HEART (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)
表示
『HEART』 | ||||
---|---|---|---|---|
L'Arc〜en〜Ciel の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1997年 | |||
ジャンル |
ポップス ロック オルタナティヴ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Ki/oon Sony Records | |||
プロデュース |
L'Arc〜en〜Ciel 岡野ハジメ (#1~#4,#6~#10) CHOKKAKU(#5) | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ゴールドディスク | ||||
| ||||
L'Arc〜en〜Ciel アルバム 年表 | ||||
| ||||
『HEART』収録のシングル | ||||
|
﹃HEART﹄︵ハート︶は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielの5作目のスタジオ・アルバム。1998年2月25日発売。発売元はKi/oon Sony Records。
解説[編集]
前作﹃True﹄以来約1年2ヶ月ぶりとなる5作目のスタジオ・アルバム。本作は、1997年2月に当時のドラマーsakuraが逮捕されたことに伴う、約8ヶ月に及んだ活動休止状態の期間を経てリリースされたアルバムとなっている。また、シングル﹁虹﹂を制作していた段階ではサポートドラマーという位置づけでバンドに参加していたyukihiroが、1998年1月1日付でsakuraに代わりL'Arc〜en〜Cielのメンバーとなっている。そのため本作は、L'Arc〜en〜Cielにyukihiroが正式加入してから発表した初のアルバムとなった。 本作には、1997年10月に発表したシングル﹁虹﹂に加え、アルバム発売の約2ヶ月前に発表したシングル﹁winter fall﹂の表題曲を含めた10曲が収められている。また、1997年12月23日に東京ドームで開催した、バンド活動の本格的な再開を告げる復活ライヴ﹁1997 REINCARNATION﹂では、前述の2曲の他、本作に収録された﹁LORELEY﹂と﹁Shout at the Devil﹂が先行演奏されている[注 2]。なお、本作のマスタリングは、山下達郎や溝口肇、スピッツの作品の他、前作﹃True﹄のマスタリング作業にも携わった原田光晴︵DISC LAB︶が担当している。 ちなみに、日本を除くアジア各国でL'Arc〜en〜Cielの作品の海賊盤が多数出回り始めたことや、海外からのL'Arc〜en〜CielのCD販売要望が高まったことを受け、本作は日本で発売された後、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポールでも発売されている[2]。本作は日本を含めたアジアの6つの国と地域でリリースされることとなり、これがL'Arc〜en〜Cielとして初の海外での作品リリースとなった[3]。 本作の海外リリースの経緯について、所属事務所の代表を務める大石征裕は﹁ソニー・ミュージックに"アジア圏で正規盤を出したい!"と何度も猛プッシュをした。たぶんソニー・ミュージックとしては、"事務所がやたらうるさい"くらいにしか感じていなかったと思うが、その甲斐あってか1998年にアルバム﹃HEART﹄が台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピンでも発売された。そのころ中国本土上海にはソニー・ミュージック・チャイナが存在し、許認可制の問題が大きく立ちはだかっていたために躊躇していた、という状況だったのだが、1999年のアルバム﹃ark﹄﹃ray﹄は本土でも発売されることになる[4][5]﹂と2020年に発表した自身の著書で綴っている。背景[編集]
1997年2月に当時のドラマーsakuraが覚醒剤取締法違反で逮捕されたことに伴い、L'Arc〜en〜Cielは表立った活動の休止を余儀なくされた。そしてsakuraの逮捕により、メディアが他のメンバーの自宅や事務所を常に張り込んでおり、落ち着かない日々が続いていたという。そこで、L'Arc〜en〜Cielは1997年5月から、リフレッシュも兼ねてイギリス・ロンドンに渡航することにしている。ロンドンでクラブ行ったりライヴ観たりしたから、何かしらの影響はあると思いますけど、直接的なのはないですね。もっと精神的な部分では当然何かあると思いますけど。ロンドンではあまりいろんなことは考えず、日本の生活を忘れて。べつに何かをしに行くというような目的のない旅でしたからね
- ﹃WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6﹄、18頁、tetsuyaの発言より
ロンドンではhyde、ken、tetsuya及びマネージャー2人の計5名でフラットを借り[6]、1997年5月8日から同年5月23日まで共同生活を送ったという[6]。メンバーは帰国後に受けたインタビューの中で、ロンドンでの生活を振り返り、市街のクラブに遊びに行ったり、様々なアーティストのライヴを観賞しに出掛けていたと述べている[7]。なお、kenは渡航先で観たライヴの中で印象的だったアーティストとして、ザ・フーやニック・ケイヴをあげている[7]。そしてtetsuyaは、マリリン・マンソンのライヴを観た感想について当時コメントしている[8]。また、tetsuyaは、この欧州渡航が本作の制作に与えた影響について﹁ロンドンでクラブ行ったりライヴ観たりしたから、何かしらの影響はあると思いますけど、直接的なのはないですね。もっと精神的な部分では当然何かあると思いますけど。ロンドンではあまりいろんなことは考えず、日本の生活を忘れて。べつに何かをしに行くというような目的のない旅でしたからね[9]﹂と語っている。
その後、メンバー3人はシングル﹁虹﹂の制作や、シングル発売に伴うプロモーション活動のために日本に一時帰国したが、1997年8月31日に再び欧州に渡っている[6]。なお、渡航先では﹁虹﹂のミュージック・ビデオの撮影も行われている[6]。そして、この2度目の渡航にはyukihiro︵ex.DIE IN CRIES、ex.OPTIC NERVE、ex.ZI:KILL︶も参加し[6]、4人はロンドンに加えドイツにも訪れている[6]。ちなみに、ドイツには1997年9月4日まで滞在し、翌日からロンドンに移動、同年9月13日に帰国している[6]。なお、この2度目の欧州渡航の模様は、1997年9月の第3土曜日より音楽専門チャンネル、スペースシャワーTVで放送された番組﹃GROOVE AIRLINE﹄で週を分けて流されている[10]。余談だが、この欧州渡航をきっかけに、本作に収録された﹁LORELEY﹂﹁fate﹂の原型が制作されている。
欧州渡航から戻った後、共にドイツとロンドンに行っていたyukihiroをサポートドラマーとして招き、アルバム制作に突入した。アルバム発売年となる1998年の1月1日に、sakuraに代わりyukihiroがドラマーとして正式加入したことから、本作は新体制のL'Arc〜en〜Cielが発表する第一弾のアルバム作品となった。
録音作業と音楽性[編集]
﹃HEART﹄の録音作業は、1997年10月頃から[11]山中湖にあるスタジオにおいて[12]、合宿レコーディングというかたちで実施されている。合宿を始める直前の同年9月頃まで定期的に曲出し会を行っており[13]、提出された楽曲はhyde曰く﹁17、18曲はあった[13]﹂という。なお、バンドのディレクターを務める中山千恵子は、シングル﹁虹﹂が完成し、アルバム収録曲のプリプロを始めた段階で﹁︵プリプロを︶やってみて確実に言えるのは﹃True﹄のラインは超えています。前作をさらに超えたいいものになる予感[6]﹂と述べていた。この合宿レコーディングで制作された楽曲に、先行して制作していた﹁虹﹂を加えアルバムが完成している。余談だが、本作をレコーディングするタイミングで、1998年3月に発表されることになったシングル﹁DIVE TO BLUE﹂の収録曲も録音作業が行われている。
