先日、﹁911 陰謀論﹂の賛同者、といえばいいのだろうか。要するに﹁あれは陰謀であって、アルカイダのテロではない﹂と主張する内容のメールを頂戴した。そして、そのメールに書かれていた内容について仲間内でツッコミ合戦になって、たいへん盛り上がった。 そこで思ったのは、肝心なところがうまくぼやかされていて、それでいて﹁専門家﹂とか﹁馴染みのない言葉﹂の利用によって、相手を信じ込ませることができるように工夫されているなあ、ということ。そしてとどめに、﹁マスコミの情報を鵜呑みにしている﹂﹁思考停止している﹂といって、﹁自分は真実を知っている﹂という心理に持ち込むための心理的攪乱を仕掛けている。 たとえば、﹁ジェット燃料の燃焼温度 (880 度) で鋼材の強度が劣化することはない﹂と主張していた。それを補強するためだと思われるが、﹁私は国立大の理系だから分かる﹂﹁私の父は WTC で使われている鋼材を