2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ

2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ
	第19回FIBAバスケットボール・ワールドカップ
概要
開催国	フィリピン; 日本; インドネシア
期間	8月25日 - 9月10日
参加チーム	32
会場	5会場 (5都市)
優勝	ドイツ (1回目)
MVP	デニス・シュルーダー
公式ウェブサイト
	[1]
	< 2019 2027 >

2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ︵FIBA Basketball World Cup 2023︶は、2023年にフィリピンをメイン会場に日本・インドネシアとの共催で開催された第19回FIBAバスケットボール・ワールドカップである。ドイツが83-77でセルビアを下し、初優勝を果たした。今大会は2024年パリオリンピックのバスケットボール競技の予選を兼ねており、今大会に出場したチームのうち、FIBAアメリカ加盟国とFIBAヨーロッパ加盟国の各上位2チーム、FIBAアフリカ加盟国、FIBAアジア加盟国、FIBAオセアニア加盟国の各トップチームに出場権が与えられた。

開催地立候補[編集]

当初、2019年大会を選考する際に2023年大会も併せて立候補も可能としていた^[1]。2023年大会はアルゼンチン・ウルグアイ共催案、フィリピン・日本・インドネシア共催案の2候補が開催立候補を表明した。他にロシアとトルコが立候補を検討していたが撤退した。開催国は2017年12月9日のFIBA理事会で決定した。フィリピンは1978年大会以来2度目の開催、日本は2006年大会以来2度目の開催。インドネシアは初の開催。

アルゼンチン /

ウルグアイ

フィリピン /

日本 /

インドネシア

ロシア (撤退)

トルコ (撤退)

会場[編集]

本大会は5都市の5会場で開催される。メトロマニラは4組の1次予選リーグ、2つの2次予選リーグ、準々決勝以降の決勝トーナメントを開催する。一方、沖縄とジャカルタは、それぞれ2組の1次予選リーグと1組の2次予選リーグを開催する。フィリピンでは3つの会場、ボカウェのフィリピン・アリーナ、パサイのモール・オブ・アジア・アリーナ、ケソンのスマート・アラネタ・コロシアムで開催される。過去の主な競技大会の開催実績としては、モール・オブ・アジア・アリーナで2013年FIBAアジア選手権、2016年のFIBAオリンピック予選大会、2019年東南アジア競技大会のバスケットボール競技がある。スマート・アラネタ・コロシアムは1978年FIBA世界選手権を開催している。フィリピン・アリーナは55,000席の収容人数を持ち、ワールドカップの決勝を開催する予定である。過去に2018年FIBA 3x3ワールドカップや2019年東南アジア競技大会の開会式を開催した。日本とインドネシアはそれぞれ1会場で開催する。沖縄の沖縄アリーナは2021年3月に開場した競技場で、1万人が収容可能。ジャカルタのインドネシア・アリーナは、新設。

フィリピン^[2]^[3]
ブラカン州	マニラ首都圏
ボカウェ（英語版）	ケソン	パサイ
フィリピン・アリーナ収容人数: 55,000	アラネタ・コロシアム収容人数: 25,000 (改装^[4])	モール・オブ・アジア・アリーナ収容人数: 20,000

ジャカルタボカウェ（英語版）マニラ首都圏沖縄市 2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップの開催都市		マニラ首都圏の会場
		フィリピン・アリーナ (ブラカン州) アラネタ・コロシアムモール・オブ・アジア・アリーナマニラ首都圏の会場
インドネシア		日本
ジャカルタ		沖縄市
インドネシア・アリーナ（英語版）収容人数: 16,500 (新設)		沖縄アリーナ収容人数: 10,000 (新設)

予選[編集]