本作のレコーディングでは、前作﹃True﹄とは全く違う手順で各パートの録音作業が行われている。﹃True﹄を制作していたときは、楽曲の完成形を想定するために、作曲者がある程度自分の担当パート以外の楽器も打ち込んだうえで[14]、ドラム、ベース、ギターを別々の時間軸でレコーディングしていたという。一方、本作の楽曲制作では、初めてベーシックのリズムを3人同時に録音する試みを実施している[11]。具体的には、2つの部屋を用意し、kenとリズム隊︵tetsuya、yukihiro︶が二手に分かれ演奏を行い、複数の小部屋に設置したスピーカーから各々のパートを流すことにより、互いの音が被らないよう同時録音を試みたという[11]。ちなみにこの録音方法は、一つの部屋で一発録りを行った﹁Shout at the Devil﹂以外の曲で採り入れられている[11]。この試みについて、kenは﹁最初から考え抜いた作品っていうのは完成形も想像がつく。でも今回は、その場その場のアイディアや勢いで作っていったようなところのあるアルバムでした[15]﹂﹁バンドでリハーサルしている時の"まんま"をそのまま形にできたらいいなぁ、という想いがあった[12]﹂と語っている。また、tetsuyaは﹁リハーサルの時から、バンドをやり始めの、楽器をやり出した頃の初期衝動みたいなものをガツーンと感じてて。それで、もうそのままをパッケージングするだけで凄いカッコイイものができるんじゃないかって思った[11]﹂とレコーディングを振り返っている。
こんな時期に枚数のこと言う人もいないしね(笑)。言われたところできっと怒るだけだろうし。まあそんな状況じゃなかったから
- 『ROCKIN'ON JAPAN』2005年7月号、53頁、kenの発言より
また、今回kenは自身が作曲作業をするうえで、前作﹃True﹄で採った、一人で綿密に作り込んだデモ音源をもとに録音作業を行うこと[12]、そしてセールスを意識しメロディ指向で楽曲制作するといった方法論を、今回は基本的に採用しなかったという[16]。そのため、本作に収められたken作曲の楽曲の多くは、メンバー4人でセッションしたものが原型になっているという[12]。今回の楽曲制作の方向性について、kenは﹁それぞれの音がぶつからないでうまくかみ合う、っていう方向はすでに自分たちの中で1つ完成していたと思うんだよね。そこで今度は、その次の段階として、それ以外の部分を出してみた部分も今回のアルバムにはある[12]﹂﹁細かく聴けば、この楽器とこの楽器の音ズレてるやんけっていうのはあると思うんですけどね。でもトータルでは1つの世界になってますね[12]﹂と本作発売当時に語っている。また、2005年に受けた音楽雑誌﹃ROCKIN'ON JAPAN﹄のインタビューにおいて、インタビュアーの古河晋から﹁﹃True﹄までの成功の方法論を変えるのに不安はなかったか[16]﹂と本作について聞かれた際、kenは﹁そういう脳みそはまたもうないですね。こんな時期に︵売上︶枚数のこと言う人もいないしね︵笑︶。言われたところできっと怒るだけだろうし。まあそんな状況じゃなかったから[16]﹂と述懐している。ちなみに、hydeも今回作曲するうえで敢えてデモテープを作り込まかったという[12]。hydeは、今回の自身の作曲作業を振り返り﹁リハーサルの時にみんなの前で弾き語りをして、それを全員で膨らませていく、というやり方だった[12]﹂と語っている。
基本的に音に関しては神経質なバンドだからね、L'Arc〜en〜Cielは。だから、クリックにジャストでタイトな彼のドラムは合ってたんだと思う
- 『THE HYDE』、94頁、hydeの発言より
今まで自分がやった中で手応えがあったアルバムは、ZI:KILLのインディーズの時のアルバムと、DIE IN CRIESの最後のアルバムと、今度のラルクのアルバムです
- 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』(『uv vol.27』の再掲)、33頁、yukihiroの発言より
そして楽曲制作における前作以前からの一番大きな変化として、今回ドラマーがsakuraからyukihiroに代わったことがあげられる。"即興的かつ肉体的なリズム&グルーヴを生むドラムプレイ"が特徴的なsakuraから、"緻密かつタイトで、マシーン・ビートとの同期も好んだドラムプレイ"が特徴的なyukihiroにドラマーが代わったことにより、リズムセクションを担う立場にあるベーシストのtetsuyaは﹁僕のベースも自然にフレーズも音色も変わってきた[17]﹂と語っている。また、yukihiroが加入したことによる変化について、kenは﹁作りものじゃない繊細さが必要とされるバンドになりました[16]﹂と述べている。さらにhydeは、2012年に発表した自叙伝にて﹁基本的に音に関しては神経質なバンドだからね、L'Arc〜en〜Cielは。だから、クリックにジャストでタイトな彼のドラムは合ってたんだと思う[18]﹂と綴っている。yukihiro自身も、前作までのL'Arc〜en〜Cielの楽曲の音像から変化していることを感じていたようで、本作発売当時のインタビューでyukihiroは﹁自分自身としては、できる限りのことはやりました。前のラルクと違うと思われるのは、当たり前だと思うから。自分もそういう経験をしてきたし、その時にはやっぱり"違うバンドになっちゃった"と思った人もいたし。でもそれは当然だと思うんですよね。ただ、違うなって思われるのはいいんだけど、カッコ悪くなったと思われるのはいやですから、そこにもプレッシャーはあった[19]﹂とコメントしている。ちなみにyukihiroは、本作発売当時に受けたインタビューで﹁今まで自分がやった中で手応えがあったアルバムは、ZI:KILLのインディーズの時のアルバム︵﹃CLOSE DANCE﹄︶と、DIE IN CRIESの最後のアルバム︵﹃Seeds﹄︶と、今度のラルクのアルバム︵﹃HEART﹄︶です[20]﹂と語っている。
﹃HEART﹄のレコーディングでは﹁LORELEY﹂のアルペジオとか、kenちゃんとはいろいろ模索しましたね。ラルクは洋楽的なアレンジや録音の実験を普通に追求できるバンドで、ヨーロッパ的、イギリス的な世界観という部分では趣味が合いました。普通のバンドだと、こういうアレンジはしにくいんですけど、予算もあったし、時間もかけられたので、ギターの音、ドラムの音、ベースのフレーズなど、様々なことをイヤというぐらい追求しました
- ﹃音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC﹄、149頁、岡野ハジメの発言より
さらに、前作は総勢6人の共同プロデューサー兼アレンジャーを招き楽曲制作を行ったが、本作のレコーディングでは﹁虹﹂︵編曲‥CHOKKAKU︶を除く全9曲で、音楽プロデューサーの岡野ハジメ︵ex.PINK︶が共同プロデューサーとして携わっている。後年岡野は、本作の制作を振り返り﹁﹃HEART﹄のレコーディングでは﹁LORELEY﹂のアルペジオとか、kenちゃんとはいろいろ模索しましたね。ラルクは洋楽的なアレンジや録音の実験を普通に追求できるバンドで、ヨーロッパ的、イギリス的な世界観という部分では趣味が合いました。普通のバンドだと、こういうアレンジはしにくいんですけど、予算もあったし、時間もかけられたので、ギターの音、ドラムの音、ベースのフレーズなど、様々なことをイヤというぐらい追求しました[21]﹂と述懐している。
本作の音楽性としては、前作﹃True﹄で確立したL'Arc〜en〜Cielなりのポップ・ミュージックが基本としてあるが、﹁Shout at the Devil﹂や﹁fate﹂に表れているように、徐々にオルタナティヴ・ロックやグランジに寄ったギターアプローチも増えてきている[22]。また、本作の収録曲のいくつかには、新たにバンドに加入したyukihiroが当時嗜好していたインダストリアル・ミュージックやジャングルの要素も盛り込まれている。例えば、﹁LORELEY﹂ではインダストリアルなノイズが採り入れられており、﹁winter fall﹂ではyukihiroが打ち込んだブレイクビーツが終始鳴っている[20]。なお、yukihiroは本作発売前に発表されたシングル﹁虹﹂のカップリング曲﹁THE GHOST IN MY ROOM﹂の制作においてもブレイクビーツを採り入れている[23][24]。他にも、このアルバムと同時期に制作していたシングル﹁DIVE TO BLUE﹂のカップリング曲﹁Peeping Tom﹂では、1980年代の頃のニュー・ウェイヴを意識し、生のドラムの各パーツの音をノイズゲートで切り、意図的に余韻のないチープな雰囲気を出すようなアレンジを施しており[25]、これまでのL'Arc〜en〜Cielでは行っていなかったアプローチをみせている。
