SubRip
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開発元 | Brain, Zuggy[1] |
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最新版 |
1.57.1 / 2018年11月14日[2] |
プログラミング 言語 | Delphi |
対応OS | Microsoft Windows |
対応言語 | 英語 |
種別 | 字幕編集ソフト |
ライセンス | GPL[1] |
公式サイト |
zuggy |
拡張子 | .srt |
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MIMEタイプ | application/x-subrip[3] |
マジック ナンバー | 31 0D 0A 30 30 3A (ASCII: "1↵00:" ) |
開発者 | Brain, Zuggy |
種別 | 字幕ファイル |
包含物 | 字幕の順序と時刻 |
拡張 | WebVTT |
オープン フォーマット | Yes |
ウェブサイト | www |
SubRipは、DVDなどの動画に含まれている字幕を光学文字認識を使用して抽出する、Windows用のフリーソフトウェアプログラムである。GNU GPLの下でリリースされている。SubRipはこのソフトウェアによって作成されたテキスト字幕ファイル形式︵.srtファイル︶のフォーマット名としても知られている。
SubRipソフトウェア[編集]
光学文字認識を使用して、SubRipは生放送のビデオやビデオファイル、DVDから字幕データを抽出し、抽出した字幕をそのタイミングでSubrip形式の テキストファイルとして記録する [4]。設定を変えれば、認識したビットマップ形式の字幕を保存し、別途ソースビデオから減算処理︵消去︶のために使うことが可能である[5][6]。 実際に動かす時には、認識するビデオソースと同じコーデック にSubRipを正しく設定し、字幕エリアやフォント、書式設定[7]、色およびビデオ処理に必要な要件[8]をユーザーが調整すると字幕を認識する。 試行と微調整が済めば、SubRipは再生しているビデオソースファイル全体の字幕を自動的に抽出できる。 そしてSubRipは各字幕の開始時刻と終了時刻、さらに字幕そのものの内容をテキスト形式の.srt
ファイルに記録する[9]。
SubRipはビデオ本体からフレームを抽出するのにAviSynthを使用する。このプログラムが対応するすべてのビデオファイルから字幕をリッピングすることが可能である。
SubRipファイルフォーマット[編集]
マルチメディアコンテナフォーマットの WebサイトMatroskaに寄せられた報告によれば、このソフトウェアは﹁おそらくすべての字幕フォーマットの中で最も基本的なもの﹂である[10] という。SubRip︵SubRip Text︶ファイルは拡張子.srt
で命名され、プレーンテキストを空行で区切りグループ化したフォーマットで構成され、字幕は1から順番に番号が付く。使用するタイムコード形式は時:分:秒,ミリ秒であり、時、分、秒は0詰めの2桁で、ミリ秒は0詰めの3桁で表記される︵00:00:00,000︶。秒以下を区切る小数点記号がコンマなのは、プログラムがフランスで書かれていることに由来する 。
(一)各字幕を識別する連続した数値カウンタ
(二)字幕が画面に表示され始める時刻、-->
という記号、字幕が消える時刻
(三)1行もしくはそれ以上の字幕テキスト
(四)この字幕の終わりを示すテキストを含まない空行[10]
例‥
1 00:20:41,150 --> 00:20:45,109 字幕1行目 字幕2行目 2 00:21:34,567 --> 00:21:45,678 次の字幕
書式[編集]
非公式だが、非常に基本的なテキストフォーマットがあり、レンダリング時に解釈するか無視するかは処理するアプリケーションに依存する。 書式は、太字、斜体、下線、色のHTMLタグから派生したものである。 [11] ●太字 - <b> ... </b>または{b} ... {/ b} ●斜体 - <i> ... </i>または{i} ... {/ i} ●下線 - <u> ... </u>または{u} ... {/ u} ●フォントの色 - <font color = "color nameまたは#code"> ... </font> ︵HTMLと同様︶ タグは入れ子可能である。実装によっては行全体が1フォーマットのみで処理される。互換性[編集]
SubRipの.srt
フォーマットは、Comparison of video player softwareに記載されているように多くのビデオプレイヤーソフトでサポートされている。 Windows上のソフトウェアビデオプレーヤーで字幕再生を直接サポートしていないものでも、VSFilter DirectX フィルターを通してSubripやその他の字幕フォーマットを表示可能である。 [12] SubRipフォーマットは、多くの字幕作成/編集ツール[13]や一部のハードウェアホームメディアプレイヤーでもそのまま使用可能である。 [14][15][16][17][18]
2008年8月、YouTubeはFlashビデオプレーヤーの字幕サポートを﹁クローズドキャプション﹂オプションで追加した。コンテンツ制作者は字幕をSubRip形式でアップロードできる[19]。Facebook や Twitter[20] もサポートしている。