詳細は「2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ予選（英語版）」を参照

開催国としてフィリピン、日本に出場権が付与される。同じく開催国のインドネシアは暫定的な出場権を得るにとどまり、FIBAはインドネシア代表チームの強化を開催国枠付与の条件とし、インドネシアが開催国枠を得るためにはジャカルタで開催する2021年FIBA男子アジアカップで8位以内に入らなければならなかったが^[5]^[6]、準々決勝に進めず11位に終わり、予選でも1次ラウンドグループCで4位に終わり、出場権を失った。出場枠は予選毎に下記の通りに振り分けられる。


ゾーン	出場枠		合計数
ゾーン	予選枠	開催国	合計数
アフリカ	5	0	5
アメリカ	7	0	7
アジアオセアニア	6	2	8
ヨーロッパ	12	0	12
合計	30	2	32

出場国[編集]

FIBAランキングは大会開始時点における最新（2023年2月27日発表）のもの。

大陸連盟	出場枠数	予選		出場国・地域	出場決定日	W杯出場			最高成績	FIBAランキング
大陸連盟	出場枠数	大会	順位	出場国・地域	出場決定日	直近出場	出場回数		最高成績	FIBAランキング
FIBAアジア&FIBAオセアニア	H2+6	開催国		日本	2017年12月9日	2019	6回目	2大会連続	11位 (1967)	36
		開催国		フィリピン	2017年12月9日	2019	7回目	3大会連続	3位 (1954)	40
		アジア予選	グループE 1位	ニュージーランド	2022年8月29日	2019	7回目	6大会連続	4位　(2002)	26
			グループE 2位	レバノン	2022年8月29日	2010	4回目	3大会ぶり	16位 (2002)	42
			グループE 4位	ヨルダン	2023年2月24日	2019	3回目	2大会連続	23位 (2010)	33
			グループF 1位	オーストラリア	2022年11月11日	2019	13回目	5大会連続	4位 (2019)	3
			グループF 2位	中華人民共和国	2022年11月14日	2019	10回目	2大会連続	8位 (1994)	27
			グループF 4位	イラン	2023年2月26日	2019	4回目	4大会連続	19位 (2010)	22
FIBAアフリカ	5	アフリカ予選	グループE 1位	コートジボワール	2022年8月28日	2019	5回目	2大会連続	13位 (1982)	42
			グループE 2位	アンゴラ	2023年2月25日	2019	9回目	6大会連続	9位 (2006)	41
			グループE 3位	カーボベルデ	2023年2月26日	—	初出場		—	64
			グループF 1位	南スーダン	2023年2月24日	—	初出場		—	62
			グループF 2位	エジプト	2023年2月24日	2014	7回目	2大会ぶり	5位 (1950)	55
FIBAアメリカ	7	アメリカ予選	グループE 1位	カナダ	2022年11月10日	2019	15回目	2大会連続	6位 (1978, 1982)	15
			グループE 2位	ドミニカ共和国	2023年2月26日	2019	4回目	3大会連続	12位 (1978)	23
			グループE 3位	ベネズエラ	2023年2月26日	2019	5回目	2大会連続	11位 (1990)	17
			グループF 1位	アメリカ	2023年2月23日	2019	19回目	19大会連続	優勝 (1954, 1986, 1994, 2010, 2014)	2
			グループF 2位	プエルトリコ	2023年2月26日	2019	15回目	10大会連続	4位 (1990)	20
			グループF 3位	メキシコ		2014	6回目	2大会ぶり	8位 (1967)	31
			グループF 4位	ブラジル		2019	19回目	19大会連続	優勝 (1959, 1963)	13
FIBAヨーロッパ	12	ヨーロッパ予選	グループI 1位	ラトビア	2022年11月11日	—	初出場		—	19
			グループI 2位	セルビア	2023年2月27日	2019	7回目	7大会連続	優勝 (1998, 2002)	6
			グループI 3位	ギリシャ	2022年11月14日	2019	9回目	5大会連続	準優勝 (2006)	9
			グループJ 1位	ドイツ	2022年11月11日	2019	7回目	2大会連続	3位 (2002)	11
			グループJ 2位	フィンランド	2022年8月28日	2014	2回目	2大会ぶり	22位 (2014)	24
			グループJ 3位	スロベニア	2022年11月14日	2014	4回目	2大会ぶり	7位 (2014)	7
			グループK 1位	フランス		2019	9回目	5大会連続	3位 (2014, 2019)	5
			グループK 2位	リトアニア		2019	6回目	5大会連続	3位 (2010)	8
			グループK 3位	モンテネグロ	2023年2月26日	2019	2回目	2大会連続	25位 (2019)	18
			グループL 1位	スペイン	2022年11月14日	2019	13回目	11大会連続	優勝 (2006, 2019)	1
			グループL 2位	イタリア	2022年11月14日	2019	10回目	2大会連続	4位 (1970, 1978)	10
			グループL 3位	ジョージア	2023年2月26日	—	初出場		—	32

