熊本地震で損壊した熊本県宇土市の市役所解体工事で25日、庁舎内に残ったままの重要書類を回収するため、クレーンの先に磁石をつけて書類棚ごと引き出す作業が始まった。 鉄筋コンクリート5階建ての4階部分の窓側から、クレーンの先に磁石をつけて入れ、つりさげるように金属製の書類棚を搬出し、5個を回収。その後、他に書類棚が残る場所を見極めるため、外壁などを壊していった。 庁舎は地震で4階部分を中心に壊れ、倒壊の恐れもあって立ち入り禁止になっていた。市は書類棚は50個以上あるとみており、今月中に回収を終えたい考え。書類は職員らが今後、分類、整理する。書類の回収後、9月から建物全体の解体を始めたいという。
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