また、本作に収録された楽曲の歌詞について、hydeは﹁今までは自分の記憶のなかの、"そういえばあの頃こういうこと思ってたな"とか、本当にひとつの出来事のいろんな角度を引き合わせてきたんだけど、今回はもっと、リアルな自分が思ってることが書けた[26]﹂﹁今までは曲を聴いて、その曲…、人にたとえると、その人に会う服を街に出て探してる感じだったけど、今回は自分の部屋にあるどの服を着せるかっていう感覚でしたね[26]﹂と語っている。
アルバムタイトル[編集]
アルバムタイトルは従来通り、収録曲の作詞を一番多く手掛けたhydeが名付けている。タイトルのイメージについて、hydeは﹁﹃HEART﹄って、子供のころから使っているような言葉だから人によっていろんなイメージがあると思う[27]﹂と語っている。タイトルの『HEART』っていうのは、いろんな人の心のドラマがあって…って意味なんですけど、もっと深い部分では心の状態 ―説明するの難しいんだけど、人間ってちっぽけだってあざ笑いながらも、心のことを歌ってる感じかな。だから、両方あるんですよ。バカだなって思う部分と、でも心は繊細で熱い…両方持ってる
- 『WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6』、10頁、hydeの発言より
また、このタイトルに込めた想いについて、hydeは﹁タイトルの﹃HEART﹄っていうのは、いろんな人の心のドラマがあって…って意味なんですけど、もっと深い部分では心の状態 ―説明するの難しいんだけど、人間ってちっぽけだってあざ笑いながらも、心のことを歌ってる感じかな。だから、両方あるんですよ。バカだなって思う部分と、でも心は繊細で熱い…両方持ってる[26]﹂と本作発売当時のインタビューで述べている。
アートワーク[編集]
ジャケットの表側のアートワークには、メジャーデビュー以降の作品では初めてL'Arc〜en〜Cielのメンバーの姿が登場している。当時のL'Arc〜en〜Cielは﹁楽曲と合った絵やイメージがジャケットにあったほうがいい[28]﹂という考えから、表ジャケットにメンバーの写真を使うことはほとんどなかった。そのため、本作の表ジャケットに使用された写真は当初、ブックレットの中身に使用する予定で、東京ドーム公演の前々日に撮影していたものだったという[28]。 ただ、アートワークを担当したデザイナーの﹁これが格好いいから﹂という意向により、表ジャケットにメンバーの写真が採用される運びとなった[28]。ちなみに、本作のジャケットデザイナーは、このアルバム以降に発表したL'Arc〜en〜Cielの作品で、多くのアートワークを手掛けることになるモート・シナベルが担当している。余談だが、L'Arc〜en〜Cielのスタジオ・アルバムのジャケットにメンバーの写真が使われたのは、本作と10thアルバム﹃AWAKE﹄の2作のみとなっている。ライヴツアー[編集]
映像外部リンク | |
---|---|
![]() |
L'Arc〜en〜Cielは、活動再開一発目のシングル﹁虹﹂をリリースした後、1997年12月16日から同年12月18日にかけてライヴツアー﹁Live Tour NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS EVE﹂を開催している。なお、このツアーは、"L'Arc〜en〜Ciel"としてではなく、変名バンド"the Zombies︵読み‥ザ・ゾンビーズ︶"と名乗り、﹁L'Arc〜en〜Cielのコピーバンド﹂を標榜して実施されている。また、このライヴツアーでは、シングル﹁虹﹂の収録曲の他、本作に収録されることになった﹁LORELEY﹂﹁winter fall﹂﹁Shout at the Devil﹂、1998年3月に発売するシングル﹁DIVE TO BLUE﹂の表題曲が先行披露されている。さらに、マリリン・マンソンの楽曲﹁スウィート・ドリームス﹂や﹁イレスポンシブル・ヘイト・アンセム﹂のカバーも行われている。余談だが、the Zombies名義のツアーに密着した模様は、1998年4月に発表されたライヴビデオ﹃A PIECE OF REINCARNATION﹄のVHS版に封入されたハガキによる抽選でプレゼントされた非売ビデオ﹃the Zombies Live Tour NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS EVE﹄に収録されている。
そして、1997年12月23日にL'Arc〜en〜Cielとしてライヴ﹁1997 REINCARNATION﹂を開催。この公演は、L'Arc〜en〜Cielが東京ドームで実施する初めてのライヴとなった。また、この公演のキャッチコピーには、表立った活動を本格的に再開することを告げるように、会場となった東京ドームの当時の愛称﹁BIG EGG︵ビッグエッグ︶﹂にちなみ[29]、<大きなあたたかいたまごから僕たちはもう一度生まれた>[29]というフレーズがつけられている。なお、ライヴタイトルである﹁REINCARNATION﹂は、日本語で﹁転生﹂を意味しており、前述のキャッチコピーを内包する意図でつけられている。そして、the Zombies名義で開催したライヴツアーで披露していた多くの新曲をセットリストに組み込んだうえで、バンドの日本語訳でもある代表曲﹁虹﹂をオープニングナンバー及びラストナンバーとして挟み、ライヴを行っている。また、このライヴの模様は、公演当日にWOWOWで全編生中継されている。さらに、公演から約24年後となる2021年6月20日には、同年に開局30周年を迎えたテレビ局、WOWOWとバンドのコラボレーション企画﹁WOWOW×L'Arc〜en〜Ciel 30th L'Anniversary Special Collaboration﹂の一環で再び放送されている。
後年tetsuyaは、この東京ドーム公演を振り返り﹁賭けでしたけど、"絶対にドームじゃなきゃダメだ"って言ったんですよ。﹃heavenly﹄のツアー・ファイナルで武道館をやって、﹃True﹄のツアーも1997年1月に武道館でファイナルをやったんですよね。だから、また同じ武道館じゃダメだと思ったんです。sakuraは脱退したし、同じような会場で同じようなことをやっても、ラルクはもうダメになっちゃったと思われるんじゃないかって。だから絶対に良くなったって思わせたくて、復活ライヴをやるなら東京ドーム。そうじゃなきゃ絶対にダメって。かなり反対されたんですけど[30]﹂と述懐している。結果、このライヴのチケットは東京ドーム公演史上最短の4分で完売し、観客動員数は56,000人を記録している[31]。なお、yukihiroはこの公演と前述のthe Zombies名義のライヴツアーを行ったタイミングでは、サポートドラマーという位置づけであった。yukihiroは、2021年に受けたインタビューで﹁L'Arc〜en〜Cielの活動で印象に残っている出来事﹂として、この当時のことをあげており、﹁まだバンドをやれるんだなと思った[32]﹂と述べている。
活動再開を告げる公演を終えたL'Arc〜en〜Cielは、本作とシングル﹁DIVE TO BLUE﹂を発売した後、アルバムを引っ提げ、1998年5月1日から同年10月21日にかけてライヴツアー﹁Tour '98 ハートに火をつけろ!﹂を開催している。このツアーは、同年7月21日までの前半と、同年9月3日からの後半の2部構成に分かれており、前半はホール規模の会場を、後半はアリーナクラス以上の会場もまわる長期ツアーとなっている。
なお、このツアーは現在に至るまで、L'Arc〜en〜Ciel史上最長・最多公演で組まれたライヴツアーとなっており、日本全国45都市で全56公演が開催されている。また、このツアーが、L'Arc〜en〜Cielにyukihiroが正式加入してから開催した初のライヴツアーとなっている。hydeはこのツアーの終了後に受けたインタビューで、﹁ライヴが生活の一部でしたね。今までのツアーだと20〜30本が限度だったから、そういうツアーは1本1本が勝負みたいな感じやけど、今年のツアーは生活の一部。すごい身近な感じ[33]﹂と述懐している。なお、このライヴツアーでは、本作に収録された楽曲を中心にセットリストを組んでいるが、1998年7月以降に発売したシングル﹁HONEY﹂﹁花葬﹂﹁浸食 〜lose control〜﹂﹁snow drop﹂﹁forbidden lover﹂に収められた楽曲も初披露されている。
