台挨拶を行っており、後者の上映時には同作の監督である大森研一や高山市長︵当時︶の國島芳明も同伴したという[9]。またフジテレビ所属のテレビディレクター・松山博昭︵高山市国府町出身︶は、自身も演出に携わったテレビドラマ﹃LIAR GAME﹄の映画版﹃LIAR GAME ザ・ファイナル・ステージ﹄︵配給東宝、2010年3月6日封切︶上映中の2010年4月29日に旭座で舞台挨拶を行っている[10]。
2009年にはジェームズ・キャメロン監督の﹃アバター﹄︵配給20世紀フォックス、日本公開2009年12月23日︶が3D映画ブームを生んだが、高山旭座は3D映画上映設備を有しておらず、他のシネコンに観客を奪われる要因の一つとなった。2013年には全スクリーンのデジタル化を行ったが、富山市や岐阜市にできたシネコンの影響で観客数が減少し、2014年6月に閉館を発表[2]。同年8月31日を予定していた閉館日は1日延ばしの9月1日となり、同日夜9時35分終映の﹃レ・ミゼラブル﹄を最後に30年の歴史にピリオドを打った[1][2]。劇場跡地には、スーパーマーケット﹁ファミリーストアさとう三福寺店﹂が2015年3月26日にグランドオープン[11]し、現在に至る[3]。
脚注
[編集]注釈
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(一)^ 現在はJAひだ古川支店となっている。
(二)^ 1950年の映画館︵東海地方︶﹁消えた映画館の記憶﹂を参照した[4]。
(三)^ 現在は飛騨古川まつり広場となっている。
(四)^ 1980年の映画館︵東海地方︶﹁消えた映画館の記憶﹂を参照した[5]。
(五)^ 日本映画産業統計による現在のシネマコンプレックスの定義は、﹁同一運営組織が同一所在地に5スクリーン以上集積して名称の統一性をもって運営している映画館﹂である。
出典
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(一)^ ab“﹁高山旭座﹂閉館 - 飛騨唯一の映画館、30年の歴史に幕”. 飛騨経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2014年9月3日) 2014年10月6日閲覧。
(二)^ abcdefg“﹁高山旭座﹂閉館へ-無情のカウントダウン、飛騨から映画館が消える日”. 飛騨経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2014年6月26日) 2014年8月27日閲覧。
(三)^ ab“店舗紹介”. ファミリーストアさとう. 2015年9月15日閲覧。
(四)^ ﹃映画年鑑 1950年版﹄時事通信社、1949年。
(五)^ 日本映画製作者連盟配給部会﹃映画館名簿 1980年﹄時事映画通信社、1979年。
(六)^ etsuko_tsuzuku (2014年10月5日). “東京都とほぼ同じ広さの高山市。唯一の映画館だった旭座が、9月1日で閉館してしまったんだとか。”. 都竹悦子. Twitter. 2014年10月6日閲覧。
(七)^ “﹁ハリー・ポッターと賢者の石﹂上映劇場一覧”. ワーナー・ブラザース. 2014年10月6日閲覧。
(八)^ “9月12日 高山旭座にて益田プロデューサー挨拶”. NEWS. 平成プロジェクト (2009年9月10日). 2014年10月6日閲覧。
(九)^ ab“岐阜県・高山旭座にて﹁瀬戸内海賊物語﹂舞台挨拶が決定! - 瀬戸内海賊物語‥ニュース”. 2014年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月10日閲覧。
(十)^ “高山市民時報ダイジェスト・2010年4月”. 高山市民時報. (2010年4月28日) 2014年10月6日閲覧。
(11)^ “三福寺店OPEN!”. さとうニュース. ファミリーストアさとう (2015年3月25日). 2015年9月15日閲覧。