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IT-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
IT-1駆逐戦車

IT-1

性能諸元
全長 6.63 m
全幅 3.33 m
全高 2.20 m
重量 35 t
懸架方式 トーションバー式
速度 50 km/h
行動距離 550 km
主砲 3M7ドラコーン対戦車ミサイル
副武装 PKT 7.62 mm 機関銃
装甲 砲塔前面最厚部206 mm
車体前面100 mm
エンジン V-55
V型12気筒水冷ディーゼル
580 馬力 (463 kW)
乗員 3 名
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IT-1ロシア語: ИТ-1 イーテー・アヂーン)は、ソビエト連邦軍対戦車ミサイルを主武装とする駆逐戦車である。

ロシア語では誘導式のミサイルでも「ロケット」と呼ぶため、「ロケット戦車 (ラケータヌイ タンク)」とも呼ばれる。

概要

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1960西

T-54/55IT-13M7

開発・配備

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IT-11957183T-54/55T-551651958165T-62

Объект 150150調1964421964943M71965ИТ-1IT-1

3M79M14AT-31968197060GTD-1000 1,100IT-1T

IT-1IT-1-TIT-TBTS-4VT-62使

1IT-1

特徴

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IT-1T-62姿

15

3M7 SACLOS3,300III96.7 %

PKT 7.62 mm 2,000

IT-1T-62西T-62

ギャラリー

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その後

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ソビエト軍ではIT-1の他に9M15 Taifunタイフーン)対戦車ミサイルを装備した「Объект 287オブイェークト287)」、ガンランチャー式の主砲を装備する「Объект 757(オブイェークト757)」、「Объект 775オブイェークト775)」といった各種の“ロケット戦車”を開発・試作したが、いずれも試作の段階に留まっており、量産され実戦部隊に配備された車両はIT-1のみである。

これは、歩兵が携行する、もしくは軽車両に搭載して運用できる軽便な対戦車ミサイルが発達すると、装甲防御力で優っているとはいえ大型・大重量の戦車車体に構造の複雑な発射装置を搭載した対戦車車両を運用する利点が低下したためで、T-64T-80に搭載される125 mm 滑腔砲より発射する9K1129M119といったガンランチャー式の対戦車ミサイルに発展した一方で、IT-1の退役以後は“ロケット戦車”がソビエト/ロシア軍の戦闘兵器として用いられることはなかった。

登場作品

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WarThunder
ランク5、ソ連駆逐戦車ツリーにて開発可能。

参考文献・参照元

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  • 『GRAND POWER』2023年3月号 「ソ連軍主力戦車T62(2) "IT-1 2K4 ミサイル搭載戦車駆逐車"」 ガリレオ出版:刊 2023年

関連項目

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外部リンク

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