文字コード[編集]
SubRipのデフォルトの出力エンコーディングはWindows-1252︵欧米向け︶に設定されている 。 ただし、出力オプションで多くのWindowsコードページやUTF-8などのUnicodeエンコード(バイト順マーク(BOM)の有無も含めて)が選択可能である。したがって、.srt
ファイルには公式の文字コードは存在せず、SubRipファイルを解析する際には文字コードを検出する必要がある。Unicode バイト順マーク(BOM) も検出を補助するためによく使用される。
YouTube の場合は、サポートされているのは UTF-8 のみである[21]。FFmpeg の字幕ファイルのデフォルトエンコーディングは UTF-8 である[22]。
多くの組込みハードウェアベースのプレイヤーは、市販のフォントを使用する際のライセンス費用のため、ASCIIまたは西ヨーロッパのフォントしかサポートしていない[要出典] 。
WebVTT[編集]
「WebVTT」も参照
このフォーマットはもともとWebSRT︵Web Subtitle Resource Tracks︶と呼ばれていたもので、2010年10月にWeb Hypertext Application Technology Working GroupによりHTML5の
要素として提案された。 それは.srt
ファイル拡張子を共有しており、SubRip形式(の一部)に"広範囲に基づいている"とされていたが、SubRipと完全な互換性のあるものではなかった。 [23][24] このフォーマットは後にWebVTT︵Web Video Text Track︶と改名された。 [25][26] GoogleのChromeとMicrosoftのInternet Explorer 10ブラウザが、HTML5ビデオ用のWebVTTファイルで<track>
タグをサポートした初のブラウザとなる。 Mozilla Firefoxはnightly builds︵Firefox 24︶でWebVTTを実装しており、Firefox 31︵2014年7月24日︶時点では、WebVTTがデフォルト実装となった。 [27] ただ、使うためには、Firefox上で﹁about‥config﹂ページに移動して﹁media.webvtt.enabled﹂の値をtrueに設定し、この機能を有効にする必要があった。 [28] YouTubeは2013年4月にWebVTTサポートを開始した。 [29]
関連項目[編集]
- Subtitles
- Closed Captioning
- Timed Text
- Comparison of video player software, subtitle ability
- Avidemux
- List of free television software
- MicroDVD
- SubStation Alpha
- Universal Subtitle Format
- DirectVobSub is able to extract subtitles from a DVD without first extracting the files from it.
脚注[編集]
(一)^ abZuggy, DVD, November 6, 2006.
(二)^ SubRip Download on SourceForge
(三)^ Android 10 value. Not IANA-approved and in fact invalid due to "x-" no longer being unregulated.
(四)^ Thaureaux 2007, pp. 131–134
(五)^ Zuggy、News、2005年5月28日付けのエントリー。
(六)^ Thaureaux 2007, p. 132
(七)^ Thaureaux 2007, p. 136
(八)^ Zuggy、ガイド。
(九)^ Thaureaux 2007, p. 137
(十)^ ab“SRT Subtitles”. matroska.org. CoreCodec Inc.. 2010年8月19日閲覧。
(11)^ SubRip︵.SRT︶字幕のプレーヤーサポート - ale5000.altervista.org
(12)^ 陈波, 杨涛 (2006). 实用工具软件玩家攻略. 清华大学出版社. pp. 75–76. ISBN 978-7-302-11994-4 2010年9月11日閲覧。
(13)^ マーティン、クリス︵2009年12月29日︶。 "15最高の字幕ツール" 。 aboutonlinetips.com ;バイナリヘッドリストされているすべてのアプリはSubRip︵SRT︶をサポートしていますが、記事は15のうち約7に固有です。
(14)^ スタッフ︵2003年9月︶ ﹁リビングルーム用のDivXプレーヤー﹂︵Neuston Maestro DVX-1201︶ 。レビューhardwaremag.com ;シンガポールHWM
(15)^ tokig︵2003年7月13日︶ "KiSS DP-500のレビュー - 再生" 。 nordichardware.com ;北欧ハードウェア。
(16)^ Argosy Media Player HV335T HDD(HD1080p) Product page Archived 2010-02-08 at the Wayback Machine. argosy.com; Argosy, 2009.
