印刷 ドイツ・フランクフルト国際空港で3月にコソボ出身の男︵21︶が米軍のバスを襲い、米兵2人を射殺した事件の初公判が31日にあった。男は米兵がイスラム教徒の少女を襲う映像をインターネット上で見たのがきっかけで犯行に及んだが、映像は米国の反戦映画の一シーンだったという。 ウェルト紙によると、映画はブライアン・デ・パルマ監督の﹁リダクテッド 真実の価値﹂。イラクで米兵が少女を婦女暴行して殺した事件を題材にした映画で、2007年にベネチア国際映画祭で監督賞に当たる銀獅子賞を受賞した。男は﹁︵映像は︶アフガニスタンで実際に起きたことだと確信した﹂という。 DPA通信によると、検察側は男をネット上のプロパガンダ映像を見て自ら過激化した単独犯とした。︵ベルリン=松井健︶