組み合わせ抽選会[編集]

組み合わせ抽選会は2023年4月29日にケソン市のアラネタ・コロシアムで行われた。方式は以下の通り^[7]。 ●抽選では、2023年2月のFIBAランキングに基づき、32チームが8つのポットに振り分けられる。決勝トーナメントが行われるフィリピンをポット1に置き、以下ランキング順に4チームずつ振り分けていく。 ●奇数のポットからはグループA、C、E、Gに、偶数のポットからはグループB、D、F、Hに振り分けられる。ただし、出場する開催国であるフィリピンと日本は自国の会場で行われるグループに置かれる。さらに、プロモーションの観点から、各会場が出場国のうち1チームを決定できる方式が採用され、アメリカ代表はマニラ会場、スロベニア代表は沖縄会場、カナダ代表はジャカルタ会場のグループに割り振られる^[8]。 ●ヨーロッパ大陸のチームは同一のグループに最大2チームまでとなる。その他の大陸では、同一のグループに同じ大陸のチームが入ることはない。

ポット振り分け
ポット1	ポット3	ポット5	ポット7
フィリピン (40) (H) スペイン (1) アメリカ (2) オーストラリア (3)	ギリシャ (9) イタリア (10) ドイツ (11) ブラジル (13)	イラン (22) ドミニカ共和国 (23) フィンランド (24) ニュージーランド (26)	ヨルダン (33) 日本 (36) (H) アンゴラ (41) コートジボワール (42)
ポット2	ポット4	ポット6	ポット8
フランス (5) セルビア (6) スロベニア (7) リトアニア (8)	カナダ (15) ベネズエラ (17) モンテネグロ (18) プエルトリコ (20)	中華人民共和国 (27) ラトビア (29) メキシコ (31) ジョージア (32)	レバノン (43) エジプト (55) 南スーダン (62) カーボベルデ (64)

組み合わせ
グループA (マニラ)	グループB (マニラ)	グループC (マニラ)	グループD (マニラ)
アンゴラ (41)	南スーダン (62)	アメリカ (2)	エジプト (55)
ドミニカ共和国 (23)	セルビア (6)	ヨルダン (33)	メキシコ (31)
フィリピン (40) (H)	中華人民共和国 (27)	ギリシャ (9)	モンテネグロ (18)
イタリア (10)	プエルトリコ (20)	ニュージーランド (26)	リトアニア (8)
グループE (沖縄)	グループF (沖縄)	グループG (ジャカルタ)	グループH (ジャカルタ)
ドイツ (11)	スロベニア (7)	イラン (22)	カナダ (15)
フィンランド (24)	カーボベルデ (64)	スペイン (1)	ラトビア (29)
オーストラリア (3)	ジョージア (32)	コートジボワール (42)	レバノン (43)
日本 (36) (H)	ベネズエラ (17)	ブラジル (13)	フランス (5)

1次ラウンド[編集]

順位決定方式[編集]

