﹁週刊少年ジャンプ﹂最新号を手に笑みを浮かべる長谷川稜くん︵左︶と店主の塩川祐一さん=仙台市青葉区 1冊の﹁週刊少年ジャンプ﹂が、雑誌の最新号が届かない仙台市にある書店で、100人以上の子どもたちに﹁立ち読み﹂されている。客から譲り受けた貴重な1冊。人気マンガの続きを読み、﹁安心した﹂と笑みを浮かべる子どもたちがいた。 震災後、多くの書店が閉店するなか、同市青葉区の地下鉄南北線五橋駅近くにある塩川書店五橋店は14日、在庫だけで営業を再開した。しかし、雑誌の最新号を求める客が来るたび、店主の塩川祐一さん︵47︶は﹁ないんです。入荷も未定です﹂と謝り続けた。小学館の﹁コロコロコミック﹂がないと聞き、泣き出す子どももいたという。 とくに﹁読みたい﹂と訪ねてくる人が多いのが、人気マンガ﹁ワンピース﹂などが連載されている集英社の少年ジャンプだ。そんなとき、どうしても読みたいと山形県まで買いに出