そしてL'Arc〜en〜Cielは、上記の長いライヴツアーを開催しながら、ライヴで初披露していた楽曲を表題曲にしたシングルを5作品立て続けにリリースしている。それらすべてがオリコン年間シングルチャートTOP30にランクインすることになり、商業的な大成功を収めていくことになる︵1998年1月発表の本作の先行シングル﹁winter fall﹂、1998年3月発表の﹁DIVE TO BLUE﹂も年間TOP30入りを記録︶。後年tetsuyaは、上記ツアーと当時の新曲リリースラッシュを振り返り﹁sakuraとの時代に4枚のアルバムを出してるんで、早く、1曲でも多く、yukihiroとの曲を増やしたいなっていう気持ちがどこかにあったと思うんですよね。﹃HEART﹄を出したあとに﹁Tour '98 ハートに火をつけろ!﹂っていうツアーをやったんですけど、いまだにラルクの最大規模のツアーなんですよ。1回でも多くファンの前に出て新しい4人の印象を植え付けたかったし、3枚同時シングルを出したりして、早くこの4人が馴染むようにって[17]﹂と述懐している。こういった想いが、L'Arc〜en〜Cielとして前例のない長期ツアーの開催、そして怒涛のリリースラッシュにつながっていったことがうかがえる。その後、L'Arc〜en〜Cielは1999年初頭から、6thアルバム﹃ark﹄と7thアルバム﹃ray﹄の制作のため、半年近くのレコーディング期間に入っていく。
余談だが、1998年に実施したツアーのタイトルは、2007年6月8日から同年8月30日にかけて開催したライヴツアー﹁Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!﹂で、セルフオマージュされている。なお、2007年に行ったツアーでも、全国各地のホール規模の会場をまわっており、2007年11月に発表されるアルバム﹃KISS﹄の収録楽曲のほぼ全てを、音源リリースに先駆けて披露している。
リリース形態[編集]
フィジカルは、現在までにCD、MDの2種類が発表されている。CDは通常盤の1形態で発売されており、初回限定仕様は、スーパーピクチャーレーベルとなっている。 また、2011年6月22日には、スマートフォン向け音楽ダウンロードアプリ、レコチョクにおいてL'Arc〜en〜Cielの楽曲計146曲のダウンロード販売を開始したことに伴い、本作に収録されたシングル表題曲以外の楽曲も配信が開始された[34]。2012年11月7日には、ソニー・ミュージックエンタテインメントがiTunes Storeに参入したことに伴い、日本のiTunesにおいても配信が開始され[35]、これによりほぼ全ての音楽配信サイトにてダウンロード販売が解禁された。 2014年10月22日には、本作を含めたアルバム全12タイトルのハイレゾリューションオーディオ音源が各種音楽サイトで配信された。このハイレゾバージョンでは、内田孝弘︵FLAIR︶によるリマスタリングが行われている。また、2019年12月11日には、Spotify、Apple Musicをはじめとした各種サブスクリプションサービス︵定額制音楽配信︶にて、この日までに発表したL'Arc〜en〜Cielの全楽曲のストリーミング配信を全世界で一斉解禁している[36]。 2022年5月18日には、本作を含めた過去に発表したアルバム作品を、メンバー監修の下でオリジナルマスターテープを使いリマスタリングしたボックス・セット﹃L'Album Complete Box -Remastered Edition-﹄が発表されている。この作品に収録されたリマスタリングアルバム﹃HEART (Remastered 2022)﹄では、ランディ・メリル︵Sterling Sound︶によるリマスタリングが行われている。ちなみにこのリマスタリングアルバムは、フィジカル発売と同日にダウンロード配信︵ハイレゾリューションオーディオ音源含む︶およびストリーミング配信が開始されている。リリース | タイトル | 規格 | マスタリング・エンジニア | 備考 |
---|---|---|---|---|
1998年2月25日 | HEART | 日本で発売された後、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポールでもCDを販売開始 | ||
2011年6月22日 | シングル表題曲として発表された「虹」「winter fall」は過去に配信開始済(いずれもシングルバージョンを配信済) | |||
2014年10月22日 | 内田孝弘(FLAIR) | - | ||
2019年12月11日 | 原田光晴(DISC LAB) | - | ||
2022年5月18日 | HEART (Remastered 2022) |
|
フィジカルはボックス・セット『L'Album Complete Box -Remastered Edition-』に収録 |
評価[編集]
批評[編集]
●音楽評論家の市川哲史は﹃別冊宝島﹄にて、本作を﹁ラルク アン シエル"2度目"の1stアルバム[22]﹂﹁<ラルク アン シエルの音楽とは何なのか>がようやく明らかになった作品[22]﹂と表現している。また、﹃DUNE﹄以降の3作品を振り返り、市川は﹁ここまでのラルクは存在感的にも音楽的にも、非常に抽象的で"ぼんやりとしたもの"だった[22]﹂と表現しており、﹁hyde独特の逃避願望である<空に浮かんでたい>癖を、音楽的に具体化しようとするがあまり、ディテールにとことんこだわってオブスキュアなサウンドを構築したのはいいが、文字通りぼわーっとしてて掴みづらかったのである。具体的でないものを必死で具体化するラルクも、それはそれでプログレみたいで面白かったのだが、演る側も聴く側も相当ストレスを溜めていたように思う[22]﹂と批評している。さらに、前作﹃True﹄については﹁6人の売れ筋プロデューサーが総がかりで、その抽象性をポップ展開することで初の商業的成功を得たが、あくまでも"対処療法"だった[22]﹂と批評している。その一方で本作は、yukihiroの加入の影響や、各メンバーがhydeの世界観を具体化できていると分析し、﹁各々のバンドサウンド観を突き詰めることに徹したからこそ、ラルクはタイトで凛々しいグルーヴを手に入れられた[22]﹂と評価している。楽曲については﹁<品があるグランジ>ノリは”Shout at the Devil”、”fate”に象徴されてるし、従来の劇的癖からやっぱ離れられない”Promised land”、”あなた”も以前よりはるかに逞しい[22]﹂と評している。- 宝島社﹃別冊宝島1399 音楽誌が書かないJポップ批評47 L'Arc-en-Cielの奇跡﹄︵2007年2月︶ ●音楽ライターの帆苅智之は﹃OKMusic﹄にて、本作を﹁L'Arc〜en〜Cielのスタンスを決定付けたと言っていい[37]﹂と評している。また、これまでのL'Arc〜en〜Cielの作品を踏まえ、帆苅は﹁確かな音楽性と大衆感の融合は今もなおL'Arc〜en〜Cielの持ち味であるが、それがいつ頃から確立されてきたかと言うと…思えば、インディーズでの﹃DUNE﹄から独自の世界観を構築していたのは間違いないし、彼ら特有のサウンドの奥行きは”ガラス玉”や”静かの海で”を有する﹃heavenly﹄辺りでも十二分に発揮されているものの、本格化したのはやはりこの﹃HEART﹄からと見るのがよいのではなかろうか[37]﹂と分析している。楽曲については”Singin' in the Rain”をあげ、﹁ジャズらしきものに逃げるのではなく、﹁テイク・ファイヴ﹂的な変則のリズムを果敢に取り入れている。メロディーはものすごくキャッチーで分かりやすいが、サウンドはそう簡単に仕上げていない。逆に言えば、サウンドが複雑だからこそ、歌のキャッチーさが際立っている印象すらある[37]﹂と評している。さらに、”虹”については、﹁プログレッシブであり、サイケデリックでもある短いイントロ部からして、この楽曲の容姿=バンドの標榜するものが凝縮されていると思う。また、叙情的かつ広がりを持ったメロディーはキャッチーではあるものの、万人受けするタイプというよりは、洋楽的なアプローチが強く、hydeのヴォーカリゼーションの勝利といった印象[37]﹂と分析している。ちなみに帆苅は、L'Arc〜en〜Cielというバンドについて、﹁L'Arc〜en〜Cielのすごさは、俗にマニアックと言われたり、拡張高いと言われたりする音楽性を隠すことなく、そこにしっかりと大衆性を注入してポップに仕上げていることだと思う。分かりやすく言えば、敷居が高そうで親しみやすい。逆に言えば、親しみやすそうで敷居が高いとも言える[37]﹂と表現している。 - OKMusic﹃今に至るL'Arc〜en〜Cielを確立した、奇跡のアルバム﹃HEART﹄﹄︵2015年12月23日︶ ●ロックバンド・八十八ヶ所巡礼のKatzuya Shimizuは﹃ギター・マガジン﹄の<ニッポンの偉大なギター名盤100>という企画で本作を挙げている。また、本作について﹁フレーズの発想力と音作りによる表現力がとにかく素晴らしい。テクニック優先ではなく、表現する為に使うテクニックの数々。開放弦を巧みに用いたアルペジオや、その曲の世界観や景色が浮かんでくるようなギター・ソロ。それらが詰まったこのアルバムは僕にとって今も色褪せない名盤です[38]﹂とコメントしている。- リットーミュージック﹃ギター・マガジン﹄︵2020年7月号︶チャート成績[編集]