各グループ上位2チームが2次ラウンドへ進出し、下位2チームは17–32位決定ラウンドへ回る。勝ち点は勝利で2点、敗戦で1点︵ただし、没収試合による敗戦は0点︶。各グループにおいて、2チーム以上の勝ち点が並んだ場合、順位は以下の順に従い決定される^[9]。

当該チーム間での勝ち点
当該チーム間での得失点差
当該チーム間での得点数
グループ内での得失点差
グループ内での得点数

グループA[編集]

順	チーム	試	勝	敗	得	失	差	点	出場権
1	ドミニカ共和国 (A)	3	3	0	249	230	+19	6	2次ラウンド進出
2	イタリア (A)	3	2	1	253	237	+16	5	2次ラウンド進出
3	アンゴラ	3	1	2	214	226	−12	4	17-32位決定ラウンドへ
4	フィリピン (H)	3	0	3	234	257	−23	3	17-32位決定ラウンドへ

最終更新は2023年8月29日の試合終了時. 出典: FIBA
順位の決定基準: 順位決定方式
(A) 上位ラウンド進出; (H) 開催地.

2023年8月25日 (2023-08-25)
16:00 UTC+8

アンゴラ	67–81	イタリア
クォーター・スコア: 17–23, 23–20, 17–18, 10–20
Pts: ドゥンダン（英語版） 19 Rebs: フェルナンド 5 Asts: ゴンサルヴェス（英語版） 4		Pts: フォンテッキオ（英語版） 19 Rebs: ポロナラ（英語版） 7 Asts: スピッス（英語版） 7

ドミニカ共和国	87–81	フィリピン
クォーター・スコア: 22-18, 20-24, 24-22, 21-17
Pts: タウンズ 26 Rebs: タウンズ 10 Asts: フェリス（英語版） 8		Pts: クラークソン 28 Rebs: ファハルド（英語版） 7 Asts: クラークソン 7

イタリア	82–87	ドミニカ共和国
クォーター・スコア: 19-13, 20-25, 17-31, 26-18
Pts: スピッス（英語版） 17 Rebs: メリ 7 Asts: スピッス 4		Pts: タウンズ 24 Rebs: タウンズ 11 Asts: モンテロ 9

フィリピン	70–80	アンゴラ
クォーター・スコア: 19-12, 14-24, 19-20, 18-24
Pts: クラークソン 21 Rebs: ファハルド（英語版） 7 Asts: クラークソン 7		Pts: ゴンサルヴェス（英語版） 17 Rebs: バンゴ（英語版） 7 Asts: ドミンゴス（英語版） 7

開催地立候補[編集]

会場[編集]

予選[編集]

出場国[編集]

組み合わせ抽選会[編集]

1次ラウンド[編集]

順位決定方式[編集]

グループA[編集]

グループB[編集]

グループC[編集]

グループD[編集]

グループE[編集]

グループF[編集]

グループG[編集]

グループH[編集]

2次ラウンド[編集]

順位決定方式[編集]

グループI[編集]

グループJ[編集]

グループK[編集]

グループL[編集]

17-32位決定ラウンド[編集]

順位決定方式[編集]

グループM[編集]

グループN[編集]

グループO[編集]

グループP[編集]

グループ間順位[編集]

グループ1位（17～20位）[編集]

グループ2位（21～24位）[編集]

グループ3位（25～28位）[編集]

グループ4位（29～32位）[編集]

決勝ラウンド[編集]

準々決勝[編集]

5-8位決定戦[編集]

準決勝[編集]

7位決定戦[編集]

5位決定戦[編集]

3位決定戦[編集]

決勝[編集]

優勝国[編集]

最終順位[編集]

TCL Player Of The Game[編集]

チケット問題[編集]

大会スポンサー[編集]

FIBAパートナー[編集]

グローバルサプライヤー[編集]

イベントスポンサー[編集]

沖縄グループステージ[編集]

マニラグループステージ[編集]

ジャカルタグループステージ[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]