およぐひと およぐひとのからだはななめにのびる、 二本の手はながくそろへてひきのばされる、 およぐひとの心臓(こころ)はくらげのやうにすきとほる、 およぐひとの瞳(め)はつりがねのひびきをききつつ、 およぐひとのたましひは水(みづ)のうへの月(つき)をみる。