●発売初週となる1998年3月9日付のオリコン週間アルバムチャートにおいて、前作﹃True﹄に続いて2作目の週間首位を獲得している。また、1998年3月度のオリコン月間アルバムチャートでは、自身初の月間首位を獲得している。さらにアルバム作品としては、通算2作目のミリオンセラーを記録している。なお、同年度のオリコン年間アルバムチャートでは年間15位を記録している。収録曲[編集]
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「LORELEY」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
2. | 「winter fall」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
3. | 「Singin' in the Rain」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
4. | 「Shout at the Devil」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
5. | 「虹 (Album Version)」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, CHOKKAKU | |
6. | 「birth!」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
7. | 「Promised land」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
8. | 「fate」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
9. | 「milky way」 | tetsu | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
10. | 「あなた」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「LORELEY - Remastered 2022」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
2. | 「winter fall - Remastered 2022」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
3. | 「Singin' in the Rain - Remastered 2022」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
4. | 「Shout at the Devil - Remastered 2022」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
5. | 「虹 (Album Version) - Remastered 2022」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, CHOKKAKU | |
6. | 「birth! - Remastered 2022」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
7. | 「Promised land - Remastered 2022」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
8. | 「fate - Remastered 2022」 | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
9. | 「milky way - Remastered 2022」 | tetsuya | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
10. | 「あなた - Remastered 2022」 | hyde | tetsuya | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
合計時間: |
楽曲解説[編集]
(一)LORELEY ●作詞・作曲: hyde / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano フィードバック・ノイズやオートハープ、情緒あるピアノの音色から始まる、バンドサウンドとアルト・サックスが絡み合った雄大で重厚なナンバー。作詞・作曲を手掛けたhyde曰く、ドイツの名所のライン川沿いにあるネコ城という古城に宿泊した際に、この曲の原型が生まれたという。ただ、この曲のイメージ自体は、ドイツに渡航する前の日本で想像していたといい、hydeは﹁アルバムを作り始める前から思ってたんです。いちばんヘヴィーな曲を最初に持っていきたいって。ギターでいちばんヘヴィーっていったらコード・キーは"Em"。じゃあ"Em"で始まる曲をって[12]﹂と語っている。他のメンバーも、この曲を1曲目にすることに賛同していたといい、本作発売当時のインタビューにおいてtetsuyaは﹁みんな、これが1曲目がいいと思った。一致でしたよ[39]﹂、yukihiroは﹁これが最初だったらカッコいいなあと思ったよ[39]﹂と振り返っている。さらに、kenは﹁俺はシングル︵の表題曲︶にまですすめたんだ[39]﹂と述べている。 ドイツで楽曲の着想を得たエピソードについて、hydeは﹁泊まったところがお城だったんですけど、中が禁煙なんですよ。そうすると必然的にそこにあるバルコニーに行かなきゃいけなくて。そのベランダが、すごい景色がよくてね。下にはライン川が流れていて、そのライン川の上流の山には"ローレライ"って名所があるんですけど、それが一望できるんですよ。すごくきれいで曲にしようって思った時に、そういえば"E"で始まる曲を作りたいと思ってたなって思い出して書き始めて[26]﹂﹁細かい状況は忘れましたけど…苦労した記憶がなくて。なんかフェイド・インというか、すーっと流れ込む感じでメロディが出てきたんで、そのままギター弾いてたら1曲出来た[26]﹂と本作発売当時のインタビューで振り返っている。 この曲に採り入れられたノイズはyukihiroが手掛けており、オートハープはkenが弾いている。また、kenはこの曲で、フェンダー・カスタム・ショップ製のストラトキャスターの他に、ワッシュバーン製の12弦のエレアコも弾いている[40]。ちなみに、イントロのハウリング部分の音は、ローランド製の小型アンプ﹁Roland Jazz Chorus J-20﹂を使い鳴らしている[40]。また、tetsuyaはこの曲で1965年製のフェンダー・ジャズベースを弾いている[40]。 さらに、この曲に採り入れられた印象的なアルト・サックスの音は、hydeが演奏したものとなっている。1997年2月末にバンドが事実上の活動休止状態となった後、hydeはメンバーに内緒でサックスの練習していたといい、﹁アルバムで、どっかで吹ければいいな[41]﹂と思っていたいう。ただ、hydeはこの曲のレコーディングでサックスを吹く想定はしていなかったという[41]。この曲のレコーディングでサックスを演奏した経緯について、hydeは﹁最初は裏声で︵サックスの部分の︶メロディーを入れてたんですけど、あとでソプラノ・サックスか何か入るとキレイかなーと思って。でもアルト・サックス持ってるから、1回吹てみたらすごいよくって。ソプラノよりいいかもしれんって[41]﹂と述べている。余談だが、kenは﹁︵hydeは自分がサックスを練習していることを︶最初は隠してたんですよ。でも隠してるって知らないウチ︵事務所︶の社長が、しゃべってしまって、それで知りました︵笑︶[41]﹂と語っている。ちなみに、ライヴでこの曲を披露する際も、音源と同様にhydeがサックスを演奏することが多い。 