(17)^ Cericola、Rachel︵2009-12-08︶。 Western Digital WD TVライブHDメディアプレーヤーレビュー。 bigpicturebigsound.com ;ビッグピクチャービッグサウンド。
(18)^ Suerte Felipe、カルロ︵2009年2月16日︶。 Samsung DVD-F1080でスタイリッシュに 。 マニラ速報出版物。 2010-08-19を取得しました。
(19)^ チザムと5月‥p。82。
(20)^ Creating captions with .SRT files | Twitter Create
(21)^ “サポートされる字幕ファイル - YouTube ヘルプ”. support.google.com. 2023年8月14日閲覧。
(22)^ “FFmpeg Filters Documentation”. ffmpeg.org. 2023年8月14日閲覧。 “Set subtitles input character encoding. subtitles filter only. Only useful if not UTF-8.”
(23)^ WebSRTフォーマットについて
(24)^ WHATWG HTMLドラフト仕様から、 WebSRTは2010-10-14を取得
(25)^ Kennedy, Antony; de Leon, Inayaili (2011). Pro CSS for High Traffic Websites. Apress. ISBN 978-1-4302-3288-9
(26)^ Pfeiffer (2011年6月27日). “Recent developments around WebVTT”. 2019年4月2日閲覧。
(27)^ “Firefox 31 Release Notes”. 2019年4月2日閲覧。
(28)^ “Implement the track element”. 2019年4月2日閲覧。
(29)^ “Caption File - YouTube Help”. 2019年4月2日閲覧。
参考文献[編集]
●Thaureaux, Thierry (2007) (French). DivX - Copiez vos vidéos sur CD (Nouvelle édition). Herblain, FR: Editions ENI. pp. 133–136. ISBN 978-2-7460-3812-7
●Zuggy, T.V. “SubRip home”. zuggy.wz.cz. 2010年8月19日閲覧。
●Zuggy, T.V (2005年12月8日). “SubRip 1.20/1.50b – DVD subtitles ripper”. zuggy.wz.cz. 2010年1月10日閲覧。 (Software release page.)
●Zuggy, T.V (2007年8月1日). “News page”. zuggy.wz.cz. 2009年7月2日閲覧。
●Zuggy, T.V (2005年6月17日). “Guide: Ripping subtitles from video files using SubRip”. zuggy.wz.cz. 2009年7月2日閲覧。
●Xiao, Han; Wang, Xiaojie (March 27, 2009). “Constructing Parallel Corpus from Movie Subtitles”. Proc. Int. Conf. on Computer Processing of Oriental Languages. Hong Kong: Springer. pp. 329–336. doi:10.1007/978-3-642-00831-3_32 2009年7月2日閲覧。
●Chisholm, Wendy; May, Matt (2008). Universal design for Web applications. O'Reilly Media. ISBN 978-0-596-51873-8 2010年6月28日閲覧。
●Bruegmann, Ulrich (2006) (German). Divx R.t.f.m. – Divx 6. Lulu.com. ISBN 978-1-84728-676-5
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- “.SRT SubRip file format specification”. Doom9. 2004年4月7日閲覧。 “Derived from the SubRip source code”
- WebVTT Standard
- Mozilla's developer page concerning WebVTT implementation
- SubRip (.SRT) subtitle features and support in players – comparison of .srt feature handling in a range of common players
- VTTandSRT, small French free software to convert a .SRT subtitles file into a .VTT subtitles file (and conversely).