歌詞も曲と同様に、前述のネコ城からの風景を見て感じたイメージをもとにhydeが綴っており、タイトルもライン川にあるローレライと呼ばれる伝説の岩からとられている。hydeは城から見た風景について﹁完全に映画の世界。スクリーンに映ってる光景を眺めているようで…。しかもすぐ近くにはローレライの伝説の岩があって。トータルで、"あの世とこの世の境がここにある"、って感じの眺めだった[12]﹂と語っている。また、歌詞を手掛けるあたっての心境について、hydeは﹁作りながらライン川やローレライの岩が持つ歴史の重みもヒシヒシと感じたしね。その部分をぜひ歌にしたかった[12]﹂と述べている。 ちなみにこの曲は、1998年に本作を引っ提げて開催したライヴツアー﹁Tour '98 ハートに火をつけろ!﹂の後、長きにわたりライヴで演奏されていなかったが、2008年に世界7都市で開催したライヴツアー﹁TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜﹂で約10年ぶりにライヴで演奏されている。 (二)winter fall![Play](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/42/YouTube_icon_%282013-2017%29.png/30px-YouTube_icon_%282013-2017%29.png)
![Play](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/42/YouTube_icon_%282013-2017%29.png/30px-YouTube_icon_%282013-2017%29.png)
クレジット[編集]
フィジカルアルバムに付属するブックレットより転載。日本語表記が確認出来ない部分に関しては原文ママとする。 ●hyde‥Vocal ●ken‥Guitars ●tetsu‥Bass ●yukihiro‥Drums
|
[Artwork etc]
|
タイアップ[編集]
年 | 楽曲 | タイアップ | 出典 |
---|---|---|---|
1997年 | 虹 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給映画『劇場版 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌』オープニングテーマ | [83] |
1998年 | winter fall | テレビ朝日系列放送・アメリカCBS製作ドラマ『シカゴ・ホープ』第2シーズンイメージソング | [84] |
milky way | TBS系番組『ワンダフル』テーマソング | [3] | |
Shout at the Devil | ダイハツ工業「ムーヴエアロダウンカスタムXX」CMソング | [3] |
収録ベストアルバム[編集]
●﹃Clicked Singles Best 13﹄ (#2、#5,シングルバージョン) ●﹃The Best of L'Arc〜en〜Ciel 1994-1998﹄ (#2、#4、#5,シングルバージョン、#8、#10) ●﹃QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜﹄ (#5、#10) ●﹃TWENITY 1997-1999﹄ (#1、#2、#4、#5、#8、#10) ●﹃WORLD'S BEST SELECTION﹄ (#5、#10)受賞[編集]
●﹃第13回日本ゴールドディスク大賞 “ROCK ALBUM OF THE YEAR”﹄関連項目[編集]
●1997 REINCARNATION ●﹃A PIECE OF REINCARNATION﹄ 1998年に発売したMV・ライヴ映像集。 1997年12月23日に開催した単発ライヴ﹁1997 REINCARNATION﹂の一部模様を収録。 ●﹃FIVE LIVE ARCHIVES 2﹄ 2011年に発売したライヴビデオ。 1997年12月23日に開催した単発ライヴ﹁1997 REINCARNATION﹂の模様を完全収録。 ●Tour '98 ハートに火をつけろ! ●﹃ハートに火をつけろ!﹄ 1998年に発売したライヴビデオ。 1998年5月から本作を引っ提げ開催したライヴツアー﹁Tour '98 ハートに火をつけろ!﹂の10月21日の東京2日目公演の一部模様を収録。 ●﹃FIVE LIVE ARCHIVES﹄ 2007年に発売したライヴビデオ。 1998年5月から本作を引っ提げ開催したライヴツアー﹁Tour '98 ハートに火をつけろ!﹂の10月17日の大阪公演の模様を収録。参考文献[編集]
●﹃WHAT's IN?﹄、ソニー・マガジンズ、1997年10月号 ●﹃B=PASS﹄、シンコー・ミュージック、1997年11月号 ●﹃hv vol.5﹄、ソニー・マガジンズ、1997年 ●﹃WHAT's IN?﹄、ソニー・マガジンズ、1998年2月号 ●﹃B=PASS﹄、シンコー・ミュージック、1998年2月号 ●﹃WHAT's IN?﹄、ソニー・マガジンズ、1998年3月号 ●﹃PATi PATi﹄、ソニー・マガジンズ、1998年3月号 ●﹃uv vol.27﹄、ソニー・マガジンズ、1998年 ●﹃uv vol.28﹄、ソニー・マガジンズ、1998年 ●﹃WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6﹄、ソニー・マガジンズ、1998年 ●﹃GiGS﹄、シンコー・ミュージック、1998年4月号 ●﹃uv vol.29﹄、ソニー・マガジンズ、1998年 ●﹃Gb﹄、ソニー・マガジンズ、1998年11月号 ●﹃GiGS﹄、シンコー・ミュージック、1998年12月号 ●﹃uv vol.38﹄、ソニー・マガジンズ、1999年 ●﹃WHAT's IN?﹄、ソニー・マガジンズ、 1999年6月号 ●﹃PATi PATi﹄、ソニー・マガジンズ、1999年7月号 ●﹃R&R NewsMaker﹄、ビクターエンタテイメント、1999年7月号No.130 ●﹃WHAT's IN?﹄、ソニー・マガジンズ、2000年7月号 ●﹃uv vol.56﹄、ソニー・マガジンズ、2000年 ●﹃ROCKIN'ON JAPAN﹄、ロッキング・オン、2004年3月号 ●﹃哲学。﹄、ソニー・マガジンズ、2004年 ●﹃ROCKIN'ON JAPAN﹄、ロッキング・オン、2005年7月号 ●﹃WHAT's IN?﹄、ソニー・マガジンズ、2005年8月号 ●﹃WORDS L'Arc〜en〜Ciel﹄、角川書店、2005年、著者:鹿野淳 ●﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01﹄、ソニー・マガジンズ、2006年 ●﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、ソニー・マガジンズ、2006年 ●﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03﹄、ソニー・マガジンズ、2006年 ●﹃別冊宝島1399 音楽誌が書かないJポップ批評47 L’Arc-en-Cielの奇跡﹄、宝島社、2007年 ●﹃BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES / tetsuya L'Arc〜en〜Ciel﹄、リットーミュージック、2010年 ●﹃THE HYDE﹄、ソニーマガジンズ、2012年、著者:寶井秀人 ●﹃音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC﹄、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年 ●﹃ギター・マガジン﹄、リットーミュージック、2020年7月号 ●﹃大石征裕 自伝 夢の船﹄、シンコーミュージック・エンタテイメント、2020年 ●﹃Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition﹄、CCCミュージックラボ、2021年脚注[編集]
注釈[編集]
(一)^ 2022年5月18日発売のボックス・セット﹃L'Album Complete Box -Remastered Edition-﹄に収録。
(二)^ ﹁虹﹂﹁winter fall﹂﹁LORELEY﹂﹁Shout at the Devil﹂の初披露の場は、L'Arc〜en〜Ciel名義での開催公演としてはライヴ﹁1997 REINCARNATION﹂となっている。ただ、同ライヴの1週間前にL'Arc〜en〜Cielは、変名バンドthe Zombiesとして、ライヴ﹁Live Tour NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS EVE﹂を開催しており、この公演で前述の楽曲の初披露が行われている。
出典[編集]
(一)^ ゴールドディスク認定 1998年3月 - 日本レコード協会
(二)^ ﹃Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition﹄、p.55、CCCミュージックラボ、2021年
(三)^ abcL'Arc〜en〜Ciel Biography 1998 - L'Arc〜en〜Ciel
(四)^ ﹃大石征裕 自伝 夢の船﹄、p.95、シンコーミュージック・エンタテイメント、2020年
(五)^ ﹃大石征裕 自伝 夢の船﹄、p.96、シンコーミュージック・エンタテイメント、2020年
(六)^ abcdefgh﹃B=PASS﹄、p.25、シンコー・ミュージック、1997年11月号
(七)^ ab﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01﹄、p.112、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃WHAT's IN? 1997年10月号﹄の再掲︶
(八)^ abcdefghi﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.49、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.28﹄の再掲︶
(九)^ ﹃WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6﹄、p.18、ソニー・マガジンズ、1998年
(十)^ ﹃B=PASS﹄、p.17、シンコー・ミュージック、1997年11月号
(11)^ abcdefghijklmnop﹃GiGS﹄、p.22、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(12)^ abcdefghijk﹃GiGS﹄、p.20、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(13)^ ab﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.22、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃WHAT's IN? 1998年3月号﹄の再掲︶
(14)^ abcdef﹃WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6﹄、p.30、ソニー・マガジンズ、1998年
(15)^ abcd﹃GiGS﹄、p.23、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(16)^ abcd﹃ROCKIN'ON JAPAN﹄、p.53、ロッキング・オン、2005年7月号
(17)^ abcd﹃BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel﹄、p.18、リットーミュージック、2010年
(18)^ ﹃THE HYDE﹄、p.94、ソニーマガジンズ、2012年
(19)^ ﹃WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6﹄、p.24、ソニー・マガジンズ、1998年
(20)^ abcdef﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.33、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.27﹄の再掲︶
(21)^ ab﹃音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC﹄、p.149、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年
(22)^ abcdefgh﹃別冊宝島1399 音楽誌が書かないJポップ批評47 L’Arc-en-Cielの奇跡﹄、p.63、宝島社、2007年
(23)^ ﹃ROCKIN'ON JAPAN﹄、p.77、ロッキング・オン、2004年3月号
(24)^ ﹃ROCKIN'ON JAPAN﹄、p.78、ロッキング・オン、2004年3月号
(25)^ ﹃GiGS﹄、p.10、シンコー・ミュージック、1998年12月号
(26)^ abcde﹃WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6﹄、p.10、ソニー・マガジンズ、1998年
(27)^ ﹃PATi PATi﹄、p.24、ソニー・マガジンズ、1998年3月号
(28)^ abcNHK-FM系ラジオ番組﹃ミュージックスクエア﹄1998年2月25日放送分
(29)^ ab﹃Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition﹄、p.41、CCCミュージックラボ、2021年
(30)^ ab﹃BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel﹄、p.17、リットーミュージック、2010年
(31)^ ﹃Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition﹄、p.54、CCCミュージックラボ、2021年
(32)^ ﹃Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition﹄、p.21、CCCミュージックラボ、2021年
(33)^ ﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03﹄、p.15、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.38﹄の再掲︶
(34)^ "スマートフォン向け音楽ダウンロードアプリ﹁レコチョク﹂にてL'Arc~en~Ciel旧譜一挙増曲!!". Sony Music. 21 June 2011. 2023年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
(35)^ "Sony Music楽曲がiTunes Storeで配信開始". ナタリー. 7 November 2012. 2023年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
(36)^ "L'Arc-en-Ciel全楽曲&全ミュージックビデオ、世界で一斉サブスク解禁". ナタリー. 11 December 2019. 2023年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
(37)^ abcde"今に至るL'Arc〜en〜Cielを確立した、奇跡のアルバム﹃HEART﹄". OKMusic. 23 December 2015. 2023年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
(38)^ ﹃ギター・マガジン﹄、p.126、リットーミュージック、2020年7月号
(39)^ abcdefghijklm﹃PATi PATi﹄、p.25、ソニー・マガジンズ、1998年3月号
(40)^ abcdefghijklmnopq﹃GiGS﹄、p.6、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(41)^ abcd﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.44、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.28﹄の再掲︶
(42)^ ab﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.29、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.27﹄の再掲︶
(43)^ abc﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.31、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.27﹄の再掲︶
(44)^ abcd﹃B=PASS﹄、p.38-p.39、シンコー・ミュージック、1998年2月号
(45)^ ab﹃音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC﹄、p.152、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年
(46)^ abcd﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.48、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.28﹄の再掲︶
(47)^ ﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.10、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃WHAT's IN? 1998年2月号﹄の再掲︶
(48)^ abcd﹃WORDS L'Arc〜en〜Ciel﹄、p.153、角川書店、2005年
(49)^ ﹃PATi PATi﹄、p.28、ソニー・マガジンズ、1998年3月号
(50)^ abcTOKYO FM系ラジオ番組﹃やまだひさしのラジアンリミテッドDX﹄2024年2月4日放送分
(51)^ TOKYO FM系ラジオ番組﹃やまだひさしのラジアンリミテッドDX﹄2004年2月18日放送分
(52)^ ab﹃GiGS﹄、p.14、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(53)^ abcdefgh﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.45、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.28﹄の再掲︶
(54)^ abcdefg﹃GiGS﹄、p.7、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(55)^ abcd﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.69、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.29﹄の再掲︶
(56)^ ﹃PATi PATi﹄、p.18、ソニー・マガジンズ、1999年7月号
(57)^ "LArc_officialのツイート︵1614910334015356930︶". 16 January 2023. 2023年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
(58)^ ﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01﹄、p.136、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃hv vol.5﹄の再掲︶
(59)^ "︻イベントレポ︼ラルクのKen、﹁虹﹂Guitar Clinicで﹁自分だけの弾き方を楽しみながら﹂". BARKS. 25 December 2016. 2023年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
(60)^ abcdef﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01﹄、p.139、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃hv vol.5﹄の再掲︶
(61)^ ﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.68、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.29﹄の再掲︶
(62)^ abcde﹃B=PASS﹄、p.16、シンコー・ミュージック、1997年11月号
(63)^ abcd﹃哲学。﹄、p.88、ソニー・マガジンズ、2004年
(64)^ テレビアニメ﹃新世紀エヴァンゲリオン﹄第弐拾参話より
(65)^ abcdefghijklmnop﹃GiGS﹄、p.8、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(66)^ L'Arc〜en〜Cielの﹁HEART﹂をApple Musicで - Apple Music
(67)^ abcdefgh﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.46、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.28﹄の再掲︶
(68)^ ab﹃WHAT's IN?﹄、p.36、ソニー・マガジンズ、2005年8月号
(69)^ "L'Arc~en~Cielの結成30周年を祝う﹃30th L'Anniversary LIVE﹄、約3時間の祝福のパーティーをレポート". SPICE. 26 May 2022. 2023年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月25日閲覧。
(70)^ abc﹃別冊宝島1399 音楽誌が書かないJポップ批評47 L’Arc-en-Cielの奇跡﹄、p.88、宝島社、2007年
(71)^ "1993年の﹃DUNE﹄から﹃HEART﹄まで。L'Arc~en~Cielの名曲はコレだ!". WANI BOOKS NewsCrunch. 28 June 2022. 2023年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月24日閲覧。
(72)^ abcdef﹃GiGS﹄、p.25、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(73)^ abcdefgh﹃GiGS﹄、p.9、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(74)^ ﹃GiGS﹄、p.12、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(75)^ ﹃GiGS﹄、p.13、シンコー・ミュージック、1998年4月号
(76)^ ab﹃Gb﹄、p.17、ソニー・マガジンズ、1998年11月号
(77)^ abcde﹃R&R NewsMaker﹄、p.38、ビクターエンタテイメント、1999年7月号No.130
(78)^ abc﹃WHAT's IN?﹄、p.42、ソニー・マガジンズ、2000年7月号
(79)^ ﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03﹄、p.124、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.56﹄の再掲︶
(80)^ ﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02﹄、p.50、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃uv vol.28﹄の再掲︶
(81)^ abc﹃BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel﹄、p.61、リットーミュージック、2010年
(82)^ ﹃L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 03﹄、p.48、ソニー・マガジンズ、2006年︵﹃WHAT's IN? 1999年6月号﹄の再掲︶
(83)^ L'Arc~en~Ciel﹁虹﹂の楽曲ダウンロード - dミュージック
(84)^ L'Arc~en~Ciel﹁winter fall﹂の楽曲ダウンロード - dミュージック